レベルカンストとユニークスキルで異世界満喫致します

風白春音

文字の大きさ
17 / 20

17.スノウ

しおりを挟む
俺たちは全員で神聖な神殿に向かっている。

 宿にて俺はスノウについて皆に話した。

 「神聖な神殿ですか? イズモ様行ってみましょう」

 ラミルの言葉に全員が強く頷いた。ありがとう。

 
 どこにあるんだよ状態だったので道行く人々に聞いた。

 「何だ少年何か用か?」

 「神殿の場所を知らないか?」

 「ああそれならこの先を真っ直ぐ行けばあるぜ」

 「感謝する」

 いいおっさんだった。凄く親切で丁寧に神殿までの道のりを教えてくれた。

 それにしても寒い、寒すぎる。安そうな布の服では寒いんだよな。

 後で服を購入しよう。お金ならあるしな、少し宿代に消えたが。

 
 途中アイテムショップを見つけた。寄りたい気分だったが誘惑に打ち勝った。

 そして俺たちは神聖な神殿に到着した。

 おお神聖な神殿って感じがする。雪が神殿に降り注いでいる。だが決して雪に埋もれることはない。

 
 俺たちは神殿の中に足を踏みいれると、広い広い真っ白な広間に出た。

 「綺麗ですね」

 「綺麗ね」

 アフィアとミラが神殿の中の綺麗さに目を奪われていた。

 ミリアははしゃいでいる。ラミルは広間の床を触って感触を確かめていた。

 いや本当に綺麗だな。そして誰か大きな椅子に座っている。

 「やっと来てくれましたね、私がスノウです」

 「お前か雪を降らしているの」

 本当に真っ白な肌の美少女だ。純白なイメージの美少女だ。

 地球で言えばアルビノのようだな。

 「雪を降らし続けるのに疲れました。私の代わりに雪を降らすか、私を拉致らちるか選択をお願いします」

 は!? なんで上から目線なんだよ。俺は頼まれてる方なのに。まあ可愛いから許してやろう。

 真っ白なショートカットに真っ白の瞳の色。真っ白なドレスを着用している。ドレスって寒くないのだろうか?

 一応スノウを鑑定してみるか。

 「スキル発動、鑑定スキル」

 『畏まりました。何を鑑定なさいますか』

 「スノウを鑑定する」

 『畏まりました。スノウですね。ステータスボードに反映致します』


 ================

 ステータス
 レベル:30000
 名前:スノウ
 種族:人族
 武器:雪剣
 防具:白いドレス
 職業:剣士

 攻撃力:40000
 防御力:15000
 魔法力:600000
 俊敏性:12000
 幸運 :30000

 ノーマルスキル

    :武具スキル
    :身体強化スキル
    :剣の舞

 レアスキル

    :雪の雨スノーレイン

 ※雪を魔法力が尽きるまで永遠に雪を降らすことが出来る。降らした雪を自在に操ることが可能。

    :テレパシー

 ※相手の脳内に直接語りかけることができる。


 エクストラスキル

    :クリプトビオシス

 ※過酷な環境下でも生き残ることが可能。例:火山地帯や深海の中など。

 =================


 意外と強かった。俺が想像しているよりずっと。そして幸運高すぎ、羨ましい。

 武器の雪剣は見た目も名前もかっこいいな。

 そしてあったあった雪を降らすスキルが。やはりスキルで雪を降らしていたのか。

 どれくらい雪を降らしているのか知らないが、魔法力が他の数値と比べても滅茶苦茶高い。

 結構長い間雪を降らしていたんだろうな。これは大変だ。

 恐らく限界が来たんだろうな、魔法力に。

 
 「条件がある。俺の仲間になれ、その代わり俺が雪を降らし続けてやる」

 滅茶苦茶美少女だからな、胸はあまり大きくないが。ハーレム要員には必要だろう。

 「分かりました。仲間になります、その代わりに雪を降らしてくださいね」

 「ああ交渉成立だ」

 だが俺はある疑問が頭に浮かんだ。別に雪を降らす必要なくね。雪の都市スノータウンがなくなっても何か困ることってあるのか? いやあるのか、観光名所だもんな。

 まあこの都市が無くなると困る人も出てくるだろうし、雪を降らせ続けようではないか。

 「なあ何でこの都市で雪を降らせようと思ったんだ?」

 「元々雪が降る美しい都市だったんですがある時を境に雪が全く降らなくなりました。それで旅人だった私は親切心から雪を降らせてあげたんです。私は雪を降らせることができましたから」

 「だけど限界が来たと」

 「はい流石に疲れました。なので魔法力が高い人を探してテレパシーを送りました」

 成る程ね。凄い心の優しいやつだな。雪が降らなくなった原因は何だろうか?

