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第三章 もっこもこカフェメンバー!
もこもこメンバー紹介、其の二
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ステラさんはタルトに苦笑いをしたが、直ぐにいつもの笑顔に戻った。
「店内担当のメンバーはまだ他にもいるんですが、休暇も取るのに予約を調整しながら交代制でやっているので、また他のメンバーが来た時にご紹介しますね」
「はぁ……分かりました」
って、完全俺が働くこと前提になっているよね!? それにこれ以上にまだそんな珍しい動物が存在しているってこと? 一体何匹現れるんだ――――。
頭の中で沢山のもこもこが増殖し始めて唖然としている俺を全く気にせずに、次はキッチンのスタッフ紹介が始まる。
「もうご存知のバウムさん。バウムさんはキッチン長で、殆どの料理を作ってくれています」
「宜しく」
「はい……宜しくお願いします」
元の姿を知っているとはいえ先までイケメン北欧系イケメンが、今はもっこもっこの白い巨体になって鋭い目つきで凝視してきたら、「働きませんから!」なんて迂闊に言えやしない。
「次はビスケと、サブレ。キッチンを見ていたから大体分かったかもしれませんが、デザートをメインに作っていて、トッピングとかは二人が担当してくれています」
「ビスケでちゅ」
「サブレでちゅ」
二人は仲良く肩を寄せて、互いに反対の足を出して可愛くポーズを決めて来た。そして元々ちびっ子だったけど、本来の姿は更に小さい――――。
「リスだったんだね」
「そうでちゅ」
「くるみ割り得意でちゅ」
ね~! と声と顔を見合わせて大きな尻尾がプリプリと揺れる様子が、いちいち可愛い。この子たちを接客にさせた方が良いんじゃないか? 擬人化しても妖精みたいにちょこまかしていたら、見ているだけで和みそうだし。
――――そんなことをついつい考えてしまったりしている。その上、疑問まで湧いてきた。
「今日一日しか見ていませんが、凄く忙しそうですよね?」
「はい! だから猫の手が何本あっても足りなくて!」
俺が質問したことに、ステラさんは目を輝かせながら前のめりで食い付いてきた。
「あ、いや……それは良く分かりました。お客さんに対してキッチンの方が少なくないですか?」
メニューはレストランに比べたら少ないのかもしれないけど、ちょっとコラボカフェ的なのに似ているから、特殊メニューが多い。
引っ切り無しに注文が入る訳じゃないかもしれないけど、それにしてもバウムさんと小りすちゃん二人で回していくのは限界がきそうな予感がする――――。
「はい……その問題もあるんです。今は神業的なバウムさんの腕でなんとか保っているのですが、もう少し人材が欲しいんです。キッチンやれる人材は限られているので、難しくて……」
実際本当に難しい話だろう。さっきまで見ていてもこの三人の呼吸は絶妙で、下手に増やせば却って邪魔しそうだし、それこそ人間が入る領分なんてなさそうな気がする。
「これから益々忙しくなりそうですしね……」
「はい、予約が数カ月先まで埋まるようになってしまって、テーブルも増やしたりしたんですが、無理するとキッチンが追い付かなくなってしまうし……」
「気にすることないぞ、ステラ」
「そうだっちゅ」
「僕たち頑張るっちゅよ!」
「ウチたちも出来る限り手伝うみゃ」
「そうですわん」
他のもこもこたちも一緒に頷いている。
「皆、本当にありがとう~!」
感動で目を潤ませるステラさんをもこもこたちは温かく取り囲んだ――――。
とっても素敵な光景だ。人間社会だったらここで、もっと不平不満が出そうなものだ。労働条件がどうのこうのって言って。だけど、そんなことをもこもこたち言わないのだろう。
何となくだけど――――そんな確信だけは感じた。
「店内担当のメンバーはまだ他にもいるんですが、休暇も取るのに予約を調整しながら交代制でやっているので、また他のメンバーが来た時にご紹介しますね」
「はぁ……分かりました」
って、完全俺が働くこと前提になっているよね!? それにこれ以上にまだそんな珍しい動物が存在しているってこと? 一体何匹現れるんだ――――。
頭の中で沢山のもこもこが増殖し始めて唖然としている俺を全く気にせずに、次はキッチンのスタッフ紹介が始まる。
「もうご存知のバウムさん。バウムさんはキッチン長で、殆どの料理を作ってくれています」
「宜しく」
「はい……宜しくお願いします」
元の姿を知っているとはいえ先までイケメン北欧系イケメンが、今はもっこもっこの白い巨体になって鋭い目つきで凝視してきたら、「働きませんから!」なんて迂闊に言えやしない。
「次はビスケと、サブレ。キッチンを見ていたから大体分かったかもしれませんが、デザートをメインに作っていて、トッピングとかは二人が担当してくれています」
「ビスケでちゅ」
「サブレでちゅ」
二人は仲良く肩を寄せて、互いに反対の足を出して可愛くポーズを決めて来た。そして元々ちびっ子だったけど、本来の姿は更に小さい――――。
「リスだったんだね」
「そうでちゅ」
「くるみ割り得意でちゅ」
ね~! と声と顔を見合わせて大きな尻尾がプリプリと揺れる様子が、いちいち可愛い。この子たちを接客にさせた方が良いんじゃないか? 擬人化しても妖精みたいにちょこまかしていたら、見ているだけで和みそうだし。
――――そんなことをついつい考えてしまったりしている。その上、疑問まで湧いてきた。
「今日一日しか見ていませんが、凄く忙しそうですよね?」
「はい! だから猫の手が何本あっても足りなくて!」
俺が質問したことに、ステラさんは目を輝かせながら前のめりで食い付いてきた。
「あ、いや……それは良く分かりました。お客さんに対してキッチンの方が少なくないですか?」
メニューはレストランに比べたら少ないのかもしれないけど、ちょっとコラボカフェ的なのに似ているから、特殊メニューが多い。
引っ切り無しに注文が入る訳じゃないかもしれないけど、それにしてもバウムさんと小りすちゃん二人で回していくのは限界がきそうな予感がする――――。
「はい……その問題もあるんです。今は神業的なバウムさんの腕でなんとか保っているのですが、もう少し人材が欲しいんです。キッチンやれる人材は限られているので、難しくて……」
実際本当に難しい話だろう。さっきまで見ていてもこの三人の呼吸は絶妙で、下手に増やせば却って邪魔しそうだし、それこそ人間が入る領分なんてなさそうな気がする。
「これから益々忙しくなりそうですしね……」
「はい、予約が数カ月先まで埋まるようになってしまって、テーブルも増やしたりしたんですが、無理するとキッチンが追い付かなくなってしまうし……」
「気にすることないぞ、ステラ」
「そうだっちゅ」
「僕たち頑張るっちゅよ!」
「ウチたちも出来る限り手伝うみゃ」
「そうですわん」
他のもこもこたちも一緒に頷いている。
「皆、本当にありがとう~!」
感動で目を潤ませるステラさんをもこもこたちは温かく取り囲んだ――――。
とっても素敵な光景だ。人間社会だったらここで、もっと不平不満が出そうなものだ。労働条件がどうのこうのって言って。だけど、そんなことをもこもこたち言わないのだろう。
何となくだけど――――そんな確信だけは感じた。
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