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一章
お父様と喧嘩しよう
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従者が勢い良く扉を叩いた。
「姫様!!!ローザ様!!!閣下がお呼びです!今すぐ謁見の間へいらしてくたださい!!!」
随分と急いでいる様子の従者。
「思った通り、お父様がお怒りね」
クスクスとリリーが楽しそうに笑った。
「楽しそうですね・・・」
「そりゃ、そうよ。お父様ったら私が思った通りの行動しか起こさないもの」
「俺はこれから怒られに行くんですけどね」
「そうね、奴隷制度廃止令は私が提案したんじゃないもの。怒られるのは、多分ローザだけね」
「俺が提案したものじゃないですけどね、なんとかしますよ、言い逃れは得意です」
「あら、なんとかするのは私の仕事よ?だって私が勝手にした事なんだもの」
「俺は貴方のお荷物にはなりたくありません」
「お荷物って・・・、でもローザはこの国に来たばかりでしょ?だからね『もうこの国の内情は理解しています』」
「だから、一人で全部してしまわないで、リリー様」
(なんで・・・なんでそんなに悲しそうな顔をしてるの?)
ローザはその端正な顔を歪ませ、悲痛な表情をしている。
「お早く!!!!リリー様!ローザ様!」
────────────────────────────…………
「この卑しい駄犬が!!!!リリーにいったい何を吹き込んだ!!!!」
一国の王たる者が怒りに我を忘れ、顔を真っ赤にして青筋を立てて、感情のままに叫び散らかしている。
「この奴隷ごときが!リリーの犬にしてやったと言うのに!!
お前は!!!お前はっっ!!!一体全体、何をしでかしてくれたんだ!!!!!
言ってみろ!!!!!!!」
もはや興奮しすぎて、何を言っているのか分からない王様をローザは冷え切った目で見つめる。
「失礼ながら、閣下『この犬畜生が、何を許可なく口を開いている!!!!』」
「いいわ、私があなたの発言を許します」
最も、先程言ってみろと叫んだのは王様だが・・・。
「リリー!!!!いい子だからお前は少し外に出ていなさい!!!」
近くにいた多くの衛兵が、リリーを外に出そうと囲い込む。
そして、リリーはしまったと息を呑んだ。
「ローザ!あなた!?」
「俺は大丈夫ですよ、姫様」
(まさか、わざと・・・!!!)
王の怒りが少しでも落ち着いてから、説明すれば、リリーは穏便にこの事態を収めることができたであろう。
そんなことは、誰にでも理解できる状況だった。
しかし、ローザはわざと口を開いた。
ローザがリリーに擁護されれば、きっとそれが気に入らない王はリリーを追い出すだろう。
それら全てわかった上でローザは発言したのだ。
(わざと、リリーを追い出すためにっ!!)
してやられたと、気付いたが、時すでに遅し。
リリーは衛兵に部屋から連れ出されていた。
────────────────────────────…………
「ふん!!!これでお前を守ってくれる者はいなくなったな!!!」
ふんぞり返り、少しは冷静になったのかこちらを、見下ろす。
ローザが静かに口を開いた。
「守ってくれる者がいないのはお前だよ、愚王が」
ローザが王座に向かって、微笑んだ。
「この無礼者!!!今すぐ首を切ってやる!!!」
「イクシオン家って知ってる?愚かなオーサマ?」
「な、何を突拍子も無いことを・・・!!!!」
「ねぇ、知ってる???」
その時、''ローザ'' と言う仮面が剥がれ落ちたように、少年は未だ見たことのない、狂気的な表情を見せた。
「ま・・・まさかっ!!そんなはず・・・・・・!!」
少年の表情は変わらずニコリと笑っているだけだ。
笑っているだけなのに、こんなにも恐ろしいのはなぜだろうか。
王の体からは汗が玉のように吹き出し、ガタガタと震えている。
本能が訴えていた。
この少年から、いや、この化物から逃げろと・・・・・・。
玉座の椅子から転げ落ちるように立ち上がり、叫ぼうとした。
だがそれはもう、遅かった。
「誰かっ、助け『サヨナラ、オウサマ』」
────────────────────ザシュッ
少年の小さな身体は、青い炎で包まれていた。
「また殺しちゃった。この国に入ってからはあんまり人殺しはしたくなかったんだけど、もう二人目だっけ・・・」
王様だったモノがふわりと浮き上がり、同じ青い炎に包まれた。
そして、ムクリと王様だったモノが起き上がり、椅子に座り直した。
「ヴァルドレア王国が魔法の開発に遅れているのは好都合だな・・・」
その独り言を聞いていた者は誰一人いなかった。
────────────────────────────────✍︎
今回の更新は深夜じゃありません。
もう魔法のタグ追加しますね。
ごめんなさい。
ヒロインをクズ設定にしようと思ってたのに、
ヒーローのクズ加減が遥かに上回ってしまっています。
明日も頑張ります!