 マリアに聞いてみよう。

 「おーいマリア起きてるか?」

 「起きてますよ。今インディーゲームをプレイしていました。意外と小粒なゲームも楽しいものですね」

 またゲームかよ!? 完全なゲーマーだな。プレイするジャンルも幅広いし。前世の俺も学生時代はよくゲームをしたものだ。

 「それで何の用ですかイズモさん?」

 「雪が降らなくなった原因って分かるか?」

 「システムエラーですね。イズモさんがいる世界は不安定なシステムでバグもありますので」

 完璧な世界じゃねえのか。異世界なのにゲーム世界そっくりだもんな。

 「分かったありがとう」

 「はいはいいつでも相談に乗りますよ」

 マリアって駄女神だけど、見た目も俺と変わらない人間だし、美少女だし、意外とありかもしれない。

 
 さてスキルを奪うか。

 「スキル発動、視認強奪ストック

 『どのスキルを奪いますか』


 ================= 

 奪取可能なスキル

 ノーマルスキル

    :武具スキル
    :身体強化スキル
    :剣の舞

 レアスキル

    :雪の雨スノーレイン

    :テレパシー


 エクストラスキル

    :クリプトビオシス

 ==================

 
 便利そうなスキルが結構あるが、あまり奪いすぎるとステータスボードがごちゃごちゃするし、何より仲間の弱体化を招く。

 俺が守ればいいが、別行動をした時などが心配である。という事で今回は雪の雨スノーレインだけを奪おう。


 「雪の雨スノーレインを奪う」

 『畏まりました。では奪取したスキルをステータスボードで確認してください』

 「ステータスオープン」

 ==================


 ノーマルスキル:基本属性魔法スキル

 ノーマルスキル:エネルギーチャージ

 ノーマルスキル:生産スキル

 ノーマルスキル:鑑定スキル

 ★レアスキル:雪の雨スノーレイン

 レアスキル:即死攻撃ワンキル

 レアスキル:錬金術

 エクストラスキル:ダンジョンマスター

 エクストラスキル:魔獣使い

 ユニークスキル:視認強奪ストック


 ====================


 おおステータスボードがさらに見やすくなったな。前はスキル説明が一々書かれていたが、今回はコンパクトにまとめられている。

 そして★マークがついている。恐らく新しくゲットしたスキルの目印だろう。

 マリアのお陰かな。後でお礼の言葉でも送るか。

 そして俺は雪の雨スノーレインを奪ったことを確認して、ステータスボードを閉じる。


 「スキル発動、雪の雨スノーレイン

 『畏まりました。雪を降らす範囲を設定して下さい』

 降らす範囲!? そんな設定もできるのか。これ世界中に雪を降らせられるな。

 「スノータウン全域に」

 『畏まりました。範囲を設定いたしました。変更があればお呼び下さい』

 こうして俺は無事にこのスノータウンに雪を降らすことに成功した。

 
 「ありがとうございます。あの名前は?」

 「イズモでいいよ、宜しくなスノウ」

 「はい、お礼に幸運の種を差し上げます」

 「ありがとう」

 ラッキー。幸運の種二つ目をゲットしたぞ。

 後で使おう。

 こうして俺の仲間にまた一人パーティメンバーが加わった。
しおりを挟む
感想 44

あなたにおすすめの小説

転生したら『塔』の主になった。ポイントでガチャ回してフロア増やしたら、いつの間にか世界最強のダンジョンになってた

季未
ファンタジー
【書き溜めがなくなるまで高頻度更新!♡٩( 'ω' )و】 気がつくとダンジョンコア(石)になっていた。 手持ちの資源はわずか。迫りくる野生の魔物やコアを狙う冒険者たち。 頼れるのは怪しげな「魔物ガチャ」だけ!? 傷ついた少女・リナを保護したことをきっかけにダンジョンは急速に進化を始める。 罠を張り巡らせた塔を建築し、資源を集め、強力な魔物をガチャで召喚! 人間と魔族、どこの勢力にも属さない独立した「最強のダンジョン」が今、産声を上げる!

