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~第一章~
サマンサの計画
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「あははははははっ! やっぱり王女様って良いわね~」
王城内に与えられた自室で、サマンサは豪快にソファに寝転びながらフルーツやケーキ、焼き菓子などを好き放題食べていた。
テーブルの上には1日じゃ、あきらかに食べきれない量の食べ物が乗せられていた。
部屋の至るところに大小様々な贈り物の小包が重ねられており、包装紙がビリビリに破かれて箱の中身が飛び出ていた。
床には沢山のドレスや靴、色とりどりの宝石がついたアクセサリーや髪飾りなどが散らばっていた。
本来頂いた贈り物は侍女が代わりに開けて主に報告後丁寧に保管する。その際に頂いた者と人物がわかるようにリストを作成しておくのが基本だ。
だが箱から勝手に出され、床に散らばっているこの状況から察するにリスト作成はもう不可能だろう。
これでは社交の際に御礼を言う事すらできない。
貴族の贈り物というのはタダではなく、何かしらの見返りを求める物だ。人前で自分が送った物を身に付けてもらって繋がりを周囲にアピールしたり、話の種にしたり、思惑は様々だ。
そんな事とは知らないサマンサは好き勝手に気に入った物を身に付けていた。
「17年間はずっとあんな貧乏人の元で生きなきゃいけなかったから最悪だったけど、耐えて良かったわ! やっぱりヒロインに王子様との出会いは必須だものね!」
鼻唄を歌いながらサマンサは香油をつけて丁寧に手入れして貰った艶々な髪を指でくるくるとしながらニヤリと笑った。
「ここが『妖精の悪戯~真実と共に~』の世界で本当に良かったわ。あのアニメ私も大好きだったのよね~。下町生まれの少女が隣国の王子に出会って恋に落ちるの。まぁトラブルとか沢山あってその先には隣国の王子の婚約者でこの国の第二王女だと思われていたアクリアーナがいるんだけどね。王族として何にも誇れる物が無いくせに我が儘だけは一丁前、傲慢な態度で臣下を虐げ家族や婚約者から嫌われていた存在で、最後には妖精が現れて真実を国中に知らしめてサマンサは第二王女として隣国の王子と結婚して幸せになるんだけど……」
クッキーをさくりと食べながら考えた。
「うーん、私も面倒くさいからって色々話すっ飛ばして夜会に乗り込んじゃったけど、アクリアーナってあんな感じだったっけ? 大した反論もしなかったし、暴言を一回も言わなかったけど……ドレスの感じとか髪型や化粧なんかもアニメとは違ったような気がする。新しい家族も何か変だし。可愛くて優しい本物の愛する娘が現れたのに何か距離あんのよね。……食事も未だに別々だし、会ったのもまだ三回しかないし。兄姉なんか一度も会いに来ないのよ? 感動の再会なんてウザいし、やりたくなんてないけど人目もあるんだからパフォーマンスぐらいしてもいいのに……。照れくさいのかそれともあのくらいの距離感が王族の家族なのかな?」
王座で国王陛下と王妃様に見下ろされる形で対面した日を思い出していたサマンサ。
サマンサは自分も王族になったというのに、何で床に跪いて頭を下げなきゃいけないのかと不満だった。
それも感動の再会なんてもんじゃなく、臣下に命令を告げるように淡々と温度のない声を聞かされて嫌な気分になった事を思い出した。
「いや、王族なんて所詮血も涙もない傲慢な奴等なのよ。第二王女がアクリアーナから私に変わった所で興味がないってだけなのよ、きっと! それにあの人達も言ってたじゃない。クリス様と婚約したのならマルヴィーア王国で過ごすよりも隣国で王子妃教育を受けるといいって。クリス様も早く自分の国に来て欲しいって言ってたし、楽しみだわ~。」
サマンサはそう言いながら血のような真っ赤なワインが入ったグラスに口をつけて飲んだ。
酒の高揚感に溺れ、頭に浮かんだ小さな疑問達を愚かにも忘れていった。その疑問が一番重要だという事にも気がつかずに。
△▽△▽
国王と王妃の自室。
密かにサマンサの監視を1日中していた執事が報告にやってきた。
「どうだ……?」
「問題ありません。毎食 肉中心の脂っこい物や高カロリーのデザートを用意しておりますが、出された食べ物や酒をこれでもかと食べて毎日部屋で怠惰に過ごされております。今の所、周囲に怪しんでいる者はございません。」
「そうか。ではこのままあの者がこの国から去る日まで続けるように……」
「承知いたしました。」
執事が去っていき扉が閉まるのを確認すると、今まで黙っていた王妃が呆れたように口を開いた。
