32 / 50
本編
32.婚約者から見る、平穏な日々への一歩
しおりを挟む
暗い暗い階段を、ライマーは一歩一歩下りていく。
その先にあったのは、陽の光さえも届かない地下牢だ。鉄格子の向こう、カンテラの明かりに照らされたのはボロ雑巾のようになった一人の男で。
その姿を見て、ライマーはケラケラと笑う。
「やるねェ坊ちゃん。流石、凄腕のオイシャサマだ」
生かさず殺さず。そんな状態に出来るのは、この屋敷では主であるジュードただ一人だろう。この男の身柄を、処刑までの間クラーク邸で与ることにしたのは正解だった。
ライマーは借り受けた鍵で鉄格子の扉を開け、牢の中へと入る。冷たい石の床に倒れる男のその顎を爪先で持ち上げ、顔を上げさせた。
「ははっ……男前が台無しじゃねェか」
まあ最も、顔が良かっただけの男だ。
ぼんやりと焦点の合っていない目が、ライマーを見上げる。
「オレの主、すんげぇー優しくてさァ。今回頑張ったご褒美にって、ここの鍵貸してくれたんだよね~」
ひゅうと口笛を吹きながら、高く振り上げた足でボロ雑巾の背中を踏み付けた。小さな呻き声が聞こえたような気がしたけれど、そんなの知らない。
「オレがあの肘打ち一発で満足するわけねェだろ」
彼女はあんなにも、この男によって傷付けられたというのに。
~*~*~*~
「フォークナー伯爵子息を手引きしていたメイドも、買収され自分の制服を貸した護衛も、警察隊の方に引き渡したよ。彼らは脅されて動いていたようだから、情状酌量の余地はあるけれどね」
揺れる紅茶の水面を、デイビッドは悔しそうに見つめている。
「不覚を取ったよ。メイドの経歴の詐称も見抜けず、信頼していた護衛には裏切られ、後ろで糸を引いている伯爵家子息の尻尾を掴むことも出来ず、しかもそれが八年前のあの子の誘拐に関与している可能性がでてきたなんて……まったく、ルヴェール家当主の名が泣くね」
「いえ……今回は相手が悪過ぎました」
彼の言葉に、ジュードは首を横に振った。
経歴の詐称に使われた書類は、きちんとしたところから発行されたものだ。それにアルバートが上手く隠れていたものだから、ライマーのように多少汚い手を使わないと、例え警察隊でも証拠を掴むのは難しかっただろう。
「慰めは不要だよ、ジュード。私は、自分の失敗が許せないのだから」
しかしそれは、デイビッド本人によってきっぱりと切られてしまった。
「私はまた、娘を失いかけた……親として情けないよ」
そうして彼は弱々しく笑う。
何年もその姿を見てきたけれど、これ程までに憔悴しきっているのを見るのは初めてだった。
「ありがとう、娘を救ってくれて。ルヴェール家当主として、そしてあの子の父親として、礼を言うよ」
「いえ……俺も、彼女を失いたくなかったので……」
数日経った今でも鮮明に覚えている。
だんだんと薄れていったあの体温も、苦しそうに歪んだあの寝顔も、なかなか息を吹き返す気配を見せなかった時間に感じていたあの恐怖も。
取り乱しかけていたなんて、医者失格だろうか。しかし大切な存在がこの手からすり抜けていきそうになったあの感覚は、冷静さを奪い正気ではいられなくなっていくもので。
顔を歪めたジュードを見て、デイビッドは優しく笑った。
「ああ。そんな君だから、私はリリィを君に任せようと思ったんだ。子供の頃、私達家族以外に心を閉ざしてしまったあの子に寄り添ってくれた君を見ていたから、私は君にあの子との婚約を打診した」
「……はい」
リリィと初めて会った時のことは、今でも覚えている。こちらをじっと睨み付け、誰をも寄せ付けない暗い雰囲気をまとっていて。あのルヴェール家の令嬢がどうしてそんな顔をしているのかと不思議だったけれど、今思えば当然のことで。
「あの子は君のことも思い出して、誤解も解けたのだろう? それならもう、何も心配はいらないね」
「はい。彼女は……リリィは必ず、幸せにします」
ジュードは、デイビッドの目を見て真っ直ぐと告げる。
それは誓いであり、決意だった。もう二度とリリィの手を離さないという。そして、これから先誰にも傷付けさせず、あの笑顔を生涯守っていくという。
「ああ、頼りにしているよ」
ジュードならそれをいつまでも守ってくれるだろう。彼の真っ直ぐな瞳にそう確信したデイビッドは、優しく笑って頷いた。
