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プロローグ
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「えー次のグループは、遠藤、鈴木、田・・・」
たぶん僕も、そのありがちなひとり。
自分で考えて、自分でモヤっとした。その自分にまた、イラっとした。
「あ、僕の番ですね。4年生の大木って言います。グループワーク頑張りましょう。」
「下の名前・・・ジンさんですか?」
「それ"オミ"って読むんです。分かりづらいですよね。」
へー珍しい!なんか渋くていいですね!かっこいいです!と、適当ともテキトーとも言えるフォローを入れた後輩に軽い会釈で返した。
「じゃぁ、また。お疲れ様です。」
ねずみ色に続く先をぼんやりと眺めながら、うっすらと日の陰る廊下を歩いた。
「珍しくて、渋くて、かっこいいってなんだ。」
たぶん僕も、そのありがちなひとり。
自分で考えて、自分でモヤっとした。その自分にまた、イラっとした。
「あ、僕の番ですね。4年生の大木って言います。グループワーク頑張りましょう。」
「下の名前・・・ジンさんですか?」
「それ"オミ"って読むんです。分かりづらいですよね。」
へー珍しい!なんか渋くていいですね!かっこいいです!と、適当ともテキトーとも言えるフォローを入れた後輩に軽い会釈で返した。
「じゃぁ、また。お疲れ様です。」
ねずみ色に続く先をぼんやりと眺めながら、うっすらと日の陰る廊下を歩いた。
「珍しくて、渋くて、かっこいいってなんだ。」
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