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「はぁっ…ん…」
「やば…勃ち過ぎて痛い」
「…舐める?」
「いや、今日はいい。そんなんされたら多分速攻で出る」
彼の言うとおり、さっきから時々お腹に当たっているそれは、既に固く大きく立ち上がっている。別に誰かと比べたことはないけれど、孝哉のものは結構…大きいと思う。こんなサイズのものがいろいろされた後とはいえ自分の中に入るなんて、いつものことながら信じられない などと考えていると、「見過ぎ」と頬をつままれた。
すると、何かを思いついたように彼は私の手を取った。
「…ねえ、葵は俺がいないときに一人でしたりすんの?」
「へ?」
一体何を言い出したのかと首を傾げると、彼は私の髪に顔を埋めて、どさくさに深呼吸などしながら話し続ける。
「俺はするよ。葵の写真見ながら。本人いないから出した後の賢者モードの虚無感やばいけど」
「…そ、そんな詳しく言わなくても…」
「で、葵は?」
内容に反して瞳をキラキラさせながらそんなことを言う。いつもだったら「変なこと聞かないで」と一蹴するところだ。けれど、久しぶりに会えた喜びから、私の方もちょっと気が緩んでいた。
「…ほ、ほとんどないよ」
「……ほとんどってことは、たまにはあるの?」
「……」
「え、もうそれ肯定してるけど」
「し、してないよ」
「わっかりやすいなぁ葵ちゃん」
私の頬や瞼にちゅっちゅっとキスをする彼は脂下がった様子だ。
「っ………で、でも…っ」
「ん?」
「…別に一人でしたくてするわけじゃないもん。孝哉がいないから、そうするしかないじゃない」
風俗に行くわけにもいかないし(むしろ行こうとも思わないし)浮気なんかありえない。それに一人でしたところでいつも物足りなくて、慣れないことをしなきゃよかったと虚しくなったことしかない。それなのになぜこんなことをカミングアウトさせられているのか。
何だか悲しくなってきて、くるりと背中を向けると、そんな私とは反対に心底嬉しそうな様子の孝哉が後ろから抱き締めてきた。
「…俺の恋人が可愛すぎて鼻血出そうなんですけど」
「………ティッシュならそこにあります」
「ごめんごめん、ちょっと楽しくなっちゃった」
そう言いながら彼は、自分の足の間に私のことをすっぽりとおさめて、背後から私の足を大きく左右に開かせた。
「俺の手、貸すよ」
「ど、どういう…あっ、や、あぁん!」
その言葉の直後、彼の太い指が私の秘所を弄り始めた。すでに濡れそぼっていたそこはすぐにぐちゅぐちゅと卑猥な水音を立て始める。
恥ずかしくて足を閉じようとしたのに、彼の筋肉質な足で抑えつけられてそれも叶わず、弱いところを探るようにゆっくりと指を出し入れされる。久しぶりなのに彼との行為をちゃんと覚えている体はすぐに快感に溶け始める。
「あっ、や…ん…あぁっ…!」
「ほら、ちゃんと気持ちいいとこに当ててみてよ」
「えっ、や、むり…っ」
「えー葵が自分で気持ちよくなってるとこ見たいなぁ」
「やだぁ…っ」
「ほら、動いてみて」
中をかき混ぜるように指を差し入れられたまま、耳に舌を這わされる。おまけに「俺あんまり弄ってないのに、ここぐっちゃぐちゃ」「エロいなあ」などと耳元で囁かれて、自然に腰が動いてしまう。そんな私の様子に、指が二本、三本と増やされる。なけなしの理性で、私の秘所に無遠慮に挿入された彼の指を抜こうと手首を掴むけれど、力が入らない。結局されるがままだ。
「あっ、あ、や、きもちい…っや、そこだめ、ああっ…」
「だめじゃないでしょ。ちゃんと気持ちいいとこに当たってる?」
「当たってる、当たってるからぁ…っ!」
「…いいね」
私の言葉に満足そうに笑う。
「ここも好きだったよね」と内壁のお腹側を指の腹で刺激されて、腰がびくびくと痙攣する。私のいいところをちゃんと分かっていて、狙ってそこを刺激してくるのだ。
「…気持ちよさそ」
「んんっ、あ、だってそんな風にされたら…や、ぁん…っ!」
「……ダメだな、やっぱり俺が弄りたくなっちゃうわ」
「あ、やぁん…は、ぅう…」