「この屋敷は、まだもう少しだけ慌ただしくなりそうなんだ。だからもうしばらく、あの子のことをお願い出来るかい?」
「はい、お任せください」
リリィがクラーク邸で過ごすようになって数日。体調は安定しているものの、心の傷はまだ深く残っている。
リリィにとっても、未だ慌ただしさの残るルヴェール邸にいるよりクラーク邸で過ごす方が、ゆっくり休むことが出来るだろう。
「将来、リリィはそちらに住むことになるんだからね。あの子にとっても、いい予行練習になるだろう」
でも、と。デイビッドは寂しそうに笑った。
「この件が落ち着いたら、もうしばらくはリリィをこちらに預けてくれないかな? 八年間誘拐されていたあの子が帰ってきてからまだ半年だ。デビュタントもまだ済ませていないし……それになにより、八年間一切の愛情を受けらず虐げられてきたあの子に、家族としての愛情を注いであげる時間が欲しいんだ。あの子に愛情を与える役目を独り占めしてはいけないよ、ジュード」
「はい、勿論です」
夫妻やアンドリューだけではない、リリィにも家族と過ごす時間は必要だ。誘拐され監禁されていた八年間、記憶を消され、家族を騙る一族や使用人に虐待を受けてきたのだ。その傷を癒すためにも、またその空白を埋めるためにも、たくさんの愛情を与えなければ。
~*~*~*~
デイビッドとの話が終わり案内された庭園へと向かえば、リリィは東屋で、クリスティーやアンドリューと共に午後の一時を楽しんでいた。
傍で待機していた使用人達に声をかけられ、アンドリューが席を立つ。彼はリリィとクリスティーに声をかけ、ジュードの元へとやってきた。
「やあ、父上との話は終わったかい」
「はい」
「そうか、それならよかった」
彼はそのまま、ジュードのすぐ近くへと寄ってくる。その顔がリリィの方からは見えないようになった途端、表情は警察隊隊員アンドリュー・ルヴェールのものへと変わった。
「アルバートの身柄は、まだしばらくクラーク家に預けておくよ。処遇が決まり次第、追って連絡する」
彼はリリィには聞こえないよう、声を潜めた。
それに合わせ、ジュードもリリィの方へと体の角度を変えて。
「お任せください。護送の際は、少々面倒をかけてしまうと思いますが……」
「ああ、それは構わないさ。生きてさえいれば、それで」
リリィは何も知らなくていいのだ。彼女に底知れない程の優しさを見せる兄と婚約者の、残虐な一面は。
「今回の件でようやく、フォークナー伯爵家へ家宅捜索に入る許可が得られてね。先日行ってきたよ」
頭が回る奴だからか、あの男爵家と繋がっていた証拠は見付からなかった。しかし彼の部屋からは、本来であれば彼が手に入れられないはずのリリィが八年間流し続けていた宝石が見付かり、それが証拠となったようで。
それと警察隊によって捕らえられた使用人達、そして何よりリリィ本人の証言によって、八年前のルヴェール公爵家令嬢誘拐事件へ関与していると認められた。
アルバートの親や使用人達は、彼が何か良からぬことをしていることには気付いていたらしい。それでも見て見ぬ振りをしていたのは、彼が家族の中でも腫れ物扱いされていたからだそうで。
「とんだ狂人だったということだ」
アンドリューは忌々しげに吐き捨てた。
「男爵一族の処刑も終わり、アルバートも捕らえたとはいえ、まだ全て終わったわけではない。まだ逃亡中の使用人も残っているからね。雑草は少しでも根を残すとしつこく生えてきてしまうから、徹底的に刈り取らなければ」
アンドリューは横目で、クリスティーと談笑しているリリィの方を見た。
こことは違う穏やかな空気に包まれるその光景を見ている彼の顔は、先程見たデイビッドの寂しそうな笑顔と似ていて。
「もう妹を、あんな目に遭わせるわけにはいかない」
「……協力します」
「ああ、それは助かるよ。君の護衛……ライマーだっけ? 彼は私達が手を伸ばせないところまで入り込めるようだ。君共々、是非力を貸してほしいな。礼は、私から相応のものを与えよう。彼にも伝えておいてくれ」
「わかりました」
まあ彼が断ろうとも、無理矢理引きずり出すだけだ。
「その時は頼んだよ、ジュード。さて、警察隊としての話はこれで終わりだ」
そう言うと、リリィの兄であるアンドリューの表情へと戻り彼女の方へと振り返る。
