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ー本編ー
お父様の懺悔
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どうしてだ・・・
どうして、こんな事になってしまったのだ・・
私の愛する娘が・・・
私の尊敬する父が母が・・・
私を慕ってくれていた使用人達が・・・
私を侮蔑の目で見て、口々に厳しい言葉を浴びせてくる・・・しまいには私とは縁を切って隣国へ行くと言っている・・・
何故こんな事になってしまったのだ・・・
どこで道を間違えてしまったというのだ・・・
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
私は愛する妻を亡くした後、可愛い娘を大切に、それは大切にして生きてきた。
娘も私を慕い、しっかりとした親子関係が出来上がっていた筈だった・・・
ヴィオの婚約者は将来ヴィオが幸せになれて、経済的にも困らない家を吟味して、人柄もしっかりと確認した・・・
それが『運命の愛を見つけたからお前とは婚約破棄する』だと・・・今思い返しても怒りがおさまらない。
私の愛する娘・ヴィオが傷物令嬢にされたのだぞ!許せるわけがない・・・
あの時は本気で、この件に関わった者全て潰すつもりだった。それは本当なのだ・・・
相手の令嬢を調べて見つけたのはルーチェだった。・・・最初は娘と同じ歳にしては幼い容姿だと思うだけだった・・・だけど・・・いつからかヴィオの受けた屈辱を晴らす為に調べていた筈がルーチェの事を知りたいと思うようになっていた・・・
ルーチェがヴィオの婚約破棄に関わっていないのは調べていく内にわかった。
あの子はきちんと「婚約者を蔑ろにするな」と言っていたし、むしろ付きまとわれて被害者のような状況だった・・・だから私はどこか使命感のような物を感じながら彼女を助けたい・・・守ってあげたいと思ってしまった。
私が偶然を装ってルーチェと出会ってからは早かった・・・あの子も私の事を愛してくれて、婚姻する事すら承諾してくれた・・・
正直に言おう・・・私は浮かれていた・・・。
ルーチェと居る時、ヴィオの事も、父親である事も忘れていた・・・ただ一人の男として・・動いてしまった。
夜会の時もそうだ・・・
あの場で私が動けばヴィオの名誉が傷つくなんて考えてもいなかった・・・
あの時はただ・・・ルーチェを誰にも奪われたくない・・・ルーチェの側へ行かなくては・・ただそれだけの感情で動いてしまった。
その場を何も知らないヴィオが見ていた事は考えたらわかる筈だった・・・なのに私はルーチェを優先して、ヴィオが気を失った事すら他人に聞くまで知らなかった・・・
次の日きちんと説明しようと決意していた筈だったのに、私はまたヴィオを蔑ろにしてルーチェを優先してしまった・・・
それも・・・まだきちんと紹介もしていない。娘からも何の理解も得られていない状況であの失態・・・
ヴィオが私に会いたくないと思うのは当然だ。
だが・・・私はヴィオは話せばわかってくれるとどこか楽天的に考えていた・・・
そんな愚かで傲慢な気持ちを父は見抜いていたのだろう・・・
再開して私の顔を見た父から一言・・・
「お前を怒鳴りつけてやろうと思っていたが、今のお前にはきっと届かないな。お前・・・本当に私の息子か?」と辛辣な言葉を言われた。
だけど父にはもっと色んな事を言われるかと少し怯えていたから少し拍子抜けだった。その父が伝えてきたのは一つだけだった。
「お前は今回、自分で好きな道を選んだ。
それに関してはもう何も言わない・・・婚姻したいのなら好きにするといい。
だからヴィオレットにも同じように自由を与えてやれ・・・あの子がどんな道を選ぼうともお前は認めてやれ・・・。良いな!!!」
父は真剣な瞳で私を見つめてきて勢いに押された事もあり私は軽い気持ちで了承してしまった・・・。
そしてヴィオの部屋の前に連れてこられて、ヴィオと母の、あの会話を聞くことになった・・
最初はいつも気丈な母が泣きながら謝っているのを聞いて胸が痛かった・・・
そしてヴィオの冷静で冷たく私を突き放す、鋭い言葉達・・・
ヴィオは私が選んだと言った・・・
娘ではなく愛する女性を選んだのだと・・・
そんなつもりはなかったのだ・・・
だが実際に私がした事は娘を裏切る行為・・・それも娘を一番傷つける相手を選んだ。
だけど・・・私には娘に嫌われる覚悟なんて微塵も出来ていなかった。
まさかあんな視線を向けられるなど・・・思ってもみなかったのだ・・・
そしてヴィオは、はっきりと言った・・・
私の新しい愛を認める事は出来ないと。
ショックだった・・・
ヴィオはなんだかんだ言っても最後には認めてくれる、私の幸せを喜んでくれると思っていたから・・・
その言葉に動揺していると、母がとんでもない事を切り出し始めた・・・
『ヴィオを連れて隣国へ行く』???
