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本編
20.主治医から見る、白百合の誘拐事件
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倒れた、と騒がれていた人の介抱はそう難しいことではなかった。
人酔いと、それが引き金となった過呼吸を起こした女性。静かな場所に移動させて落ち着かせていれば、すぐにその症状は落ち着いて。しばらく休めばもう大丈夫だと判断したジュードは、御礼の挨拶も簡単に受け流してその場から駆け出した。一人残してきたリリィが心配だったからだ。
人混みを掻き分けながら、半ば走るようにリリィが待つ場所へ急いで。しかしそこに、彼女の姿はなかった。
「リリィ……?」
自分が場所を間違えたのかと思ったけれど、見回していた物陰に彼女が被っていたベール付きの帽子が落ちているのに気が付いて。
「なんで……」
自分が帰ってくるのを待たず、彼女自らの意思でどこかへ行ってしまったのだろうか? 帽子が落ちたことにも気付かず?
そんなの有り得ない、なんてジュードが一番よく知っているじゃないか。全身から血の気が引き、背筋がスッと冷たくなっていく。
「リリィッ! どこだ!」
彼女の名前を叫びながら、ジュードは駆け出した。
マルシェの方? いや、違う。仮に誘拐だったとして、子供一人を連れていれば目立つはずだ。それに何より、ジュードが気付かないわけがないのだ。
マルシェとは反対側、人気のない方へと走る。少しの手掛かりも見逃さないよう、注意深く辺りを見回して。
……すると、見付けた。
人気のない道の端に停まっている、一台の荷馬車。そこに、ぐったりと動かないリリィが身も知らぬ男達によって乗せられようとしているのを。
「リリィ!!」
叫び、名前を呼ぶ。けれど彼女が反応を示すような様子もなく、また男達が気にする様子もなかった。
無情にも、リリィを乗せた馬は走り出してしまう。
「待てッ!」
そう叫んだところで、馬車が止まる様子はない。
「リリィッ!!」
遠くへ行ってしまう馬車を走って追いかけるけれど、人の足が馬の足に敵うわけがない。馬車はどんどんと遠くへ行ってしまう。
ふと、リリィが僅かに動いた気がした。うっすらとその瞼が開いたように見えるのは、決して気のせいではない。
『たすけて』
声は聞こえない。でも確かに彼女のその唇は、そう動いた。それは間違いなく、ジュードに対してのSOSで。
焦る気持ちとは裏腹に、馬車との距離はどんどんと開いていってしまう。
二人を切り裂くように、荷馬車に幕が下ろされてしまって。
「リリィ!!」
諦めたら、一生彼女に逢えなくなってしまうような気がする。だから一生懸命走り続けて。
しかし、高い嘶きがひとつ聞こえた途端馬車は物凄いスピードで走り去って、目の前から消えてしまった。
その時の絶望は、今でも忘れられない。
あれから長い月日が経ったのに、今でも鮮明に覚えている。
「ぅ……あ……」
そんな出来事をうとうととした意識の中で夢に見ていれば、腕の中から苦しそうな声が聞こえて目を覚ました。
「……リリィ?」
ジュードの声に、リリィが答えることはない。悪夢にうなされている声のようで、起きたわけではないようだ。
「た、す……け……」
苦しそうに助けを求めている寝言に、ジュードは唇を噛み締めた。
「大丈夫だ……ここにいる……」
抱き締めて、夢の中でさえ安らげる場がない彼女に言い聞かせる。
「すまなかった……俺が、無力だったから……」
あの時馬車に追いついていれば。そもそも、あの時彼女を一人にしなければ。長い間怖く苦しい思いもさせず、傷付いたりもしなかっただろうに。
「強くなったんだ、俺だって……俺はそのために、ここまで這い上がってきた」
もう二度と、彼女を傷付けさせないために。
次は自分の手で彼女を守れるように。
~*~*~*~
「知ってるかい、坊っちゃん? 例の男爵令嬢の尋問、中々に凄いらしくてさァ。何せルヴェール家の御子息殿の逆鱗に触れちまったらしくて、それはもう酷いこと酷いこと」
あれから三週間程経って、リリィの精神状態も安定し始めた頃だ。
所用があり自分の屋敷に戻った頃合を見計らい話しかけてきたライマーが、何が面白いのかそんな話題を悪趣味な笑顔で振ってきた。