「どうかな、夕食はここで済ませて帰るというのは? あの騒動以降、ここでゆっくり過ごせる日なんだ。そして、まだもう少し慌ただしい日々は続く……母上にも、父上や僕にも、今日はもう少しリリィと過ごす時間を分けてほしいな」
ジュードも表情を緩め、彼の視線の先を見た。
そこには相も変わらず、穏やかな空気が流れていて。
「ええ、勿論。そうしていきます」
ジュードはきゅうと目を細めた。
もう二度と、あの風景が壊されるようなことがあってはいけない。守らなければ。一生を掛けて、守ると決めたのだ。
その先にあったのは、陽の光さえも届かない地下牢だ。鉄格子の向こう、カンテラの明かりに照らされたのはボロ雑巾のようになった一人の男で。
その姿を見て、ライマーはケラケラと笑う。
「やるねェ坊ちゃん。流石、凄腕のオイシャサマだ」
生かさず殺さず。そんな状態に出来るのは、この屋敷では主であるジュードただ一人だろう。この男の身柄を、処刑までの間クラーク邸で与ることにしたのは正解だった。
ライマーは借り受けた鍵で鉄格子の扉を開け、牢の中へと入る。冷たい石の床に倒れる男のその顎を爪先で持ち上げ、顔を上げさせた。
「ははっ……男前が台無しじゃねェか」
まあ最も、顔が良かっただけの男だ。
ぼんやりと焦点の合っていない目が、ライマーを見上げる。
「オレの主、すんげぇー優しくてさァ。今回頑張ったご褒美にって、ここの鍵貸してくれたんだよね~」
ひゅうと口笛を吹きながら、高く振り上げた足でボロ雑巾の背中を踏み付けた。小さな呻き声が聞こえたような気がしたけれど、そんなの知らない。
「オレがあの肘打ち一発で満足するわけねェだろ」
彼女はあんなにも、この男によって傷付けられたというのに。
~*~*~*~
「フォークナー伯爵子息を手引きしていたメイドも、買収され自分の制服を貸した護衛も、警察隊の方に引き渡したよ。彼らは脅されて動いていたようだから、情状酌量の余地はあるけれどね」
揺れる紅茶の水面を、デイビッドは悔しそうに見つめている。
「不覚を取ったよ。メイドの経歴の詐称も見抜けず、信頼していた護衛には裏切られ、後ろで糸を引いている伯爵家子息の尻尾を掴むことも出来ず、しかもそれが八年前のあの子の誘拐に関与している可能性がでてきたなんて……まったく、ルヴェール家当主の名が泣くね」
「いえ……今回は相手が悪過ぎました」
彼の言葉に、ジュードは首を横に振った。
経歴の詐称に使われた書類は、きちんとしたところから発行されたものだ。それにアルバートが上手く隠れていたものだから、ライマーのように多少汚い手を使わないと、例え警察隊でも証拠を掴むのは難しかっただろう。
「慰めは不要だよ、ジュード。私は、自分の失敗が許せないのだから」
しかしそれは、デイビッド本人によってきっぱりと切られてしまった。
「私はまた、娘を失いかけた……親として情けないよ」
そうして彼は弱々しく笑う。
何年もその姿を見てきたけれど、これ程までに憔悴しきっているのを見るのは初めてだった。
「ありがとう、娘を救ってくれて。ルヴェール家当主として、そしてあの子の父親として、礼を言うよ」
「いえ……俺も、彼女を失いたくなかったので……」
数日経った今でも鮮明に覚えている。
だんだんと薄れていったあの体温も、苦しそうに歪んだあの寝顔も、なかなか息を吹き返す気配を見せなかった時間に感じていたあの恐怖も。
取り乱しかけていたなんて、医者失格だろうか。しかし大切な存在がこの手からすり抜けていきそうになったあの感覚は、冷静さを奪い正気ではいられなくなっていくもので。
顔を歪めたジュードを見て、デイビッドは優しく笑った。
「ああ。そんな君だから、私はリリィを君に任せようと思ったんだ。子供の頃、私達家族以外に心を閉ざしてしまったあの子に寄り添ってくれた君を見ていたから、私は君にあの子との婚約を打診した」
「……はい」
リリィと初めて会った時のことは、今でも覚えている。こちらをじっと睨み付け、誰をも寄せ付けない暗い雰囲気をまとっていて。あのルヴェール家の令嬢がどうしてそんな顔をしているのかと不思議だったけれど、今思えば当然のことで。
「あの子は君のことも思い出して、誤解も解けたのだろう? それならもう、何も心配はいらないね」
「はい。彼女は……リリィは必ず、幸せにします」
ジュードは、デイビッドの目を見て真っ直ぐと告げる。
それは誓いであり、決意だった。もう二度とリリィの手を離さないという。そして、これから先誰にも傷付けさせず、あの笑顔を生涯守っていくという。
「ああ、頼りにしているよ」
ジュードならそれをいつまでも守ってくれるだろう。彼の真っ直ぐな瞳にそう確信したデイビッドは、優しく笑って頷いた。
「この屋敷は、まだもう少しだけ慌ただしくなりそうなんだ。だからもうしばらく、あの子のことをお願い出来るかい?」
「はい、お任せください」
リリィがクラーク邸で過ごすようになって数日。体調は安定しているものの、心の傷はまだ深く残っている。
リリィにとっても、未だ慌ただしさの残るルヴェール邸にいるよりクラーク邸で過ごす方が、ゆっくり休むことが出来るだろう。
「将来、リリィはそちらに住むことになるんだからね。あの子にとっても、いい予行練習になるだろう」
でも、と。デイビッドは寂しそうに笑った。
「この件が落ち着いたら、もうしばらくはリリィをこちらに預けてくれないかな? 八年間誘拐されていたあの子が帰ってきてからまだ半年だ。デビュタントもまだ済ませていないし……それになにより、八年間一切の愛情を受けらず虐げられてきたあの子に、家族としての愛情を注いであげる時間が欲しいんだ。あの子に愛情を与える役目を独り占めしてはいけないよ、ジュード」
「はい、勿論です」
夫妻やアンドリューだけではない、リリィにも家族と過ごす時間は必要だ。誘拐され監禁されていた八年間、記憶を消され、家族を騙る一族や使用人に虐待を受けてきたのだ。その傷を癒すためにも、またその空白を埋めるためにも、たくさんの愛情を与えなければ。
~*~*~*~
デイビッドとの話が終わり案内された庭園へと向かえば、リリィは東屋で、クリスティーやアンドリューと共に午後の一時を楽しんでいた。
傍で待機していた使用人達に声をかけられ、アンドリューが席を立つ。彼はリリィとクリスティーに声をかけ、ジュードの元へとやってきた。
「やあ、父上との話は終わったかい」
「はい」
「そうか、それならよかった」
彼はそのまま、ジュードのすぐ近くへと寄ってくる。その顔がリリィの方からは見えないようになった途端、表情は警察隊隊員アンドリュー・ルヴェールのものへと変わった。
「アルバートの身柄は、まだしばらくクラーク家に預けておくよ。処遇が決まり次第、追って連絡する」
彼はリリィには聞こえないよう、声を潜めた。
それに合わせ、ジュードもリリィの方へと体の角度を変えて。
「お任せください。護送の際は、少々面倒をかけてしまうと思いますが……」
「ああ、それは構わないさ。生きてさえいれば、それで」
リリィは何も知らなくていいのだ。彼女に底知れない程の優しさを見せる兄と婚約者の、残虐な一面は。
「今回の件でようやく、フォークナー伯爵家へ家宅捜索に入る許可が得られてね。先日行ってきたよ」
頭が回る奴だからか、あの男爵家と繋がっていた証拠は見付からなかった。しかし彼の部屋からは、本来であれば彼が手に入れられないはずのリリィが八年間流し続けていた宝石が見付かり、それが証拠となったようで。
それと警察隊によって捕らえられた使用人達、そして何よりリリィ本人の証言によって、八年前のルヴェール公爵家令嬢誘拐事件へ関与していると認められた。
アルバートの親や使用人達は、彼が何か良からぬことをしていることには気付いていたらしい。それでも見て見ぬ振りをしていたのは、彼が家族の中でも腫れ物扱いされていたからだそうで。
「とんだ狂人だったということだ」
アンドリューは忌々しげに吐き捨てた。
「男爵一族の処刑も終わり、アルバートも捕らえたとはいえ、まだ全て終わったわけではない。まだ逃亡中の使用人も残っているからね。雑草は少しでも根を残すとしつこく生えてきてしまうから、徹底的に刈り取らなければ」
アンドリューは横目で、クリスティーと談笑しているリリィの方を見た。
こことは違う穏やかな空気に包まれるその光景を見ている彼の顔は、先程見たデイビッドの寂しそうな笑顔と似ていて。
「もう妹を、あんな目に遭わせるわけにはいかない」
「……協力します」
「ああ、それは助かるよ。君の護衛……ライマーだっけ? 彼は私達が手を伸ばせないところまで入り込めるようだ。君共々、是非力を貸してほしいな。礼は、私から相応のものを与えよう。彼にも伝えておいてくれ」
「わかりました」
まあ彼が断ろうとも、無理矢理引きずり出すだけだ。
「その時は頼んだよ、ジュード。さて、警察隊としての話はこれで終わりだ」
そう言うと、リリィの兄であるアンドリューの表情へと戻り彼女の方へと振り返る。
「どうかな、夕食はここで済ませて帰るというのは? あの騒動以降、ここでゆっくり過ごせる日なんだ。そして、まだもう少し慌ただしい日々は続く……母上にも、父上や僕にも、今日はもう少しリリィと過ごす時間を分けてほしいな」
ジュードも表情を緩め、彼の視線の先を見た。
そこには相も変わらず、穏やかな空気が流れていて。
「ええ、勿論。そうしていきます」
ジュードはきゅうと目を細めた。
もう二度と、あの風景が壊されるようなことがあってはいけない。守らなければ。一生を掛けて、守ると決めたのだ。
0
あなたにおすすめの小説
【完結】6人目の娘として生まれました。目立たない伯爵令嬢なのに、なぜかイケメン公爵が離れない
朝日みらい
恋愛
エリーナは、伯爵家の6人目の娘として生まれましたが、幸せではありませんでした。彼女は両親からも兄姉からも無視されていました。それに才能も兄姉と比べると特に特別なところがなかったのです。そんな孤独な彼女の前に現れたのが、公爵家のヴィクトールでした。彼女のそばに支えて励ましてくれるのです。エリーナはヴィクトールに何かとほめられながら、自分の力を信じて幸せをつかむ物語です。
看病しに行ったら、当主の“眠り”になってしまった
星乃和花
恋愛
⭐︎完結済ー全36話⭐︎
倒れた当主を看病する役目を振られた使用人リィナは、彼の部屋へ通うことになる。
栄養、灯り、静かな時間、話し相手――“眠れる夜”を整えていく。そして、回復していく当主アレクシス。けれど彼は、ある夜そっと手を握り返し、低い声で囁く。
「責任、取って?」
噂が燃える屋敷で、ふたりが守るのは“枠(ルール)”。
手だけ、時間だけ、理由にしない――鍵はリィナが握ったまま。
けれど、守ろうとするほど情は育ち、合図の灯りはいつしか「帰る」ではなく「眠る」へ変わっていく。
看病から始まった優しい夜は、静かな執着に捕まっていく。
それでも、捕獲の鍵は彼ではなく――彼女の手にある。
春の女神は知っている。~モフモフと力を合わせて、ヤンデレメリバフラグ回避してみせます!~
古駒フミ
恋愛
教師との悲恋、そして突然の死をもって転生をした少女、シャーロット・ジェム。凍れる国にて、小さな魔法屋を営んでいた。名門学園からの推薦状が届いたことにより、平和だった日々に暗雲が訪れるように。
今世も彼女に死は訪れる――未来を望むには二つ。
――ヤンデレからもたらされる愛によって、囲われる未来か。そして。
――小さくて可愛いモフモフ、女神の眷属と共に乗り越えていくか。
鳥籠に囚われるカナリア色の髪の少女、ヤンデレホイホイの彼女が抗っていく物語。
生きていく物語。
小説家になろう様でも連載中です。
【完結】私は身代わりの王女だったけれど、冷たい王太子に愛されました。
朝日みらい
恋愛
虐げられた王女・エリシアは、母の死後、継母と義理の姉妹たちに冷遇されながら宮廷で孤独に暮らしていた。そんな中、病に伏した父王の代わりに和平を保つため、隣国との政略結婚が決定される。本来ならば義姉が花嫁となるはずが、継母の陰謀で「身代わりの花嫁」としてエリシアが送り込まれることに。
隣国の王太子・レオニードは「女嫌い」と噂される冷淡な人物。結婚初夜、彼はエリシアに「形だけの夫婦」と宣言し、心を閉ざしたままだったが――。
悪役令嬢だとわかったので身を引こうとしたところ、何故か溺愛されました。
香取鞠里
恋愛
公爵令嬢のマリエッタは、皇太子妃候補として育てられてきた。
皇太子殿下との仲はまずまずだったが、ある日、伝説の女神として現れたサクラに皇太子妃の座を奪われてしまう。
さらには、サクラの陰謀により、マリエッタは反逆罪により国外追放されて、のたれ死んでしまう。
しかし、死んだと思っていたのに、気づけばサクラが現れる二年前の16歳のある日の朝に戻っていた。
それは避けなければと別の行き方を探るが、なぜか殿下に一度目の人生の時以上に溺愛されてしまい……!?
