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おまけ
2P
しおりを挟む今日、恋人になった元DBのノルウェムとマリアンがあの家で、しかも2人っきりで1日を過ごすとか言うのでこれにシャオリンが目くじらを立てた。
今日は朝から俺の体の修理を仕上げてくれる予定だったので、それはちゃんとやってくれた。
気が気でないといった様子で、危うく自分の指をペンチで潰しそうになった時には俺の代わりにギオがストップをかける始末。
あの2人は組の話や昔の話をして盛り上がっていたんだろうな、それくらいならまだいい。
ずーっと盗聴の音や声を聞いているシャオリンの表情を見ればわかる。夜になるともうヤバかった。
嫌なら聞かなければいいのに。シャオリンは床の上に正座をして、ジッと聞き耳を立てて聞いていた。急変したのはたぶん、あの2人がお互いの愛を確かめ始めたあたりだろうな。
ブチキレて殺意の放出量がハンパない。見ろ、ギオまでドン引きしているじゃねーか。
「頭2人、ラブラブなんだね。これでリ、マリアンのことは諦めるかなぁ?」
「どうだろうな。だが、マリアンのことを本当に想ってんなら1歩引くはずだぜ?お前には渡さないがな」
「興奮しても起つものがないから抱けないくせに。そんなのでシャオを愛することなんてできないよ。シャオの身も心も愛するのはこの僕だから、君は指をくわえて見てるんだね」
今のシャオリンに触れれば火傷だけでは済まない、バラされる。と、俺とギオは部屋の隅に避難している。
シャオリンは「風呂に入ってくる!」と、怒り心頭に発したままリビングを出た。頼むから、八つ当たりして何も壊すなよ?
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