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3:冒険者ギルド
ギルド再び。2
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八百屋のティルダさんが仲間になったみたい?で、一緒にギルドへと向かっております。
「ティルダさんが付いてきてくださると、頼もしいです。」
「アハハ、伊達に長年ギルドの受付嬢をしてるわけじゃあないからね!
纏わり付くだろう野郎共の対処と、アホなことを仕出かす馬鹿共のお仕置きは私に任せな!」
「頼りにしてます。」
へぇー、ティルダさんってギルドの受付嬢してたんだ!
八百屋さんにいたこら八百屋の女将さんなんだと思ってたけど、違ったのねー。
「兄嫁が腰を痛めてしまったから休みを貰ってたけど、問題が起きたんなら適切に対処するのが受付嬢の仕事さ!」
「お手数ですが、よろしくお願いします。」
「よろしくおねがいいたします。」
「ハハハ!
クリスは良い子だね。」
ティルダさんとお話しをしていたら、いつの間にやらギルドに到着してたのよ...ビックリ。
さて、面倒くさい事態にならないように、絶対に降りないで用事を済ませましょう!
「ティルダさん?!
あれ?もう復職できるんですか?」
「マリーシャ、違うんだよ。
兄の手伝いをしていたら、ちょいと気になることを聞いてね...」
「あー、リンダールさん達と来られたということは、クリスちゃんという女の子のことですか?」
「あぁ、それそれ...私も話しを聞いていいかい?」
「はい、ギルドマスター室にご案内しますね。」
ティルダさんを先頭にしてギルドの中に入ると、昨日とは違う受付嬢さんが驚いた顔をしてティルダさんへ話しかけてきました。
ティルダさんの後ろにいるリーダーさんやワタシ達を見て事情を察したらしく、ティルダさんも含めてギルドマスターのお部屋に案内してくれるみたい。
これまたワタシでは上がれないだろう高さの階段を上がって、左右にいくつかお部屋があるみたいなんだけどそれらはスルー。
ワタシ達は、突き当たりの黄色い扉のお部屋に入るみたい。
「ギルドマスター、ご案内してきました...よ?
.........あの野郎...ハッ!
申し訳ありませんが、ソファに座られて少しお待ちください。」
ティルダさんにマリーシャと呼ばれていた受付嬢さんの声が低くなって、今悪態吐いてたよね?
ギルドマスターって呼びかけてたけど、お部屋の中には壁一面に広がる本棚と立派な執務机しかないので、いる筈の人がいなかったのかな?
お、このソファは皆で座っても余裕があるねぇ...良き良き。
「あ、マリーシャ君、すまないね...そろそろ来るかな?と思って資料を取りに行ってたんだ。」
「ギルドマスター、退席されるのならば札を掛けておいてくださいと、何度言えばお分かりになってくださいますか?」
「すまないね...つい忘れちゃうんだよ。」
「マリーシャ、忘れる度にマスターから違反金でも取れば身にしみるんじゃあないかい?」
「え?」
「そうですね...ティルダさん、今度その方向で詰めましょう。」
「あぁ、改める気がないようだしそうしよう。」
「では、私はこれで失礼いたしますね。」
「ありがとう!」
「はい。」
マリーシャさんが出て行く前に扉が開いて、草臥れた様子のおじさんが入ってきたんだけど...何徹目ですか?
目の下のクマが半端ないんだけど?!
少し休んだ方が良くない?
「さてと、クリスちゃんという女の子を保護したとの連絡をリンダール達のパーティから受けた後、クリスちゃんという女の子の護衛依頼を完遂できなかったという2人組の冒険者が現れたそうだ。
その子が着ていたという服や母親に持たされたというカバンを所持していたのだが、どうして着ていたという服を持っていたのかが不可解でな...。
母親に持たされたというカバンは分かるんだが...普通に考えて、着ていたという服の一部を所持しているのならばあり得るが、服をそのまま所持しているなんてことあると思うか?」
「服の一部ではなく服だったのなら、亡くなったクリスちゃんという女の子のご遺体から脱がせたってことになるよねぇ?」
「そうだろうな。
ただ、ご遺体から脱がせるくらいなら、ご遺体を運ぶことも出来たのではないか?との疑問が残る。
そして、提出された服が綺麗すぎるのも気になる...。
護衛依頼を失敗して亡くなったのにも関わらず、血などの汚れが全く見当たらないんだよ。」
「服は後で売り飛ばすつもりで、汚したくなかったのかもなぁ...クズの考えそうな事ですねぇ。
普通、故人の持ち物はご遺族に返還、もしくは孤児院や療護院へと寄付されることになるのに...そいつらは知らなかったのかな?
どう思います?」
受付嬢さんに怒られていた草臥れた様子のおじさん、しれっと執務机に座って手に持っていた資料を見ながら説明し始めたんだけど、ギルドマスターさんの自己紹介とかは無し?