「あの女は馬鹿なのかしら? 仮にも隣国の王子の婚約者となったにも関わらず、何も準備していないこの状況が恐ろしくないのかしら? しかも何も考えずに暴飲暴食なんてありえないわ……普通好きな殿方が出来れば食事は喉を通らなくなるわよ! あの女、豚にでもなるの!?」
「さぁな。……ただこの程度の事にすら気づけないのなら王族としてやってはいけないだろう。これは王族以前に人としての資質の問題だ。毎日人に世話されて怠惰に過ごして、それでも罪悪感も抱かずにいられるとは私には考えられない。時間とは限りがあるのだ。 しかも王族にはやらなきゃいけない事が山のようにある。それこそお茶を楽しむ余裕なんて年に一、二回しかない。それも人前だと気が休まらないから自室に籠って隠れて飲むしかない。外では一瞬たりとも気が抜けないからな……。それをあの女は……いや、あの女の態度は私達にとっては好都合だな。」
「ええ、このまま行けばどうなる事か。まぁ、でもこれはクリスディーク殿下の要望ですからね。『今すぐにでもサマンサと一緒になりたい。どうか何も準備はいらないからサマンサを私の国に連れて帰る許可を頂けないだろうか。サマンサの身一つだけあれば問題はない!』……でしたわね。ふふふ、愛というのは本当に人を愚かにしてしまうのですね。」
「国同士の婚姻において準備はいらないし、身一つだけで問題ない。とは愚かにも程がある。あの発言では国の利益を全て捨てたも同然だぞ。」
「よろしいではありませんか。どうせ彼方の国もこの件は了承済み。婚約書も、もう交わしているのです。新しい婚約書の条項を読んだか否かは彼等の責任ですわ。」
「ああ、その通りだ。王族が交わす契約書とはどんな罠が隠されているのかわからないのだ。それを見逃さないよう精査した上で国に有益な契約を交わすのも王族の大きな役目で責任だ。それをあの小僧は愚かにも臣下に頼らず一人で勝手に契約書にサインした。その行為はもう許されるものではない。」
「私としてはさっさと目障りな方々が消えてくれればそれでいいですわ。あの方々がこの先どんな目にあおうが自業自得。それよりも彼方はどうなってるの?」
「問題ない。あの女が旅立つ日に私が最終確認した物を国中に配布する。王の決定だ。これに関しては奴等には口を挟ませない。奴等とて自分で選んだ道なのだから……」
「……当然の報いですわ。」
王と王妃は自身の耳につけられた琥珀のピアスに触れながら、もう会えない自分達の愛する娘を想った。
王城内に与えられた自室で、サマンサは豪快にソファに寝転びながらフルーツやケーキ、焼き菓子などを好き放題食べていた。
テーブルの上には1日じゃ、あきらかに食べきれない量の食べ物が乗せられていた。
部屋の至るところに大小様々な贈り物の小包が重ねられており、包装紙がビリビリに破かれて箱の中身が飛び出ていた。
床には沢山のドレスや靴、色とりどりの宝石がついたアクセサリーや髪飾りなどが散らばっていた。
本来頂いた贈り物は侍女が代わりに開けて主に報告後丁寧に保管する。その際に頂いた者と人物がわかるようにリストを作成しておくのが基本だ。
だが箱から勝手に出され、床に散らばっているこの状況から察するにリスト作成はもう不可能だろう。
これでは社交の際に御礼を言う事すらできない。
貴族の贈り物というのはタダではなく、何かしらの見返りを求める物だ。人前で自分が送った物を身に付けてもらって繋がりを周囲にアピールしたり、話の種にしたり、思惑は様々だ。
そんな事とは知らないサマンサは好き勝手に気に入った物を身に付けていた。
「17年間はずっとあんな貧乏人の元で生きなきゃいけなかったから最悪だったけど、耐えて良かったわ! やっぱりヒロインに王子様との出会いは必須だものね!」
鼻唄を歌いながらサマンサは香油をつけて丁寧に手入れして貰った艶々な髪を指でくるくるとしながらニヤリと笑った。
「ここが『妖精の悪戯~真実と共に~』の世界で本当に良かったわ。あのアニメ私も大好きだったのよね~。下町生まれの少女が隣国の王子に出会って恋に落ちるの。まぁトラブルとか沢山あってその先には隣国の王子の婚約者でこの国の第二王女だと思われていたアクリアーナがいるんだけどね。王族として何にも誇れる物が無いくせに我が儘だけは一丁前、傲慢な態度で臣下を虐げ家族や婚約者から嫌われていた存在で、最後には妖精が現れて真実を国中に知らしめてサマンサは第二王女として隣国の王子と結婚して幸せになるんだけど……」
クッキーをさくりと食べながら考えた。
