腐男子会計の王道計画!

卯月

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王道のために暗躍する

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「まぁ、上位者は役付きになる。どこに入るかは本人が決めれば良いことだから『監査』としては何も言わんし、どうでもいい」

というか、俺が生徒会に潜入して情報を引き出しやすくなってる都築先輩は反対なんかしないだろうね。

「そりゃ監査は完全スカウト制だからどうでも良いだろうけど、『風紀』としては限りある人材の取り合いなんだよ」
「央蜜は『生徒会』としても勿論歓迎するけど、それ以前に俺の『恋人』だから、そこ忘れるなよ」

「恋人ねぇ」

稔の言葉に都築先輩も田口先輩も難しそうに顔を見合わせた。
それにムスッとして文句をつけるのは稔だ。

「なんだよ」
「いや、別に?ただ、央蜜が処女喪失したなら、俺とセックスしたって問題ねぇよな」

続く都築先輩の言葉に俺の表情筋は硬直した。
ニマニマとイヤな笑顔を浮かべて稔に向かって、それはもう、実に楽しそうに話し出した。
本当、性格悪いよね。
呆れてため息つくのは田口先輩だ。

「はぁ?問題大有りだろ」
「だって央蜜だぞ?そういう約束だし、なぁ?」
「どういう事だ」
「えー、いやぁ、ははっ」

ひぃい、こっちに話振らないでよ。
別に俺としては何も悪いことしてないけど、重役に囲まれて俺のセックスの話とか、何の罰ゲームなの?

「俺が恋人なんだから、他の奴とセックスなんかするわけねぇだろ!約束が何かは知らねぇが、そんなの許さねぇ」
「いや、だって央蜜だぞ?なぁ?」
「あー、まぁ、ね?」

だから、こっちに話振るなって。
ってか、やっぱり付き合うって事は他の子とセックス出来ないのか。
あーマジか。涼ちゃんとのセックスは昨日のが最後だったか。涼ちゃんとセックスもっとしたかったなぁ。

「で、何人まで許すんだ?」
「何の話だ」
「いや、何股まで許すんだ?数は減るだろうが、いきなり誰とも相手しなくなるなんて、あるわけねぇだろ。央蜜だぞ?」

うわー、流石先輩!俺の事よく分かってるなぁ。

「さっきから『央蜜』『央蜜』っていってるけど、お前らどういう関係だよ!」
「俺は中等部の時から央蜜のこと口説いてるからな。今はそうだなぁ、こういう関係だ」

ニヤリと、本日一番凶悪な笑顔で持っていたスマホを突き出す。
そこな表示されていたのは、昨日俺が仰向けで素股したあと、先輩の精液でベトベトになった姿だった。

「「なっ?!」」

つか、なんで田口先輩まで食い入る様に見てるんですか。もーやめてー!

「あー、この時の央蜜は可愛かったなぁ、指入れられて泣いてたもんなぁ?」

そりゃ痛くて叫んだけど。
泣いてはいなかったと思うのですが。
もーやだよこの人。優しさとか、人権って何か知らないに違いないよ。

「今度、中に出してやれる日が楽しみだ」
「まぁ、なんていうか、リベンジポルノには気をつけろよ」

ニッコリ微笑んで手をヒラヒラさせて帰って行く都築先輩。
田口さんも同情したような視線を送るのやめて下さい。

「央蜜、ちょっと話があるから、俺の部屋に来い」

綺麗な人の怒った顔って、なんでこんなにも迫力があるんだろうね。
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