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赤ずきんちゃんは狼さんを美味しくいただきました
しおりを挟む赤ずきんパロディ。
男赤ずきんが女狼を美味しくいただく話。
童話パロディ 赤ずきん×狼 無理やり
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とある村に、それはそれは美しい顔立ちの少年が住んでいた。すらりと背が高く、細身だがしっかりと鍛えられた体躯。輝きを放つ艶やかな金髪。誰もが見惚れる宝石のような碧眼。
その外見のせいで、外に出れば注目の的だった。人の視線に居心地の悪さを感じていた少年は、おばあさんに作ってもらった赤ずきんを常に被って生活するようになった。外出中はもちろん、家の中でも赤ずきんを被っていた。
やがて少年は、赤ずきんと呼ばれるようになった。
ある日、赤ずきんは母親におばあさんの家へ行くよう頼まれる。ケーキとワインの入った籠を持ち、しっかりと赤いずきんを被った赤ずきんは、森の中にあるおばあさんの家へと向かった。
森の中を歩いていると、がさりと草を踏み締める音が聞こえた。それに、苦しげな息遣いも。
ひょっとして、人が苦しんで倒れているのだろうか。
そう考えた赤ずきんは、音の聞こえてきた方へ走った。
木の陰に隠れるように蹲っていたのは、雌の狼だった。獣の耳と尻尾を生やした狼の少女が、ふうふうと荒い息を吐いている。
赤ずきんは狼に近づいた。
「狼さん、大丈夫?」
人が近づいていることに全く気づいていなかったのか、狼はビクッと体を震わせた。
「な、なんだお前! こっち来んな!」
赤ずきんを見上げ、大声で威嚇する。
狼の顔を見た瞬間、赤ずきんは雷に打たれたような衝撃を受けた。
狼がとてもとても愛らしかったのだ。少なくとも赤ずきんにはそう見えた。
ふさふさふかふかの耳と尻尾。こちらを睨み付ける大きな瞳は潤んでいた。ぷっくりと赤い唇は震えている。耳も尻尾も顔立ちも体つきも、とにかくなにもかもが愛らしく見えた。
可愛くて堪らなくなって、その衝動のままに抱きつこうとした。
「可愛い!!」
「うわあっ!! こっち来んなって言ってるだろ!!」
しかし、赤ずきんが近づいた分、狼は蹲った体勢のまま素早く遠ざかった。さすが狼、動きが速い。
しかし拒絶されても、赤ずきんは諦められない。抱き締めて頬擦りして撫でくり回したい。
興奮に息を荒げながら慎重に狼に近づく。
そのとき、狼が苦しそうに呻いた。
「ふっ、ううぅ……っ」
「ど、どうしたの、大丈夫!?」
可愛がりたいという欲求も忘れ、赤ずきんは狼の傍らに膝をつく。おろおろと、狼の顔を覗き込んだ。
思えば、人が倒れているのではと心配してここに来たのだ。苦しんでいたのはこの狼だったのだ。
「ねえ、どこが苦しいの? それとも怪我? どこか痛いの?」
「ち、違う、なんでもないから、さっさとどっか行け……っ」
「こんなに苦しそうな狼さんを置いてなんて行けないよ」
とてもなんでもないようには見えない。
しかし狼はなにも言うまいと唇を噛み締める。
狼の額には汗が浮かび、顔は真っ赤だ。よく見ると、衣服に隠れていない腕や脚も、全身が赤く汗ばんでいる。
「もしかして、熱があるの?」
赤ずきんは狼の額に掌を当てた。
「ひゃうぅっ」
触れた途端、狼の口から悲鳴のような声が上がる。
赤ずきんはびっくりして、狼をまじまじと見つめる。
狼は恥じ入るように更に顔を真っ赤にした。
赤ずきんは手を、額から頬へと移動させた。
「や、やあっ、さ、触んなぁっ」
口では拒みながら、狼はもう、自分からは離れようとしない。
