26 / 32
3:冒険者ギルド
ギルド再び。1
しおりを挟む
「じゃ、行ってくるよ。」
「ん、気を付けて行ってきてくださいね?
クリスちゃん、外は人がいっぱいいて危険だから、ちゃんとリーダーかガルドさんかザイルさんに抱っこされてるんだよ?
絶対に降りたら駄目!分かった?」
「はーい。」
さてさて、リーダーさんもガルドさんもザイルさんも勿論私も、諸々と準備が出来まして...いざ、ギルドへ!
心配そうに耳をへたらせながらもお見送りしてくれて、お小言までくれちゃうバルクスったら心配性のオカンみたい。
「バルクスの言う通り、俺らから離れたら駄目だからな?」
「ん、わかってる。」
「うーん、常に抱っこしといて降ろさなきゃ大丈夫じゃないかな?って思うんだよね。
家の中なら安心できるけど、外は危険だからね...折角歩きやすそうな靴に履き替えたみたいだけど、多分歩かせてあげられないかもしれないね。
幼いクリスにとって、有象無象の蔓延るギルドは危険なんだから...ね?
出来ればまだまだ外になんて出さない方が良いとは思うんだけど、クリスのお母さんのことが関わってるのなら仕方ないかなーって思うし...」
ザイルさんに抱っこされて、後ろにいるリーダーさんとガルドさんをポケーっと見ていたら、注意と共にガルドさんに頭を撫でられました。
あのぅ、リーダーさんや?ブツブツと呟きながらのそのほの暗い微笑みやめませんか?
え、私、軟禁でもされかけてるのかな?って心配になるからさ?
それとも、子供が出歩くのはそんなに危険なことなの?
ガルドさん達と手を繋いでたら大丈夫かな?とか思ってたんだけど?
ギルドの中は危なそうだけど、ギルドまでの道もそんなに危ないの?!
私の護衛依頼が出されてたことと、この辺りの治安とかってやっぱり関係あるのかな?
お買い物とかって、この年齢だとついていったり出来ないのかな?
それって、なんだか寂しいなぁー。
「...クリス、文字読める?」
「わからん。」
「身体情報読めてなかったから無理じゃないか?」
「あ、よめなかったな...2ならわかるかも?」
「読めないなら、俺らが代読するしかないんじゃない?
お母さんからの手紙の中を俺らが見てしまうけど...クリスはそれで大丈夫かな?」
「うん、だいじょうぶ。
おねがいいたします。」
あ、そっか...身体情報見ろって言われて出したけど、なんも読めなかったわー。
となると、自分では母の手紙が読めないのか...うーん、まぁ、文字読めないんだから仕方ないよね。
内容とか知らんし、皆に代わりに読んでもらおうっと!
「んぁ?お前ら、いつの間に子供が産まれたんだ?」
「グダスクさん、この子はザイルの親戚の子供さんなんです。
森にて1人で彷徨っていたらしくて、ガルドが見付けて我々で保護したんですよ。」
「なんだ?森で迷子になったのか?
それとも...置き去りにでもされたか?」
通り道の八百屋さんっぽいお店の人に声をかけられて、少しだけ寄り道。
心配そうにしつつ優しく撫でてくれて、この人きっといい人だ。
「分からないんですよねー...どうやら、この子には記憶が無いらしいですし、ザイルの家の方々もこの子のことを知らなかったそうですし。
あ、ギルドに行かないと。」
「そんなちっちゃい子を連れてギルドに?
ここで預かっとこうか?
うちのチビと遊んで待っとけば?」
「そうよぉー、あんな面倒なとこに連れてくなんて可哀想だわ。」
この人の奥さんかな?綺麗な人にささっと抱っこされて、頬ずりされてます。
チビと言われただろう男の子が、小上がりっぽいところでブスッとしてるけど大丈夫かな?
「きのういった。
ぎるど、めんどうなのか?」
「えぇ、面倒なのよぉー。
貴女みたいに小さい子は、面倒な男達に絡まれるわ。」
「そして、構い倒される運命だな。」
「かまいたおされる?
え、それはめんどうだ...。」
むさ苦しい男どもに構い倒されるのは嫌だな...うん、抱っこからはなるべく降りないでおこう。
「出来れば連れて行きたくはないけれど、この子のことで呼び出されてまして、連れて行かないといけないんですよ。
一応、昨日依頼達成の手続きついでに森で保護したことを知らせておいたのですが、ちょっと面倒な事件に巻き込まれているかもしれなくて、確認しなければならないそうなんです。」
「ハァー...ティルダ、手を貸してやりな。」
「そうねぇー、私も一緒に行った方が良さそうかもしれないわね。」
*
「ん、気を付けて行ってきてくださいね?
クリスちゃん、外は人がいっぱいいて危険だから、ちゃんとリーダーかガルドさんかザイルさんに抱っこされてるんだよ?
絶対に降りたら駄目!分かった?」
「はーい。」
さてさて、リーダーさんもガルドさんもザイルさんも勿論私も、諸々と準備が出来まして...いざ、ギルドへ!
心配そうに耳をへたらせながらもお見送りしてくれて、お小言までくれちゃうバルクスったら心配性のオカンみたい。
「バルクスの言う通り、俺らから離れたら駄目だからな?」
「ん、わかってる。」
「うーん、常に抱っこしといて降ろさなきゃ大丈夫じゃないかな?って思うんだよね。
家の中なら安心できるけど、外は危険だからね...折角歩きやすそうな靴に履き替えたみたいだけど、多分歩かせてあげられないかもしれないね。
幼いクリスにとって、有象無象の蔓延るギルドは危険なんだから...ね?
出来ればまだまだ外になんて出さない方が良いとは思うんだけど、クリスのお母さんのことが関わってるのなら仕方ないかなーって思うし...」
ザイルさんに抱っこされて、後ろにいるリーダーさんとガルドさんをポケーっと見ていたら、注意と共にガルドさんに頭を撫でられました。
あのぅ、リーダーさんや?ブツブツと呟きながらのそのほの暗い微笑みやめませんか?
え、私、軟禁でもされかけてるのかな?って心配になるからさ?
それとも、子供が出歩くのはそんなに危険なことなの?
ガルドさん達と手を繋いでたら大丈夫かな?とか思ってたんだけど?
ギルドの中は危なそうだけど、ギルドまでの道もそんなに危ないの?!
私の護衛依頼が出されてたことと、この辺りの治安とかってやっぱり関係あるのかな?
お買い物とかって、この年齢だとついていったり出来ないのかな?
それって、なんだか寂しいなぁー。
「...クリス、文字読める?」
「わからん。」
「身体情報読めてなかったから無理じゃないか?」
「あ、よめなかったな...2ならわかるかも?」
「読めないなら、俺らが代読するしかないんじゃない?
お母さんからの手紙の中を俺らが見てしまうけど...クリスはそれで大丈夫かな?」
「うん、だいじょうぶ。
おねがいいたします。」
あ、そっか...身体情報見ろって言われて出したけど、なんも読めなかったわー。
となると、自分では母の手紙が読めないのか...うーん、まぁ、文字読めないんだから仕方ないよね。
内容とか知らんし、皆に代わりに読んでもらおうっと!
「んぁ?お前ら、いつの間に子供が産まれたんだ?」
「グダスクさん、この子はザイルの親戚の子供さんなんです。
森にて1人で彷徨っていたらしくて、ガルドが見付けて我々で保護したんですよ。」
「なんだ?森で迷子になったのか?
それとも...置き去りにでもされたか?」
通り道の八百屋さんっぽいお店の人に声をかけられて、少しだけ寄り道。
心配そうにしつつ優しく撫でてくれて、この人きっといい人だ。
「分からないんですよねー...どうやら、この子には記憶が無いらしいですし、ザイルの家の方々もこの子のことを知らなかったそうですし。
あ、ギルドに行かないと。」
「そんなちっちゃい子を連れてギルドに?
ここで預かっとこうか?
うちのチビと遊んで待っとけば?」
「そうよぉー、あんな面倒なとこに連れてくなんて可哀想だわ。」
この人の奥さんかな?綺麗な人にささっと抱っこされて、頬ずりされてます。
チビと言われただろう男の子が、小上がりっぽいところでブスッとしてるけど大丈夫かな?
「きのういった。
ぎるど、めんどうなのか?」
「えぇ、面倒なのよぉー。
貴女みたいに小さい子は、面倒な男達に絡まれるわ。」
「そして、構い倒される運命だな。」
「かまいたおされる?
え、それはめんどうだ...。」
むさ苦しい男どもに構い倒されるのは嫌だな...うん、抱っこからはなるべく降りないでおこう。
「出来れば連れて行きたくはないけれど、この子のことで呼び出されてまして、連れて行かないといけないんですよ。
一応、昨日依頼達成の手続きついでに森で保護したことを知らせておいたのですが、ちょっと面倒な事件に巻き込まれているかもしれなくて、確認しなければならないそうなんです。」
「ハァー...ティルダ、手を貸してやりな。」
「そうねぇー、私も一緒に行った方が良さそうかもしれないわね。」
*
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
321
1 / 5
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる