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思わず身を捩って抵抗したが、うまくいかない。どうにか体を反転させたものの、背後から羽交い締めにされ、そのままあっさりとズボンを引き下ろされてしまった。
ポロリと、性器が立ち上がる。
もし、この昂りの原因が病気のせいではなく、ただ自分が興奮してしまっただけなのだとしたら――恥ずかしすぎる。カイネに、そんなことを知られたくない。
必死にシーツの上へうつ伏せになるが、カイネの手のひらが、股の間へと滑り込んでくる。
――クチュッ。
包み込まれて握られた瞬間、そんな音が耳に届き、かっと顔が熱くなる。
「なんだ……先っぽのほうが濡れてるじゃねぇか」
「あ、ち、ちがうっ……それは……っ」
「どうしちゃったんだろうな? もう少し、調べてみるか?」
――クチュッ、クチュッ。
カイネの手が、リュミエルの性器を握り、扱いている。
その刺激に膨らみが増して、まだ僅かにもたついていた皮膚が、張りつめていった。
「あ、カイネッ――そこ、あんまり触らないで」
「んー? なんで? ちゃんと触らねぇと、どうして腫れてるかわかんねぇだろ」
「ち、違うのっ、そこ、腫れてるんじゃなくてっんっ」
クリッと、先端をカイネの親指が捏ねる。
びりびりとした感覚が腹の奥に走り、リュミエルは思わずシーツをぎゅっと握りしめた。
上下に扱く動きと、クニクニと捏ねられるような動きを繰り返されるとどうしても堪えきれなくなる。
口元をきゅっと結び、唸るように耐えようとするが、カイネはなかなか“診察”を終えてくれなかった。
それどころか、手の動きが徐々に小刻みになっていく。
――クチ、クチ、クチ、クチ。
「も、ダメッ、カイネ、出ちゃうっ――」
「何が出ちゃうって? ん?」
チュッとカイネが耳元に口付けながら囁いてくる。舌が耳の形を撫でてぞわりと背中に甘い震えが走った。
もうこれ以上は堪えきれない。性器の付け根から先端にかけてざわざわと快感が駆け上がっていく。
先端を悪戯にこねられるたび、思考が追いつかなくなる。
抵抗しようと力を入れて、シーツに伏せた――はずなのに、次の瞬間には、その力が抜けていた。ぐっとカイネの力で体を横向きに返され、背後から羽交い締めにされている。
「この先端から溢れてるトロッとしたの何だろうな? 俺に教えてくれるか、リュミエル?」
「や、あ、恥ずかし……っ」
カイネの仕草は容赦がなく、言葉は途中で途切れてしまう。
狙ったように手の動きが緩められ、上り詰めそうだった感覚が一瞬だけ遠のいた。
カイネはクリクリと指先でリュミエルの性器の先端を撫で、わざとらしく、先走りの糸をピチャピチャと伸ばして弄んでいる。
「ほら、見ろ。リュミエル……こんなになってる」
そう言われた瞬間、恥ずかしさより先に、熱が一気に駆け上がった。
「カイネ……もう……触っちゃ、ヤダ……っ」
抱きすくめるように回された腕に縋り、必死に訴える。けれど解放される気配はない。
――クチュッ、クチュッ、クチュッ。
再開された間を与えない刺激に、呼吸が追いつかなくなる。
「や……やぁ……っ」
止めてほしいはずなのに、言葉は弱く、縋るような音に変わっていく。
積み上がっていた感覚が、臨界点まで一気に押し上げられた。
「カイネ……っ、あ……ダメ……ダメッ――……!」
「ダメ? どうしてダメなんだよ。言ってみろ」
「イッちゃう……っ。出ちゃうの……ダメ……っ!」
「んー……何が出ちゃう?」
――クチ、クチ、クチ、クチ。
なおも容赦のない動きに、リュミエルはとうとう限界を悟る。
必死に身をよじるが、当然のように抑え込まれたままだ。
「あ、あぁ! カイネ、出ちゃう! 白いの出ちゃう! あ、あ、あぁぁぁ――っ……♡!」
視界が白く弾け、体の奥が大きく跳ねる。
性器はビュクビュクと震えて、先端から白濁をカイネの手に溢れさせていた。