「…もう、挿れてもいい?」
こくこくと一生懸命頷くと、もう十分過ぎるほどほぐされたそこから指が抜かれて、その刺激だけでも声が出てしまう。ぐったりした私をベッドに横たえて、どこから取り出したのか避妊具を開封する背中に呼びかける。
「…ねえ、孝哉」
「んー?」
「…顔見ながら、して…?」
後ろからじゃなくて、ちゃんと。
私をこんな風にするのは、この人だけだと実感したかった。すると、孝哉は目元を緩ませながら「おいで」と私の手を引いた。
「上、来て」
熱っぽい視線を絡め合いながら、彼の太腿を跨ぐと、入り口を沿うようにそれが行ったり来たりしてから、ゆっくりと中に入り込んできた。その質量に背中が仰反る。
「んっ…あ、ああぁっ…!!」
大きいからか、いつもは途中まで挿れては抜き、また少し進んでは抜くのを繰り返しながら最後まで挿入していたのに、今日は一度にお腹の最奥に彼のものがぶつかって、悲鳴のような嬌声を上げてしまった。始めは様子を伺うようにじっと動かないでいてくれたけれど、私がキスをねだると「ほんとそういうとこあるよね」と唾液が口の端から流れるのではないかと思うくらい深く口付けられて、律動が始まる。
下からゆっくり、ゆさゆさと甘く突き上げられて大きな体にしがみつく。その体温はやっぱりあたたかくて、堪らない気持ちになる。
「奥、当たってる…はぁ…っんん…!」
「当ててんだよ。葵、奥好きだもんね」
「す、すき……すき…っ!んぁあん…っ!」
快感を追いかけることしか考えられなくなった私の腰に手を添えて、孝哉は「ちょっと強くするね」と抉るように出し入れし始めた。
「…や、ん、あっ、あぁんっ…!」
「…すげえ感じてるじゃん。そんなにしたかったの?」
「したかった、孝哉と…っあ、した、かった…っ…!」
「…反則でしょそれ」
すると、背中を支えられながらベッドに押し倒された。膝裏に手をかけられ、左右に思い切り押し広げられると、繋がりがより深くなる。上からのしかかるような体勢での抽送は、刺激が強すぎた。
「あっ、すご…あぁっ…!!」
「葵って体柔らかいよね」
「やっ…激しい…っ!あっ、もう…あぁぁん…」
「っく…俺もイきそう…」
彼が自分にちゃんと興奮しているのだと実感したくて。快感に耐えるために歯を食い縛りながら小さく呻く大好きな人の顔を、下から見上げる。
妄想とか写真とかじゃなくて、ちゃんと目の前の私で気持ちよくなってほしい。
「ねぇ、あっ…孝哉も、きもちい…っ…?」
「気持ちよくないわけないだろ…っ!」
「ん、あ…っ…よかった…っ、」
「葵にしか…っ、勃たないからさ、俺」
眉間に皺を寄せながら腰を大きく動かす孝哉に「葵の好きなとこ触っていい?」と尋ねられて、素直に頷く。すると、充血して膨らみきった下の蕾をぐりぐりとつまむように刺激されて、全身を大きな快感が駆け抜けた。
「ああぁん…っ!!」
「っあー…すご…」
「や、きもちい…っ、あ、だめ、またイっちゃう…っ!やぁぁあん!!」
「…ぐっ…」
苦しくなるくらい強く抱き締められて、被膜ごしに彼も達したことがなんとなくわかった。びくびくと痙攣するような震え。それが落ち着くと、全身がぐったりと、幸せな倦怠感に包まれた。
孝哉は浅い息を繰り返す私を見て、満足そうに唇の端を吊り上げる。視線が合うと顎がすくい上げられて、ちゅっと唇が重ねられた。
「…愛してる」
その言い方がすごく優しくて、なんだか涙が出そうになる。離れて過ごすことにだいぶ慣れてきていたように見えて、やっぱり寂しかった。そのことに、久しぶりに体を重ねて改めて気付いた。
この人のことが好きだ。すごく。誰よりも。これまでも、これからも。
慈しむように私の頭を撫でながら腕枕をしてくれる彼に体を預けると、ますます力が抜けた。閉じてしまいそうになる瞼を一生懸命開けようと頑張るけれどあまりにも気怠い。段々と意識が遠のいていく。
「ねえ、孝哉…」
「ん?」
「明日もいるよね…?」
「…いるよ。明日も、明後日もいる」
「…よかった…」
それがあまりにも嬉しくて素直にそう言うと、彼は私の額にそっとキスをした。
