24 / 40
第四章 もっこもこカフェ見習い開始!
樹木、割れる心
しおりを挟む
「お願い! もう止めて!」
ふわふわ、もこもこが俺を蹂躙する――――。
「まだまだでちゅよ」
「もっとぷりぷりしちゃうでちゅよ」
一対二な上に、相手の動きは凄く早くてしなやかで勝ち目なんかない――――。
「あぁぁっ! くすぐったいってばぁぁぁ!」
小リスたちの執拗な『もこもこ尻尾』攻撃は留まる所を知らなかった――――。
俺たちが暫くはしゃいでいると、バウムさんの眼光が一段と鋭く光る。
「おいビスケ! サブレ! 樹木の邪魔してないで早く準備しろ」
「わっ! バウムさんちゅ!」
「怒っちゃうでちゅ!」
バウムさんに一喝されて、やっと二匹は俺の肩から退散してくれた。流石にちびっ子たちにも、バウムさんは絶対的存在なのだろう。
何はともあれ、助かった。やっぱり困った時のバウムさんである。
「はぁ……はぁぁ……やっと終わった」
俺は息を切らせながら作業台に両手をついて、ぐったりと頭を項垂れた。
くすぐられただけなのに、何だかやたら体力を消耗したな。折角、残りの粉をあの双子がやってくれて楽だったのに、これではプラマイゼロどころか、寧ろマイナスな感じすらする。
でものんびり休んではいられない。次の仕事の指示を貰いに、バウムさんの所に聞きに行く。
「バウムさん。篩い終わりました。次は何をすればいいですか?」
仕事を聞きに来たのを驚いたのか、バウムさん俺の顔を少し凝視した。
「休まなくて大丈夫か?」
「はい、さっきゆっくりさせて貰いましたから」
正直、小リスたちの戯れの余韻は残っているが、ただ笑い転げただけだしこんなの疲れた内にならないし、恐れ多くて「疲れた」なんて言えないです。
ハッキリと返した俺の言葉に、バウムさんは軽く頷いた。
「そうか。なら、あいつらと一緒に胡桃を割ってくれ」
「はい、分かりました!」
「樹木」
「はい!」
指示を貰って勢いよく答えたものの、心なしかバウムさんの表情が曇っている。
どうしたんだろう? ――――と思ったら、
「……くれぐれも、遊ばれるなよ」
「はい……承知しました……」
ガァァァンと、頭上に盥でも落ちてきたみたいな、強い衝撃が全身に走った。
こんな注意を受ける俺って――――情けない!
肩を落とし気味で小リスたちの『胡桃割り』作業に加わりに向かう。
バウムさんに、あんなことを言わせてしまったのも凹むが、完全にちびっ子たちに遊ばれている事実に地盤沈下ならぬ自分沈下しそうな気分だ。
正直尻尾のふっさふさ、もこもこ具合は最高だった。仕事中でなければ、いつまでも戯れてしまいそうな誘惑にも駆られた。そして恥ずかしいけど、ちょっとエクスタシーさえ感じてしまいそうだったのだ――――。
それがあの、自分よりかなりちっこくて可愛らしい生き物たちによって、与えられたものかと思うと、物凄く自分が未熟者だと痛感させられる。
いやいや、ちっこい癖にとか言っているんじゃないんだ。大きさじゃないんだよ。だって擬人化したって、双子はめちゃ可愛いじゃないか。その二人に弄り倒されている大学生って、どうなの? 傍からみたら、絶対可笑しいシチュエーションじゃん! 俺、変態扱いだよね?
凹み過ぎて、自問自答だけはグングン成長していく。
「マジで気を付けよう……。どこから誰が見ているか分からないもんな」
――――この呟きが、然程遠くない未来に起こりえるなんて、この時の俺にはまだ知る由もなかった。
俺が近付いてくると、双子の小リスたちは割る途中の胡桃を持ち上げたまま、ぴょんぴょんと跳んで近寄ってくる。嬉しそうに目を輝かせている姿は、可愛くて、気持ち嬉しく思えた。
「樹木でちゅ!」
「胡桃一緒でちゅ?」
「うん、割り方教えてくれるかな?」
「いいともでちゅ!」
「一緒、楽しいでちゅ!」
「お願いします~」
昨日今日だけど、小リスたちの『チュッチュトーク』にも耳に慣れてきたのか、自然と会話が成立し始めている。
「胡桃、割ったことないんだけど、出来るかな?」
胡桃の殻は凄く硬いイメージだ。実際触ってみると、本当に硬い。こんなの素人の俺には簡単に割れないだろう。また時間、掛かるだろうな~とほほ――――。
早速、俺の心の森の中に暗雲が立ち込め出してきた。
だけどビスケとサブレは――――
「大丈夫でちゅ!」
「とっても簡単でちゅ!」
胡桃を持って、決めポーズの片足立てをする。ただポーズを決められたからって「そっか~なら安心だ~」とはならないから!
