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休日
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しおりを挟む「さぁ、君の欲しがっているものをあげる。全身で受け取ってくれ」
先刻の舌戯で濡れ光り、物欲しそうにひくつく蕾に怒張の先端が宛がわれる。ググッと押し入ってきたものの存在感と熱さに、優輝の身体が弓のように反り返った。
「はぅぅんっ、ああぁっっ!」
絶妙な速度でズクズクと肉路を埋めていく剛直。その熱が最奥まで到達し、粘膜越しにズシンと前立腺を突いた。「あはぁっっ!」と感じ入る優輝の内腿に触れて、真柴は詰めていた息を吐き挿入の余韻に浸る。
「……凄いよ、優輝くん。波打つ襞が僕に吸い付いてくるみたいだね。城崎様をはじめ、舌が肥えている筈の常連の方々が夢中になるわけだ……」
自身を包み込む柔肉の褥。浮かされたように呟きながらその蕩ける感触に酔う。彼の下で甘い吐息を零す優輝もまた、己の中心を貫く逞しい男根に悦び震えた。
「はぁぁ……っ。颯人さんのが…僕の中に……、あぁ、嬉しい……」
ゆっくりと真柴が動き出す。小刻みな律動から大きなピストンへ。徐々にピッチも上がっていくそれに、優輝の呼吸も次第に忙しなくなっていく。揺さぶられズンズンと奥を抉られて、誰を相手にした時よりも艶めいた声が「あんっ、あんっ、あぁんっっ」と喉から迸った。真柴は、激しい抽挿を続けつつ愛しげに白い双丘を撫で回す。両手の指が食い込むほど尻肉を揉みしだき、力強く自身を突き入れた。揉まれる度、ムニムニと変形する蕾に真柴の剛直をより意識させられる。狭まる内壁を灼けた凶器で擦り立てられ、優輝は髪を振り乱し啼きじゃくった。
「あぁっ、あっっ! い、いい…っ。はや、と…さぁんっ、も…イくっ、イくぅっっ!!」
愛する人の肉棒で与えられた絶頂にガクガクと身体を痙攣させる。長く続くそれに合わせ収縮を繰り返す後孔。その刺激は思いの外強く、中に収めたまま動きを止めた真柴も熱い吐息を漏らした。
「……イった時の君の中は、こんなに気持ちいいんだね。痺れるような感覚が僕にまで伝わってくるよ。慣れない者なら一発で持っていかれてもおかしくない……。君は、誰よりも魅惑的で素晴らしい男の子だ。そして身も心も純粋で可愛い…。――あぁ、肌が色付いて……綺麗だよ、優輝くん。とっても綺麗だ……」
汗ばみ波打つしなやかな肢体が、薄っすらと桃色に染まっている。陶然と目を細める真柴の胸に抱き付き、切れ切れに息を継ぎながら乞うた。
「……颯人さん…、もっと…もっと、メチャメチャにして……。貴方のおちんちんで…何度も、イきたい……」
震える肩を抱き竦め、真柴はそのまま抽挿を再開する。官能的なおねだりに興奮が際限無く高まっていくのを感じるが、同時に言いようの無い安らぎを覚えるのは何故なのだろう。産まれたままの裸体をふかふかの温かな羽毛で包まれたような心地好さ。単に人肌恋しいというわけでは無い。今腕の中にあるこの体温が、この存在が、自分の在るべき場所なのだと己の本能が訴えている気がした。ひたすら無心に優輝の内奥を穿つ。雁首のエラが抜け出るギリギリまで腰を引き、思い切り打ち付けた。襲ってくる快感の大きさに、優輝は上体を反らして喘ぎ悶える。先刻の絶頂から間も無い身体は、あっと言う間に再び官能の頂へと放り上げられた。
「ひぁっ! ああぁぁぁっ、イクイクっっ、イくぅぅ~~~~~っっ!!」
達してビクビクと引き攣る裸身を思い切り抱き締める真柴。可愛い彼の深部から流れ込み自分の内側を満たす恍惚の感覚に、それまで考えてもみなかったある仮説がふと頭をもたげる。目を閉じ荒い息をつく優輝の面に漂う濃厚な色香。そして指に馴染む滑らかな肌とその温度から感じるものが、真柴の思考を『仮説が真である』という確信に近付けた。
「……そうだ、そうだよ。何故気付かなかったんだろう」
急に耳孔へ飛び込んできた声がこの場と雰囲気を異にしていて、優輝は徐に瞼を開く。自分をきつく抱いてくれつつ目線を宙に留めた真柴の顔を、そっと見上げた。
「…颯人さん…? どうしたの…?」
呼び掛けられて、真柴の眸子がこちらに焦点を結ぶ。覗き込んでくる眼差しは、いつになく真剣な色合いを帯びていた。
「――優輝くん。きっと君は、『雌性特種』なんだ」
「…しせ……、え…?」
戸惑う優輝。突然聞かされた単語は、情交に蕩かされた意識には難し過ぎて全く意味が分からない。瞳を潤ませたまま首を傾げる彼に、真柴が分かり易く言葉を添えた。
「『雄性』と『雌性』――つまり、僕と真逆の体質ってことだよ。今までそういう男性がいるという話を聞いたことがなかったから、勝手に存在しないものだと思い込んでいたけど、考えてみれば、『雄性』がいるのに『雌性』はいないと決め付けるのはおかしな話だ。これまで確認出来なかっただけで、誰も不在を断言してはいなかったんだからね。……ひょっとすると、現時点で君が世界唯一の『雌性特種』なのかも知れない」
優輝はそのセリフの意味を脳内で咀嚼しようと努める。だが、それに伴って一つの不安が心を捉えた。唇から零れるまま、気懸かりを口にする。
「……雌性…特種……。真逆って…僕、颯人さんと…体質的に合わないの…?」
真顔になっていた目先の彼が、それを聴いてふっと表情を緩めた。
「とんでもない。合わないどころか、たぶん一番しっくりくる相手なんじゃないかな。少なくとも僕はそう感じてる。――最高の孕ませ能力を持つ『雄性特種』と、最高の受胎能力を持つ『雌性特種』。お互いこんなに相応しい人は他にいないと思うよ」
――確かに、抱かれてみて、彼が他の誰よりも自分の官能を高めてくれる存在だという感覚は間違い無くあった。初めての交わりなのに、真柴の身体が己の肌と溶け合うように馴染んでいると感じたのも事実だ。ただ、それは彼が雄性特種だから――その優れた能力と巧みな性技の所為なのだろうと思っていた。
「確証がないから絶対にそうだとは言い切れないけど、たとえ違っていたとしても、僕は君を離すつもりはないよ。だから安心して……」
優しく囁いて真柴が唇を求めてくる。優輝は喜びに咽びながら彼の首に縋り付き、情熱的な口付けで応えた。舌を絡め合い静かな室内に水音を響かせつつ、真柴は優輝の背に腕を回す。勢いを付けるようにグイと彼の上体を抱き起こした。
「っん、あっっ!」
咥えたままの怒張が蠢き、敏感な内側を刺激する。走る快感に思わず喘ぐ優輝を、真柴が胡坐をかいた己の下肢に跨らせた。ズンッと下から突き上げられ、白い背中が大きくしなる。
「やぁんっっ! ああぁっ、颯人…さんっ。これ…っこれも、強く、当たって…気持ち、いい…っっ!」
思うさま突かれて、たちまち快楽の高みへと駆け上らされてしまう。真柴の肩を抱きあられもなく乱れながら、今日幾度目かの絶頂に裸身を戦慄かせた。
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