リセット?貴族ではなくなる??
この国で生きるのはヴィオが傷つく可能性が多い?
これは一体何の話だ?
私は部屋の中へ乗り込もうとドアへ手を伸ばした・・・だが、父はそれを許さず・・・
「最後まで聞け。・・・これはお前の罪だ。」と言い、睨み付けてきた。
私は父の殺気混じりの視線に耐えきれずに手を下へ戻した・・・
その間も話は進み、生まれてから数える程しか見た事がない涙を私の愛する娘・ヴィオが涙を流しながら隣国へ行く事を決めていた・・・
すなわち・・・私と親子の縁を切るということだ。ヴィオが私を切り捨てる・・・
そう思った時・・・怒りなのか・・・悲しみなのか・・・どうにもわからない感情が体の奥底から沸き上がってきて、遂に部屋へ乗り込んでいた・・
父がヴィオに向かって「こいつにはヴィオレットの自由を約束させた。どの道を選んでも反対しないそうだ」と言った。
確かに約束した・・・だが・・・ヴィオが私と縁を切って隣国へ行く道を選ぶなんて想像もしていなかった・・・
私は撤回してくれる事を願って、泣いているヴィオに向かって助けを求めてしまった・・・
父から聞いたことのない怒号が自分へ向けられていて、ヴィオを傷つけたのは父親である私だと言われ、その上私は父からクズと言われてしまった。
話はどんどん進んでいく・・・
もう訳がわからなくて頭に入ってこない。
どうしてなんだ。ヴィオ・・・
ルーチェは良い子なんだ・・・守ってあげたい、愛しているんだ・・・
どうして私を捨てるんだ・・・
私が自分の言いたい事を好き勝手に言うと父が凄まじい怒りを見せた・・・
私がヴィオの信頼を裏切り傷つけた。
私がヴィオを捨ててルーチェを選んだ。
そんな私がヴィオを手放さないなんて事は許さない・・・そう言い私に向かって腕を振り上げた。
そんな姿を見たのは初めてで、身動き一つ取れなかった。だがそんな父の怒りを鎮めたのはヴィオだった。
ヴィオはここから先は自分で話すと言い・・・
私が耳を塞ぎたくなるような事を言ってきた。
ヴィオの婚約破棄。
私の愛する娘を傷つけた者達・・・
ヴィオはあの男を愛していた訳ではなかった。だが婚約破棄された令嬢として生きなくてはいけない・・・それは普通の令嬢にとって耐え難い屈辱であり、人々の好奇の視線に晒される事になる。
私はわかっていた。
いくらヴィオが大丈夫、心配ないと言った所で傷ついていない筈がないと・・・
だから私は許せなかった・・・娘を傷つけた者達を・・・。
その気持ちは決して嘘ではない。
本当だったのだ・・・。
だが・・・私はルーチェと出会い、愛してしまった。
ヴィオが言う通りルーチェの見た目は幼い。それは私も思っている・・・だが私はルーチェの外見ではなく心に惹かれたのだ。
浮かれていた。それは認める・・・
非常識な行動を取りすぎだった。
娘の前でふしだらな行為をするなど・・・今思い出せば、絶対にしてはならなかったとわかる。
それもまだヴィオの同意も得てない女性と・・
そんな私をヴィオは・・私の愛する娘は・・・私をもう父親には見えないと言う。
縁を切りたいと・・・自分の事を忘れてほしいと・・・
そんな娘の切なる願いを私は受け入れられなかった・・・・・・
だってそうだろう・・・
愛する娘が私から離れてしまうかもしれない。
見苦しくても引き留めたかった。
だが、私はまたもや間違えてしまった・・・
ヴィオを本当に引き留めたいのならルーチェを捨てて心の底から謝り誠意を見せる必要があったのだ・・・それなのに私はまだ両方とも手放したくないという気持ちに捕らわれ・・・ヴィオの良心に訴えてしまった・・・
ヴィオにとってルーチェを擁護する言葉など一番聞きたくない物だったというのに・・・
こうして私はヴィオの逆鱗に触れ、更にルーチェを選んだ私をキモチワルイとまで言われてしまった。
もう私は顔を上げていられなかった・・・
どんな表情でヴィオが私を見ているのか確かめる勇気がなかったのだ・・・
何故なのだ・・・どうして・・・私は間違えてしまったのだろう・・・ヴィオ・・・本当にすまない・・・思えば私はルーチェの事ばかり話して・・・ルーチェの擁護して・・・ヴィオに対してまだ一度も謝ってすらいないのだな・・
私は本当に最低な父親だ・・・
わかっている・・・全ては自分で仕出かした事・・・誰のせいでもない・・・・・・だが、ヴィオレットが・・・私の娘がいなくなってしまう・・・でも引き留める事などもう出来ない・・・ヴィオレット・・・
目に映る景色から色が消える・・・使用人達が私に何か言ってる・・・声が聞こえている筈なのに・・・聞きたくない・・・聞こえない・・私の世界が壊れた・・・もうどうしようもない・・・
どうして、こんな事になってしまったのだ・・
私の愛する娘が・・・
私の尊敬する父が母が・・・
私を慕ってくれていた使用人達が・・・
私を侮蔑の目で見て、口々に厳しい言葉を浴びせてくる・・・しまいには私とは縁を切って隣国へ行くと言っている・・・
何故こんな事になってしまったのだ・・・
どこで道を間違えてしまったというのだ・・・
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
私は愛する妻を亡くした後、可愛い娘を大切に、それは大切にして生きてきた。
娘も私を慕い、しっかりとした親子関係が出来上がっていた筈だった・・・
ヴィオの婚約者は将来ヴィオが幸せになれて、経済的にも困らない家を吟味して、人柄もしっかりと確認した・・・
それが『運命の愛を見つけたからお前とは婚約破棄する』だと・・・今思い返しても怒りがおさまらない。
私の愛する娘・ヴィオが傷物令嬢にされたのだぞ!許せるわけがない・・・
あの時は本気で、この件に関わった者全て潰すつもりだった。それは本当なのだ・・・
相手の令嬢を調べて見つけたのはルーチェだった。・・・最初は娘と同じ歳にしては幼い容姿だと思うだけだった・・・だけど・・・いつからかヴィオの受けた屈辱を晴らす為に調べていた筈がルーチェの事を知りたいと思うようになっていた・・・
ルーチェがヴィオの婚約破棄に関わっていないのは調べていく内にわかった。
あの子はきちんと「婚約者を蔑ろにするな」と言っていたし、むしろ付きまとわれて被害者のような状況だった・・・だから私はどこか使命感のような物を感じながら彼女を助けたい・・・守ってあげたいと思ってしまった。
私が偶然を装ってルーチェと出会ってからは早かった・・・あの子も私の事を愛してくれて、婚姻する事すら承諾してくれた・・・
正直に言おう・・・私は浮かれていた・・・。
ルーチェと居る時、ヴィオの事も、父親である事も忘れていた・・・ただ一人の男として・・動いてしまった。
夜会の時もそうだ・・・
あの場で私が動けばヴィオの名誉が傷つくなんて考えてもいなかった・・・
あの時はただ・・・ルーチェを誰にも奪われたくない・・・ルーチェの側へ行かなくては・・ただそれだけの感情で動いてしまった。
その場を何も知らないヴィオが見ていた事は考えたらわかる筈だった・・・なのに私はルーチェを優先して、ヴィオが気を失った事すら他人に聞くまで知らなかった・・・
次の日きちんと説明しようと決意していた筈だったのに、私はまたヴィオを蔑ろにしてルーチェを優先してしまった・・・
それも・・・まだきちんと紹介もしていない。娘からも何の理解も得られていない状況であの失態・・・
ヴィオが私に会いたくないと思うのは当然だ。
だが・・・私はヴィオは話せばわかってくれるとどこか楽天的に考えていた・・・
そんな愚かで傲慢な気持ちを父は見抜いていたのだろう・・・
再開して私の顔を見た父から一言・・・
「お前を怒鳴りつけてやろうと思っていたが、今のお前にはきっと届かないな。お前・・・本当に私の息子か?」と辛辣な言葉を言われた。
だけど父にはもっと色んな事を言われるかと少し怯えていたから少し拍子抜けだった。その父が伝えてきたのは一つだけだった。
「お前は今回、自分で好きな道を選んだ。
それに関してはもう何も言わない・・・婚姻したいのなら好きにするといい。
だからヴィオレットにも同じように自由を与えてやれ・・・あの子がどんな道を選ぼうともお前は認めてやれ・・・。良いな!!!」
父は真剣な瞳で私を見つめてきて勢いに押された事もあり私は軽い気持ちで了承してしまった・・・。
そしてヴィオの部屋の前に連れてこられて、ヴィオと母の、あの会話を聞くことになった・・
最初はいつも気丈な母が泣きながら謝っているのを聞いて胸が痛かった・・・
そしてヴィオの冷静で冷たく私を突き放す、鋭い言葉達・・・
ヴィオは私が選んだと言った・・・
娘ではなく愛する女性を選んだのだと・・・
そんなつもりはなかったのだ・・・
だが実際に私がした事は娘を裏切る行為・・・それも娘を一番傷つける相手を選んだ。
だけど・・・私には娘に嫌われる覚悟なんて微塵も出来ていなかった。
まさかあんな視線を向けられるなど・・・思ってもみなかったのだ・・・
そしてヴィオは、はっきりと言った・・・
私の新しい愛を認める事は出来ないと。
ショックだった・・・
ヴィオはなんだかんだ言っても最後には認めてくれる、私の幸せを喜んでくれると思っていたから・・・
その言葉に動揺していると、母がとんでもない事を切り出し始めた・・・
『ヴィオを連れて隣国へ行く』???
リセット?貴族ではなくなる??
この国で生きるのはヴィオが傷つく可能性が多い?
これは一体何の話だ?
