11 / 19
一章
修行を受けてみよう
しおりを挟む
食堂でお父様が言った。
「お前達、修行を受けなさい」
この提案が地獄の始まりだった。
────────────────────────────…………
─────ハァ、ハアッ、うゥっ
炎天下の中、ヴァルデリア王国皇女たるご貴人が汗水垂らして、必死に走っている。
(しんどい・・・!!こんなに苦労するなんてっ!!)
王様から提案された修行は魔法取得のため、と言う事である。
遠い異国から、外交官として魔法使いを王国に呼び出し、リリーとローザに修行をつけるといったものだった。
キツい修行だろうと予測はしていた。
だが、リリーが真に不満に思っているのは、修行内容ではない。
(気に食わないっ!なんで、ローザが!!!!!!)
そう、ローザは所謂、''天才''だったらしく、異国から来た講師が腰をぬかす程の魔法の才能を持っていた。
ローザがたいへん優秀なのはリリーも知っていた。この国に来たばかりなのに、文化や国民性、国の内情ばかりか、お偉いさん方の性格までもを一日足らずで理解していただろう。
(だからと言って、魔法の才能まで完璧にしなくてもいいじゃない!!!!)
神は平等に人を創ると言うけれど、それは優秀ではない人々が優秀な人に嫉妬して作り上げた言葉なのではないだろうか?
そう思えるほど、ローザは天才だった。いや、鬼才と呼ぶべきかもしれない。
リリーは同年代の友達や知り合いが周りにいなかったので比べられたことなどなかった。
それどころか、蝶よ花よと育てられてきたし、十分にリリーは優秀だった。
だが、他人に比べられなくても分かる。分かってしまうぐらいのローザとの圧倒的実力差。
リリーは初めて他人に劣等感と嫉妬を抱いた。
(悔しいっ!!悔しい!!!!)
リリーのプライドと言うプライドが全て折られた音がした。
───────「体力を伸ばせば、自分の身体と魔力の調和が取れます」
魔法講師がそう言ったのでリリーは今までにないくらいに必死に走っている。
皇宮内では息切れする事もないのに、そう思いながらも、ローザには負けたくない一心で修行に明け暮れた。
朝は早起きして、魔法の朝練。
朝ごはんを食べた後には、地歴公民の学習。
奴隷制度廃止令の見直しや改善すべき所を余すことなく考える。
外国からいらっしゃるお客様への、挨拶。
お昼ごはんは食べれたら、かなり良い方。
午後からは魔法の修行。
夕方になったら、医学の勉強。
夜ごはんを食べたら、お風呂に入って、また勉強。
リリーはなかなかのハードライフを続けていた。
周りに心配されても、どうにか言い逃れをして、修行も勉強も一切手を抜きたがらなかった。
ローザの方がきっとキツい修行になっているだろうし、近衛隊の訓練も始まったらしい。
ローザと会うのは夜更けで、一緒のベッドで寝るぐらいだった。
お互い疲れているのか会話は少なく、ただ抱き合って、泥のように眠った。
ローザに対して、確かに劣等感などを抱いているはずなのに、不思議とローザは憎くなかった。
どちらかと言うと、いつかは越えたいライバルのような存在だった。
(楽しい・・・ずっと退屈だったから)
リリーはその優秀さゆえに、物心ついた時には自分の容姿と実力を持ってさえすれば、だいたいの野望は実現できてしまう事に気付いてしまった。
だから、並外れた努力をしなければ越えられないであろう相手は、正に運命の人のようだった。
リリーは幼いながらも、ローザに恋をしていたのだろう。
時間は進み、季節は巡った。
────────────────────────────…………
六歳を迎えて、修行を始めてから一年過ぎた頃だった。
冬に入ろうとしていた時期だった。
緑の葉っぱがたくさん付いていた木は枯れたように静かだった。
────ある訃報が入った。
「王妃様が、先程息を引き取りました・・・」
持っていた、本がドサリと足元に落ちた。
「え・・・・・・う、うそよ」
「───嗚呼、やっとですか」
ローザネリアが、それはそれは嬉しそうに口角をつり上げた。
風が強く吹いては、落ち葉が舞い、嫌な音を立てた。
────────────────────────────────✍︎
ごめんなさいm(__)m
めっちゃ忘れてました。
更新サボってたのさえ気にせず、寝ていました。
ついに、お妃様が死亡してしまいました。
気付かないうちにリリー様は六歳超えてます。
では、また明日頑張ります。┏○ペコ
「お前達、修行を受けなさい」
この提案が地獄の始まりだった。
────────────────────────────…………
─────ハァ、ハアッ、うゥっ
炎天下の中、ヴァルデリア王国皇女たるご貴人が汗水垂らして、必死に走っている。
(しんどい・・・!!こんなに苦労するなんてっ!!)