「おー、いっぱい出るな、リュミエル♡」
一度解放すると止められなくて、カイネの言葉に、恥ずかしさのあまり、リュミエルは「うぅっ」と表情を歪めて、淫らな部位から視線を逸らす。
恥ずかしくて堪らなくて、昂ってしまう。顔が熱くて、目元に感情が込み上げる。
「ううっ……、出ちゃうから、イヤって……言ったのに、カイネッ……やめて、くれないんだもんっ、うぅっ……」
嗚咽混じりに、子どもみたいに泣き出してしまう。
こっちは必死なのに、カイネはどこか揶揄うみたいに耳元で笑った。
「なにを泣いてるんだリュミエル、これは治療だっての」
「ちりょう……?」
「そ。腫れてたら、白いの出さないと、体に悪りぃだろ?」
「そうなの……?」
グスッと鼻を啜り、肩越しにカイネを振り返る。
カイネは「そっ」と、軽く口角を上げてから、チュッとリュミエルに口付けてくる。
「それで、僕はなんの病気なの?」
「あー……それ、なんだが」
カイネは言葉を濁し、視線を外す。
何か言いづらい、よほど大変な病気なのだろうか。
そう思うと急に不安になって、リュミエルはカイネの腕をぎゅっと抱き寄せた。
「リュミエル、おまえ、俺とアルヴィスを助けた時、かなり強い瘴気を浄化しただろ」
カイネはさりげなく、ベッドの脇に置いてあった布で手を拭いながらそう言った。
「うん、したよ……二人とも重篤だったから、僕、必死だったんだ」
ようやくカイネの腕の力が緩み、リュミエルは体を返して、きちんと向き直る。
あの時の二人の様子を思い出すと、今でも胸の奥がざわついた。
本当に元気になってよかった――そう思いながら、リュミエルはカイネの胸にしがみつく。
「そうだ。俺たちはお前に命を救われた」
一拍、間を置いてから、カイネは続けた。
「だけどな、リュミエル。そのせいで、お前の体に支障が出ちまったんだ」
「え……?」
どういうことかと、リュミエルはカイネの胸元で顔を上げる。
カイネはこちらに視線を落とし、どこか憐れむように眉を下げながら、汗で額に貼りついたリュミエルの前髪を指で掻き分けた。
「つまり、浄化で魔力を使いすぎた。お前は魔力切れの状態で……」
そこで一度、言葉を区切る。
「体の中の魔力がうまく循環しなくなって、余った熱や衝動が溜まりやすくなる。だから、急に体が火照ったり、判断が鈍ったり……普通じゃない反応が出る」
「じゃあ……さっきのも……?」
不安になってそう尋ねると、カイネは小さく頷いた。
「そうだ。放っておくと、もっと酷くなる。だから、溜まったもんは外に出してやらないといけねぇ」
その言い方に、リュミエルは理解しきれないまま、こくりと喉を鳴らす。
「それから、ここからはもっと重要。滞った魔力の流れを外に出すのと同じくらい、新しい魔力の注入も必要になる」
その言葉に、リュミエルは思わず息を呑んだ。
魔の森に生まれ育ったリュミエルにとって、魔力の循環は空気や水と同じくらい当たり前の理だった。
魔力は溜め込むものではなく、巡らせるもの。
大地から芽吹き、命を通り、また森へ還っていく――その流れが滞れば、草木は枯れ、生き物は歪む。
すると、どうなるのか。
「僕……死んでしまうの……?」
恐ろしくて、声が震えた。
縋るようにカイネに身を寄せると、また涙が勝手に溢れてくる。
「大丈夫だ、リュミエル」
そう言って、カイネはリュミエルの額にキスを落とした。
チュッという小さな音を聞くと、不安がゆっくりと薄れていく。
今この瞬間、ひとりきりではなくてよかった。
大丈夫だと言ってくれるカイネがそばにいる――それが、どれほど心強いか。
「俺が助けてやる。だから、怖がるな、リュミエル」
「助けて……助けて、カイネ。僕、死にたくない」
「ああ、わかってる。リュミエル、俺の言う通りに、ちゃんとできるか?」
「うん……できるっ。できるよ、カイネ。だから助けて」
リュミエルはカイネに縋り、目元の涙をグシグシと拭った。