「二人は慣れているからだろ。俺はさっきの篩だって一苦労だったんだよ」
本当に大変だった――――。ただザルみたいなのを篩い続ける作業が、あんなにも大変だったのに、今度はこんな硬い物体を破壊し続けるなんて、めっちゃ大変としか言いようがないじゃないか!
ネガティブ発言の俺に陽気な双子も流石に一瞬黙ったが、直ぐにクスクスと笑い出した。
「な、なんだよ! 何が可笑しいんだよ!」
「樹木はアレを使えばいいでちゅ」
「胡桃割る道具、用意してあるでちゅ」
「え……そうなんだ」
「簡単に割れるでちゅ」
「楽ちんでちゅ」
小リスたち顔を見合わせて、ニッコリと微笑んだ――――。
良かったぁぁぁ! そうだよね。ちゃんと器具くらいあるよね! 至極当然のことじゃんか~!
俺は胡桃を割るハサミみたいな器具を手に取って、物は試しに一個割ってみた――――ら、バキッ!! っと、軽快に胡桃の殻が割れた。
「割れた!」
「樹木、凄いでちゅ!」
「簡単に出来たでちゅ!」
小リスたちはまるで自分ごとのように、はしゃいで喜び出す。
「出来た……」
割ってみて気付いたけど、これちゃんと割易いように前準備がされているんだ。それが何をしたのかは今時点分からないけど、初めてでも簡単に割れたことは単純に嬉しかった。
胡桃の山はまだ沢山あるけど、これはさっきの篩よりは楽しく出来そうな気がする。割った瞬間の感触が、小気味いいからなのもあるかもしれない。
「このまま、割っていけばいいのかな?」
「はいでちゅ!」
「そうでちゅ!」
俺は調子づいて軽いノリで聞くと、ちびっ子たちもノリ良く返してくれる。それが更に俺のテンションを上げていく。
「じゃぁいきまぁ~す!」
「コンコンでちゅ!」
「パキパキでちゅ!」
さっきより楽しく感じるのは、一人じゃないのもあるのかもしれないな。
そんなこと思いながら、軽快に殻を割ろうとした瞬間だった――――カッ! パッキィィィ――――ンッ!!
物凄く爽快で、無駄や雑念を撥ね退けるような音が響き渡った。
「え……」
カッ! パッキィィィンッ!!
カッ! パッキィィィンッ!!
「な……」
その音は、双子が胡桃を割った時に放っていた。
小さい身体と手で胡桃を台に叩きつけて、一瞬で綺麗に割った上に、中身が自然と飛び出して形の整った実が空を舞っていく。
俺がハサミで割ったのは殻も中身の半分に割れて、殻からほじくり出さないと胡桃の実は取り出せない。だから小リスたちみたいな綺麗な形にはならないのだ。
身体だけは小リスたちより大きい癖に、俺は本当に非力で空っぽな人間だ!!
「あぁ凄い……やはり巨匠だ」
カッ! パッキィィィンッ!!
「今日も絶好調でちゅ」
「胡桃割り大ちゅきでちゅ」
カッ! パッキィィィ――――ンッ!!