触れる頬は熱い。潤んだ瞳は、なにかを求めるように熱を宿していた。
赤ずきんは以前、狼について書かれた本を読んだことがある。だから目の前の狼になにが起きているのか、心当たりがあった。
「もしかして、発情期なの?」
「っな、な、な……」
ずばり指摘すると、狼は否定もせず、思い切り動揺した。図星のようだ。
「そうか、それで苦しんでたんだね」
「ううううるさいな! わかったならもういいだろ! 病気でも怪我でもないんだ、さっさとここから離れろ!!」
「そんなことできないよ。狼さんが楽になれるように、僕が手伝ってあげるね」
にっこり微笑む赤ずきんに、狼は目を丸くする。
「な、なに言って……手伝うって、なにを……っ」
「大丈夫。僕もはじめてだけど、狼さんが気持ちよくなれるように頑張るね」
「は、な、ちょ、待っ……」
狼狽える狼を、仰向けに寝かせる。
赤ずきんがその上に覆い被さると、ジタバタと暴れだした。
「ま、待て、なにしようとしてんだ! おいこら放せ!!」
「怖がらなくて大丈夫だよ、僕に任せて」
「任せられるか!」
貧弱な狼の抵抗など、鍛えられた肉体を持つ赤ずきんには簡単に抑えられた。体格にも随分差があるので、狼が赤ずきんから逃げ出すことは難しかった。
「やめろってば、や、んんんっ」
赤ずきんは自らの唇で無理やり狼の口を塞いだ。
食べるような勢いで唇を重ね、狼の小さくて可愛い口を味わう。唇をべろべろと舐め回し、ちゅうちゅうと吸い上げる。舌を差し込み、口内を隅々まで貪った。
長い時間蹂躙しつづけ、キスが終わる頃には、狼の唇は腫れたように真っ赤に染まっていた。口元は二人の唾液でべとべとになっている。
狼の顔はとろんと蕩け、瞳は焦点が定まっていない。暴れることも忘れたように、ただ荒い呼吸を繰り返している。
「可愛い狼さん。キスだけでとろとろだね。もっともっと気持ちよくしてあげるね」
狼の服を捲り上げ、露になった小さな胸の膨らみにむしゃぶりつく。
「ふあぁっ、や、やだぁっ」
いやいやと首を振る狼を無視して、小さくて柔らかい乳房を弄り回す。掌で全体を揉みながら、もう片方は口で可愛がる。
桃色の小さな突起を愛撫されるのが好きなようで、そこを弄ると狼は甘い喘ぎを止められない。
狼の可愛い声が聞きたくて、赤ずきんは執拗に乳首を嬲った。
指で引っ張り、押し潰す。口でも同じように、吸い上げては舌で押し込める。左右の乳首を、口と指で交互にそれを繰り返した。
強めの刺激を与えれば、狼の声は更に甘く大きくなる。
「ひあぁっ、や、だめ、噛むなぁ……っ」
「ふふ、噛まれるのが好きなんだね」
狼の体がびくびくと悦びに震えるのが嬉しくて、赤ずきんも乳首への愛撫を止められなくなる。
気づいたときには、狼の乳首は唇同様に真っ赤に腫れていた。歯形もたくさん残っている。
自分がこんな風にしたのだと思うと、赤ずきんは酷く興奮した。
もっともっと、狼に自分の痕を残したい。
赤ずきんは狼を裸に剥いて体をひっくり返した。
四つん這いにされた狼は、驚いた顔でこちらを振り返る。
「な、なに……?」
狼の背中に覆い被さり、獣耳を甘噛みする。
「ひぁんッ」
「耳も気持ちいいんだね」
「や、や、みみ、やだっ」
何度も柔らかく歯を立て、舐め回し、吸い付く。
髪を掻き分け、さらけ出したうなじにも噛みついた。
「やあぁっ、だめ、だめぇっ……」
腕を回して両胸を揉みしだきながら、うなじについた歯形をねっとりと舐め上げる。
それから肩や背中にも、たくさんの歯形を残していった。
背中から腰へと、徐々に下半身へと移動する。
ふさふさの尻尾を撫で擦り、顔を埋めて感触を楽しむ。尻尾の付け根も舐めて噛みついた。
つるりと滑らかで可愛い臀部にも同様に歯を立て、思うさま舐め回した。
