本編完結【R18】地味すぎる転生悪役令嬢、攻略対象と関わらずに…俺様ヤンキー公爵に絡まれる。Why?

syarin

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後期!

183: 地味令嬢は羊に伴われてダンパする。

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そーいえば、もーすぐダンパです。


忘れてたけど、思い出した。

何故なら、2年生の眼鏡掛けた茶髪の男爵子息に
ダンスパーティーのパートナーのお誘いを受けているからです。
羊のよーな無害そうな御方です。

「えっと、ムンストーン伯爵家のフェリシアご令嬢だよね?
 ……オ…ブシディアン君から聞いてるかな?
 僕はアーレク・オニキス。男爵子息です。今度のダンスパーティー、
 ……君のエスコートをするって事で良いんだよね?」

誘いっていうか、決定事項の確認だった。

あるぇ?
何かもっと、うやうやっとしたポーズで、良ければワタクシと……
みたいな言い回しで誘われるもんなんじゃないの?

「ぁ、はい。フェリシア・ムンストーンです。宜しくお願い致します。」

「此方こそ、宜しくね。
 じゃぁ、当日…7時開宴、6時から入場なので、
 6時半に寮に迎えに行くね。良い?」

「はい。判りました。」

「じゃ、そういうことで。またね。」

「あ、は、はい。」





………………………………すっげーーアッサリだった。



……まー、いーか。
とっとと提出物出して帰ろう。

少し進んだ廊下で、上階から降りてきた控えめ令嬢3人組とかち合ったので、
ほしょほしょと他愛ない話をしながら次の授業へと向かった。

婚約者がいない人は、知り合いに頼んだりするけど、
中には小遣い稼ぎにエスコートを請け負う人達もいるらしい。

そういう人に頼む令嬢は、学園の夜会中に何とか良い獲物をゲットしようと、目がギラギラしてるらしい。

控えめ子爵令嬢の兄上は随分と怖い目にあったそうだ。

ほへー、聞いてる分には面白いけど、当事者は怖かったんだろうな。

私達は控えめに笑い合いながら教室に入った。


ーーーー

ーーーーーーーー

ーーーーーーーーーー


そんな感じで退屈な一日一日を過ごし、
とうとうやってきました、金曜日の6時半です!

私の唯一のダンス用ドレスである紺の詰襟長袖ドレス(ほぼワンピース)の下にたっぷりとロングパニエを重ね履きし、
たっぷりとした襞とリボンの飾りが付いた同色のコルセットベルトを上から着用すれば、

わぁー!ドレスっぽい!

最近の浴衣の差すだけの帯を参考に作ったよ!

デコルテから首の部分はレースで取り外しも出来るようになってるし、

パニエやコルセットベルトがなければ、余所行きのワンピースになるし、

本当、私は合理主義だなぁ、と思う。

装飾は少ないが、前開きで金のキラキラするボタンが下までずっと続いているので、
まぁ、そこそこ豪華に見えるはず。

ひっつめ髪に紺の造花の髪飾りをプスリと差して完成である。

ちょっとドキドキしながら寮の自室で待つ。


半ピッタリに小走りで此方に来る足音が聞こえる。

女の子とは違う、太くて硬い靴底の音。

ドアのすぐ近くで止まり、深呼吸?二拍ほど止まって、コツコツ、ゆっくり近づいてくる。

コンコンとノックされて、侍女も居ないし、自分でドアを開ける。


「やぁ、お待たせ。行きましょうか、ご令嬢。」




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