鳴り響く胡桃の殻の音と共に、俺の自身も、カッ! パッキィィィンッ!! ――――と、割られた感覚に陥った。
ふわふわ、もこもこが俺を蹂躙する――――。
「まだまだでちゅよ」
「もっとぷりぷりしちゃうでちゅよ」
一対二な上に、相手の動きは凄く早くてしなやかで勝ち目なんかない――――。
「あぁぁっ! くすぐったいってばぁぁぁ!」
小リスたちの執拗な『もこもこ尻尾』攻撃は留まる所を知らなかった――――。
俺たちが暫くはしゃいでいると、バウムさんの眼光が一段と鋭く光る。
「おいビスケ! サブレ! 樹木の邪魔してないで早く準備しろ」
「わっ! バウムさんちゅ!」
「怒っちゃうでちゅ!」
バウムさんに一喝されて、やっと二匹は俺の肩から退散してくれた。流石にちびっ子たちにも、バウムさんは絶対的存在なのだろう。
何はともあれ、助かった。やっぱり困った時のバウムさんである。
「はぁ……はぁぁ……やっと終わった」
俺は息を切らせながら作業台に両手をついて、ぐったりと頭を項垂れた。
くすぐられただけなのに、何だかやたら体力を消耗したな。折角、残りの粉をあの双子がやってくれて楽だったのに、これではプラマイゼロどころか、寧ろマイナスな感じすらする。
でものんびり休んではいられない。次の仕事の指示を貰いに、バウムさんの所に聞きに行く。
「バウムさん。篩い終わりました。次は何をすればいいですか?」
仕事を聞きに来たのを驚いたのか、バウムさん俺の顔を少し凝視した。
「休まなくて大丈夫か?」
「はい、さっきゆっくりさせて貰いましたから」
正直、小リスたちの戯れの余韻は残っているが、ただ笑い転げただけだしこんなの疲れた内にならないし、恐れ多くて「疲れた」なんて言えないです。
ハッキリと返した俺の言葉に、バウムさんは軽く頷いた。
「そうか。なら、あいつらと一緒に胡桃を割ってくれ」
「はい、分かりました!」
「樹木」
「はい!」
指示を貰って勢いよく答えたものの、心なしかバウムさんの表情が曇っている。
どうしたんだろう? ――――と思ったら、
「……くれぐれも、遊ばれるなよ」
「はい……承知しました……」
ガァァァンと、頭上に盥でも落ちてきたみたいな、強い衝撃が全身に走った。
こんな注意を受ける俺って――――情けない!
肩を落とし気味で小リスたちの『胡桃割り』作業に加わりに向かう。
バウムさんに、あんなことを言わせてしまったのも凹むが、完全にちびっ子たちに遊ばれている事実に地盤沈下ならぬ自分沈下しそうな気分だ。
正直尻尾のふっさふさ、もこもこ具合は最高だった。仕事中でなければ、いつまでも戯れてしまいそうな誘惑にも駆られた。そして恥ずかしいけど、ちょっとエクスタシーさえ感じてしまいそうだったのだ――――。
それがあの、自分よりかなりちっこくて可愛らしい生き物たちによって、与えられたものかと思うと、物凄く自分が未熟者だと痛感させられる。
いやいや、ちっこい癖にとか言っているんじゃないんだ。大きさじゃないんだよ。だって擬人化したって、双子はめちゃ可愛いじゃないか。その二人に弄り倒されている大学生って、どうなの? 傍からみたら、絶対可笑しいシチュエーションじゃん! 俺、変態扱いだよね?
凹み過ぎて、自問自答だけはグングン成長していく。
「マジで気を付けよう……。どこから誰が見ているか分からないもんな」
――――この呟きが、然程遠くない未来に起こりえるなんて、この時の俺にはまだ知る由もなかった。
俺が近付いてくると、双子の小リスたちは割る途中の胡桃を持ち上げたまま、ぴょんぴょんと跳んで近寄ってくる。嬉しそうに目を輝かせている姿は、可愛くて、気持ち嬉しく思えた。
「樹木でちゅ!」
「胡桃一緒でちゅ?」
「うん、割り方教えてくれるかな?」
「いいともでちゅ!」
「一緒、楽しいでちゅ!」
「お願いします~」
昨日今日だけど、小リスたちの『チュッチュトーク』にも耳に慣れてきたのか、自然と会話が成立し始めている。
「胡桃、割ったことないんだけど、出来るかな?」
胡桃の殻は凄く硬いイメージだ。実際触ってみると、本当に硬い。こんなの素人の俺には簡単に割れないだろう。また時間、掛かるだろうな~とほほ――――。
早速、俺の心の森の中に暗雲が立ち込め出してきた。
だけどビスケとサブレは――――
「大丈夫でちゅ!」
「とっても簡単でちゅ!」
胡桃を持って、決めポーズの片足立てをする。ただポーズを決められたからって「そっか~なら安心だ~」とはならないから!
「二人は慣れているからだろ。俺はさっきの篩だって一苦労だったんだよ」
本当に大変だった――――。ただザルみたいなのを篩い続ける作業が、あんなにも大変だったのに、今度はこんな硬い物体を破壊し続けるなんて、めっちゃ大変としか言いようがないじゃないか!