そうして、ついに秘部へと手を伸ばす。そこは指一本触れられぬまま、既に太股に滴るほど蜜を溢れさせていた。
「すごい、こんなに濡れてる。それに、匂いもすごい。これが発情した雌の匂いなんだね」
「やぁ、ばかぁっ、変なこと、言うなぁ……っ」
悪態も、すっかり蕩けた甘い涙声では相手を煽る効果しかない。
顔を近づけて匂いを堪能しながら、じっくりとそこを観察する。
慎ましく窄まったアナルも可愛らしい。そこも可愛がりたいが、まずはその下だ。発情期の狼を楽にさせるには、なによりも重要なのはこっちの穴だ。
花弁の奥から蜜を零し、物欲しげにひくひくと口を開けている。いやらしくて可愛い。
味見をするように、ぺろりと舐め上げた。
「きゃあんっ」
「ああ、すごく美味しい。とっても濃くて、いやらしい味がするよ。匂いも、味も、堪らない……頭がおかしくなりそう……っ」
もうおかしいだろ、という狼の心の叫びには気づかず、赤ずきんは欲望のままに舌を這わせつづけた。口の周りを唾液と愛液まみれにしながら、じゅるじゅると啜り上げる。
舌を動かしながら、指で花弁の上にある肉芽に触れた。
「ひぃっ、や、そこ、らめっ」
「ここ、気持ちいい? 弄ると蜜がたっぷり垂れてきたよ。小さくて、可愛いね。擦るとどんどん固くなって、ほら、もうこりこりだよ」
「やあんっ、だめ、そこ、変になるぅっ」
「腰が揺れてるね。ほんとにいやらしくて可愛い狼さんだ。びくびく痙攣してきたね。もうイきそう? イッてもいいよ。ここを擦りながら、中に舌を入れて舐めてあげるね」
にゅぷりと蜜口に舌を挿入する。同時に、陰核を強く扱いた。
「ひうッ、〰️〰️〰️〰️!!」
がくがくと腰をくねらせながら、狼は達した。
力が抜け、上半身をペタリと伏せる。下半身は赤ずきんが支えているので、腰だけを突き出すような体勢になった。
溢れる蜜を舐め取りながら、赤ずきんは舌を抜く。
「狼さんのおまんこ、随分蕩けてきたね。でも僕のを入れるにはまだ狭いから、まずは指を入れようね」
「っは……んあぁっ」
ちゅぷんと指を温かな粘膜の中に沈める。
「すごい、にゅるにゅるしてる。たくさん濡れてるけど、やっぱり指でもきついね」
「ひあっ、やらっ、ゆび……」
「はあ……熱くて、出し入れすると絡みついてくる……。指だけでも気持ちいいけど、早く僕のを入れたいな。狼さんも、指だけじゃ足りないよね」
指を増やし、にゅぷにゅぷと抜き差しを繰り返す。指がある部分を擦り上げると、狼が強い反応を示した。
「ああぁっ、あっ、そこ、らめぇっ」
「ここ? ここが気持ちいいの?」
狼が嬌声を上げて身悶える様を見つめながら、重点的にそこを攻める。
「ここが狼さんの気持ちいいところなんだ。おちんぽでもたくさん擦ってあげるからね」
「やらぁッ、また、くるっ、だめ、ああっ」
「またイく? イきそう? イくって言って」
「はひっ、ううっ、あっ」
「狼さん、ほらイくときはイくって言わないと」
「ああっ、や、やめないで、おかしくなるぅっ」
「じゃあほら、イくって言って。イッちゃうって」
「いく、いくいく、いっちゃうぅっ……!」
赤ずきんの言葉に従いながら、狼は先程よりも激しく絶頂を迎えた。
「ああ、可愛い。僕の指を三本も咥えて、お尻を振りながらイッちゃう狼さんすごく可愛い。もう入れてもいい? 我慢できない。狼さんも欲しいよね? 指じゃなくて僕のおちんぽ欲しいよね? 奥まで擦ってあげるからね」
はあはあと息を乱しながら、赤ずきんは指を引き抜いた。指は白い粘液でべっとりと汚れている。それをしっかりと舐めて味わってから、ペニスを取り出した。