王様から提案された修行は魔法取得のため、と言う事である。
遠い異国から、外交官として魔法使いを王国に呼び出し、リリーとローザに修行をつけるといったものだった。
キツい修行だろうと予測はしていた。
だが、リリーが真に不満に思っているのは、修行内容ではない。
(気に食わないっ!なんで、ローザが!!!!!!)
そう、ローザは所謂、''天才''だったらしく、異国から来た講師が腰をぬかす程の魔法の才能を持っていた。
ローザがたいへん優秀なのはリリーも知っていた。この国に来たばかりなのに、文化や国民性、国の内情ばかりか、お偉いさん方の性格までもを一日足らずで理解していただろう。
(だからと言って、魔法の才能まで完璧にしなくてもいいじゃない!!!!)
神は平等に人を創ると言うけれど、それは優秀ではない人々が優秀な人に嫉妬して作り上げた言葉なのではないだろうか?
そう思えるほど、ローザは天才だった。いや、鬼才と呼ぶべきかもしれない。
リリーは同年代の友達や知り合いが周りにいなかったので比べられたことなどなかった。
それどころか、蝶よ花よと育てられてきたし、十分にリリーは優秀だった。
だが、他人に比べられなくても分かる。分かってしまうぐらいのローザとの圧倒的実力差。
リリーは初めて他人に劣等感と嫉妬を抱いた。
(悔しいっ!!悔しい!!!!)
リリーのプライドと言うプライドが全て折られた音がした。
───────「体力を伸ばせば、自分の身体と魔力の調和が取れます」
魔法講師がそう言ったのでリリーは今までにないくらいに必死に走っている。
皇宮内では息切れする事もないのに、そう思いながらも、ローザには負けたくない一心で修行に明け暮れた。
朝は早起きして、魔法の朝練。
朝ごはんを食べた後には、地歴公民の学習。
奴隷制度廃止令の見直しや改善すべき所を余すことなく考える。
外国からいらっしゃるお客様への、挨拶。
お昼ごはんは食べれたら、かなり良い方。
午後からは魔法の修行。
夕方になったら、医学の勉強。
夜ごはんを食べたら、お風呂に入って、また勉強。
リリーはなかなかのハードライフを続けていた。
周りに心配されても、どうにか言い逃れをして、修行も勉強も一切手を抜きたがらなかった。
ローザの方がきっとキツい修行になっているだろうし、近衛隊の訓練も始まったらしい。
ローザと会うのは夜更けで、一緒のベッドで寝るぐらいだった。
お互い疲れているのか会話は少なく、ただ抱き合って、泥のように眠った。
ローザに対して、確かに劣等感などを抱いているはずなのに、不思議とローザは憎くなかった。
どちらかと言うと、いつかは越えたいライバルのような存在だった。
(楽しい・・・ずっと退屈だったから)
リリーはその優秀さゆえに、物心ついた時には自分の容姿と実力を持ってさえすれば、だいたいの野望は実現できてしまう事に気付いてしまった。
だから、並外れた努力をしなければ越えられないであろう相手は、正に運命の人のようだった。
リリーは幼いながらも、ローザに恋をしていたのだろう。
時間は進み、季節は巡った。
────────────────────────────…………
六歳を迎えて、修行を始めてから一年過ぎた頃だった。
冬に入ろうとしていた時期だった。
緑の葉っぱがたくさん付いていた木は枯れたように静かだった。
────ある訃報が入った。
「王妃様が、先程息を引き取りました・・・」
持っていた、本がドサリと足元に落ちた。
「え・・・・・・う、うそよ」
「───嗚呼、やっとですか」
ローザネリアが、それはそれは嬉しそうに口角をつり上げた。
風が強く吹いては、落ち葉が舞い、嫌な音を立てた。
────────────────────────────────✍︎
ごめんなさいm(__)m
めっちゃ忘れてました。
更新サボってたのさえ気にせず、寝ていました。
ついに、お妃様が死亡してしまいました。
気付かないうちにリリー様は六歳超えてます。
では、また明日頑張ります。┏○ペコ
0
あなたにおすすめの小説
幼馴染の許嫁
山見月あいまゆ
恋愛
私にとって世界一かっこいい男の子は、同い年で幼馴染の高校1年、朝霧 連(あさぎり れん)だ。
彼は、私の許嫁だ。
___あの日までは
その日、私は連に私の手作りのお弁当を届けに行く時だった
連を見つけたとき、連は私が知らない女の子と一緒だった
連はモテるからいつも、周りに女の子がいるのは慣れいてたがもやもやした気持ちになった
女の子は、薄い緑色の髪、ピンク色の瞳、ピンクのフリルのついたワンピース
誰が見ても、愛らしいと思う子だった。
それに比べて、自分は濃い藍色の髪に、水色の瞳、目には大きな黒色の眼鏡
どうみても、女の子よりも女子力が低そうな黄土色の入ったお洋服
どちらが可愛いかなんて100人中100人が女の子のほうが、かわいいというだろう
「こっちを見ている人がいるよ、知り合い?」
可愛い声で連に私のことを聞いているのが聞こえる
「ああ、あれが例の許嫁、氷瀬 美鈴(こおりせ みすず)だ。」
例のってことは、前から私のことを話していたのか。
それだけでも、ショックだった。
その時、連はよしっと覚悟を決めた顔をした
「美鈴、許嫁をやめてくれないか。」
頭を殴られた感覚だった。
いや、それ以上だったかもしれない。
「結婚や恋愛は、好きな子としたいんだ。」
受け入れたくない。
けど、これが連の本心なんだ。
受け入れるしかない
一つだけ、わかったことがある
私は、連に
「許嫁、やめますっ」
選ばれなかったんだ…
八つ当たりの感覚で連に向かって、そして女の子に向かって言った。
勇者様がお望みなのはどうやら王女様ではないようです
ララ
恋愛
大好きな幼馴染で恋人のアレン。
彼は5年ほど前に神託によって勇者に選ばれた。
先日、ようやく魔王討伐を終えて帰ってきた。
帰還を祝うパーティーで見た彼は以前よりもさらにかっこよく、魅力的になっていた。
ずっと待ってた。
帰ってくるって言った言葉を信じて。
あの日のプロポーズを信じて。
でも帰ってきた彼からはなんの連絡もない。
それどころか街中勇者と王女の密やかな恋の話で大盛り上がり。
なんで‥‥どうして?