「いい子だ、リュミエル。そしたら――ほら、これ。口、開けろ」
あーん、と促される。
カイネの手には、以前にもらったあのキャンディがひとつぶあった。
どうして今それを?と思いながらも、ついさっき「言うことを聞く」と約束したばかりだ。
リュミエルは素直に口を開け、キャンディを含む。
甘い砂糖の味が舌の上に広がる。
拭いきれなかった不安が、また少しだけ薄らいだ気がした。
「このキャンディは……薬か何かなの?」
「うーん……そうだな」
曖昧に頷いたカイネが、リュミエルの頬に手を添える。
少し強引に上を向かされ、そのまま唇を重ねられた。
舌先が突いてくる感触に、迎え入れるように唇を開く。
――チュッ、チュクッ。
水音を立てるキスに、体がかっと熱くなる。
落ち着いたはずなのに、おかしい。
息が詰まり、動悸が激しくなっていく。
カイネの手のひらが背中へ回り、腰のくぼみをなぞり、衣服を纏わないままの下半身へと降りてきた。
尻の割れ目のすぐ上を撫でられ、ピクリと体が跳ねる。
「んにゅっ、カ、カイネッ――んっ!」
――チュッ、チュクッ。
唇は奪われたまま、リュミエルの口内でカイネがキャンディを弄んでいる。舌が口蓋を撫でる刺激がひどくくすぐったい。
それと同時にくすぐるように尻を撫でられる感覚に、じわりと何かが染み出してくる。
――あれっ……。
戸惑い、リュミエルは短く息を止めた。
自分の体に起きている異変を、まだ受け入れきれない。
どういうわけか、背後の孔に経験のない湿り気を感じるのだ。
「んっ――カ、カイネッ、カイネッてば!」
「ん? どうした、リュミエル」
チュッチュッとキスを繰り返しながら、カイネは応える。
「どうしよう……さっきより、変になってきちゃった」
「変? いったい、何が」
「それは、その……」
言えない。
恥ずかしくて、言葉にしようとした途端、喉が詰まった。
孔の内側がソワソワと疼いて、それが強まるほどにじわりと湿ったものがまた染み出しているような気がしている。
こんなことを、カイネに話すなんてできない。
けれど、もじもじと俯くリュミエルの様子にカイネは何かを察したようだ。
「ああ、なるほど」
というカイネの声にリュミエルが顔を上げると、カイネのどこかイタズラな笑みを浮かべている。
「――あっ!」
構える間もなく、尻を撫でていたカイネの指が、するりと割れ目に滑っていく。
――クチッ。
その指先が湿り気を撫でる。
水音が恥ずかしくて、リュミエルは思わずギュッと目を閉じた。
――クチッ、クチッ、クチッ、クチッ
孔の周囲をなぞるカイネの指が小さな音を立てる。そのたびに、ぞくりと何かが背筋を駆け上がっていく。
まるで咎められているみたいで、リュミエルは堪えきれず、カイネの衣服をぎゅっと掴んだ。
「ははっ……ここ、ちゃんと濡れてる」
くすりと笑う声が、すぐ近くで響く。
「カイネ……どうしよう……僕の体、おかしくなっちゃったの?」
「落ち着け、リュミエル。……でも、まあ、ここはちゃんと調べた方がいいな」
「? しらべ――あっ!」
ピクンッ!と体が跳ね上がる。孔の周りを撫でていたカイネの指が一本、チュプリと中に入り込んできたからだ。
「あっ、カイネ、ダメッ! んっ、そんなとこ、ヤッ!」
「ヤじゃねぇの。さっき、言う通りにするって約束しただろ。危ないから動くな」
「あっ、んっ……でも、変、だからっ……ぁ、あんっ」
――ツププププッ。
奥まで指を差し込まれ、異物感に思わず体に力が入る。
「あ、あっ……ダメ、ダメッ」
「中の方がどうなってるか、触らねぇとわかんねぇから」
――ツプツプツプツプ。
中を探るように、カイネの指が動く。
身体の内側の柔らかな部分を撫でられる感覚は、くすぐったいどころの話ではない。
声を出すだけではどうにも逃がしきれず、リュミエルは背中をのけぞらせた。無意識につま先に力が入る。
「あ、あんっ♡ あっ♡ あっ♡」
意図しないのに、甘い吐息がこぼれ落ちた。
