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本編
18.妻から見る、父親としての夫
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(この子が……)
デイビッドの腕の中で守られながら、クリスティーは護衛に取り押さえられているジュスティーヌを見下ろした。
見たところ、リリィとそれほど変わらない年頃の少女で。彼女は鋭い目付きで二人を睨み付けていた。
「な、なんなのよあんた達! 私にこんなことをしていいと思ってるの!?」
起こり得ないとはわかっているけれど、それでも護衛の腕を振り解きそうな勢いの彼女にデイビッドがクリスティーを庇う腕に力がこもる。
「これは失礼。自己紹介が遅れたね」
至極柔らかい口調で話しかけてはいるものの、彼のその声は固く低いもので。デイビッドは変装のために被っていた帽子を取り、ジュスティーヌの前にその顔を晒した。
「私はデイビッド・ルヴェール。リリィの父だ」
「あ……こ、公爵様!」
彼がルヴェール公爵だと知った途端、ジュスティーヌの目の色が変わる。
「公爵様、聞いてください! 何を言われてあの女を養子にしたのかわかりませんが、騙されてはいけませんわ……!!」
媚びるように涙を流す彼女の言葉に、クリスティーは思わず顔をしかめた。デイビッドの顔は見えないけれど、しかしそれでも自分と同じ……いや、それ以上に彼の周りの空気が冷たくなるのを感じて。
「宝石が生み出せるとかなんとか言って取り入ったのかもしれませんが、あれが生み出せるのはキズモノの欠陥品ばかりで役に立ちませんわ!」
そんなことにも気付かず捲し立てるジュスティーヌの言葉は酷く耳障りだ。
「ですから───」
「口を慎みなさい」
ついに耐え切れなくて、クリスティーには珍しい鋭い声でその言葉を遮る。デイビッドの腕の中から抜け出し、彼女に向かい一歩踏み出した。
「貴女は本来、あの子を相手に気安く口を聞いて良い立場ではありません。わきまえなさい」
凛、と。冴え渡る声でそう言い放つ。
しかしジュスティーヌは、彼女の正体に気が付くと怯むことなく冷たい目で睨み付けた。
「誰かと思えば、図々しくも公爵様に結婚を迫った平民じゃない。卑しい育ちのクセに偉そうに」
どうやら彼女は怖いもの知らずらしい。というか、周りが見えていないのだろう。
「お母様が言ってたわ。ルヴェール公爵様の一番の婚約者候補だったのに、卑しい育ちの売女にその座を奪われたって」
嘲笑や言われのない蔑みを向けられるのは慣れていた。結婚した当初も、そして今も、そういう悪意を向けられることは少なくないのだから。
でも、彼はそうではないらしい。
「立場を弁えた方がいいのはあんたの方じゃなくて? 本当だったら、私が公爵様の娘になってたの。あんたみたいな卑しい売女に───」
瞬間、クリスティーの後ろから物凄い勢いで一本の腕がジュスティーヌの方へと伸びていった。それは罵詈雑言を吐き出す彼女の顔……顎の辺りを握り潰さんばかりの勢いで掴む。クリスティーを庇うように、デイビッドが二人の間へと割り込んできて。その顔には、さっきまでのような作られた笑顔すらない。
「俺の妻や娘に無礼を働くのはこの口かな?」
彼がここまで怒りを顕にするのは珍しいことだ。ルヴェール家の護衛ですら、その姿に慄き身を縮こませる。
「何か勘違いしているみたいだが、この場で非難されるべきは誰でもない……お前だ」
「ぐ、ぁ……ぁッ……」
彼がその手に力をこめれば、ジュスティーヌの顔が痛みで歪んで。さっきまでの威勢はどこへやら。ガクガクと身体を震わせる彼女の目に涙が浮かんでも、彼はその手を離そうとはしなかった。それどころか更に力を強めて。
「……デイビッド様」
彼女の顔が本当にリンゴのように潰されてしまう前に、デイビッドの腕へそっと身を寄せた。
「離してくれ、クリスティー」
それでもなお、その手はジュスティーヌから離れない。
「私刑はいけません。彼女のような者のために、貴方が手を汚す必要はありませんわ」
「……アンドリューのアレを、君は黙認していただろう?」
「仕方ありませんわ。アレは、お仕事でしたもの」
