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柒号
16P
しおりを挟む特殊能力はサイコキネシス。婚約者を亡くした哀れな青年。スラッとした美脚と形の整った、そこそこ大きな胸を持った綺麗な女性に目がない、下心を包み隠さないお兄さん。
女癖は一生直りそうにないが、それでも芯が通った1人のmoon child。彼の心が壊れることは、もうないだろう。
女の子と遊ぶのはこれからも続けるだろうが、以前のように線を引いて決して超えることはない。そう、改めてハルヒに誓った。
そして、相手の女の子を大事にすると。ただの遊びでも、お遊びではなく付き合いとして。
女の子は遊ぶためのオモチャではない。一緒の時間を過ごさせてくれている、おもてなしの心を持とうと決めた。
「そういえばライト、結構酷いケガだったよなぁ。何本か骨もイッてたみたいだし、大丈夫だったのかなぁ?俺、かなり力入れてたけど」
嫌な音は聞こえなかったが、泣いている間、ライトの「うっ」という苦しそうな声は時々聞こえていたのだ。きっと、大丈夫ではない。
そうまでしてライトは来てくれた。口元がほころび、顔を洗ったあと泣き疲れたヒロキはベッドに横になった。
晩飯まで休もう。夢が見られたら、夢でハルヒに会えたら謝ろう。あぁ、土下座くらいでは済まないかもしれない。なんて考えながら目を閉じた。
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