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そんな二人がようやく手芸屋にたどり着いた。
店内に入ってすぐミシャルは初めて見るような糸や布、ボタンの多彩な色に再び目を輝かせた。
店の中は、様々な手芸材料であふれ、色とりどりの糸や生地が壁に整然と並んでいて、天井にまで届きそうなほど商品が並べられている。
その数の多さにミシャルは首を限界まであげて声をあげた。
「わぁ、すごいです……こんなにたくさんの綺麗な色があるなんて」
ミシャルが夢中になって棚を眺めていると、クロディクスはふっと笑みを浮かべて静かにミシャルの様子を見守っていた。
「好きなものを選びなさい、ミシャル」
クロディクスの言葉に、ミシャルは少し照れながらもうれしそうに返事をしてから、じっくりと糸や布を見つめる。
今まで見た事がない刺繍や、ビーズが施された布を見つけるたび、ミシャルの気持ちはまるで小さな冒険をしているようだった。
「気に入るものがないのか?」
「……いえ、その」
ミシャルはしばらくの間、棚に並ぶ数々の糸や布を見ていたが、好きに選べと言われてどう選べばいいのか分からず、困惑した表情を浮かべていた。
どれかと言われても難しくただじっと立ち尽くすばかりでいるとクロディクスと一緒にミシャルの事を見守っていた年配の店員がミシャルに耳打ちするように優しく声をかけた。
「迷っていられるなら贈りたい特別な方を思い浮かべて、その人に似合うものを選べば、自然と決まるかもしれませんよ」
「……っはい、そうします」
その言葉に、ミシャルは心の中で大切な人のことを思い浮かべた。
まずは、まだ出会って間もないけれど、いつも優しく見守ってくれるクロディクス。
頼りがいがあり、どこか温かみのある彼はミシャルが視線を送るとすぐに気が付いたようで、柔らかな目で見つめ返してくれていた。
次に、小言が多く料理上手で、母のような執事のルーク。
そして、いつも明るく接してくれる不思議なクロディクスの従者のヴァイス。
姉のように優しく時に厳しいメイドのゼリヌ。
クロディクスの屋敷で出会った人達がミシャルにとって初めて出来た大切な人達だった。
彼らのことを考えると、ミシャルの胸の奥に温かなものがじんわりと広がるような感覚があった。
それは、ミシャルにとって生まれて初めて感じるもので自然とミシャルは彼らのイメージ通りの物に手を伸ばしていた。
店内に入ってすぐミシャルは初めて見るような糸や布、ボタンの多彩な色に再び目を輝かせた。
店の中は、様々な手芸材料であふれ、色とりどりの糸や生地が壁に整然と並んでいて、天井にまで届きそうなほど商品が並べられている。
その数の多さにミシャルは首を限界まであげて声をあげた。
「わぁ、すごいです……こんなにたくさんの綺麗な色があるなんて」
ミシャルが夢中になって棚を眺めていると、クロディクスはふっと笑みを浮かべて静かにミシャルの様子を見守っていた。
「好きなものを選びなさい、ミシャル」
クロディクスの言葉に、ミシャルは少し照れながらもうれしそうに返事をしてから、じっくりと糸や布を見つめる。
今まで見た事がない刺繍や、ビーズが施された布を見つけるたび、ミシャルの気持ちはまるで小さな冒険をしているようだった。
「気に入るものがないのか?」
「……いえ、その」
ミシャルはしばらくの間、棚に並ぶ数々の糸や布を見ていたが、好きに選べと言われてどう選べばいいのか分からず、困惑した表情を浮かべていた。
どれかと言われても難しくただじっと立ち尽くすばかりでいるとクロディクスと一緒にミシャルの事を見守っていた年配の店員がミシャルに耳打ちするように優しく声をかけた。
「迷っていられるなら贈りたい特別な方を思い浮かべて、その人に似合うものを選べば、自然と決まるかもしれませんよ」
「……っはい、そうします」
その言葉に、ミシャルは心の中で大切な人のことを思い浮かべた。
まずは、まだ出会って間もないけれど、いつも優しく見守ってくれるクロディクス。
頼りがいがあり、どこか温かみのある彼はミシャルが視線を送るとすぐに気が付いたようで、柔らかな目で見つめ返してくれていた。
次に、小言が多く料理上手で、母のような執事のルーク。
そして、いつも明るく接してくれる不思議なクロディクスの従者のヴァイス。
姉のように優しく時に厳しいメイドのゼリヌ。
クロディクスの屋敷で出会った人達がミシャルにとって初めて出来た大切な人達だった。
彼らのことを考えると、ミシャルの胸の奥に温かなものがじんわりと広がるような感覚があった。
それは、ミシャルにとって生まれて初めて感じるもので自然とミシャルは彼らのイメージ通りの物に手を伸ばしていた。
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