国のために政略結婚しましたが王子と愛人達にイジメられたので復讐したら悪女になりました

四十九・ロペス

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1 幸せな結婚生活など来ないのです

⑧ 地獄の夜

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風呂で身体の隅々までしっかりと二人のメイド達に洗われながら
(どうせ何もされず見ているだけなんだから、こんなちゃんと洗わなくても良いのに)
そんな自虐的な感情に襲われる。
上がったのち、メイド達が用意してくれた下着とナイトウエアに着替えメイクをしてもらい、ラファエルの部屋に向かう。
ノックをするが返事が無い。
何度か繰り返しても、全く返事がないので意を決して扉を開ける。
「パメラです。入ります」
そう声をあげ中に入る。
薄暗い室内。部屋中に充満する性の匂い。ベットのきしむ音。
うつむきたくなるのを我慢し、ベットに目を向ける。
ベットの上ではラファエル仰向けに寝ころび上に女性が跨っていた。
(あれ、メラニーじゃない?)
薄暗いが、確実に違う。
メラニーより肉付きは良くないが、スラリとした背の高い女性だ。
長い金髪を乱しながらラファエルの上で腰を動かしている。
どうして良いか分からず、二人を見つめていると、女性がこちらに気付いたように一度こちらを見て
「あら、来たみたいよ。ふふ…いらっしゃい」
そう淫靡な声で話しかけてくる。
そこでようやくラファエルが気付いたように
「ん?ああ、そうだった」
我に返ったように言葉をあげるとラファエルの上から、女性がゆっくり降りこちらに歩いて近づく。
顔が当たるくらいの距離まで近づき、舐めまわすような視線で全身を見られる。
「あら、なかなか可愛らしいじゃない。ちょっと子供っぽいけど、そこが良いわね」
近づいた事で、薄暗い中でもしっかり顔まで見ることが出来る。
きつそうな目をした美人な女性だが、甘ったるく優しそうな声をしている。
観察していると、急に人差し指で唇を優しく触られる。
「きゃ!」
思わず声が出る。
「へえーうぶねえ」
機嫌良さそうに耳元に顔を近づけ囁いてくる。
息が耳に当たりむずがゆいし、心臓の鼓動が早くなる。顔が真っ赤になりドキドキと心臓の音が聞こえる。
「あ、あの?」
ドキドキしながらも何とか声をだす。
そこで一旦離れ
「ナターシャよ。よろしくね」
と機嫌良さそうな笑顔と声で唐突に自己紹介をしてくる。
あ、はい。ぱ、パメラと言います。よろしくお願いします」
ドキドキと混乱で噛みまくりだが何とか自分の名前を告げる。
(え、え、何をよろしくお願いするんだろう私)
頭が混乱して思考がおかしな方に向かっている。
ふとラファエルを見ると、ニヤニヤしながらこちらを見ている。
(嫌な笑顔)
最初こそ分からなかったが、あれは加虐的な笑みだ。
ドキドキと混乱とラファエルに対する怒りが混ざった複雑な心理状態のパメラにナターシャが追い打ちをかける。
「じゃあ早速脱いじゃいましょうか」
「え?」
訳が分からず聞き返す。
(見せられるだけじゃないの?)
そんな不安と、ほんの少し性への期待が入った感情が生まれる)
その期待を読み取られたのかナターシャが
「ラファエルは見せるだけって言ってたんだけど、一人だけ裸じゃないのもねえ。あ、お姉さんが脱がせてあげようか?」
「じ、自分で脱ぎます」
慌てて答える。さすがに脱がされるのは恥ずかしい。
脱ぎながら、少しがっかりとした感情がやってくる。
(やっぱり見ているだけなんだ。別に何かされたいわけじゃ無いけど見てるだけじゃ媚びも売れないし)
言い訳じみた事を考えてしまう。大体、性の経験など全く無いので、どうしたら良いかわからないのに。
途中でナターシャが
「下着も全部よ」
と念を押してくる。
「…はい」
そう答え、全て脱ぎ全裸でもじもじとしていると
「良くできました。良い子ねえ」
優しくナターシャに褒められる。
一応手で胸と股間は隠してみるが、恥ずかしくて顔が真っ赤に染まっているのが自分でも分かる。
「でも隠しちゃダメよ」
また耳元に顔を近づけて囁く。今度は抱きつくように両手を背中に回しながら。
そして耳を噛まれた。甘噛みだったが身体中に衝撃が走る。
「きゃ!」
先程より大きな声が漏れる。
もはや顔だけじゃなく体中真っ赤だ。心臓は人生で一番早く鼓動を打っているかもしれない。
股間が熱くなるのが分かる。未知の興奮が全身を襲ってくる。
「そこまでだ」
いきなりラファエルからストップがかかる。
「あら、残念」
物欲しそうにナターシャが離れていく。
ナターシャが自分の元に戻って来るまで待ってから
「じゃあ、昨日と同じく正座してそこで見ていなさい」
有無を言わさない命令調の口調。
だが正直助かった。
(もう立っていられない)
大人しくその場に正座し、二人のセックスを見つめる。
昨日に続き二回目だが慣れる気配は無く、何度も目をそらしたくなったし、みじめで泣き出しそうにもなった。
何とか耐え。唯一分かったのは、今夜はナターシャが主導権を持って攻めていることぐらいだ。
メラニーが受け身なら、ナターシャは攻めるのが好きらしい。
時々、淫靡な笑顔でこちらをちらっと見てくる。
まるで私をじらして楽しむかのように。
一通り終わり、後始末をしながらナターシャが思い出したように
「次はあの子にも手伝ってもらおうかしら?ねえ良いでしょラファエル」
「ん…まぁ良いさ」
そんな会話が聞こえてくる。何を手伝わされるのだろう。
「じゃあメラニーにも言っておくわね」
ベットの上で飛びはねそうなくらい嬉しそうにナターシャが言ってくる。
「あ、もう良いぞ、部屋に戻りなさい」
突如ラファエルがこちらに向かい言ってくる。
「はい」
拒否権など無いしこの場から早く離れたかったので、すぐに立ち上がる
自分の股間から液体が太ももに一筋伝っていく感覚に気付き、すごく不快だった。
急いで服を着て、そそくさとドアに向かう。
背中越しにベットの上で、二人がイチャイチャしている声が聞こえる。
どうやら今から二人の時間なので、私は邪魔なのだろう。
無言でドアを開け自室に戻る。
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