尋問や拷問というのは、大昔から行われてきたものだ。クリスティーにはとやかく言うことが出来ない、〝仕方のないこと〟だったのだアレは。
しかし今のデイビッドの場合は違う。彼が行おうとしているのは、復讐のための私刑に過ぎない。
「……彼らは八年もの間、リリィを虐げてきた」
「だからこそです。貴方が彼らのようなところまで、堕ちる必要はありません」
何より自分はそうしてほしくないし、リリィもこれを知れば同じことを思うだろう。
クリスティーの方に悲痛な表情を向けたまましばらく迷っていたデイビッドはやがて、ひとつ大きな息を吐いた。ジュスティーヌから乱暴に手を離し、彼女を冷たく見下す。
「……警察隊に引き渡せ。それまで逃がすことのないように」
「は、はっ! 了解しました!」
デイビッドは冷たく言い放ち、護衛達がジュスティーヌを連れて行った後でクリスティーをそっと抱き寄せた。
「……あの様な輩に非道な言葉を浴びせられていい女性じゃないんだ、リリィも……君も」
「私はもう、慣れてしまいましたから」
「慣れないでほしいと言ったはずだ。君や大切な人達を悪意から守る……そのために、俺はここまで這い上がってきたんだ」
彼にプロポーズされた時もそんなことを言われた気がする。背中に回る彼の腕が、少し震えていた。
「そのはずだったんだけどね、本当に情けないよ……あの子に八年間も辛い目にあわせてしまったのだから……」
いつだって冷静沈着で温和な性格なんて謳われているけれど、その実冷酷で、しかしその割に非常に繊細で脆い。恐らくは、クリスティーだけが知っているデイビッドの性格だ。
「貴方は何も悪くはありません」
「君はそう言ってくれると思っていたけれどね……でも、君だってわかるだろう?」
痛いほど抱きしめてくる力の強い腕の割に、その笑いは力ない。
「……あの子は、俺達の天使なんだ」
「ええ、そうですわね」
「そんな彼女にあんな惨い仕打ちをしたあの男爵家の一族を、使用人達を、許せるわけがないだろう?」
「それは私も同じ気持ちですわ。しかし、だからと言って私刑はいけません」
何より、渦中のリリィ本人がそれを望んではいないだろう。
「……君は、やはり強い女性だよ」
その力ない笑いは、八年前にリリィが失踪してから気丈に振舞っていたデイビッドが、唯一クリスティーの前で見せていたものと同じだった。
愛娘が失踪して参っていたのは、クリスティーだけではない。ようやく帰ってきたリリィが、見付けてやれなかった八年間で酷い虐待を受けていたと知った時も。ただ、周りにそれを見せなかっただけで。
「いいえ……私はただ、臆病なだけですわ」
怖いのだ、クリスティーは。
デイビッドが傷付く姿も見たくはないし、リリィが傷付く姿も見たくない。このことを話せば、きっとアンドリューだって傷付いてしまうだろう。
嫌なのだ、もう。あんな一族のせいで、自分の愛する人達が傷付いてしまうのは。
「強いよ、君は。そんな君に支えられていたから俺はここまで来れたし、俺の人生を君に捧げたいと思った」
デイビッドはクリスティーの頬に手を添え顔を上げさせると、その額にひとつ口付けて笑った。
「……馬車に戻ろう。リリィもジュードも、私達を心配しているだろうから」
デイビッドは落ち着きを取り戻したらしい。懐から取り出したハンカチで、クリスティーの頬をそっと拭った。
「あ……」
「涙を流させてしまったね。君も疲れただろう?」
今になってようやく、自分が泣いていることに気が付いて。デイビッドに腰を抱き寄せられて支えられ、ようやく自分が震えていることに気が付いた。
「……次はいつ、何も気にせず外出が出来るでしょうか」
過保護になって屋敷に閉じ込めてしまうなど、リリィにとって悪影響でしかないとわかってはいるけれど。しかし今日のことのようなことがあると、どうしても彼女を外に出すことが怖くなってしまう。
「しばらくはまた休養の日々になるだろうね。でも、近い将来リリィが安心して暮らせる世界になるだろう。そうしたらきっと、安心して家族で外出出来るさ」
デイビッドのその言葉は、未だ逃げ回っているあの男爵家の使用人達へも暗に向けられていた。使用人達は少しずつではあるけれど、しかし着実に捕まっている。彼の言う〝安心して暮らせる世界〟が来るのも、そう遠くではないだろう。
デイビッドの腕の中で守られながら、クリスティーは護衛に取り押さえられているジュスティーヌを見下ろした。
見たところ、リリィとそれほど変わらない年頃の少女で。彼女は鋭い目付きで二人を睨み付けていた。
「な、なんなのよあんた達! 私にこんなことをしていいと思ってるの!?」
起こり得ないとはわかっているけれど、それでも護衛の腕を振り解きそうな勢いの彼女にデイビッドがクリスティーを庇う腕に力がこもる。
「これは失礼。自己紹介が遅れたね」
至極柔らかい口調で話しかけてはいるものの、彼のその声は固く低いもので。デイビッドは変装のために被っていた帽子を取り、ジュスティーヌの前にその顔を晒した。
「私はデイビッド・ルヴェール。リリィの父だ」
「あ……こ、公爵様!」
彼がルヴェール公爵だと知った途端、ジュスティーヌの目の色が変わる。
「公爵様、聞いてください! 何を言われてあの女を養子にしたのかわかりませんが、騙されてはいけませんわ……!!」
媚びるように涙を流す彼女の言葉に、クリスティーは思わず顔をしかめた。デイビッドの顔は見えないけれど、しかしそれでも自分と同じ……いや、それ以上に彼の周りの空気が冷たくなるのを感じて。
「宝石が生み出せるとかなんとか言って取り入ったのかもしれませんが、あれが生み出せるのはキズモノの欠陥品ばかりで役に立ちませんわ!」
そんなことにも気付かず捲し立てるジュスティーヌの言葉は酷く耳障りだ。
「ですから───」
「口を慎みなさい」
ついに耐え切れなくて、クリスティーには珍しい鋭い声でその言葉を遮る。デイビッドの腕の中から抜け出し、彼女に向かい一歩踏み出した。
「貴女は本来、あの子を相手に気安く口を聞いて良い立場ではありません。わきまえなさい」
凛、と。冴え渡る声でそう言い放つ。
しかしジュスティーヌは、彼女の正体に気が付くと怯むことなく冷たい目で睨み付けた。
「誰かと思えば、図々しくも公爵様に結婚を迫った平民じゃない。卑しい育ちのクセに偉そうに」
どうやら彼女は怖いもの知らずらしい。というか、周りが見えていないのだろう。
「お母様が言ってたわ。ルヴェール公爵様の一番の婚約者候補だったのに、卑しい育ちの売女にその座を奪われたって」
嘲笑や言われのない蔑みを向けられるのは慣れていた。結婚した当初も、そして今も、そういう悪意を向けられることは少なくないのだから。
でも、彼はそうではないらしい。
「立場を弁えた方がいいのはあんたの方じゃなくて? 本当だったら、私が公爵様の娘になってたの。あんたみたいな卑しい売女に───」
瞬間、クリスティーの後ろから物凄い勢いで一本の腕がジュスティーヌの方へと伸びていった。それは罵詈雑言を吐き出す彼女の顔……顎の辺りを握り潰さんばかりの勢いで掴む。クリスティーを庇うように、デイビッドが二人の間へと割り込んできて。その顔には、さっきまでのような作られた笑顔すらない。
「俺の妻や娘に無礼を働くのはこの口かな?」
彼がここまで怒りを顕にするのは珍しいことだ。ルヴェール家の護衛ですら、その姿に慄き身を縮こませる。
「何か勘違いしているみたいだが、この場で非難されるべきは誰でもない……お前だ」
「ぐ、ぁ……ぁッ……」
彼がその手に力をこめれば、ジュスティーヌの顔が痛みで歪んで。さっきまでの威勢はどこへやら。ガクガクと身体を震わせる彼女の目に涙が浮かんでも、彼はその手を離そうとはしなかった。それどころか更に力を強めて。
「……デイビッド様」
彼女の顔が本当にリンゴのように潰されてしまう前に、デイビッドの腕へそっと身を寄せた。
「離してくれ、クリスティー」
それでもなお、その手はジュスティーヌから離れない。
「私刑はいけません。彼女のような者のために、貴方が手を汚す必要はありませんわ」
「……アンドリューのアレを、君は黙認していただろう?」
「仕方ありませんわ。アレは、お仕事でしたもの」
尋問や拷問というのは、大昔から行われてきたものだ。クリスティーにはとやかく言うことが出来ない、〝仕方のないこと〟だったのだアレは。
しかし今のデイビッドの場合は違う。彼が行おうとしているのは、復讐のための私刑に過ぎない。
「……彼らは八年もの間、リリィを虐げてきた」
「だからこそです。貴方が彼らのようなところまで、堕ちる必要はありません」
何より自分はそうしてほしくないし、リリィもこれを知れば同じことを思うだろう。
クリスティーの方に悲痛な表情を向けたまましばらく迷っていたデイビッドはやがて、ひとつ大きな息を吐いた。ジュスティーヌから乱暴に手を離し、彼女を冷たく見下す。
「……警察隊に引き渡せ。それまで逃がすことのないように」
「は、はっ! 了解しました!」
デイビッドは冷たく言い放ち、護衛達がジュスティーヌを連れて行った後でクリスティーをそっと抱き寄せた。
「……あの様な輩に非道な言葉を浴びせられていい女性じゃないんだ、リリィも……君も」
「私はもう、慣れてしまいましたから」
「慣れないでほしいと言ったはずだ。君や大切な人達を悪意から守る……そのために、俺はここまで這い上がってきたんだ」
彼にプロポーズされた時もそんなことを言われた気がする。背中に回る彼の腕が、少し震えていた。
「そのはずだったんだけどね、本当に情けないよ……あの子に八年間も辛い目にあわせてしまったのだから……」
いつだって冷静沈着で温和な性格なんて謳われているけれど、その実冷酷で、しかしその割に非常に繊細で脆い。恐らくは、クリスティーだけが知っているデイビッドの性格だ。
「貴方は何も悪くはありません」
「君はそう言ってくれると思っていたけれどね……でも、君だってわかるだろう?」
痛いほど抱きしめてくる力の強い腕の割に、その笑いは力ない。
「……あの子は、俺達の天使なんだ」
「ええ、そうですわね」
「そんな彼女にあんな惨い仕打ちをしたあの男爵家の一族を、使用人達を、許せるわけがないだろう?」
「それは私も同じ気持ちですわ。しかし、だからと言って私刑はいけません」
何より、渦中のリリィ本人がそれを望んではいないだろう。
「……君は、やはり強い女性だよ」
その力ない笑いは、八年前にリリィが失踪してから気丈に振舞っていたデイビッドが、唯一クリスティーの前で見せていたものと同じだった。
愛娘が失踪して参っていたのは、クリスティーだけではない。ようやく帰ってきたリリィが、見付けてやれなかった八年間で酷い虐待を受けていたと知った時も。ただ、周りにそれを見せなかっただけで。
「いいえ……私はただ、臆病なだけですわ」
怖いのだ、クリスティーは。
デイビッドが傷付く姿も見たくはないし、リリィが傷付く姿も見たくない。このことを話せば、きっとアンドリューだって傷付いてしまうだろう。
嫌なのだ、もう。あんな一族のせいで、自分の愛する人達が傷付いてしまうのは。
「強いよ、君は。そんな君に支えられていたから俺はここまで来れたし、俺の人生を君に捧げたいと思った」
デイビッドはクリスティーの頬に手を添え顔を上げさせると、その額にひとつ口付けて笑った。
「……馬車に戻ろう。リリィもジュードも、私達を心配しているだろうから」
デイビッドは落ち着きを取り戻したらしい。懐から取り出したハンカチで、クリスティーの頬をそっと拭った。
「あ……」
「涙を流させてしまったね。君も疲れただろう?」
今になってようやく、自分が泣いていることに気が付いて。デイビッドに腰を抱き寄せられて支えられ、ようやく自分が震えていることに気が付いた。
「……次はいつ、何も気にせず外出が出来るでしょうか」
過保護になって屋敷に閉じ込めてしまうなど、リリィにとって悪影響でしかないとわかってはいるけれど。しかし今日のことのようなことがあると、どうしても彼女を外に出すことが怖くなってしまう。
「しばらくはまた休養の日々になるだろうね。でも、近い将来リリィが安心して暮らせる世界になるだろう。そうしたらきっと、安心して家族で外出出来るさ」
デイビッドのその言葉は、未だ逃げ回っているあの男爵家の使用人達へも暗に向けられていた。使用人達は少しずつではあるけれど、しかし着実に捕まっている。彼の言う〝安心して暮らせる世界〟が来るのも、そう遠くではないだろう。
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