EDEN ―孕ませ―

豆たん

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 達してクッタリとなった優輝の身体をシーツの上に横たえる真柴。その額には汗が滲み、前髪が数本貼り付いている。

「――そろそろ黄信号かなぁ…。以前より少し早い気はするけど、最近運動不足だからな」

 何度でも男を受け入れ至上の快感を与える後孔の中で、自身の限界が近付いていた。万一を考え一旦腰を引こうとすると、優輝の蕾や直腸壁がまるで抜かないでと言うように締め付けてくる。肩に縋った優輝も、一瞬たりとも離れたくないとばかりに強く両腕に力を籠めていた。真柴はそんな彼が可愛くて仕方が無い。

「…ごめん。ちょっとだけ…ね? 僕にはバンドも効かないし、挿入中、これ以上高まった状態で君にイかれてしまったら、さすがにヤバいかも知れない。そうなる前に外でヌいておけば、安心してまたイかせてあげられるだろう?」

 噛んで含めるような口調に、優輝は侘しそうにしながらもコクリと頷く。解かれた腕を優しく摩って身体を起こした真柴が、ぴったりと結合した部分から自身を抜いた。吸い付いていた粘膜とそこを濡らす体液が名残惜しげにぴちゃっと音を立てる。

「だいぶキてるんだけど、もうひと息かな。――そうだ♪ 優輝くん、君のオナニーシーンを僕に見せてくれない?」

 降ってきた言葉に目を丸くする優輝。未経験の行為をせがまれ困惑してしまう。

「自分で弄って感じてる君を見ながらヌきたいんだ。大丈夫。やり方は僕がちゃんと教えてあげるから。――まず、挿入する指を舐めておこうか。君のお尻はたっぷり濡れるようになったからそのままでも問題ないとは思うけど、初オナニーだし、舐めてる間に心の準備も出来るだろうからね」

 自慰の手順を指南され、優輝は躊躇いがちに右手を口元へ持っていく。好きで堪らない想い人の懇願を拒めるわけが無い。人差し指と中指をおずおずと口に含み、ねっとりと舌で舐め上げる。唾液の絡んだ指を彼の導くままM字開脚した脚の間へと伸ばし、恐る恐る触れてみた。

「…っん…」

 なぞるように際を巡ると、己の蕾が快感を欲してひくついていた。自分の体温が更に上昇するのを自覚しながら、中心を捉えた中指を徐々に沈めていく。

「あ…っ、あぁっっ」

 自身の手で肉路を押し広げる感覚に震える。何とか根元まで収めた指をぎこちなく蠢かし、内壁を擦ってみた。そこから湧き出すように腰回りへと広がっていく熱さを感じる。

「は…颯人さん…っ、これで、いいの…?」

 息を乱して懸命に励む優輝に、真柴は優しく微笑んで頷いた。「扇情的でとっても素敵だよ」と声を掛けつつリズミカルに怒張を扱く。自分を悦ばせようと、優輝は慣れない手付きで頑張ってくれている。その健気な様子を見るだけで、張り詰めた自身が一層硬さを増していくのが分かった。
 身体をモジモジさせて優輝が切なげな吐息を零す。

「優輝くん。僕のことは気にしないで、君も思い切り感じて、イっちゃってもいいんだよ」

 そう言われ、人差し指も挿入する。二本の指でぐちゅぐちゅと中を掻き回し、打ち寄せる快感の波に身を捩るが、稚拙な動きの所為かなかなか昇り詰めることが出来ない。真柴や雄達の指技のようにはいかないもののイイ所もちゃんと刺激しているのに、まるで快楽の階段が見えない壁で遮られたようにその先へ進めなかった。

「…ダメ…っっ。自分じゃ、これ以上…気持ち良く、出来ない…っ」

 泣きそうな優輝の訴えに、困ったような、けれど何処か嬉しそうな顔付きになる真柴。

「仕方がないな。じゃ、手伝ってあげるよ。その方が、僕も余計な我慢をせずに気持ち良くイけそうだし。――自分で頼んでおいて言うのもなんだけど、色っぽく悶えてる君を目の前にしてお預け状態でいるのは、正直しんどかったんだ」

 ポロリと口を衝く本音。聴いた優輝は息を弾ませたままでクスッと笑う。その秘所を嬲る指を一本抜かせて、真柴は代わりに自らの人差し指を潜り込ませた。びくりと優輝の背が震え、明らかに吐息の色が変わる。

「…っは…、うぅん…っっ」

「――僕の指と代わっただけで感じ方が違うみたいだね。やっぱり君は、可愛がってくれる相手がいてこそ最高に性感を高めることが出来るんだ。だから、自分の手ではイきにくいんだよ。ほら、ココをグッと押してごらん」

 優輝の指に自分のそれをピタリと添え、一緒に最奥をつつく。「ああっっ」と悦びに啼く彼を見詰め緩急を付けて内部を刺激した。同時に自身も強く扱き、放出へと追い上げていく。極まる寸前、卓上のウェットティッシュを手にして己の先端を覆った真柴は、達する優輝の声を聴きながら荒れ狂う欲望を解き放った。


「……ふう。あぁ、落ち着いた。ありがとう、優輝くん。これでまたじっくり抱いてあげられるよ。久し振りだったから普段よりちょっと早かったけど、次はもう少し長く持つんじゃないかな」

 荒い呼吸のまま起き上がり、真柴の手元を覗き込む優輝。彼が持つウェットティッシュには大量の白濁が包まれていた。どろりとしたミルク色の粘液は、一見しただけでもその濃厚さが分かる。

「…凄い…。濃いのが…こんなに、沢山……」

 真柴は自身が吐き出した精に見入る優輝の頬を撫で、上下する細い肩を摩った。

「これが…これが颯人さんの子種……。僕…颯人さんの赤ちゃん、産みたい……」

 陶酔するように見蕩れつつ、優輝は溜息をつく。真柴も面に自嘲の色を浮かべて嘆息した。

「僕も優輝くんとの子供が欲しいよ。……だけど、それは叶わない。君は世界最高の名器男子だ。我が社の第一線にいる以上、僕1人のものにしてしまうわけにはいかないからね……」

 残念そうな声音に、顔を上げた優輝が擦り寄る。その身体をぎゅっと抱き締めた真柴だったが、不意に動きが止まった。


「――待てよ。ひょっとすると、君なら僕のミルクにも負けないのかも知れない。優輝くんが雌性特種だとすれば、その可能性は充分にある筈だ」


 彼の首元に顔を埋めていた優輝は、その言葉を聴いて頭上を仰ぐ。目を大きく開いて見詰めると、真柴の視線が柔らかく己のそれに絡んだ。

「男子として『性活』を続けながら、僕の子も産んでくれる。それが現実になったらどんなにいいか――。ねぇ、優輝くん。ちゃんと調べてみようよ。明日、分娩室に健診部員を呼ぶから、出産後に検体を採取して貰おう。結果が出るには暫く掛かるだろうけど、僕の想像が間違いじゃないことを確認したい。何も支障がないと分かったら、安心して中に出してあげられる。君に僕の子供を産んで貰うことが出来るんだ」

 自分との子供を切望している彼の本気さが伝わってくる。雄性特種の精に囚われず子作りが出来る可能性よりも、優輝はそんな真柴の気持ちが嬉しくて堪らなかった。思わず涙を零しそうになりながら「うん」と強く頷く。色素の薄い髪に指を梳き入れ、真柴が唇に蕩けるようなキスをくれた。

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