永遠の愛を手に入れよう

トマトマル

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一章

ご褒美をあげてみよう

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────────────────────────────…………

ギィと扉が開く音がして、部屋にローザが入ってきた。

リリーは顔を上げて、急いで駆け寄った。

「ローザ!!!大丈夫だったの!?どこも怪我してない??ひどいことされてない!??」

「俺は大丈夫ですよ、王も許しをくれました」

「・・・え?ほ、ほんとに・・・・・・??」

(信じられない・・・。あの頑固で王家至上主義のお父様が、ローザの意見を聞き入れたというの・・・??)

「それより、こんな夜更けまで眠りもせずに俺を待っててくれたんですね。嬉しいです」

リリーを抱き寄せ、首筋の匂いを嗅ぐように自身の顔をリリーの首筋に埋めた。
柔らかい黒髪が当たって少しくすぐったい。

「くすぐったいわ、ローザ」

「もう少し、こうさせて下さい」

そう言って、リリーの腰に手を回し、密着度をあげるように抱き締めた。

どこか弱っているように感じるローザの態度に、リリーの罪悪感は心でギシギシと音を立てた。

「あの、ごめんなさい・・・。私は自分の力を慢心してたわ。そのせいで、ローザは酷いことを・・・!」

「いいんですよ。俺がそうなるように、仕掛けましたからね」

(やっぱりそうなのね・・・。でも奴隷制度廃止令が上手くいって、気が抜けていたのは確かだわ・・・)

「でも、少し疲れました。だから、リリー様、ご褒美を俺に下さい」

そう言ってリリーを甘く見つめた。

「いいわよ?何が欲しいの?宝石でも、服でも、なんでも欲しいものをあげるわ」

「なんでもいいのですね・・・?」

「ええ、ローザには苦労をかけてしまったのだし」

「────では、これからずっと、一緒のベッドで寝させて下さい」

「え・・・?」

そのお願いを聞いて、リリーは硬直した。
これからずっと・・・??それっていつまで・・・??
リリーだっていつかは結婚するんだ。それはローザも分かっているはず。だからきっとそれまでだと勝手に収集を付けてリリーは納得した。

「もっと贅沢言ってもいいのよ?」

しかし、ローザは遠慮しているのではないかと思い、渋った。
本当にそんな事だけで良いのかと本気で考えた。

「これ以上の贅沢はありません」

「そ、そうなの?ローザがいいなら、いいんだけど・・・」

「じゃあ、さっそく一緒に寝ましょ?もうすぐ朝になってしまいます」

「え?あ・・・そうね・・・」

心なしか、ローザがすごく嬉しそうにしている。

(そんなに嬉しいものなのかしら・・・?普通、褒美と言えば、宝石や地位や領地を求める人が多いと思っていたのだけれど・・・)

ローザはきっと変わり者なのだと、結論づけて考えるのを止めた。


────しかし、ローザの件については、まだ問題が残っている。
ローザの身分を知っているのは、王様以外にあと、二人。
宰相のドリエと、あの時の側近の一人、ビリアン・ゴヴィリーだ。



ぐるぐると考えを張り巡らせているうちに、いつの間にか、ローザが誘導するまま自室のベッドに一緒に潜り込んでいた。

ローザが硝子細工を触るように、リリーの頬を優しく撫で上げて囁いた。

「おやすみなさい、俺のお姫様」

耳元で優しく囁かれると、急にどっと疲れがきて、考えていたことが霧散していくように、リリーは眠りの世界に落ちていった。





「邪魔者は全部俺が消して差し上げます。だから、ずっと、俺だけを見ててくださいね」

そう言って、リリーの額に優しくキスを落とした。



小窓から風が吹き込み、カタンと音がした。何かがリリーのベッドサイドテーブルから何かが落ちたようだ。
落ちた物は、綺麗な飾り付けをされた小さな絵本だった。
ローザはリリーを起こしてしまわないように、ゆっくりと本を拾い上げ、タイトルを呟いた。



「『永遠の愛』ねぇ?」



雲から、月が覗いて、影を照らした。

その時、ローザがどんな表情をしていたのか、誰も知らない。

















その日の朝だった。
ビリアン・ゴヴィリーが不慮の事故により死亡していたのが見つかったのは。






















────────────────────────────────✍︎
こんにちは。
休みに入って、昼夜逆転気味なので、
深夜まで起きてるのはちょっと良くないなと思い、最近は早く寝ようと心がけています!

なので更新も時間バラバラになっていくと思います。

暇だから1日に2回、更新できる日はしてみたいと考えています。
あくまで考えているだけすが( -ω- `)フッ


どうぞ今後ともよろしくお願いします┏○ペコ
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