硬く張り詰めたそれは、腹につきそうなほど反り返っている。赤ずきんの綺麗な顔にそぐわない、赤黒く淫猥な凶器だった。
その肉塊を、蜜を垂らしてぱくぱくと開閉する花弁に押し付ける。
狼がびくりと肩を震わせた。
「ひッ、なに、やだ、そんなの、入んないっ」
見えてはいないが、感触で大きさに気づいたのだろう。
怯える狼の腰を掴み、赤ずきんは優しく宥めた。
「大丈夫、ちゃんと入るよ。狼さんおまんこは小さいから、僕おちんぽでいっぱいになっちゃうね。きっとちょっと動いただけでたくさん擦れて気持ちよくなっちゃうよ」
「ぃやあっ、むり、むりって、言ってるのにぃ……っ」
「ほら、ゆっくり入っていくからね」
赤ずきんは腰を進めた。亀頭が可憐な花弁に沈んでいく様子を、しっかりと目に焼き付ける。
「ひっ、あっ、らめ……い、裂けるぅっ」
「裂けてないよ、大丈夫。んっ……上手に僕のおちんぽ飲み込んでるよ、いい子だね」
狼を宥める赤ずきんの額にも汗が浮かんでいる。
すぐにでもガツガツと肉棒を出し入れして、狼の奥の奥まで突き上げて腹の中に精をぶちまけたい衝動を堪えて、じっくりと隘路を割り開いていく。
肉襞がぎゅうぎゅうときついくらいにペニスを締め付けてくる快感に酔いしれ、赤ずきんは熱い吐息を漏らす。
「くひっ、ううっ、痛いぃ……っ」
「ああ、ほら、狼さんの気持ちいいところに届いたよ。ここをいっぱい擦ってあげるからね」
赤ずきんは肉棒の先端で、抉るようにそこを擦り上げた。
「きゃあうぅっ、ああっ、らめ、そこ、擦っちゃあぁっ」
「っん、ああ、またイッちゃったね。は、く……すっごい締め付け……僕もイッちゃいそうだよ」
赤ずきんはぐりぐりと同じ箇所を刺激する。
膣内がうねりながらペニスに絡みつき、強烈な快楽が全身を駆け抜ける。
「ぅあっ、はあっ、気持ちいい……狼さんも気持ちいい? おちんぽでぐりぐり擦られるの好き?」
「ひうぅっ、や、やらっ、あっ、そこ、また、いっ……んんっ」
「嫌? 嫌なの? ねえ、じゃあやめてもいいの?」
「ああっ、だめ、やめないでっ、動いてぇっ……」
「やめてほしくない? 気持ちいい? おちんぽで擦られるの好き?」
「好き、好きぃっ、おちんぽ気持ちいいっ、擦られるの好き、ああっ、あーー!」
赤ずきんは一気に最奥まで貫いた。
もう狼が痛みを訴えることはなかった。口の端から涎を垂らし、よがり声を上げている。ふさふさの尻尾は、嬉しそうに左右に揺れていた。
「はあっ、あっ、狼さんの中、気持ちいい……。ここ、一番奥、おちんぽの先で擦るの、すごくいいっ」
「んあっ、奥、ごりごり、んんっ、気持ちいい……っ」
「くっ……狼さんも、奥好き? ああ、すごいね、いっぱいに広がったおまんこが、んんっ、ぎゅうって僕のおちんぽに吸い付いてる……はっ、あ……」
「好き、奥……ひんっ、んんっ」
「っ……もう、我慢できない。ねえ、狼さんのおまんこ、いっぱい擦っていい? おちんぽでぐちゅぐちゅに掻き混ぜて突き上げてめちゃくちゃにしてもいいっ……?」
「いいっ、おちんぽ、いっぱい、してぇ……!」
赤ずきんは狼の腰を掴み、容赦なく膣穴を穿った。互いの体液が混ざり合う音と、肉がぶつかり合う音が結合部から響く。
肉襞の締め付けを堪能しながら、何度も抽挿を繰り返した。ずきんが脱げたのも気にせず、一心不乱に腰を振り立てる。
「あはぁっ、いく、あっ、いくっ〰️〰️〰️〰️!」
「んんっ、またイッたね。すごい、はあっ、もう、何回も……。あっ、僕も、もう……っ」
赤ずきんも限界が近かった。もうずっと、狼を一目見たときから我慢しているのだ。
「くっ、狼さん、僕もイッていい? はっ、狼さんのお腹に、んっ、たくさん出していい? 僕のどろどろの精液、狼さんの子宮にかけて孕ませていい……?」