逃れたい一心で腰を引けば、かえってさらに深くを探られる。
――グチュ、グチュ、グチュ。
「あー、すげっ。いっぱい濡れてきたな、リュミエル」
「どうしよう……んっ、あんっ♡ こんなになっちゃって、んんっ♡ こわいっ……」
「怖くねぇって、これは、ここで魔力を受け入れる準備だから♡」
チュッと、また額に口付けがおちてくる。
「だから、もう少し、柔らかくしねぇとな」
「えっ、あ、ぁぁっ――!」
内側の圧迫感が増していく。
カイネがもう一本、挿れる指を増やしたのだ。
――ジュブ、ジュブ、ジュブ、ジュブ。
水音が、粘度を増して耳に届く。
「あ、ぁぁっ……ヤダ、カイネッ。そこ……やっ、そこ押さないで!」
「んー? ココか? ははっ……なんかコリコリしてんな。ほれ、ほれ、どうだ?」
「んぁっ! や、ぁああんっ♡」
「ヤダ」と言うほどに、カイネはその部分ばかりを執拗に責め立ててくる。
堪えきれない、逃がしきれない感覚に、リュミエルの体が小刻みに跳ねた。
「も、ヤダっ……カイネ――ッ! あううっ!」
ガブッ。
「イテテッ!」
逃げ場を失い、混乱してしまった。
気づいた時には、リュミエルはカイネに噛みついていた。
驚いたのか、カイネは咄嗟にリュミエルの孔から指を引き抜く。
リュミエルが噛みついたカイネの肩には、くっきりと歯形が残っていた。
――サッ。
血の気が引いた。
カイネは、治療してくれていたのに。
言う通りにするって、約束したのに。
「ゴメッ……ゴメンなさいッ――!」
混乱したまま、涙が溢れ出す。
嫌われる。怒られる。
その恐怖に突き動かされるように、リュミエルはカイネの体を押しのけ、逃げ出そうとシーツに手をついた。
「あっ! こら、待て!」
しかし、あっけなかった。
うつ伏せにベッドへ押さえつけられ、手首を掴まれたまま、両腕をシーツに縫い止められる。
背中には、カイネの体重。
動けない。
「ゴメンなさい……カイネッ……ゴメンなさいっ!」
ズビズビと鼻を啜りながら、謝罪を繰り返す。
怖い。
傷つけてしまったことも、嫌われることも。
体が、本能的にこの場から逃げようとしている。
「ゴメンなさいじゃねぇんだよ」
低く、冷たい声。
「約束守れねぇならな? もう、優しくしてやんねぇからな」
冷たい言葉が耳に落ちる。さっきまで優しい声音だったのに。カイネにガブリと耳を甘噛みされて、リュミエルの背中にぞくぞくと電流が走っていく。
「ゴメッ……ゴメンなさい……許して、カイネ……」
「ああ、ほら、泣くな。治療の続きしてやっから、今度こそ大人しくしてろよ」
ゴソゴソと、背後で動く気配。
片方の手首は押さえつけられたまま、カイネはリュミエルの背中にまたがっている。
「カイネ……?」
後ろが見えない。
どんな顔をしているのかも、わからない。
甘えるように声を出してみるが、返事の代わりにゴリッと熱い感触が、尻の割れ目に潜り込んだ。
「えっ……? えっ?」
「おとなしくしてろよな」
「ま、待って、カイネ……待って!」
その硬い熱がなんなのか、さすがのリュミエルにも察しがついた。空いている手で必死にカイネの腹を押すが、すぐに手首を掴まれてしまう。
「ヤッ、カイネ……ヤダッ……! 待って!」
「治療だって、言ってんだろ、おとなしくしろって」
――チュクッ。
カイネの先端が、リュミエルの孔の入り口の滑りをなでた。
――チュッ、チュクッ。
とわざとらしく揶揄うように、音を鳴らして擦り付けられる。
「この、ヌルヌルのリュミエルの孔のなかに、俺のでいっぱい魔力を注いでやるから」
クッと入り口に先端がかかる。指とは比べ物にならない大きさを感じ、思わずリュミエルは震え上がった。皮膚が引き攣る感覚がある。防衛本能が働いたのか、リュミエルは今までにないほど激しく体を揺さぶった。
「やめて! ヤダッ!」
「チッ、こら、動くな!」
「うぐっ!」
後頭部を押さえつけられ、シーツに頬が沈む。