「やば…勃ち過ぎて痛い」
「…舐める?」
「いや、今日はいい。そんなんされたら多分速攻で出る」
彼の言うとおり、さっきから時々お腹に当たっているそれは、既に固く大きく立ち上がっている。別に誰かと比べたことはないけれど、孝哉のものは結構…大きいと思う。こんなサイズのものがいろいろされた後とはいえ自分の中に入るなんて、いつものことながら信じられない などと考えていると、「見過ぎ」と頬をつままれた。
すると、何かを思いついたように彼は私の手を取った。
「…ねえ、葵は俺がいないときに一人でしたりすんの?」
「へ?」
一体何を言い出したのかと首を傾げると、彼は私の髪に顔を埋めて、どさくさに深呼吸などしながら話し続ける。
「俺はするよ。葵の写真見ながら。本人いないから出した後の賢者モードの虚無感やばいけど」
「…そ、そんな詳しく言わなくても…」
「で、葵は?」
内容に反して瞳をキラキラさせながらそんなことを言う。いつもだったら「変なこと聞かないで」と一蹴するところだ。けれど、久しぶりに会えた喜びから、私の方もちょっと気が緩んでいた。
「…ほ、ほとんどないよ」
「……ほとんどってことは、たまにはあるの?」
「……」
「え、もうそれ肯定してるけど」
「し、してないよ」
「わっかりやすいなぁ葵ちゃん」
私の頬や瞼にちゅっちゅっとキスをする彼は脂下がった様子だ。
「っ………で、でも…っ」
「ん?」
「…別に一人でしたくてするわけじゃないもん。孝哉がいないから、そうするしかないじゃない」
風俗に行くわけにもいかないし(むしろ行こうとも思わないし)浮気なんかありえない。それに一人でしたところでいつも物足りなくて、慣れないことをしなきゃよかったと虚しくなったことしかない。それなのになぜこんなことをカミングアウトさせられているのか。
何だか悲しくなってきて、くるりと背中を向けると、そんな私とは反対に心底嬉しそうな様子の孝哉が後ろから抱き締めてきた。
「…俺の恋人が可愛すぎて鼻血出そうなんですけど」
「………ティッシュならそこにあります」
「ごめんごめん、ちょっと楽しくなっちゃった」
そう言いながら彼は、自分の足の間に私のことをすっぽりとおさめて、背後から私の足を大きく左右に開かせた。
「俺の手、貸すよ」
「ど、どういう…あっ、や、あぁん!」
その言葉の直後、彼の太い指が私の秘所を弄り始めた。すでに濡れそぼっていたそこはすぐにぐちゅぐちゅと卑猥な水音を立て始める。
恥ずかしくて足を閉じようとしたのに、彼の筋肉質な足で抑えつけられてそれも叶わず、弱いところを探るようにゆっくりと指を出し入れされる。久しぶりなのに彼との行為をちゃんと覚えている体はすぐに快感に溶け始める。
「あっ、や…ん…あぁっ…!」
「ほら、ちゃんと気持ちいいとこに当ててみてよ」
「えっ、や、むり…っ」
「えー葵が自分で気持ちよくなってるとこ見たいなぁ」
「やだぁ…っ」
「ほら、動いてみて」
中をかき混ぜるように指を差し入れられたまま、耳に舌を這わされる。おまけに「俺あんまり弄ってないのに、ここぐっちゃぐちゃ」「エロいなあ」などと耳元で囁かれて、自然に腰が動いてしまう。そんな私の様子に、指が二本、三本と増やされる。なけなしの理性で、私の秘所に無遠慮に挿入された彼の指を抜こうと手首を掴むけれど、力が入らない。結局されるがままだ。
「あっ、あ、や、きもちい…っや、そこだめ、ああっ…」
「だめじゃないでしょ。ちゃんと気持ちいいとこに当たってる?」
「当たってる、当たってるからぁ…っ!」
「…いいね」
私の言葉に満足そうに笑う。
「ここも好きだったよね」と内壁のお腹側を指の腹で刺激されて、腰がびくびくと痙攣する。私のいいところをちゃんと分かっていて、狙ってそこを刺激してくるのだ。
「…気持ちよさそ」
「んんっ、あ、だってそんな風にされたら…や、ぁん…っ!」
「……ダメだな、やっぱり俺が弄りたくなっちゃうわ」
「あ、やぁん…は、ぅう…」
「…もう、挿れてもいい?」