「うーん、私も面倒くさいからって色々話すっ飛ばして夜会に乗り込んじゃったけど、アクリアーナってあんな感じだったっけ? 大した反論もしなかったし、暴言を一回も言わなかったけど……ドレスの感じとか髪型や化粧なんかもアニメとは違ったような気がする。新しい家族も何か変だし。可愛くて優しい本物の愛する娘が現れたのに何か距離あんのよね。……食事も未だに別々だし、会ったのもまだ三回しかないし。兄姉なんか一度も会いに来ないのよ? 感動の再会なんてウザいし、やりたくなんてないけど人目もあるんだからパフォーマンスぐらいしてもいいのに……。照れくさいのかそれともあのくらいの距離感が王族の家族なのかな?」
王座で国王陛下と王妃様に見下ろされる形で対面した日を思い出していたサマンサ。
サマンサは自分も王族になったというのに、何で床に跪いて頭を下げなきゃいけないのかと不満だった。
それも感動の再会なんてもんじゃなく、臣下に命令を告げるように淡々と温度のない声を聞かされて嫌な気分になった事を思い出した。
「いや、王族なんて所詮血も涙もない傲慢な奴等なのよ。第二王女がアクリアーナから私に変わった所で興味がないってだけなのよ、きっと! それにあの人達も言ってたじゃない。クリス様と婚約したのならマルヴィーア王国で過ごすよりも隣国で王子妃教育を受けるといいって。クリス様も早く自分の国に来て欲しいって言ってたし、楽しみだわ~。」
サマンサはそう言いながら血のような真っ赤なワインが入ったグラスに口をつけて飲んだ。
酒の高揚感に溺れ、頭に浮かんだ小さな疑問達を愚かにも忘れていった。その疑問が一番重要だという事にも気がつかずに。
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国王と王妃の自室。
密かにサマンサの監視を1日中していた執事が報告にやってきた。
「どうだ……?」
「問題ありません。毎食 肉中心の脂っこい物や高カロリーのデザートを用意しておりますが、出された食べ物や酒をこれでもかと食べて毎日部屋で怠惰に過ごされております。今の所、周囲に怪しんでいる者はございません。」
「そうか。ではこのままあの者がこの国から去る日まで続けるように……」
「承知いたしました。」
執事が去っていき扉が閉まるのを確認すると、今まで黙っていた王妃が呆れたように口を開いた。
「あの女は馬鹿なのかしら? 仮にも隣国の王子の婚約者となったにも関わらず、何も準備していないこの状況が恐ろしくないのかしら? しかも何も考えずに暴飲暴食なんてありえないわ……普通好きな殿方が出来れば食事は喉を通らなくなるわよ! あの女、豚にでもなるの!?」
「さぁな。……ただこの程度の事にすら気づけないのなら王族としてやってはいけないだろう。これは王族以前に人としての資質の問題だ。毎日人に世話されて怠惰に過ごして、それでも罪悪感も抱かずにいられるとは私には考えられない。時間とは限りがあるのだ。 しかも王族にはやらなきゃいけない事が山のようにある。それこそお茶を楽しむ余裕なんて年に一、二回しかない。それも人前だと気が休まらないから自室に籠って隠れて飲むしかない。外では一瞬たりとも気が抜けないからな……。それをあの女は……いや、あの女の態度は私達にとっては好都合だな。」
「ええ、このまま行けばどうなる事か。まぁ、でもこれはクリスディーク殿下の要望ですからね。『今すぐにでもサマンサと一緒になりたい。どうか何も準備はいらないからサマンサを私の国に連れて帰る許可を頂けないだろうか。サマンサの身一つだけあれば問題はない!』……でしたわね。ふふふ、愛というのは本当に人を愚かにしてしまうのですね。」
「国同士の婚姻において準備はいらないし、身一つだけで問題ない。とは愚かにも程がある。あの発言では国の利益を全て捨てたも同然だぞ。」
「よろしいではありませんか。どうせ彼方の国もこの件は了承済み。婚約書も、もう交わしているのです。新しい婚約書の条項を読んだか否かは彼等の責任ですわ。」
「ああ、その通りだ。王族が交わす契約書とはどんな罠が隠されているのかわからないのだ。それを見逃さないよう精査した上で国に有益な契約を交わすのも王族の大きな役目で責任だ。それをあの小僧は愚かにも臣下に頼らず一人で勝手に契約書にサインした。その行為はもう許されるものではない。」
「私としてはさっさと目障りな方々が消えてくれればそれでいいですわ。あの方々がこの先どんな目にあおうが自業自得。それよりも彼方はどうなってるの?」
「問題ない。あの女が旅立つ日に私が最終確認した物を国中に配布する。王の決定だ。これに関しては奴等には口を挟ませない。奴等とて自分で選んだ道なのだから……」
「……当然の報いですわ。」
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