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【05】
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だが、この切羽詰まった状況になって、初めてこれが『性犯罪』だと自覚した。
崩れ落ちる砂の城の様に、アキヒロの意識と身体の力が抜け落ちる。
「ユ…結希…?」
恐怖と緊張で、脚から崩れ落ちそうになるのをアキヒロは気力で堪えつつ、声をかけた。
ジッと真正面から結希はアキヒロの顔を見詰める。
そして、無表情だった結希から、ニッコリと笑みがこぼれた。
「なぁに…?アキヒロ?」
「あ♪そうか…っ☆」
結希はアキヒロへ近づく。
そして、するりっと結希は、その両手をアキヒロの首へ絡ませた。
「うお…っ!?」
「なぁに?変な声出して…、どうかしたの?アキヒロっ♪」
明るく応えながら結希は、吐息がかかる位に顔を近づけて来た。
アキヒロの視界一杯に映り込む結希の表情。
そんな結希の瞳の奥には、チラチラと何かが燃えている様に見えた。
実際に結希の瞳の奥で炎が燃えている訳ではなく、
そんなイメージを結希の眼付と視線から、アキヒロはイメージした。
「ねぇ…アキヒロ…」
「セックス…しよ…♪」
結希は、火照った視線でアキヒロを見詰め、ポツリと呟いた。
「…ん?え…っ!?」
結希の言葉に戸惑い、アキヒロには状況把握が追い付かない。
動転しているアキヒロに構わず、グッと結希の体重が、アキヒロの首へかかる。
そのまま、結希は顔を近づけ、唇を重ねて来た。
"…!!"
"…催眠が…成功した…?"
結希の態度から、アキヒロは実験が成功している事を理解した。
ふわりっと柔らかく、微かに乾いた唇の感触。
初めての感触にアキヒロの頭は震え、脳髄が一瞬で沸騰するのを感じる。
女の子とふたりきりのデートや、
手を繋ぐ事すらなかったアキヒロが、
催眠状態の相手とはいえ、キスをしている。
「…ンッ…、もっとキスしよ☆アキヒロ♪」
その言葉を発した時の吐息が、アキヒロの顔へ吹きかかる。
「…んんっ!?」
結希は勢い良く距離を縮め、キスというより唇を衝突させに来た。
ガツンッと互いの歯がぶつかる。
痛みと衝撃にアキヒロと結希は、互いに顔を離した。
「ぃ…っ、結希強引過ぎ…っ!!」
「ゴメーンッ...☆だって、キスなんて初めてだし…、加減がわかんないっ♪」
悪戯っぽく可愛らしい笑みを浮かべ、結希はアキヒロへ向き直る。
崩れ落ちる砂の城の様に、アキヒロの意識と身体の力が抜け落ちる。
「ユ…結希…?」
恐怖と緊張で、脚から崩れ落ちそうになるのをアキヒロは気力で堪えつつ、声をかけた。
ジッと真正面から結希はアキヒロの顔を見詰める。
そして、無表情だった結希から、ニッコリと笑みがこぼれた。
「なぁに…?アキヒロ?」
「あ♪そうか…っ☆」
結希はアキヒロへ近づく。
そして、するりっと結希は、その両手をアキヒロの首へ絡ませた。
「うお…っ!?」
「なぁに?変な声出して…、どうかしたの?アキヒロっ♪」
明るく応えながら結希は、吐息がかかる位に顔を近づけて来た。
アキヒロの視界一杯に映り込む結希の表情。
そんな結希の瞳の奥には、チラチラと何かが燃えている様に見えた。
実際に結希の瞳の奥で炎が燃えている訳ではなく、
そんなイメージを結希の眼付と視線から、アキヒロはイメージした。
「ねぇ…アキヒロ…」
「セックス…しよ…♪」
結希は、火照った視線でアキヒロを見詰め、ポツリと呟いた。
「…ん?え…っ!?」
結希の言葉に戸惑い、アキヒロには状況把握が追い付かない。
動転しているアキヒロに構わず、グッと結希の体重が、アキヒロの首へかかる。
そのまま、結希は顔を近づけ、唇を重ねて来た。
"…!!"
"…催眠が…成功した…?"
結希の態度から、アキヒロは実験が成功している事を理解した。
ふわりっと柔らかく、微かに乾いた唇の感触。
初めての感触にアキヒロの頭は震え、脳髄が一瞬で沸騰するのを感じる。
女の子とふたりきりのデートや、
手を繋ぐ事すらなかったアキヒロが、
催眠状態の相手とはいえ、キスをしている。
「…ンッ…、もっとキスしよ☆アキヒロ♪」
その言葉を発した時の吐息が、アキヒロの顔へ吹きかかる。
「…んんっ!?」
結希は勢い良く距離を縮め、キスというより唇を衝突させに来た。
ガツンッと互いの歯がぶつかる。
痛みと衝撃にアキヒロと結希は、互いに顔を離した。
「ぃ…っ、結希強引過ぎ…っ!!」
「ゴメーンッ...☆だって、キスなんて初めてだし…、加減がわかんないっ♪」
悪戯っぽく可愛らしい笑みを浮かべ、結希はアキヒロへ向き直る。
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