ワタシは初めましてなんだけど、後でになるのかな?
*
「ティルダさんが付いてきてくださると、頼もしいです。」
「アハハ、伊達に長年ギルドの受付嬢をしてるわけじゃあないからね!
纏わり付くだろう野郎共の対処と、アホなことを仕出かす馬鹿共のお仕置きは私に任せな!」
「頼りにしてます。」
へぇー、ティルダさんってギルドの受付嬢してたんだ!
八百屋さんにいたこら八百屋の女将さんなんだと思ってたけど、違ったのねー。
「兄嫁が腰を痛めてしまったから休みを貰ってたけど、問題が起きたんなら適切に対処するのが受付嬢の仕事さ!」
「お手数ですが、よろしくお願いします。」
「よろしくおねがいいたします。」
「ハハハ!
クリスは良い子だね。」
ティルダさんとお話しをしていたら、いつの間にやらギルドに到着してたのよ...ビックリ。
さて、面倒くさい事態にならないように、絶対に降りないで用事を済ませましょう!
「ティルダさん?!
あれ?もう復職できるんですか?」
「マリーシャ、違うんだよ。
兄の手伝いをしていたら、ちょいと気になることを聞いてね...」
「あー、リンダールさん達と来られたということは、クリスちゃんという女の子のことですか?」
「あぁ、それそれ...私も話しを聞いていいかい?」
「はい、ギルドマスター室にご案内しますね。」
ティルダさんを先頭にしてギルドの中に入ると、昨日とは違う受付嬢さんが驚いた顔をしてティルダさんへ話しかけてきました。
ティルダさんの後ろにいるリーダーさんやワタシ達を見て事情を察したらしく、ティルダさんも含めてギルドマスターのお部屋に案内してくれるみたい。
これまたワタシでは上がれないだろう高さの階段を上がって、左右にいくつかお部屋があるみたいなんだけどそれらはスルー。
ワタシ達は、突き当たりの黄色い扉のお部屋に入るみたい。
「ギルドマスター、ご案内してきました...よ?
.........あの野郎...ハッ!
申し訳ありませんが、ソファに座られて少しお待ちください。」
ティルダさんにマリーシャと呼ばれていた受付嬢さんの声が低くなって、今悪態吐いてたよね?
ギルドマスターって呼びかけてたけど、お部屋の中には壁一面に広がる本棚と立派な執務机しかないので、いる筈の人がいなかったのかな?
お、このソファは皆で座っても余裕があるねぇ...良き良き。
「あ、マリーシャ君、すまないね...そろそろ来るかな?と思って資料を取りに行ってたんだ。」
「ギルドマスター、退席されるのならば札を掛けておいてくださいと、何度言えばお分かりになってくださいますか?」
「すまないね...つい忘れちゃうんだよ。」
「マリーシャ、忘れる度にマスターから違反金でも取れば身にしみるんじゃあないかい?」
「え?」
「そうですね...ティルダさん、今度その方向で詰めましょう。」
「あぁ、改める気がないようだしそうしよう。」
「では、私はこれで失礼いたしますね。」
「ありがとう!」
「はい。」
マリーシャさんが出て行く前に扉が開いて、草臥れた様子のおじさんが入ってきたんだけど...何徹目ですか?
目の下のクマが半端ないんだけど?!
少し休んだ方が良くない?
「さてと、クリスちゃんという女の子を保護したとの連絡をリンダール達のパーティから受けた後、クリスちゃんという女の子の護衛依頼を完遂できなかったという2人組の冒険者が現れたそうだ。
その子が着ていたという服や母親に持たされたというカバンを所持していたのだが、どうして着ていたという服を持っていたのかが不可解でな...。
母親に持たされたというカバンは分かるんだが...普通に考えて、着ていたという服の一部を所持しているのならばあり得るが、服をそのまま所持しているなんてことあると思うか?」
「服の一部ではなく服だったのなら、亡くなったクリスちゃんという女の子のご遺体から脱がせたってことになるよねぇ?」
「そうだろうな。
ただ、ご遺体から脱がせるくらいなら、ご遺体を運ぶことも出来たのではないか?との疑問が残る。
そして、提出された服が綺麗すぎるのも気になる...。
護衛依頼を失敗して亡くなったのにも関わらず、血などの汚れが全く見当たらないんだよ。」
「服は後で売り飛ばすつもりで、汚したくなかったのかもなぁ...クズの考えそうな事ですねぇ。
普通、故人の持ち物はご遺族に返還、もしくは孤児院や療護院へと寄付されることになるのに...そいつらは知らなかったのかな?
どう思います?」
受付嬢さんに怒られていた草臥れた様子のおじさん、しれっと執務机に座って手に持っていた資料を見ながら説明し始めたんだけど、ギルドマスターさんの自己紹介とかは無し?
ワタシは初めましてなんだけど、後でになるのかな?
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