【完結】小さなマリーは僕の物
miniko
恋愛
マリーは小柄で胸元も寂しい自分の容姿にコンプレックスを抱いていた。
彼女の子供の頃からの婚約者は、容姿端麗、性格も良く、とても大事にしてくれる完璧な人。
しかし、周囲からの圧力もあり、自分は彼に不釣り合いだと感じて、婚約解消を目指す。
※マリー視点とアラン視点、同じ内容を交互に書く予定です。(最終話はマリー視点のみ)
私の作るおにぎりが、騎士団の士気を異常に上げています(犯人は副団長)
星乃和花
恋愛
おにぎりを配っただけで、騎士団の士気が異常値になりました。
団長は警戒、監察部は呪術検査、国まで動きかけるのに――副団長だけが平然と断言。
副団長「彼女のご飯は軍事物資です」
私「えっ重い」
胃袋で落ちた策略家副団長の“最適化溺愛”に巻き込まれ、気づけば専属補給係(=婚約)寸前!?
ほのぼの爆笑&甘々の騎士団ラブコメです。
(月水金21:00更新ー本編16話+後日談6話)
あなたが後悔しても、私の愛はもう戻りません
藤原遊
恋愛
婚約者のアルベルトは、優しい人だった。
ただ――いつも、私より優先する存在がいただけで。
「君は分かってくれると思っていた」
その一言で、リーシェは気づいてしまう。
私は、最初から選ばれていなかったのだと。
これは、奪われた恋を取り戻す物語ではない。
後悔する彼と、もう戻らないと決めた私、
そして“私を選ぶ人”に出会うまでの、静かな恋の終わりと始まりの物語。
【完結済】隣国でひっそりと子育てしている私のことを、執着心むき出しの初恋が追いかけてきます
鳴宮野々花@書籍4作品発売中
恋愛
一夜の過ちだなんて思いたくない。私にとって彼とのあの夜は、人生で唯一の、最良の思い出なのだから。彼のおかげで、この子に会えた────
私、この子と生きていきますっ!!
シアーズ男爵家の末娘ティナレインは、男爵が隣国出身のメイドに手をつけてできた娘だった。ティナレインは隣国の一部の者が持つ魔力(治癒術)を微力ながら持っており、そのため男爵夫人に一層疎まれ、男爵家後継ぎの兄と、世渡り上手で気の強い姉の下で、影薄く過ごしていた。
幼いティナレインは、優しい侯爵家の子息セシルと親しくなっていくが、息子がティナレインに入れ込みすぎていることを嫌う侯爵夫人は、シアーズ男爵夫人に苦言を呈す。侯爵夫人の機嫌を損ねることが怖い義母から強く叱られ、ティナレインはセシルとの接触を禁止されてしまう。
時を経て、貴族学園で再会する二人。忘れられなかったティナへの想いが燃え上がるセシルは猛アタックするが、ティナは自分の想いを封じ込めるように、セシルを避ける。
やがてティナレインは、とある商会の成金経営者と婚約させられることとなり、学園を中退。想い合いながらも会うことすら叶わなくなった二人だが、ある夜偶然の再会を果たす。
それから数ヶ月。結婚を目前に控えたティナレインは、隣国へと逃げる決意をした。自分のお腹に宿っていることに気付いた、大切な我が子を守るために。
けれど、名を偽り可愛い我が子の子育てをしながら懸命に生きていたティナレインと、彼女を諦めきれないセシルは、ある日運命的な再会を果たし────
生まれ育った屋敷で冷遇され続けた挙げ句、最低な成金ジジイと結婚させられそうになったヒロインが、我が子を守るために全てを捨てて新しい人生を切り拓いていこうと奮闘する物語です。
※いつもの完全オリジナルファンタジー世界の物語です。全てがファンタジーです。
※この作品は小説家になろう、カクヨムにも投稿しています。
わんこ系婚約者の大誤算
甘寧
恋愛
女にだらしないワンコ系婚約者と、そんな婚約者を傍で優しく見守る主人公のディアナ。
そんなある日…
「婚約破棄して他の男と婚約!?」
そんな噂が飛び交い、優男の婚約者が豹変。冷たい眼差しで愛する人を見つめ、嫉妬し執着する。
その姿にディアナはゾクゾクしながら頬を染める。
小型犬から猛犬へ矯正完了!?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる