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再会
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しおりを挟む俺が思っている以上に、悠一は直也を大事に思ってくれている。俺さ、直也が入ってきた時に嬉しすぎて様子がおかしいことに気が付かなかったんだ。
けど悠一は、直也から覇気がないどころか目に光がないことまで気づいた。そしてそれが、香さんのせいだってことも。
なんだか嬉しい。悠一は、あとでまた香さんに電話をして直也をうちに引き取るのを確定させるって。頼もしいな。ヘタレオッサンのくせに頼もしいな?
「悠一、大好きだぜ。クスクスッ」
「え?なっ!な、何だよ急に?ビックリしたなぁもう。こら、大人をからかうんじゃない」
「残念だな、俺だってもう大人だぜ?俺、今すげぇ嬉しいんだ。直也に会えたし、話もできた。それに悠一が直也を守ってくれるって言って、一緒に暮らせるって」
「俺はシオンほど直也を知らない。一緒に暮らして知っていけば、嫌いが消えるかもしれないと思ったんだ。なんて、直也の意見を全く聞かずに決めちまったが。まぁ、大丈夫だよな?」
心の中がルンルン。我慢できなくて手を握ってやったらビクンッ!て跳ねてやんの。めっちゃ顔が真っ赤だし。
機嫌がいい俺に驚きつつも、悠一は微笑んで俺の頭を撫でる。手が下りて頬を、耳のあたりを大きな手の平で撫でてくれる。
温かくて気持ちいい。目を閉じて、自分から擦りつける。ヤバい、これじゃあネコそのものだ。ゴロゴロ喉まで鳴りそう。
「はぁ。……大丈夫だろ、直也だってわかってくれるさ。けど直也の前でエロいことしねぇように気をつけねぇとな」
「エロいこと………………あ。そ、そうか」
え?まさか。直也が一緒に住むならエッチを控えないととか、目の前でイチャつかないようにって、考えてなかったとか言うのか?
おい、目が合わねぇんだけど。
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