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本編
33.きっかけを知る白百合
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ルヴェール邸で夕食を済ませてクラーク邸へと戻ってくれば、エントランスで出迎えのために出てきた使用人達の中に、ライマーに体を支えられているシンシアの姿があって。
「シンシア……!? もう動いて大丈夫なの……!?」
しばらくは絶対安静だと告げられていたはずなのにそこにいるものだから、リリィが驚いて駆け寄ってしまうのも当たり前だった。
「はい、お陰様で! もう大丈夫で……きゃっ!?」
「あっ……!」
「うわっ、と!!」
駆け寄ってこようとしたその体が傾いたものだから、リリィとライマーの手がほとんど同時に伸びて支える。
「何が大丈夫なんだよ、ったく……なァ、リリィお嬢サマからもなんか言ってやってくださいよ。シンシアのヤツ、まだフラッフラだってのに動こうとするんですよ」
「だって~……」
ライマーによって告げ口をされたシンシアは、子供のように拗ねて下を向いた。
「いつまでもクラーク家の方々にお世話されるのも申し訳ないですし……ベッドで寝ているだけなのも落ち着かなくて……」
それに、と。シンシアの手がリリィの手を握る。その手は小さく震えていて。
「心配なんです、私よりもお嬢様のことが……」
「シンシア……」
泣きそうな顔でそう言われてしまえば、リリィの方はもう何も返せないのだ。
死の淵から生還したあの日、自分の手を握り泣き続けていた彼女のことを思い出す。そして、あの男爵家から助け出された直後、着替えの度に体に浮かぶ傷や痣に震えていた彼女のことも。
思えば、池で溺れていたのを助けられた直後も、シンシアは同じように震えていた。
心優しく臆病な面も持ち合わせているシンシアには、ショッキングなものを見せてしまったかもしれない。
「気持ちはわかるけどよォ。掃除炊事洗濯をやろうとしたり、こうやって出迎えたりすんのは流石に早過ぎるって」
「でも……」
ライマーに怒られたシンシアは、〝しゅん〟という効果音が似合う程に眉を下げ落ち込んでしまった。それでも、リリィからは手が離れないままで。
「シンシア」
やり取りを見ていたジュードが、リリィの後ろから彼女に声をかける。そんな彼の手がリリィ肩に乗った。
「今はゆっくり休め。そうしなければ治るものも治らないし、引っ張られてリリィも休めない。ここにこうしている以上、お前も俺の患者だ」
「うぅ……はい……」
ジュードに諭されたことでなんとか折れたものの、やっぱりそれでは気が済まないらしい。勿論、それは医者であるジュードもわかっているのだ。
「代わりと言ってはなんだが……シンシア。ここにいる間、リリィの話し相手になってくれないか? 王宮の方から、そろそろ出始めるようにと言われたんだ。もう少しだけ粘ってはみるが、片付けなければいけない書類も溜まってきたし、傍に居られない時間が出てくるだろう。その間彼女の傍にいるのも、従者であるお前の役目だ」
「……! は、はい!」
ジュードの命を受け、落ち込んでいたシンシアの瞳は途端に輝き始めた。笑顔になって、大きく頷いて。
そんな彼女を見てライマーは呆れたように溜息を吐く。
「ほら、そうとわかったら部屋に戻るぞ」
「あ、待って……!」
ライマーに肩を支えられながらリリィから引き剥がされたことで、その手が離れていった。
「リリィお嬢サマも、ゆっくりお休みくださいよ。シンシア、ずーっとアンタのこと心配してんだ。アンタが無茶すると、シンシアも無茶しますよ、これ」
そう釘を刺されてしまえば、大人しくゆっくり休む以外の選択肢はなくなってしまう。しばらくは、無茶なことは出来そうにないなぁなんて笑って。
「うん、そうする。シンシアのこと、よろしくね」
「おう、任せてくださいよ。ほら行くぞ」
「あっ……もう……! おやすみなさい、お嬢様。ゆっくり休んでくださいね~」
「うん、お休み。シンシアも、ね」
半ばライマーに連行される形で連れていかれるシンシアに手を振って。
しかし数歩歩いたところで、「おっと」とライマーの足が止まった。
「そうそう。ありがとうございました、坊ちゃん。お陰様でいい気分転換になりましたよ。ああ、鍵は元の場所に戻しておいたんで」
「……なんのことだか」
何があったのか、リリィは知らない。ただ、いつも陽気なライマーが今はいつも以上に上機嫌なことと、ジュードが何かをとぼけているのはそのやり取りでわかった。
「またまたァ。あんなこれ見よがしに置いていかれたら……マ、いいや。坊ちゃんもゆっくり休んでくださいね」
んじゃ、と。ライマーは今度こそ、シンシアを連れて去っていく。
「……鍵?」
「…………単に、少し外出を許可しただけだ。お前が気にすることじゃない」
「ふーん……そっか」
嘘だ、とはなんとなくわかる。ただそれは、自分が首を突っ込んではいけないことなのだろうとも察して。リリィは、それ以上の言及をやめた。
~*~*~*~
部屋へ戻り着替えを済ませると、使用人達も下がってジュードと二人きり。リリィは、問答無用でベッドへと入らされてしまった。
少々過保護ではないかと思うけれど、彼が心配する理由もわかっているから大人しく従うことにする。
「……ねえ、ジュード」
「ん?」
ベッドの脇でソファに座り医学書を読んでいるジュードに声をかければ、その顔が上がった。
「……仕事に行けなかったの、私がいたから?」
思い出したのは、エントランスで彼がシンシアに言っていた言葉だ。
この半年間傍で懸命に支えてくれていたけれど、そういえば彼は王宮勤めの医者だったか。優秀な医者になっているのはこの半年でわかったし、王宮へ出てくるように催促されているということは、王宮にとってもなくてはならない存在なのだろうに。
「なによりもお前が優先だ。当たり前だろう?」
涼しい顔をしてそう答えられてしまうものだから、リリィは嬉しいような、申し訳ないような、そんな複雑な気持ちになってしまう。
「……ジュードは、さ。どうして婚約破棄しないで私のことを捜して待っててくれてたの……?」
それは、彼が婚約者だと思い出したここ数日でずっと思っていたことだったのだ。
「公爵の地位を手に入れて、名家の令嬢達から引く手数多だったでしょ? 見付かるかもわからないのに捜し続けて……いざ見付かったら、私はジュードを忘れてた。そんなの───」
「そこまでだ、リリィ」
全てを言い終わる前に遮られ、優しくも強引に唇が塞がれた。すがるように服を握れば、彼の手の中に優しく囚われる。
「……ジュード」
顔が離れ、自分を見つめる瞳もその手に違わず優しいもので、そして真っ直ぐだった。
「言っただろう? ここまで這い上がってきたのは、お前のためだと」
「でも……」
だからこそ、だ。思えば、記憶をなくしていた間は随分と彼の想いを蔑ろにするようなことばかりしてしまっていた気がする。そんなの見捨てられてしまったって、記憶が戻った後でも仕方がないと思える程だったのに。
「どうしてここまで想ってくれているの……?」
八年前、確かに自分達は想い合っていた。でもそれは、言ってしまえば所詮は子供同士の恋愛だ。長い月日の中で、その想いが色褪せてしまったっておかしくないのに。
ジュードはただ、優しく笑ってリリィの頭を撫でる。
「子供の頃に抱く恋慕の情なんて、些細なきっかけで芽生えて、知らないうちに大きくなっているものだ……しかしそうだな……強いて言うなら……」
掬い上げられた手に、彼の唇が触れた。
「年相応の振る舞いが出来なかった俺に向けられた周りの視線は、奇異なものを見るものだったよ。冒険譚や御伽噺よりも医学書や論文ばかりを読んで、飯事や取っ組み合いよりも座学を好んで……俺も、周りから倦厭されていた」
そういえばそうだったっけ。彼も彼で、周りの子供達から浮いた存在だった。自分はまったく気にしていなかったけれど。
「今でこそ気にしてはいないが、同時の俺が感じていたのは疎外感と疑問だったよ。こんなことで、どうしてそこまで倦厭されなければならないのか……というな。そんな中でお前だけだったんだ、それに変な顔も嫌な顔もせず接してきたのは」
覚えているか? と。ジュードは昔を懐かしむように笑った。
「お前と初めて言葉を交わした時、あの小難しい歴史書を何の疑問も持たずに差し出してきた。思えば、それが始まりだったよ」
「……それだけ?」
自分の中ではなんてことない行動で、他意があったわけではないのに。首を傾げれば、ジュードはまた笑う。
「言っただろう? 子供の頃に抱く恋慕の情なんて、些細なきっかけで芽吹くものだ」
そうして彼は、愛おしげな視線をリリィだけに注ぎながら過去を語り始めた。
「シンシア……!? もう動いて大丈夫なの……!?」
しばらくは絶対安静だと告げられていたはずなのにそこにいるものだから、リリィが驚いて駆け寄ってしまうのも当たり前だった。
「はい、お陰様で! もう大丈夫で……きゃっ!?」
「あっ……!」
「うわっ、と!!」
駆け寄ってこようとしたその体が傾いたものだから、リリィとライマーの手がほとんど同時に伸びて支える。
「何が大丈夫なんだよ、ったく……なァ、リリィお嬢サマからもなんか言ってやってくださいよ。シンシアのヤツ、まだフラッフラだってのに動こうとするんですよ」
「だって~……」
ライマーによって告げ口をされたシンシアは、子供のように拗ねて下を向いた。
「いつまでもクラーク家の方々にお世話されるのも申し訳ないですし……ベッドで寝ているだけなのも落ち着かなくて……」
それに、と。シンシアの手がリリィの手を握る。その手は小さく震えていて。
「心配なんです、私よりもお嬢様のことが……」
「シンシア……」
泣きそうな顔でそう言われてしまえば、リリィの方はもう何も返せないのだ。
死の淵から生還したあの日、自分の手を握り泣き続けていた彼女のことを思い出す。そして、あの男爵家から助け出された直後、着替えの度に体に浮かぶ傷や痣に震えていた彼女のことも。
思えば、池で溺れていたのを助けられた直後も、シンシアは同じように震えていた。
心優しく臆病な面も持ち合わせているシンシアには、ショッキングなものを見せてしまったかもしれない。
「気持ちはわかるけどよォ。掃除炊事洗濯をやろうとしたり、こうやって出迎えたりすんのは流石に早過ぎるって」
「でも……」
ライマーに怒られたシンシアは、〝しゅん〟という効果音が似合う程に眉を下げ落ち込んでしまった。それでも、リリィからは手が離れないままで。
「シンシア」
やり取りを見ていたジュードが、リリィの後ろから彼女に声をかける。そんな彼の手がリリィ肩に乗った。
「今はゆっくり休め。そうしなければ治るものも治らないし、引っ張られてリリィも休めない。ここにこうしている以上、お前も俺の患者だ」
「うぅ……はい……」
ジュードに諭されたことでなんとか折れたものの、やっぱりそれでは気が済まないらしい。勿論、それは医者であるジュードもわかっているのだ。
「代わりと言ってはなんだが……シンシア。ここにいる間、リリィの話し相手になってくれないか? 王宮の方から、そろそろ出始めるようにと言われたんだ。もう少しだけ粘ってはみるが、片付けなければいけない書類も溜まってきたし、傍に居られない時間が出てくるだろう。その間彼女の傍にいるのも、従者であるお前の役目だ」
「……! は、はい!」
ジュードの命を受け、落ち込んでいたシンシアの瞳は途端に輝き始めた。笑顔になって、大きく頷いて。
そんな彼女を見てライマーは呆れたように溜息を吐く。
「ほら、そうとわかったら部屋に戻るぞ」
「あ、待って……!」
ライマーに肩を支えられながらリリィから引き剥がされたことで、その手が離れていった。
「リリィお嬢サマも、ゆっくりお休みくださいよ。シンシア、ずーっとアンタのこと心配してんだ。アンタが無茶すると、シンシアも無茶しますよ、これ」
そう釘を刺されてしまえば、大人しくゆっくり休む以外の選択肢はなくなってしまう。しばらくは、無茶なことは出来そうにないなぁなんて笑って。
「うん、そうする。シンシアのこと、よろしくね」
「おう、任せてくださいよ。ほら行くぞ」
「あっ……もう……! おやすみなさい、お嬢様。ゆっくり休んでくださいね~」
「うん、お休み。シンシアも、ね」
半ばライマーに連行される形で連れていかれるシンシアに手を振って。
しかし数歩歩いたところで、「おっと」とライマーの足が止まった。
「そうそう。ありがとうございました、坊ちゃん。お陰様でいい気分転換になりましたよ。ああ、鍵は元の場所に戻しておいたんで」
「……なんのことだか」
何があったのか、リリィは知らない。ただ、いつも陽気なライマーが今はいつも以上に上機嫌なことと、ジュードが何かをとぼけているのはそのやり取りでわかった。
「またまたァ。あんなこれ見よがしに置いていかれたら……マ、いいや。坊ちゃんもゆっくり休んでくださいね」
んじゃ、と。ライマーは今度こそ、シンシアを連れて去っていく。
「……鍵?」
「…………単に、少し外出を許可しただけだ。お前が気にすることじゃない」
「ふーん……そっか」
嘘だ、とはなんとなくわかる。ただそれは、自分が首を突っ込んではいけないことなのだろうとも察して。リリィは、それ以上の言及をやめた。
~*~*~*~
部屋へ戻り着替えを済ませると、使用人達も下がってジュードと二人きり。リリィは、問答無用でベッドへと入らされてしまった。
少々過保護ではないかと思うけれど、彼が心配する理由もわかっているから大人しく従うことにする。
「……ねえ、ジュード」
「ん?」
ベッドの脇でソファに座り医学書を読んでいるジュードに声をかければ、その顔が上がった。
「……仕事に行けなかったの、私がいたから?」
思い出したのは、エントランスで彼がシンシアに言っていた言葉だ。
この半年間傍で懸命に支えてくれていたけれど、そういえば彼は王宮勤めの医者だったか。優秀な医者になっているのはこの半年でわかったし、王宮へ出てくるように催促されているということは、王宮にとってもなくてはならない存在なのだろうに。
「なによりもお前が優先だ。当たり前だろう?」
涼しい顔をしてそう答えられてしまうものだから、リリィは嬉しいような、申し訳ないような、そんな複雑な気持ちになってしまう。
「……ジュードは、さ。どうして婚約破棄しないで私のことを捜して待っててくれてたの……?」
それは、彼が婚約者だと思い出したここ数日でずっと思っていたことだったのだ。
「公爵の地位を手に入れて、名家の令嬢達から引く手数多だったでしょ? 見付かるかもわからないのに捜し続けて……いざ見付かったら、私はジュードを忘れてた。そんなの───」
「そこまでだ、リリィ」
全てを言い終わる前に遮られ、優しくも強引に唇が塞がれた。すがるように服を握れば、彼の手の中に優しく囚われる。
「……ジュード」
顔が離れ、自分を見つめる瞳もその手に違わず優しいもので、そして真っ直ぐだった。
「言っただろう? ここまで這い上がってきたのは、お前のためだと」
「でも……」
だからこそ、だ。思えば、記憶をなくしていた間は随分と彼の想いを蔑ろにするようなことばかりしてしまっていた気がする。そんなの見捨てられてしまったって、記憶が戻った後でも仕方がないと思える程だったのに。
「どうしてここまで想ってくれているの……?」
八年前、確かに自分達は想い合っていた。でもそれは、言ってしまえば所詮は子供同士の恋愛だ。長い月日の中で、その想いが色褪せてしまったっておかしくないのに。
ジュードはただ、優しく笑ってリリィの頭を撫でる。
「子供の頃に抱く恋慕の情なんて、些細なきっかけで芽生えて、知らないうちに大きくなっているものだ……しかしそうだな……強いて言うなら……」
掬い上げられた手に、彼の唇が触れた。
「年相応の振る舞いが出来なかった俺に向けられた周りの視線は、奇異なものを見るものだったよ。冒険譚や御伽噺よりも医学書や論文ばかりを読んで、飯事や取っ組み合いよりも座学を好んで……俺も、周りから倦厭されていた」
そういえばそうだったっけ。彼も彼で、周りの子供達から浮いた存在だった。自分はまったく気にしていなかったけれど。
「今でこそ気にしてはいないが、同時の俺が感じていたのは疎外感と疑問だったよ。こんなことで、どうしてそこまで倦厭されなければならないのか……というな。そんな中でお前だけだったんだ、それに変な顔も嫌な顔もせず接してきたのは」
覚えているか? と。ジュードは昔を懐かしむように笑った。
「お前と初めて言葉を交わした時、あの小難しい歴史書を何の疑問も持たずに差し出してきた。思えば、それが始まりだったよ」
「……それだけ?」
自分の中ではなんてことない行動で、他意があったわけではないのに。首を傾げれば、ジュードはまた笑う。
「言っただろう? 子供の頃に抱く恋慕の情なんて、些細なきっかけで芽吹くものだ」
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