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

異世界転生おじさんは最強とハーレムを極める

自ら
ファンタジー
定年を半年後に控えた凡庸なサラリーマン、佐藤健一(50歳)は、不慮の交通事故で人生を終える。目覚めた先で出会ったのは、自分の魂をトラックの前に落としたというミスをした女神リナリア。 その「お詫び」として、健一は剣と魔法の異世界へと30代後半の肉体で転生することになる。チート能力の選択を迫られ、彼はあらゆる経験から無限に成長できる**【無限成長(アンリミテッド・グロース)】**を選び取る。 異世界で早速遭遇したゴブリンを一撃で倒し、チート能力を実感した健一は、くたびれた人生を捨て、最強のセカンドライフを謳歌することを決意する。 定年間際のおじさんが、女神の気まぐれチートで異世界最強への道を歩み始める、転生ファンタジーの開幕。

没落ルートの悪役貴族に転生した俺が【鑑定】と【人心掌握】のWスキルで順風満帆な勝ち組ハーレムルートを歩むまで

六志麻あさ
ファンタジー
才能Sランクの逸材たちよ、俺のもとに集え――。 乙女ゲーム『花乙女の誓約』の悪役令息ディオンに転生した俺。 ゲーム内では必ず没落する運命のディオンだが、俺はゲーム知識に加え二つのスキル【鑑定】と【人心掌握】を駆使して領地改革に乗り出す。 有能な人材を発掘・登用し、ヒロインたちとの絆を深めてハーレムを築きつつ領主としても有能ムーブを連発して、領地をみるみる発展させていく。 前世ではロクな思い出がない俺だけど、これからは全てが報われる勝ち組人生が待っている――。

暗殺者から始まる異世界満喫生活

暇人太一
ファンタジー
異世界に転生したが、欲に目がくらんだ伯爵により嬰児取り違え計画に巻き込まれることに。 流されるままに極貧幽閉生活を過ごし、気づけば暗殺者として優秀な功績を上げていた。 しかし、暗殺者生活は急な終りを迎える。 同僚たちの裏切りによって自分が殺されるはめに。 ところが捨てる神あれば拾う神ありと言うかのように、森で助けてくれた男性の家に迎えられた。 新たな生活は異世界を満喫したい。

最低のEランクと追放されたけど、実はEXランクの無限増殖で最強でした。

みこみこP
ファンタジー
高校2年の夏。 高木華音【男】は夏休みに入る前日のホームルーム中にクラスメイトと共に異世界にある帝国【ゼロムス】に魔王討伐の為に集団転移させれた。 地球人が異世界転移すると必ずDランクからAランクの固有スキルという世界に1人しか持てないレアスキルを授かるのだが、華音だけはEランク・【ムゲン】という存在しない最低ランクの固有スキルを授かったと、帝国により死の森へ捨てられる。 しかし、華音の授かった固有スキルはEXランクの無限増殖という最強のスキルだったが、本人は弱いと思い込み、死の森を生き抜く為に無双する。

『スローライフどこ行った?!』追放された最強凡人は望まぬハーレムに困惑する?!

たらふくごん
ファンタジー
最強の凡人――追放され、転生した蘇我頼人。 新たな世界で、彼は『ライト・ガルデス』として再び生を受ける。 ※※※※※ 1億年の試練。 そして、神をもしのぐ力。 それでも俺の望みは――ただのスローライフだった。 すべての試練を終え、創世神にすら認められた俺。 だが、もはや生きることに飽きていた。 『違う選択肢もあるぞ?』 創世神の言葉に乗り気でなかった俺は、 その“策略”にまんまと引っかかる。 ――『神しか飲めぬ最高級のお茶』。 確かに神は嘘をついていない。 けれど、あの流れは勘違いするだろうがっ!! そして俺は、あまりにも非道な仕打ちの末、 神の娘ティアリーナが治める世界へと“追放転生”させられた。 記憶を失い、『ライト・ガルデス』として迎えた新しい日々。 それは、久しく感じたことのない“安心”と“愛”に満ちていた。 だが――5歳の洗礼の儀式を境に、運命は動き出す。 くどいようだが、俺の望みはスローライフ。 ……のはずだったのに。 呪いのような“女難の相”が炸裂し、 気づけば婚約者たちに囲まれる毎日。 どうしてこうなった!?

社畜の異世界再出発

U65
ファンタジー
社畜、気づけば異世界の赤ちゃんでした――!? ブラック企業に心身を削られ、人生リタイアした社畜が目覚めたのは、剣と魔法のファンタジー世界。 前世では死ぬほど働いた。今度は、笑って生きたい。 けれどこの世界、穏やかに生きるには……ちょっと強くなる必要があるらしい。

処理中です...