ネガティブ発言の俺に陽気な双子も流石に一瞬黙ったが、直ぐにクスクスと笑い出した。
「な、なんだよ! 何が可笑しいんだよ!」
「樹木はアレを使えばいいでちゅ」
「胡桃割る道具、用意してあるでちゅ」
「え……そうなんだ」
「簡単に割れるでちゅ」
「楽ちんでちゅ」
小リスたち顔を見合わせて、ニッコリと微笑んだ――――。
良かったぁぁぁ! そうだよね。ちゃんと器具くらいあるよね! 至極当然のことじゃんか~!
俺は胡桃を割るハサミみたいな器具を手に取って、物は試しに一個割ってみた――――ら、バキッ!! っと、軽快に胡桃の殻が割れた。
「割れた!」
「樹木、凄いでちゅ!」
「簡単に出来たでちゅ!」
小リスたちはまるで自分ごとのように、はしゃいで喜び出す。
「出来た……」
割ってみて気付いたけど、これちゃんと割易いように前準備がされているんだ。それが何をしたのかは今時点分からないけど、初めてでも簡単に割れたことは単純に嬉しかった。
胡桃の山はまだ沢山あるけど、これはさっきの篩よりは楽しく出来そうな気がする。割った瞬間の感触が、小気味いいからなのもあるかもしれない。
「このまま、割っていけばいいのかな?」
「はいでちゅ!」
「そうでちゅ!」
俺は調子づいて軽いノリで聞くと、ちびっ子たちもノリ良く返してくれる。それが更に俺のテンションを上げていく。
「じゃぁいきまぁ~す!」
「コンコンでちゅ!」
「パキパキでちゅ!」
さっきより楽しく感じるのは、一人じゃないのもあるのかもしれないな。
そんなこと思いながら、軽快に殻を割ろうとした瞬間だった――――カッ! パッキィィィ――――ンッ!!
物凄く爽快で、無駄や雑念を撥ね退けるような音が響き渡った。
「え……」
カッ! パッキィィィンッ!!
カッ! パッキィィィンッ!!
「な……」
その音は、双子が胡桃を割った時に放っていた。
小さい身体と手で胡桃を台に叩きつけて、一瞬で綺麗に割った上に、中身が自然と飛び出して形の整った実が空を舞っていく。
俺がハサミで割ったのは殻も中身の半分に割れて、殻からほじくり出さないと胡桃の実は取り出せない。だから小リスたちみたいな綺麗な形にはならないのだ。
身体だけは小リスたちより大きい癖に、俺は本当に非力で空っぽな人間だ!!
「あぁ凄い……やはり巨匠だ」
カッ! パッキィィィンッ!!
「今日も絶好調でちゅ」
「胡桃割り大ちゅきでちゅ」
カッ! パッキィィィ――――ンッ!!
鳴り響く胡桃の殻の音と共に、俺の自身も、カッ! パッキィィィンッ!! ――――と、割られた感覚に陥った。
0
あなたにおすすめの小説
好きな人に『その気持ちが迷惑だ』と言われたので、姿を消します【完結済み】
皇 翼
恋愛
「正直、貴女のその気持ちは迷惑なのですよ……この場だから言いますが、既に想い人が居るんです。諦めて頂けませんか?」
「っ――――!!」
「賢い貴女の事だ。地位も身分も財力も何もかもが貴女にとっては高嶺の花だと元々分かっていたのでしょう?そんな感情を持っているだけ時間が無駄だと思いませんか?」
クロエの気持ちなどお構いなしに、言葉は続けられる。既に想い人がいる。気持ちが迷惑。諦めろ。時間の無駄。彼は止まらず話し続ける。彼が口を開く度に、まるで弾丸のように心を抉っていった。
******
・執筆時間空けてしまった間に途中過程が気に食わなくなったので、設定などを少し変えて改稿しています。
後宮なりきり夫婦録
石田空
キャラ文芸
「月鈴、ちょっと嫁に来るか?」
「はあ……?」
雲仙国では、皇帝が三代続いて謎の昏睡状態に陥る事態が続いていた。
あまりにも不可解なために、新しい皇帝を立てる訳にもいかない国は、急遽皇帝の「影武者」として跡継ぎ騒動を防ぐために寺院に入れられていた皇子の空燕を呼び戻すことに決める。
空燕の国の声に応える条件は、同じく寺院で方士修行をしていた方士の月鈴を妃として後宮に入れること。
かくしてふたりは片や皇帝の影武者として、片や皇帝の偽りの愛妃として、後宮と言う名の魔窟に潜入捜査をすることとなった。
影武者夫婦は、後宮内で起こる事件の謎を解けるのか。そしてふたりの想いの行方はいったい。
サイトより転載になります。
つまらない妃と呼ばれた日
柴田はつみ
恋愛
公爵令嬢リーシャは政略結婚で王妃に迎えられる。だが国王レオニスの隣には、幼馴染のセレスが“当然”のように立っていた。祝宴の夜、リーシャは国王が「つまらない妃だ」と語る声を聞いてしまい、心を閉ざす。
舞踏会で差し出された手を取らず、王弟アドリアンの助けで踊ったことで、噂は一気に燃え上がる――「王妃は王弟と」「国王の本命は幼馴染」と。
さらに宰相は儀礼と世論を操り、王妃を孤立させる策略を進める。監視の影、届かない贈り物、すり替えられた言葉、そして“白薔薇の香”が事件現場に残る冤罪の罠。
リーシャは微笑を鎧に「今日から、王の隣に立たない」と決めるが、距離を取るほど誤解は確定し、王宮は二人を引き裂いていく。
――つまらない妃とは、いったい誰が作ったのか。真実が露わになった時、失われた“隣”は戻るのか。
元恋人が届けた、断りたい縁談
待鳥園子
恋愛
シュトルム辺境伯の末娘ソフィに隣国の帝国第二皇子から届けられた『縁談』の使者は、なんと元恋人のジョサイアだった。
手紙ひとつで別れることになったソフィは、素直になれずジョサイアから逃げ回る。
「私に届けなければ、彼は帝国に帰ることが出来ない」
そう思いようやく書状を受け取ろうと決意したソフィに、ジョサイアは何かを言い掛けて!?
三回目の人生も「君を愛することはない」と言われたので、今度は私も拒否します
冬野月子
恋愛
「君を愛することは、決してない」
結婚式を挙げたその夜、夫は私にそう告げた。
私には過去二回、別の人生を生きた記憶がある。
そうして毎回同じように言われてきた。
逃げた一回目、我慢した二回目。いずれも上手くいかなかった。
だから今回は。
王子様への置き手紙
あおき華
恋愛
フィオナは王太子ジェラルドの婚約者。王宮で暮らしながら王太子妃教育を受けていた。そんなある日、ジェラルドと侯爵家令嬢のマデリーンがキスをする所を目撃してしまう。ショックを受けたフィオナは自ら修道院に行くことを決意し、護衛騎士のエルマーとともに王宮を逃げ出した。置き手紙を読んだ皇太子が追いかけてくるとは思いもせずに⋯⋯
小説家になろうにも掲載しています。
三十年後に届いた白い手紙
RyuChoukan
ファンタジー
三十年前、帝国は一人の少年を裏切り者として処刑した。
彼は最後まで、何も語らなかった。
その罪の真相を知る者は、ただ一人の女性だけだった。
戴冠舞踏会の夜。
公爵令嬢は、一通の白い手紙を手に、皇帝の前に立つ。
それは復讐でも、告発でもない。
三十年間、辺境の郵便局で待ち続けられていた、
「渡されなかった約束」のための手紙だった。
沈黙のまま命を捨てた男と、
三十年、ただ待ち続けた女。
そして、すべてを知った上で扉を開く、次の世代。
これは、
遅れて届いた手紙が、
人生と運命を静かに書き換えていく物語。
初夜に暴言を吐いた夫は後悔し続ける──10年後の償い【完結】
星森 永羽(ほしもりとわ)
恋愛
王命により、辺境伯ロキアのもとへ嫁いだのは、金髪翠眼の美しき公爵令嬢スフィア。
だが、初夜に彼が告げたのは、愛も権限も与えないという冷酷な宣言だった。噂に踊らされ、彼女を「穢れた花嫁」と罵ったロキア。
しかし、わずか一日でスフィアは姿を消し、教会から届いたのは婚姻無効と慰謝料請求の書状──。
王と公爵の怒りを買ったロキアは、爵位も領地も名誉も奪われ、ただの補佐官として生きることに。
そして十年後、運命のいたずらか、彼は被災地で再びスフィアと出会う。
地位も捨て、娘を抱えて生きる彼女の姿に、ロキアの胸に去来するのは、悔恨と赦しを乞う想い──。
⚠️本作はAIの生成した文章を一部に使用しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる