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1歳!行動範囲が拡がります!
阿呆な弟の襲来!12
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「スミマセン!!!こちらに、弟が......あぁ!!ルート!!こんな所にいたの?
迷惑かけたら駄目じゃないか...。
スミマセン...えっと、お姉さん...スミマセンが、弟をこちらに渡していただけますでしょうか?
あぁ、降ろしたら逃げ出しますので...そのままで、ありがとうございます。」
突然扉が開き、垂れた糸目のマグ兄様よりも少し小さめの少年が入ってきました。
走り回っていたのか汗だくで、ヒルダさんに掴まれてジタバタと足掻く幼児を見付けると、一瞬だけ...少しだけ目が開きました。
うん、少しだけ怖かったよ?少しだけね?
ヒルダさんの側に寄り、少年が幼児をがっしりと抱き抱えてからヒルダさんには離してもらって、幼児は懸命に暴れてるけど逃げ出せないみたい...え、凄い!
「あにぃがちんたらしてるから、ぼくがとりにきたの。」
「だーかーらっ、マグ先輩の教科書は妹さんにあげることになったから無理だって言ったでしょ?
フローラさんもレイも、従弟妹の双子ちゃんがいるから教科書を貰うのは無理だしね。
その下にまた生まれるらしいから、マクルーファさん家は大変なんだ。
そろそろ分かりなさい。
ほら、入学する前に少しでも多く稼いで教科書買わないとなんだから、帰るよ。」
「いやだ!!ぼくはもらうのだ!!」
「ルートは、仕事のお手伝いをしたくないだけでしょ?
そんな我が儘は聞けません。
帰って、牛さんや羊さんにご飯あげないとね。
ほら、もう暴れない!
皆様、お騒がせしてスミマセンでした。
弟にはもう少しよくよく言って聞かせますので...。」
「シグレット、まだ暴れてるみたいだし...気を付けてね?」
「はい!」
ちんたらとか、親が普段言ってるのかな?
金銭的に、新しく買うのが大変だからお下がりを貰いたいのは分かるけど...態度とかは考えようよ。
上から目線で言われて、あげたいとか思わないでしょ?
まぁ、私や双子ちゃん達の頃には改編されてるかもしれないけどね?
「ふぅ、シグレットから聞いてはいたけど、面倒な弟だったね。
あの滑舌、5歳とは思えないよ。」
「凄く上から目線なお子様だったわね。」
「うん、シグレット君は魔法を選択しているからあまり接したことがないけど、擦れ違うときにきちんと挨拶をしてくれていたわ。
魔法担当の先生方からは、授業態度も良くて気遣いも出来る良い子だって聞いているもの。」
「...姉さん、大丈夫?怖かった?」
「大丈夫よ、心配してくれたのね?
ん?レイ?怪我してるじゃない!どうしたの?」
「...あ、えと......ヒリア先生守ったら、怪我しました。」
「そうなんだよ!ほら、この前レイから聞いたでしょ?
ヒリア先生に迷惑かけてる同級生がいるって。
その馬鹿からヒリア先生を守ったんだって!
頭とかは打ってないみたいだから、安心して?
全身の打ち身と肩を怪我したみたいで、肩に塗るお薬はちゃんとレインさんから貰ってきたよ。
はい、これ。」
「まぁ!凄いじゃない!
か弱い女性を守れたなんて、偉いわ!」
「...私、か弱いのかな?」
「ヒリア先生?女性は皆、男よりもか弱いのですわ!
あぁ、その場に私がおりましたら、2・3発程お殴りいたしますのに...残念ですわ。」
フローラ姉様?!そんな可憐な雰囲気で、そんな物騒なこと言っちゃ駄目ー!
拳を握るのも駄目よ?駄目なんだからね??
もう!意外とバイオレンスなんだから!
*
迷惑かけたら駄目じゃないか...。
スミマセン...えっと、お姉さん...スミマセンが、弟をこちらに渡していただけますでしょうか?
あぁ、降ろしたら逃げ出しますので...そのままで、ありがとうございます。」
突然扉が開き、垂れた糸目のマグ兄様よりも少し小さめの少年が入ってきました。
走り回っていたのか汗だくで、ヒルダさんに掴まれてジタバタと足掻く幼児を見付けると、一瞬だけ...少しだけ目が開きました。
うん、少しだけ怖かったよ?少しだけね?
ヒルダさんの側に寄り、少年が幼児をがっしりと抱き抱えてからヒルダさんには離してもらって、幼児は懸命に暴れてるけど逃げ出せないみたい...え、凄い!
「あにぃがちんたらしてるから、ぼくがとりにきたの。」
「だーかーらっ、マグ先輩の教科書は妹さんにあげることになったから無理だって言ったでしょ?
フローラさんもレイも、従弟妹の双子ちゃんがいるから教科書を貰うのは無理だしね。
その下にまた生まれるらしいから、マクルーファさん家は大変なんだ。
そろそろ分かりなさい。
ほら、入学する前に少しでも多く稼いで教科書買わないとなんだから、帰るよ。」
「いやだ!!ぼくはもらうのだ!!」
「ルートは、仕事のお手伝いをしたくないだけでしょ?
そんな我が儘は聞けません。
帰って、牛さんや羊さんにご飯あげないとね。
ほら、もう暴れない!
皆様、お騒がせしてスミマセンでした。
弟にはもう少しよくよく言って聞かせますので...。」
「シグレット、まだ暴れてるみたいだし...気を付けてね?」
「はい!」
ちんたらとか、親が普段言ってるのかな?
金銭的に、新しく買うのが大変だからお下がりを貰いたいのは分かるけど...態度とかは考えようよ。
上から目線で言われて、あげたいとか思わないでしょ?
まぁ、私や双子ちゃん達の頃には改編されてるかもしれないけどね?
「ふぅ、シグレットから聞いてはいたけど、面倒な弟だったね。
あの滑舌、5歳とは思えないよ。」
「凄く上から目線なお子様だったわね。」
「うん、シグレット君は魔法を選択しているからあまり接したことがないけど、擦れ違うときにきちんと挨拶をしてくれていたわ。
魔法担当の先生方からは、授業態度も良くて気遣いも出来る良い子だって聞いているもの。」
「...姉さん、大丈夫?怖かった?」
「大丈夫よ、心配してくれたのね?
ん?レイ?怪我してるじゃない!どうしたの?」
「...あ、えと......ヒリア先生守ったら、怪我しました。」
「そうなんだよ!ほら、この前レイから聞いたでしょ?
ヒリア先生に迷惑かけてる同級生がいるって。
その馬鹿からヒリア先生を守ったんだって!
頭とかは打ってないみたいだから、安心して?
全身の打ち身と肩を怪我したみたいで、肩に塗るお薬はちゃんとレインさんから貰ってきたよ。
はい、これ。」
「まぁ!凄いじゃない!
か弱い女性を守れたなんて、偉いわ!」
「...私、か弱いのかな?」
「ヒリア先生?女性は皆、男よりもか弱いのですわ!
あぁ、その場に私がおりましたら、2・3発程お殴りいたしますのに...残念ですわ。」
フローラ姉様?!そんな可憐な雰囲気で、そんな物騒なこと言っちゃ駄目ー!
拳を握るのも駄目よ?駄目なんだからね??
もう!意外とバイオレンスなんだから!
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