「……俺は、そんなことを探ってくれと言った覚えはない」
彼に命じたのは、リリィに害をなそうとしている存在の調査だったはずだ。
ジュードはライマーを冷たく睨み付けたけれど、彼はケラケラと笑うばかりで動じている様子も、怯んでいる様子もない。
「まァまァ、話を最後まで聞いてくださいよ」
ニヤニヤと可笑しさを隠し切れていないその笑顔は、やはり悪趣味だ。
「今はもう舌を抜かれちまって喋れねェんだが、まだ騒ぎ立てられてた時に興味深いことを言っていたんだと」
この男は、その笑顔が似合う程にはいい性格をしている。それは雇い主であるジュード相手にもそうだ。更にタチの悪いことに、その笑顔をする時は大抵ジュードにとって有益な情報を掴んだ時で。
「……で?」
それがわかっているから、ジュードも冷たく見据えるだけでその先を促す。まあ、不機嫌さは隠せていないのだけれど。
「〝どうして皆、私ではなくあの出来損ないにばかり気にかけるの? ルヴェール公爵家も、あのお方も〟って、とある伯爵家子息の名前を言っていたらしい」
「伯爵家子息……?」
「そうそう。そんでさァ、社交界でもうひとつ妙なことを言っている男がいるらしいって話を聞いたんですよ」
ライマーは、立てた人差し指の指先をクルクルと回しながら楽しそうに口を開いた。
「奪われた婚約者を取り戻そうとしてるって周りに吹聴してる、伯爵家子息の話。坊っちゃんも聞きたいでしょ?」
「……床に額でも擦り付けて教えてくれと頼み込んだら、それで満足か?」
「それもそれで面白そうだが、後でとんでもない目に遭わされそうだ」
ハハハッと、何が面白いのかわからないけれど愉快そうに笑う。
「アルバート・フォークナー……坊ちゃん、その名前を御存知?」
ライマーが口にしたその名前には、ジュードには覚えがあった。
リリィがまだ見付かる前、舞踏会やらパーティやらに参加した際、ことある毎に話しかけてきた男だ。
───まだ、リリィ・ルヴェール様は見付かっていないそうで、なんと言ったらいいか……
───無事見付かることを祈っているよ。
そんなことを過去に言われた覚えがある。それは丁度、リリィが連れ去られてから一年が経とうとしていた時のパーティだったか。こちらを慰めるような口調でいて、しかしその言葉の裏に何かしらの意味が隠されているのは、まだ子供で未熟者なジュードでも何かしら気付いてはいたけれど。
「アルバート・フォークナーがあの男爵家と繋がりがあったのは間違いねェってさ。時々あの男爵家の屋敷の裏に、地味だが立派な馬車が停まってた目撃だってある。それにねェ、着々と捕らえられてる使用人達の一部から名前が上がってるって話もありやがる」
「……そうか」
ライマーがそういうのならそうなのだろう。彼自身は信用ならないけれど、彼の掴んできた情報には信頼出来るだけの経験はしてきた。
「アルバート・フォークナーについて探れ。リリィ誘拐に関わっている確かな証拠を持ってこい」
その情報が確かなら、これについてだって何かしらの成果をあげてくるはずだ。
「はいよ」
まだ確証はないことについての、ほぼ無謀とも取れる指示にだってライマーは余裕綽々と頷く。それだけの自信があるらしい。
「にしてもだね、坊っちゃん。本当にアルバート・フォークナーが関与していたとしたら、アンタはあの男をどうする気です?」
ケケケ、と悪趣味な笑いを浮かべながら彼はそう目を細めた。
「……それをお前が知ってどうする?」
「なァに、ちょっとした興味本位の質問ですよ。このままだとオレァ、暗殺の指示を貰うことになりそうですからねェ」
ここにいるのがジュードでなければ、この男は無礼者として何かしらの処罰を受けていたことだろう。
ジュードはニタニタと笑うライマーを一瞥し、ふっ、と大きな息を吐く。
「その心配には及ばない。簡単に殺してしまっては、自分が犯した事の重大さに気付くことすら出来ないだろうからな」
「おおっと、こりゃ失礼致しました」
微塵も申し訳なさそうに思っていないであろう謝罪の後で、彼はより一層趣味の悪い笑顔をジュードへと向けた。
「ルヴェール公爵家の人間でもないのにそこまで躍起になんのは、リリィ・ルヴェール嬢を助けられなかったことへの罪滅ぼしですかい? それとも───」
───愛する婚約者、リリィ・ルヴェール嬢のため……とか?