「あうぅっ、あっ、して、出して、んあっ、お腹いっぱいにして、ひぁっ、孕ませてぇっ」
「っはあ……狼さんっ、可愛い、あっ、く、ううっ」
指が食い込むほど強く腰を掴み、突き破る勢いで膣穴を貫いた。ごちゅっと亀頭が子宮口に突き当たり、注ぎ込むように精が放たれた。しっかりと固定して、一滴残らず精を出し切る。
「ふあっ……お腹、熱いぃ……っ」
狼は感じ入ったように体を震わせた。
恍惚とした狼の顔を見ていると、精を放ったばかりの陰茎が再び熱を持ちはじめる。
赤ずきんは体を繋げたまま、狼を抱き上げた。地面に座った赤ずきんが、背後から狼を抱き締める体勢になる。
陰茎が突き刺さる体位に、狼は喉を反らせて悶えた。
赤ずきんは狼の獣耳を甘噛みしながら、両手で乳房を揉みしだく。
膣内が蠢動し、きゅんきゅんとペニスに絡みついてくる。
「はあっ、どろどろのおまんこ、気持ちいい」
「んあぁっ、あ、はぅっ……」
「狼さんも気持ちいい?」
「きもち、いい……もっと……もっと、して……っ」
「もっと? おちんぽでおまんこ擦られたいの? 僕の精液、もっと欲しい?」
「ほし……もっと、いっぱい擦って……おまんこ、精液でいっぱいにして、ほしい……」
「いっぱいしてあげるよ。お腹いっぱいになって溢れるくらい、僕の精液注ぐからね」
「あっ、は、きゃぅんっ」
それから赤ずきんは、もっともっととねだる狼に絶えず精を与えつづけた。
何度となく交わり、どれくらいの時間が過ぎたのか、気づけば日が傾きはじめていた。
その頃には狼は気絶こそしていないもののぐったりと体の力が抜け、指一本動かせない状態になっていた。
赤ずきんも疲労は感じていたが体力はまだ充分残っていた。へろへろの狼に服を着せ、軽々と抱き上げる。そのまま、当初の目的であったおばあさんの家へ向かった。
辿り着いた赤ずきんを、おばあさんは優しく迎えてくれた。
「あらあら、赤ずきん、いらっしゃい。随分遅い時間に来たのねえ」
「こんばんは、おばあさん。お母さんからケーキとワインを預かってきたよ」
「ありがとう。ところでその子は?」
「狼さん。ここに来る途中で会ったんだよ」
「まあ、可愛らしい狼さんね」
「発情期で苦しんでたから助けてあげたんだ。それで遅くなっちゃったの」
「赤ずきんは優しい子だものね」
「…………」
朗らかに笑い合う祖母と孫を見て、正気に戻った狼はむっつりと唇を引き結ぶ。その顔は不満げだが、まだ動けないのでおとなしく赤ずきんの腕に収まっている。
不機嫌な狼に気づかず、ご機嫌な赤ずきんはおばあさんに招き入れられ家の中に入った。
「赤ずきん、今日は泊まっていくのよね? もうご飯を食べる?」
「先にお風呂を借りてもいい? 汚れちゃったから狼さんと一緒に入りたいんだ」
「ええ、もちろんいいわよ」
「風呂なら一人で入る!」
「狼さん、まだ動けないよね?」
「うっ……」
赤ずきんは狼を連れて浴室へ移動した。
狼が動けないのをいいことに、隅々まで丁寧に洗った。せっかく注いだのにもったいないが、垂れてきてしまうので残っている精液も掻き出した。終始喚きつづける狼を宥めつつ、赤ずきんはバスタイムを楽しんだ。
それから食事中も赤ずきんは狼を放さなかった。動けるようになったから森に帰るという狼をぎゅうぎゅうに抱き締めて眠りに就いた。
翌日、赤ずきんは狼を連れて家に帰った。可愛い狼を見て、母親も大層喜んだ。狼は何度も逃げ出そうとするが、赤ずきんは決して逃がさなかった。やがて美味しいご飯に絆され、狼も諦めた。
そして赤ずきんは、狼と幸せに暮らした。
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