聖女様と間違って召喚された腐女子ですが、申し訳ないので仕事します!
碧桜
恋愛
私は花園美月。20歳。派遣期間が終わり無職となった日、馴染の古書店で顔面偏差値高スペックなイケメンに出会う。さらに、そこで美少女が穴に吸い込まれそうになっていたのを助けようとして、私は古書店のイケメンと共に穴に落ちてしまい、異世界へ―。実は、聖女様として召喚されようとしてた美少女の代わりに、地味でオタクな私が間違って来てしまった!
落ちたその先の世界で出会ったのは、私の推しキャラと見た目だけそっくりな王(仮)や美貌の側近、そして古書店から一緒に穴に落ちたイケメンの彼は、騎士様だった。3人ともすごい美形なのに、みな癖強すぎ難ありなイケメンばかり。
オタクで人見知りしてしまう私だけど、元の世界へ戻れるまで2週間、タダでお世話になるのは申し訳ないから、お城でメイドさんをすることにした。平和にお給料分の仕事をして、異世界観光して、2週間後自分の家へ帰るつもりだったのに、ドラゴンや悪い魔法使いとか出てきて、異能を使うイケメンの彼らとともに戦うはめに。聖女様の召喚の邪魔をしてしまったので、美少女ではありませんが、地味で腐女子ですが出来る限り、精一杯頑張ります。
ついでに無愛想で苦手と思っていた彼は、なかなかいい奴だったみたい。これは、恋など始まってしまう予感でしょうか!?
*カクヨムにて先に連載しているものを加筆・修正をおこなって掲載しております
転生したので推し活をしていたら、推しに溺愛されました。
ラム猫
恋愛
異世界に転生した|天音《あまね》ことアメリーは、ある日、この世界が前世で熱狂的に遊んでいた乙女ゲームの世界であることに気が付く。
『煌めく騎士と甘い夜』の攻略対象の一人、騎士団長シオン・アルカス。アメリーは、彼の大ファンだった。彼女は喜びで飛び上がり、推し活と称してこっそりと彼に贈り物をするようになる。
しかしその行為は推しの目につき、彼に興味と執着を抱かれるようになったのだった。正体がばれてからは、あろうことか美しい彼の側でお世話係のような役割を担うことになる。
彼女は推しのためならばと奮闘するが、なぜか彼は彼女に甘い言葉を囁いてくるようになり……。
※この作品は、『小説家になろう』様『カクヨム』様にも投稿しています。
酒飲み聖女は気だるげな騎士団長に秘密を握られています〜完璧じゃなくても愛してるって正気ですか!?〜
鳥花風星
恋愛
太陽の光に当たって透けるような銀髪、紫水晶のような美しい瞳、均整の取れた体つき、女性なら誰もが羨むような見た目でうっとりするほどの完璧な聖女。この国の聖女は、清楚で見た目も中身も美しく、誰もが羨む存在でなければいけない。聖女リリアは、ずっとみんなの理想の「聖女様」でいることに専念してきた。
そんな完璧な聖女であるリリアには誰にも知られてはいけない秘密があった。その秘密は完璧に隠し通され、絶対に誰にも知られないはずだった。だが、そんなある日、騎士団長のセルにその秘密を知られてしまう。
秘密がばれてしまったら、完璧な聖女としての立場が危うく、国民もがっかりさせてしまう。秘密をばらさないようにとセルに懇願するリリアだが、セルは秘密をばらされたくなければ婚約してほしいと言ってきた。
一途な騎士団長といつの間にか逃げられなくなっていた聖女のラブストーリー。
◇氷雨そら様主催「愛が重いヒーロー企画」参加作品です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる