【ヒプノーシスの積重 -催○アプリを試しに使ってみた-】

【02】

"…くそぉ、あんな恥ずかしい事で、カスミに笑われた…。"

年端もいかない少年が抱く、同年齢の女子へ対する男尊女卑的な思い。
異性として心惹かれていた相手からの嘲り。
アキヒロは笑みを浮かべているカスミの頬を殴った。
サツマイモや大根を畑から引き抜く様に、彼女の髪の毛を乱暴に掴む。

"くそっ!"
"微笑むカスミの両手を縛って…"
"俺が満足するまで、カスミのマンコへチンポをぶち込んでやるっ!!"

"くそっ!!"
"カスミの両脚を拡げて、恥ずかしくＭ字開脚で固定して…"
"バイブでマンコをイジめてやるっ!!"

"くそっ!!!"
"アイツがイヤっと言っても止めてやらない…っ!!"
"何度も、何度もバイブでイカせて、最後にたっぷりと子宮へ精子を注いでやる…っ!!"

何度もそんな妄想でアキヒロは自分を慰めた。
水面に映った月へ向かって石を投げつけると、月の姿は水紋で消える。
しかし、数秒で再び月は水面に浮かぶ。
そんな風に、脳裏に浮かぶカスミの表情から、アキヒロに対する嘲笑は消える事が無かった。

"あれ？何だコレ…っ？？"

悶々とした気分を晴らそうと、スマホを手に取る。
すると、画面に表示されている見知らぬアイコンに気が付いた。
眼の形をサイケデリックな色彩で記号化したアイコン。
その下には、"Hypnosis"とアプレ名が表示されている

"Ｈｙ…？へぷのーしす？？"

いつダウンロードしたのか、アキヒロには一切記憶が無かった。
何となくアプリを起動してみて、チュートリアルを覗いてみる。

■■■Hypnosis　チュートリアル■■■
【使用方法】
アプリを起動後、ホーム画面から【催眠画面】へ移行します。
催眠をかけたい相手へ、【催眠画面】を見せてください。
【催眠画面】を視認した対象者は、催眠状態になります。
対象者は1分間の【命令待ち状態】になります。
そうしたら、対象者へ命令を指示してください。
命令内容は具体的で、詳細に指示してください。
指示の仕方によっては、ご希望する対応を実施しない場合があります。

【制限事項、催眠条件】
催眠をかけられた相手は、全ての命令を遂行出来る訳でありません。
基本的に『対象者の常識』範囲内での命令だけに反応します。
特に下記の命令は実行出来ません。
　①すでに催眠状態にある者
　②自分または他人の身体への殺傷行為。
　③窃盗など世間的に犯罪とされている行為。
　④催眠対象者が根幹的に望んでいない行為。

【催眠状態の終了】
命令実行後もしくはキャンセル時、対象者へ【催眠画面】を視認させてください。
この後、対象者の催眠状態は終了し命令実行時の記憶は失われます。

・月額15,000円
【お試しで1回無料!!】


"なんだコレ…？"
"催眠なんて、そんな簡単にかけられるかよ…っ"
チュートリアルを読み終えたアキヒロは、そのままアプリを閉じた。