人酔いと、それが引き金となった過呼吸を起こした女性。静かな場所に移動させて落ち着かせていれば、すぐにその症状は落ち着いて。しばらく休めばもう大丈夫だと判断したジュードは、御礼の挨拶も簡単に受け流してその場から駆け出した。一人残してきたリリィが心配だったからだ。
人混みを掻き分けながら、半ば走るようにリリィが待つ場所へ急いで。しかしそこに、彼女の姿はなかった。
「リリィ……?」
自分が場所を間違えたのかと思ったけれど、見回していた物陰に彼女が被っていたベール付きの帽子が落ちているのに気が付いて。
「なんで……」
自分が帰ってくるのを待たず、彼女自らの意思でどこかへ行ってしまったのだろうか? 帽子が落ちたことにも気付かず?
そんなの有り得ない、なんてジュードが一番よく知っているじゃないか。全身から血の気が引き、背筋がスッと冷たくなっていく。
「リリィッ! どこだ!」
彼女の名前を叫びながら、ジュードは駆け出した。
マルシェの方? いや、違う。仮に誘拐だったとして、子供一人を連れていれば目立つはずだ。それに何より、ジュードが気付かないわけがないのだ。
マルシェとは反対側、人気のない方へと走る。少しの手掛かりも見逃さないよう、注意深く辺りを見回して。
……すると、見付けた。
人気のない道の端に停まっている、一台の荷馬車。そこに、ぐったりと動かないリリィが身も知らぬ男達によって乗せられようとしているのを。
「リリィ!!」
叫び、名前を呼ぶ。けれど彼女が反応を示すような様子もなく、また男達が気にする様子もなかった。
無情にも、リリィを乗せた馬は走り出してしまう。
「待てッ!」
そう叫んだところで、馬車が止まる様子はない。
「リリィッ!!」
遠くへ行ってしまう馬車を走って追いかけるけれど、人の足が馬の足に敵うわけがない。馬車はどんどんと遠くへ行ってしまう。
ふと、リリィが僅かに動いた気がした。うっすらとその瞼が開いたように見えるのは、決して気のせいではない。
『たすけて』
声は聞こえない。でも確かに彼女のその唇は、そう動いた。それは間違いなく、ジュードに対してのSOSで。
焦る気持ちとは裏腹に、馬車との距離はどんどんと開いていってしまう。
二人を切り裂くように、荷馬車に幕が下ろされてしまって。
「リリィ!!」
諦めたら、一生彼女に逢えなくなってしまうような気がする。だから一生懸命走り続けて。
しかし、高い嘶きがひとつ聞こえた途端馬車は物凄いスピードで走り去って、目の前から消えてしまった。
その時の絶望は、今でも忘れられない。
あれから長い月日が経ったのに、今でも鮮明に覚えている。
「ぅ……あ……」
そんな出来事をうとうととした意識の中で夢に見ていれば、腕の中から苦しそうな声が聞こえて目を覚ました。
「……リリィ?」
ジュードの声に、リリィが答えることはない。悪夢にうなされている声のようで、起きたわけではないようだ。
「た、す……け……」
苦しそうに助けを求めている寝言に、ジュードは唇を噛み締めた。
「大丈夫だ……ここにいる……」
抱き締めて、夢の中でさえ安らげる場がない彼女に言い聞かせる。
「すまなかった……俺が、無力だったから……」
あの時馬車に追いついていれば。そもそも、あの時彼女を一人にしなければ。長い間怖く苦しい思いもさせず、傷付いたりもしなかっただろうに。
「強くなったんだ、俺だって……俺はそのために、ここまで這い上がってきた」
もう二度と、彼女を傷付けさせないために。
次は自分の手で彼女を守れるように。
~*~*~*~
「知ってるかい、坊っちゃん? 例の男爵令嬢の尋問、中々に凄いらしくてさァ。何せルヴェール家の御子息殿の逆鱗に触れちまったらしくて、それはもう酷いこと酷いこと」
あれから三週間程経って、リリィの精神状態も安定し始めた頃だ。
所用があり自分の屋敷に戻った頃合を見計らい話しかけてきたライマーが、何が面白いのかそんな話題を悪趣味な笑顔で振ってきた。
「……俺は、そんなことを探ってくれと言った覚えはない」
彼に命じたのは、リリィに害をなそうとしている存在の調査だったはずだ。
ジュードはライマーを冷たく睨み付けたけれど、彼はケラケラと笑うばかりで動じている様子も、怯んでいる様子もない。
「まァまァ、話を最後まで聞いてくださいよ」
ニヤニヤと可笑しさを隠し切れていないその笑顔は、やはり悪趣味だ。
「今はもう舌を抜かれちまって喋れねェんだが、まだ騒ぎ立てられてた時に興味深いことを言っていたんだと」
この男は、その笑顔が似合う程にはいい性格をしている。それは雇い主であるジュード相手にもそうだ。更にタチの悪いことに、その笑顔をする時は大抵ジュードにとって有益な情報を掴んだ時で。
「……で?」
それがわかっているから、ジュードも冷たく見据えるだけでその先を促す。まあ、不機嫌さは隠せていないのだけれど。
「〝どうして皆、私ではなくあの出来損ないにばかり気にかけるの? ルヴェール公爵家も、あのお方も〟って、とある伯爵家子息の名前を言っていたらしい」
「伯爵家子息……?」
「そうそう。そんでさァ、社交界でもうひとつ妙なことを言っている男がいるらしいって話を聞いたんですよ」
ライマーは、立てた人差し指の指先をクルクルと回しながら楽しそうに口を開いた。
「奪われた婚約者を取り戻そうとしてるって周りに吹聴してる、伯爵家子息の話。坊っちゃんも聞きたいでしょ?」
「……床に額でも擦り付けて教えてくれと頼み込んだら、それで満足か?」
「それもそれで面白そうだが、後でとんでもない目に遭わされそうだ」
ハハハッと、何が面白いのかわからないけれど愉快そうに笑う。
「アルバート・フォークナー……坊ちゃん、その名前を御存知?」
ライマーが口にしたその名前には、ジュードには覚えがあった。
リリィがまだ見付かる前、舞踏会やらパーティやらに参加した際、ことある毎に話しかけてきた男だ。
───まだ、リリィ・ルヴェール様は見付かっていないそうで、なんと言ったらいいか……
───無事見付かることを祈っているよ。
そんなことを過去に言われた覚えがある。それは丁度、リリィが連れ去られてから一年が経とうとしていた時のパーティだったか。こちらを慰めるような口調でいて、しかしその言葉の裏に何かしらの意味が隠されているのは、まだ子供で未熟者なジュードでも何かしら気付いてはいたけれど。
「アルバート・フォークナーがあの男爵家と繋がりがあったのは間違いねェってさ。時々あの男爵家の屋敷の裏に、地味だが立派な馬車が停まってた目撃だってある。それにねェ、着々と捕らえられてる使用人達の一部から名前が上がってるって話もありやがる」
「……そうか」
ライマーがそういうのならそうなのだろう。彼自身は信用ならないけれど、彼の掴んできた情報には信頼出来るだけの経験はしてきた。
「アルバート・フォークナーについて探れ。リリィ誘拐に関わっている確かな証拠を持ってこい」
その情報が確かなら、これについてだって何かしらの成果をあげてくるはずだ。
「はいよ」
まだ確証はないことについての、ほぼ無謀とも取れる指示にだってライマーは余裕綽々と頷く。それだけの自信があるらしい。
「にしてもだね、坊っちゃん。本当にアルバート・フォークナーが関与していたとしたら、アンタはあの男をどうする気です?」
ケケケ、と悪趣味な笑いを浮かべながら彼はそう目を細めた。
「……それをお前が知ってどうする?」
「なァに、ちょっとした興味本位の質問ですよ。このままだとオレァ、暗殺の指示を貰うことになりそうですからねェ」
ここにいるのがジュードでなければ、この男は無礼者として何かしらの処罰を受けていたことだろう。
ジュードはニタニタと笑うライマーを一瞥し、ふっ、と大きな息を吐く。
「その心配には及ばない。簡単に殺してしまっては、自分が犯した事の重大さに気付くことすら出来ないだろうからな」
「おおっと、こりゃ失礼致しました」
微塵も申し訳なさそうに思っていないであろう謝罪の後で、彼はより一層趣味の悪い笑顔をジュードへと向けた。
「ルヴェール公爵家の人間でもないのにそこまで躍起になんのは、リリィ・ルヴェール嬢を助けられなかったことへの罪滅ぼしですかい? それとも───」
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