「お願い……やめて……カイネ……」
「む、り。」
冷たく言い放たれる。
ポロリと、性器が立ち上がる。
もし、この昂りの原因が病気のせいではなく、ただ自分が興奮してしまっただけなのだとしたら――恥ずかしすぎる。カイネに、そんなことを知られたくない。
必死にシーツの上へうつ伏せになるが、カイネの手のひらが、股の間へと滑り込んでくる。
――クチュッ。
包み込まれて握られた瞬間、そんな音が耳に届き、かっと顔が熱くなる。
「なんだ……先っぽのほうが濡れてるじゃねぇか」
「あ、ち、ちがうっ……それは……っ」
「どうしちゃったんだろうな? もう少し、調べてみるか?」
――クチュッ、クチュッ。
カイネの手が、リュミエルの性器を握り、扱いている。
その刺激に膨らみが増して、まだ僅かにもたついていた皮膚が、張りつめていった。
「あ、カイネッ――そこ、あんまり触らないで」
「んー? なんで? ちゃんと触らねぇと、どうして腫れてるかわかんねぇだろ」
「ち、違うのっ、そこ、腫れてるんじゃなくてっんっ」
クリッと、先端をカイネの親指が捏ねる。
びりびりとした感覚が腹の奥に走り、リュミエルは思わずシーツをぎゅっと握りしめた。
上下に扱く動きと、クニクニと捏ねられるような動きを繰り返されるとどうしても堪えきれなくなる。
口元をきゅっと結び、唸るように耐えようとするが、カイネはなかなか“診察”を終えてくれなかった。
それどころか、手の動きが徐々に小刻みになっていく。
――クチ、クチ、クチ、クチ。
「も、ダメッ、カイネ、出ちゃうっ――」
「何が出ちゃうって? ん?」
チュッとカイネが耳元に口付けながら囁いてくる。舌が耳の形を撫でてぞわりと背中に甘い震えが走った。
もうこれ以上は堪えきれない。性器の付け根から先端にかけてざわざわと快感が駆け上がっていく。
先端を悪戯にこねられるたび、思考が追いつかなくなる。
抵抗しようと力を入れて、シーツに伏せた――はずなのに、次の瞬間には、その力が抜けていた。ぐっとカイネの力で体を横向きに返され、背後から羽交い締めにされている。
「この先端から溢れてるトロッとしたの何だろうな? 俺に教えてくれるか、リュミエル?」
「や、あ、恥ずかし……っ」
カイネの仕草は容赦がなく、言葉は途中で途切れてしまう。
狙ったように手の動きが緩められ、上り詰めそうだった感覚が一瞬だけ遠のいた。
カイネはクリクリと指先でリュミエルの性器の先端を撫で、わざとらしく、先走りの糸をピチャピチャと伸ばして弄んでいる。
「ほら、見ろ。リュミエル……こんなになってる」
そう言われた瞬間、恥ずかしさより先に、熱が一気に駆け上がった。
「カイネ……もう……触っちゃ、ヤダ……っ」
抱きすくめるように回された腕に縋り、必死に訴える。けれど解放される気配はない。
――クチュッ、クチュッ、クチュッ。
再開された間を与えない刺激に、呼吸が追いつかなくなる。
「や……やぁ……っ」
止めてほしいはずなのに、言葉は弱く、縋るような音に変わっていく。
積み上がっていた感覚が、臨界点まで一気に押し上げられた。
「カイネ……っ、あ……ダメ……ダメッ――……!」
「ダメ? どうしてダメなんだよ。言ってみろ」
「イッちゃう……っ。出ちゃうの……ダメ……っ!」
「んー……何が出ちゃう?」
――クチ、クチ、クチ、クチ。
なおも容赦のない動きに、リュミエルはとうとう限界を悟る。
必死に身をよじるが、当然のように抑え込まれたままだ。
「あ、あぁ! カイネ、出ちゃう! 白いの出ちゃう! あ、あ、あぁぁぁ――っ……♡!」
視界が白く弾け、体の奥が大きく跳ねる。
性器はビュクビュクと震えて、先端から白濁をカイネの手に溢れさせていた。
「おー、いっぱい出るな、リュミエル♡」
一度解放すると止められなくて、カイネの言葉に、恥ずかしさのあまり、リュミエルは「うぅっ」と表情を歪めて、淫らな部位から視線を逸らす。
恥ずかしくて堪らなくて、昂ってしまう。顔が熱くて、目元に感情が込み上げる。
「ううっ……、出ちゃうから、イヤって……言ったのに、カイネッ……やめて、くれないんだもんっ、うぅっ……」
嗚咽混じりに、子どもみたいに泣き出してしまう。
こっちは必死なのに、カイネはどこか揶揄うみたいに耳元で笑った。
「なにを泣いてるんだリュミエル、これは治療だっての」
「ちりょう……?」
「そ。腫れてたら、白いの出さないと、体に悪りぃだろ?」
「そうなの……?」
グスッと鼻を啜り、肩越しにカイネを振り返る。
カイネは「そっ」と、軽く口角を上げてから、チュッとリュミエルに口付けてくる。
「それで、僕はなんの病気なの?」
「あー……それ、なんだが」
カイネは言葉を濁し、視線を外す。
何か言いづらい、よほど大変な病気なのだろうか。
そう思うと急に不安になって、リュミエルはカイネの腕をぎゅっと抱き寄せた。
「リュミエル、おまえ、俺とアルヴィスを助けた時、かなり強い瘴気を浄化しただろ」
カイネはさりげなく、ベッドの脇に置いてあった布で手を拭いながらそう言った。
「うん、したよ……二人とも重篤だったから、僕、必死だったんだ」
ようやくカイネの腕の力が緩み、リュミエルは体を返して、きちんと向き直る。
あの時の二人の様子を思い出すと、今でも胸の奥がざわついた。
本当に元気になってよかった――そう思いながら、リュミエルはカイネの胸にしがみつく。
「そうだ。俺たちはお前に命を救われた」
一拍、間を置いてから、カイネは続けた。
「だけどな、リュミエル。そのせいで、お前の体に支障が出ちまったんだ」
「え……?」
どういうことかと、リュミエルはカイネの胸元で顔を上げる。
カイネはこちらに視線を落とし、どこか憐れむように眉を下げながら、汗で額に貼りついたリュミエルの前髪を指で掻き分けた。
「つまり、浄化で魔力を使いすぎた。お前は魔力切れの状態で……」
そこで一度、言葉を区切る。
「体の中の魔力がうまく循環しなくなって、余った熱や衝動が溜まりやすくなる。だから、急に体が火照ったり、判断が鈍ったり……普通じゃない反応が出る」
「じゃあ……さっきのも……?」
不安になってそう尋ねると、カイネは小さく頷いた。
「そうだ。放っておくと、もっと酷くなる。だから、溜まったもんは外に出してやらないといけねぇ」
その言い方に、リュミエルは理解しきれないまま、こくりと喉を鳴らす。
「それから、ここからはもっと重要。滞った魔力の流れを外に出すのと同じくらい、新しい魔力の注入も必要になる」
その言葉に、リュミエルは思わず息を呑んだ。
魔の森に生まれ育ったリュミエルにとって、魔力の循環は空気や水と同じくらい当たり前の理だった。
魔力は溜め込むものではなく、巡らせるもの。
大地から芽吹き、命を通り、また森へ還っていく――その流れが滞れば、草木は枯れ、生き物は歪む。
すると、どうなるのか。
「僕……死んでしまうの……?」
恐ろしくて、声が震えた。
縋るようにカイネに身を寄せると、また涙が勝手に溢れてくる。
「大丈夫だ、リュミエル」
そう言って、カイネはリュミエルの額にキスを落とした。
チュッという小さな音を聞くと、不安がゆっくりと薄れていく。
今この瞬間、ひとりきりではなくてよかった。
大丈夫だと言ってくれるカイネがそばにいる――それが、どれほど心強いか。
「俺が助けてやる。だから、怖がるな、リュミエル」
「助けて……助けて、カイネ。僕、死にたくない」
「ああ、わかってる。リュミエル、俺の言う通りに、ちゃんとできるか?」
「うん……できるっ。できるよ、カイネ。だから助けて」
リュミエルはカイネに縋り、目元の涙をグシグシと拭った。
「いい子だ、リュミエル。そしたら――ほら、これ。口、開けろ」
あーん、と促される。
カイネの手には、以前にもらったあのキャンディがひとつぶあった。
どうして今それを?と思いながらも、ついさっき「言うことを聞く」と約束したばかりだ。
リュミエルは素直に口を開け、キャンディを含む。
甘い砂糖の味が舌の上に広がる。
拭いきれなかった不安が、また少しだけ薄らいだ気がした。
「このキャンディは……薬か何かなの?」
「うーん……そうだな」
曖昧に頷いたカイネが、リュミエルの頬に手を添える。
少し強引に上を向かされ、そのまま唇を重ねられた。
舌先が突いてくる感触に、迎え入れるように唇を開く。
――チュッ、チュクッ。
水音を立てるキスに、体がかっと熱くなる。
落ち着いたはずなのに、おかしい。
息が詰まり、動悸が激しくなっていく。
カイネの手のひらが背中へ回り、腰のくぼみをなぞり、衣服を纏わないままの下半身へと降りてきた。
尻の割れ目のすぐ上を撫でられ、ピクリと体が跳ねる。
「んにゅっ、カ、カイネッ――んっ!」
――チュッ、チュクッ。
唇は奪われたまま、リュミエルの口内でカイネがキャンディを弄んでいる。舌が口蓋を撫でる刺激がひどくくすぐったい。
それと同時にくすぐるように尻を撫でられる感覚に、じわりと何かが染み出してくる。
――あれっ……。
戸惑い、リュミエルは短く息を止めた。
自分の体に起きている異変を、まだ受け入れきれない。
どういうわけか、背後の孔に経験のない湿り気を感じるのだ。
「んっ――カ、カイネッ、カイネッてば!」
「ん? どうした、リュミエル」
チュッチュッとキスを繰り返しながら、カイネは応える。
「どうしよう……さっきより、変になってきちゃった」
「変? いったい、何が」
「それは、その……」
言えない。
恥ずかしくて、言葉にしようとした途端、喉が詰まった。
孔の内側がソワソワと疼いて、それが強まるほどにじわりと湿ったものがまた染み出しているような気がしている。
こんなことを、カイネに話すなんてできない。
けれど、もじもじと俯くリュミエルの様子にカイネは何かを察したようだ。
「ああ、なるほど」
というカイネの声にリュミエルが顔を上げると、カイネのどこかイタズラな笑みを浮かべている。
「――あっ!」
構える間もなく、尻を撫でていたカイネの指が、するりと割れ目に滑っていく。
――クチッ。
その指先が湿り気を撫でる。
水音が恥ずかしくて、リュミエルは思わずギュッと目を閉じた。
――クチッ、クチッ、クチッ、クチッ
孔の周囲をなぞるカイネの指が小さな音を立てる。そのたびに、ぞくりと何かが背筋を駆け上がっていく。
まるで咎められているみたいで、リュミエルは堪えきれず、カイネの衣服をぎゅっと掴んだ。
「ははっ……ここ、ちゃんと濡れてる」
くすりと笑う声が、すぐ近くで響く。
「カイネ……どうしよう……僕の体、おかしくなっちゃったの?」
「落ち着け、リュミエル。……でも、まあ、ここはちゃんと調べた方がいいな」
「? しらべ――あっ!」
ピクンッ!と体が跳ね上がる。孔の周りを撫でていたカイネの指が一本、チュプリと中に入り込んできたからだ。
「あっ、カイネ、ダメッ! んっ、そんなとこ、ヤッ!」
「ヤじゃねぇの。さっき、言う通りにするって約束しただろ。危ないから動くな」
「あっ、んっ……でも、変、だからっ……ぁ、あんっ」
――ツププププッ。
奥まで指を差し込まれ、異物感に思わず体に力が入る。
「あ、あっ……ダメ、ダメッ」
「中の方がどうなってるか、触らねぇとわかんねぇから」
――ツプツプツプツプ。
中を探るように、カイネの指が動く。
身体の内側の柔らかな部分を撫でられる感覚は、くすぐったいどころの話ではない。
声を出すだけではどうにも逃がしきれず、リュミエルは背中をのけぞらせた。無意識につま先に力が入る。
「あ、あんっ♡ あっ♡ あっ♡」
意図しないのに、甘い吐息がこぼれ落ちた。
逃れたい一心で腰を引けば、かえってさらに深くを探られる。
――グチュ、グチュ、グチュ。
「あー、すげっ。いっぱい濡れてきたな、リュミエル」
「どうしよう……んっ、あんっ♡ こんなになっちゃって、んんっ♡ こわいっ……」
「怖くねぇって、これは、ここで魔力を受け入れる準備だから♡」
チュッと、また額に口付けがおちてくる。
「だから、もう少し、柔らかくしねぇとな」
「えっ、あ、ぁぁっ――!」
内側の圧迫感が増していく。
カイネがもう一本、挿れる指を増やしたのだ。
――ジュブ、ジュブ、ジュブ、ジュブ。
水音が、粘度を増して耳に届く。
「あ、ぁぁっ……ヤダ、カイネッ。そこ……やっ、そこ押さないで!」
「んー? ココか? ははっ……なんかコリコリしてんな。ほれ、ほれ、どうだ?」
「んぁっ! や、ぁああんっ♡」
「ヤダ」と言うほどに、カイネはその部分ばかりを執拗に責め立ててくる。
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「も、ヤダっ……カイネ――ッ! あううっ!」
ガブッ。
「イテテッ!」
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リュミエルが噛みついたカイネの肩には、くっきりと歯形が残っていた。
――サッ。
血の気が引いた。
カイネは、治療してくれていたのに。
言う通りにするって、約束したのに。
「ゴメッ……ゴメンなさいッ――!」
混乱したまま、涙が溢れ出す。
嫌われる。怒られる。
その恐怖に突き動かされるように、リュミエルはカイネの体を押しのけ、逃げ出そうとシーツに手をついた。
「あっ! こら、待て!」
しかし、あっけなかった。
うつ伏せにベッドへ押さえつけられ、手首を掴まれたまま、両腕をシーツに縫い止められる。
背中には、カイネの体重。
動けない。
「ゴメンなさい……カイネッ……ゴメンなさいっ!」
ズビズビと鼻を啜りながら、謝罪を繰り返す。
怖い。
傷つけてしまったことも、嫌われることも。
体が、本能的にこの場から逃げようとしている。
「ゴメンなさいじゃねぇんだよ」
低く、冷たい声。
「約束守れねぇならな? もう、優しくしてやんねぇからな」
冷たい言葉が耳に落ちる。さっきまで優しい声音だったのに。カイネにガブリと耳を甘噛みされて、リュミエルの背中にぞくぞくと電流が走っていく。
「ゴメッ……ゴメンなさい……許して、カイネ……」
「ああ、ほら、泣くな。治療の続きしてやっから、今度こそ大人しくしてろよ」
ゴソゴソと、背後で動く気配。
片方の手首は押さえつけられたまま、カイネはリュミエルの背中にまたがっている。
「カイネ……?」
後ろが見えない。
どんな顔をしているのかも、わからない。
甘えるように声を出してみるが、返事の代わりにゴリッと熱い感触が、尻の割れ目に潜り込んだ。
「えっ……? えっ?」
「おとなしくしてろよな」
「ま、待って、カイネ……待って!」
その硬い熱がなんなのか、さすがのリュミエルにも察しがついた。空いている手で必死にカイネの腹を押すが、すぐに手首を掴まれてしまう。
「ヤッ、カイネ……ヤダッ……! 待って!」
「治療だって、言ってんだろ、おとなしくしろって」
――チュクッ。
カイネの先端が、リュミエルの孔の入り口の滑りをなでた。
――チュッ、チュクッ。
とわざとらしく揶揄うように、音を鳴らして擦り付けられる。
「この、ヌルヌルのリュミエルの孔のなかに、俺のでいっぱい魔力を注いでやるから」
クッと入り口に先端がかかる。指とは比べ物にならない大きさを感じ、思わずリュミエルは震え上がった。皮膚が引き攣る感覚がある。防衛本能が働いたのか、リュミエルは今までにないほど激しく体を揺さぶった。
「やめて! ヤダッ!」
「チッ、こら、動くな!」
「うぐっ!」
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冷たく言い放たれる。
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