私は部屋の中へ乗り込もうとドアへ手を伸ばした・・・だが、父はそれを許さず・・・
「最後まで聞け。・・・これはお前の罪だ。」と言い、睨み付けてきた。
私は父の殺気混じりの視線に耐えきれずに手を下へ戻した・・・
その間も話は進み、生まれてから数える程しか見た事がない涙を私の愛する娘・ヴィオが涙を流しながら隣国へ行く事を決めていた・・・
すなわち・・・私と親子の縁を切るということだ。ヴィオが私を切り捨てる・・・
そう思った時・・・怒りなのか・・・悲しみなのか・・・どうにもわからない感情が体の奥底から沸き上がってきて、遂に部屋へ乗り込んでいた・・
父がヴィオに向かって「こいつにはヴィオレットの自由を約束させた。どの道を選んでも反対しないそうだ」と言った。
確かに約束した・・・だが・・・ヴィオが私と縁を切って隣国へ行く道を選ぶなんて想像もしていなかった・・・
私は撤回してくれる事を願って、泣いているヴィオに向かって助けを求めてしまった・・・
父から聞いたことのない怒号が自分へ向けられていて、ヴィオを傷つけたのは父親である私だと言われ、その上私は父からクズと言われてしまった。
話はどんどん進んでいく・・・
もう訳がわからなくて頭に入ってこない。
どうしてなんだ。ヴィオ・・・
ルーチェは良い子なんだ・・・守ってあげたい、愛しているんだ・・・
どうして私を捨てるんだ・・・
私が自分の言いたい事を好き勝手に言うと父が凄まじい怒りを見せた・・・
私がヴィオの信頼を裏切り傷つけた。
私がヴィオを捨ててルーチェを選んだ。
そんな私がヴィオを手放さないなんて事は許さない・・・そう言い私に向かって腕を振り上げた。
そんな姿を見たのは初めてで、身動き一つ取れなかった。だがそんな父の怒りを鎮めたのはヴィオだった。
ヴィオはここから先は自分で話すと言い・・・
私が耳を塞ぎたくなるような事を言ってきた。
ヴィオの婚約破棄。
私の愛する娘を傷つけた者達・・・
ヴィオはあの男を愛していた訳ではなかった。だが婚約破棄された令嬢として生きなくてはいけない・・・それは普通の令嬢にとって耐え難い屈辱であり、人々の好奇の視線に晒される事になる。
私はわかっていた。
いくらヴィオが大丈夫、心配ないと言った所で傷ついていない筈がないと・・・
だから私は許せなかった・・・娘を傷つけた者達を・・・。
その気持ちは決して嘘ではない。
本当だったのだ・・・。
だが・・・私はルーチェと出会い、愛してしまった。
ヴィオが言う通りルーチェの見た目は幼い。それは私も思っている・・・だが私はルーチェの外見ではなく心に惹かれたのだ。
浮かれていた。それは認める・・・
非常識な行動を取りすぎだった。
娘の前でふしだらな行為をするなど・・・今思い出せば、絶対にしてはならなかったとわかる。
それもまだヴィオの同意も得てない女性と・・
そんな私をヴィオは・・私の愛する娘は・・・私をもう父親には見えないと言う。
縁を切りたいと・・・自分の事を忘れてほしいと・・・
そんな娘の切なる願いを私は受け入れられなかった・・・・・・
だってそうだろう・・・
愛する娘が私から離れてしまうかもしれない。
見苦しくても引き留めたかった。
だが、私はまたもや間違えてしまった・・・
ヴィオを本当に引き留めたいのならルーチェを捨てて心の底から謝り誠意を見せる必要があったのだ・・・それなのに私はまだ両方とも手放したくないという気持ちに捕らわれ・・・ヴィオの良心に訴えてしまった・・・
ヴィオにとってルーチェを擁護する言葉など一番聞きたくない物だったというのに・・・
こうして私はヴィオの逆鱗に触れ、更にルーチェを選んだ私をキモチワルイとまで言われてしまった。
もう私は顔を上げていられなかった・・・
どんな表情でヴィオが私を見ているのか確かめる勇気がなかったのだ・・・
何故なのだ・・・どうして・・・私は間違えてしまったのだろう・・・ヴィオ・・・本当にすまない・・・思えば私はルーチェの事ばかり話して・・・ルーチェの擁護して・・・ヴィオに対してまだ一度も謝ってすらいないのだな・・
私は本当に最低な父親だ・・・
わかっている・・・全ては自分で仕出かした事・・・誰のせいでもない・・・・・・だが、ヴィオレットが・・・私の娘がいなくなってしまう・・・でも引き留める事などもう出来ない・・・ヴィオレット・・・
目に映る景色から色が消える・・・使用人達が私に何か言ってる・・・声が聞こえている筈なのに・・・聞きたくない・・・聞こえない・・私の世界が壊れた・・・もうどうしようもない・・・
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