こくこくと一生懸命頷くと、もう十分過ぎるほどほぐされたそこから指が抜かれて、その刺激だけでも声が出てしまう。ぐったりした私をベッドに横たえて、どこから取り出したのか避妊具を開封する背中に呼びかける。
「…ねえ、孝哉」
「んー?」
「…顔見ながら、して…?」
後ろからじゃなくて、ちゃんと。
私をこんな風にするのは、この人だけだと実感したかった。すると、孝哉は目元を緩ませながら「おいで」と私の手を引いた。
「上、来て」
熱っぽい視線を絡め合いながら、彼の太腿を跨ぐと、入り口を沿うようにそれが行ったり来たりしてから、ゆっくりと中に入り込んできた。その質量に背中が仰反る。
「んっ…あ、ああぁっ…!!」
大きいからか、いつもは途中まで挿れては抜き、また少し進んでは抜くのを繰り返しながら最後まで挿入していたのに、今日は一度にお腹の最奥に彼のものがぶつかって、悲鳴のような嬌声を上げてしまった。始めは様子を伺うようにじっと動かないでいてくれたけれど、私がキスをねだると「ほんとそういうとこあるよね」と唾液が口の端から流れるのではないかと思うくらい深く口付けられて、律動が始まる。
下からゆっくり、ゆさゆさと甘く突き上げられて大きな体にしがみつく。その体温はやっぱりあたたかくて、堪らない気持ちになる。
「奥、当たってる…はぁ…っんん…!」
「当ててんだよ。葵、奥好きだもんね」
「す、すき……すき…っ!んぁあん…っ!」
快感を追いかけることしか考えられなくなった私の腰に手を添えて、孝哉は「ちょっと強くするね」と抉るように出し入れし始めた。
「…や、ん、あっ、あぁんっ…!」
「…すげえ感じてるじゃん。そんなにしたかったの?」
「したかった、孝哉と…っあ、した、かった…っ…!」
「…反則でしょそれ」
すると、背中を支えられながらベッドに押し倒された。膝裏に手をかけられ、左右に思い切り押し広げられると、繋がりがより深くなる。上からのしかかるような体勢での抽送は、刺激が強すぎた。
「あっ、すご…あぁっ…!!」
「葵って体柔らかいよね」
「やっ…激しい…っ!あっ、もう…あぁぁん…」
「っく…俺もイきそう…」
彼が自分にちゃんと興奮しているのだと実感したくて。快感に耐えるために歯を食い縛りながら小さく呻く大好きな人の顔を、下から見上げる。
妄想とか写真とかじゃなくて、ちゃんと目の前の私で気持ちよくなってほしい。
「ねぇ、あっ…孝哉も、きもちい…っ…?」
「気持ちよくないわけないだろ…っ!」
「ん、あ…っ…よかった…っ、」
「葵にしか…っ、勃たないからさ、俺」
眉間に皺を寄せながら腰を大きく動かす孝哉に「葵の好きなとこ触っていい?」と尋ねられて、素直に頷く。すると、充血して膨らみきった下の蕾をぐりぐりとつまむように刺激されて、全身を大きな快感が駆け抜けた。
「ああぁん…っ!!」
「っあー…すご…」
「や、きもちい…っ、あ、だめ、またイっちゃう…っ!やぁぁあん!!」
「…ぐっ…」
苦しくなるくらい強く抱き締められて、被膜ごしに彼も達したことがなんとなくわかった。びくびくと痙攣するような震え。それが落ち着くと、全身がぐったりと、幸せな倦怠感に包まれた。
孝哉は浅い息を繰り返す私を見て、満足そうに唇の端を吊り上げる。視線が合うと顎がすくい上げられて、ちゅっと唇が重ねられた。
「…愛してる」
その言い方がすごく優しくて、なんだか涙が出そうになる。離れて過ごすことにだいぶ慣れてきていたように見えて、やっぱり寂しかった。そのことに、久しぶりに体を重ねて改めて気付いた。
この人のことが好きだ。すごく。誰よりも。これまでも、これからも。
慈しむように私の頭を撫でながら腕枕をしてくれる彼に体を預けると、ますます力が抜けた。閉じてしまいそうになる瞼を一生懸命開けようと頑張るけれどあまりにも気怠い。段々と意識が遠のいていく。
「ねえ、孝哉…」
「ん?」
「明日もいるよね…?」
「…いるよ。明日も、明後日もいる」
「…よかった…」
それがあまりにも嬉しくて素直にそう言うと、彼は私の額にそっとキスをした。
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