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対談
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しおりを挟む「イヌワシの子、か。また珍しいものが懐いたようだな」
「緋桜はあれでいてムッツリだ。俺よりもねちっこいと思うぞ?あいつの目は99パーセントが香さんを見ているといっても過言じゃない」
「香殿にはイヌワシの子がついているから、だから心配ないと?たしかにあの子の存在は我が計り知れぬこと。ふむ……」
「仮に香さんが本当に、黒の王が恐れているようなことを考えていたら。その時は皆で香さんに立ち向かうさ」
「皆?」
「俺、シオン、緋桜、ドクトル。それから店長さん、本庄だな。それで足りなければこの街にいる擬人化種、香さんが呼んだ人達を全員呼ぶ」
「多勢に無勢か。しかし香殿の真の力はまだ、誰も見たことがないはずだ。数でどうにかできるものでは――」
「そうなったら、シオンの出番だ。あるだろ?強い強い、信じる力がさ」
「……驚いた。お前なら、危険なことにシオン君を使いたくないと言うと思っていたが。いや、シオン君なら真っ先に、お前の制止も聞かずに飛び出しているか」
「そういうこと。それに力なら、あなたから譲り受けたこの力をいかんなく発揮してやるさ」
「変わったな。香殿には真の友と呼べる者があまりいなかったのに、今はこんなにも。もしかしたら、本人は気づいていないかもしれないな」
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