どうぞよろしくお願いします┏○ペコ
「姫様!!!ローザ様!!!閣下がお呼びです!今すぐ謁見の間へいらしてくたださい!!!」
随分と急いでいる様子の従者。
「思った通り、お父様がお怒りね」
クスクスとリリーが楽しそうに笑った。
「楽しそうですね・・・」
「そりゃ、そうよ。お父様ったら私が思った通りの行動しか起こさないもの」
「俺はこれから怒られに行くんですけどね」
「そうね、奴隷制度廃止令は私が提案したんじゃないもの。怒られるのは、多分ローザだけね」
「俺が提案したものじゃないですけどね、なんとかしますよ、言い逃れは得意です」
「あら、なんとかするのは私の仕事よ?だって私が勝手にした事なんだもの」
「俺は貴方のお荷物にはなりたくありません」
「お荷物って・・・、でもローザはこの国に来たばかりでしょ?だからね『もうこの国の内情は理解しています』」
「だから、一人で全部してしまわないで、リリー様」
(なんで・・・なんでそんなに悲しそうな顔をしてるの?)
ローザはその端正な顔を歪ませ、悲痛な表情をしている。
「お早く!!!!リリー様!ローザ様!」
────────────────────────────…………
「この卑しい駄犬が!!!!リリーにいったい何を吹き込んだ!!!!」
一国の王たる者が怒りに我を忘れ、顔を真っ赤にして青筋を立てて、感情のままに叫び散らかしている。
「この奴隷ごときが!リリーの犬にしてやったと言うのに!!
お前は!!!お前はっっ!!!一体全体、何をしでかしてくれたんだ!!!!!
言ってみろ!!!!!!!」
もはや興奮しすぎて、何を言っているのか分からない王様をローザは冷え切った目で見つめる。
「失礼ながら、閣下『この犬畜生が、何を許可なく口を開いている!!!!』」
「いいわ、私があなたの発言を許します」
最も、先程言ってみろと叫んだのは王様だが・・・。
「リリー!!!!いい子だからお前は少し外に出ていなさい!!!」
近くにいた多くの衛兵が、リリーを外に出そうと囲い込む。
そして、リリーはしまったと息を呑んだ。
「ローザ!あなた!?」
「俺は大丈夫ですよ、姫様」
(まさか、わざと・・・!!!)
王の怒りが少しでも落ち着いてから、説明すれば、リリーは穏便にこの事態を収めることができたであろう。
そんなことは、誰にでも理解できる状況だった。
しかし、ローザはわざと口を開いた。
ローザがリリーに擁護されれば、きっとそれが気に入らない王はリリーを追い出すだろう。
それら全てわかった上でローザは発言したのだ。
(わざと、リリーを追い出すためにっ!!)
してやられたと、気付いたが、時すでに遅し。
リリーは衛兵に部屋から連れ出されていた。
────────────────────────────…………
「ふん!!!これでお前を守ってくれる者はいなくなったな!!!」
ふんぞり返り、少しは冷静になったのかこちらを、見下ろす。
ローザが静かに口を開いた。
「守ってくれる者がいないのはお前だよ、愚王が」
ローザが王座に向かって、微笑んだ。
「この無礼者!!!今すぐ首を切ってやる!!!」
「イクシオン家って知ってる?愚かなオーサマ?」
「な、何を突拍子も無いことを・・・!!!!」
「ねぇ、知ってる???」
その時、''ローザ'' と言う仮面が剥がれ落ちたように、少年は未だ見たことのない、狂気的な表情を見せた。
「ま・・・まさかっ!!そんなはず・・・・・・!!」
少年の表情は変わらずニコリと笑っているだけだ。
笑っているだけなのに、こんなにも恐ろしいのはなぜだろうか。
王の体からは汗が玉のように吹き出し、ガタガタと震えている。
本能が訴えていた。
この少年から、いや、この化物から逃げろと・・・・・・。
玉座の椅子から転げ落ちるように立ち上がり、叫ぼうとした。
だがそれはもう、遅かった。
「誰かっ、助け『サヨナラ、オウサマ』」
────────────────────ザシュッ
少年の小さな身体は、青い炎で包まれていた。
「また殺しちゃった。この国に入ってからはあんまり人殺しはしたくなかったんだけど、もう二人目だっけ・・・」
王様だったモノがふわりと浮き上がり、同じ青い炎に包まれた。
そして、ムクリと王様だったモノが起き上がり、椅子に座り直した。
「ヴァルドレア王国が魔法の開発に遅れているのは好都合だな・・・」
その独り言を聞いていた者は誰一人いなかった。
────────────────────────────────✍︎
今回の更新は深夜じゃありません。
もう魔法のタグ追加しますね。
ごめんなさい。
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