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距離
7P
しおりを挟むまた目が合って、俺もリアも赤くなる。青春真っ盛りの初心な若者か!?もういい加減、俺がなぜこんなことになっているのかは察しがついたが。
受け入れたくねぇよ。俺はリアのことが好きなんだってな。再確認した。
有り得ない。俺はれっきとしたノーマルだ。男を、それも女になりかかっている中途半端なカマ野郎を愛しいと思うなんて。
こいつが女ならと思うことは多々あった。今思えば、男だからと踏みとどまっていたのかもしれないな。
まだ昔のことは思い出せていない、スカーレット・ローズが襲撃した時。容姿だけでは一目惚れ、一歩手前だった。
しゃべりだして戦い始めたらどんどん二歩も三歩も下がっていったが。こいつカマ野郎かよってな。
あの時のリアと戦って、犯して、話をして。こいつの強さというか人柄というか、まっすぐで純粋な心に惹かれ始めた。
昔の、ガキリアとの思い出を思い出すと坂道を転げ落ちるように想いが強まった。まぁ、俺はイイ歳した大人だから坂道も全力でブレーキをかけて減速させたが。
リア本人を前にすればこれ以上、自分に嘘は吐きとおせない。改めて、俺はコイツのことが好きなんだと実感させられる。
リアのこの、俺を前にした時の反応も。俺の予想と希望が正しければきっと――
「お前、俺のことが好きなのか?」
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