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本編
盗賊退治
しおりを挟む「風雅は異世界に来てから2番目に契約をした従魔なんだ。大きくてもふもふ、寝心地が最高なんだ。どうしても、大きくてもふもふした動物の上で寝てみたくて召喚したんだ。」
「……そんな理由で神獣を召喚したのは世界広しといえどお前だけだよ。」
「そうか?」
「そうだよ。あれ2番目?じゃあ、1番目は?」
「こいつ。」
そう言って俺は肩から下げていた鞄を開ける。
ぷよんっ
「……スライム?」
「そうだ。名前は雫」
鞄の中には半透明の青いスライムが入っていた。
「なんでスライム?弱いじゃん。」
「スライムって感触が気持ち良いじゃん。夏に枕にしたらヒンヤリして、クッション性抜群で冬も厚手のカバーすれば問題ないし。それに何でも食べてくれるから、ゴミが出ても楽だぞ。他にも俺のスライムは特別性だ。」
そう、俺と雫の出会いは……
えっ?長いからやめろ?また今度載せるから?
ちっ、なら仕方ねぇな。
_____________________________________________
「あれか?」
縄で縛った盗賊に確認する。
「そ、そうです。」
「それじゃぁま、盗賊狩りと行きますかっ!ブレイクはここで待っててくれ。すぐに終わらせてくる。風雅一応結界はっておくけどブレイクのこと頼んだ。」
「はいはい。お腹空いたから早く帰ってきてね~。」
「サクヤ盗賊退治頼んだぞ!」
「おう!」
咲也は1人ブレイクと風雅それと、盗賊Aを結界の中に残して盗賊達が根城にしている洞窟に向かう。
『隠密・探索』
咲也の手元にはマップが展開され、周囲の情報が書かれている。気配を消して茂みの間から様子を伺う。
洞窟には壁に松明が掛かっていて明るくなっている。
「おいおい、全員でこんなに明るい時間から飲んでるのかよ……」
見張り番が1人もいないからなんだと思ったら全員で酒飲んでんの、馬鹿かよ。盗賊の数は50人。結構いるなこれだけいると町に連れていくの面倒だし金には困ってないし殺して行くか。
ここで咲也講座!この世界では各町の関所に居る騎士に突き出すとお金が貰えるんだ!!あ、中には賞金首がいてそいつらは高い賞金が貰える。あ、突き出した奴等は鉱山なんかで強制労働することになる。盗賊達が溜め込んでいた物は討伐した者が獲得できる。稀に持ち主がお金を出して返却することがある。
『結界』
咲也は洞窟に入らずに洞窟の入口と壁に結界を張る。
「あ?んだよこれっ!!」
盗賊達が結界に気付く。
が、もう遅い。
これで洞窟から出ることはできないから取りこぼしはないな。
「じゃあ、殺すか。」
「は?テメェ何言ってんだっ!!」
洞窟の中に半径2mの火球や様々な大きさの火球を作り出す。
「燃えろ」
「「「ぎゃーっ!」」」
洞窟の中にいた盗賊達が燃えていく。
相変わらず不思議だけど酸素不足で火が消えることはないんだよな。楽だからいいけど。
そんなことを考えているうちにマップから、盗賊達の反応が消える。
「さて、これで盗賊退治完了。ん?」
マップからは確かに盗賊達の反応は消えた。しかし、生き物の反応がある。
盗賊は行商人を襲うこともあれば、周囲の村を襲うこともある。村を襲って金目の物、食料の他に女性を攫うこともあるため今回も探索をすることで盗賊だけなのかを調べた。盗賊など悪事を働いたやつは赤く示されるため他に攫われた人がいるかどうかわかる。
今回は盗賊の他には反応が無かったんだがな?とりあえず調べてみるか。本当に一般人で巻き込んだとしたら大変なことになる。
ポーションも最上級のエリクサーや蘇生薬もあるからなんとかなるよな。てか、この反応は人間じゃねえな。
そう考えながら咲也は結界を解いて中に入る。
反応は一番奥からしている。
中は焦げ臭いものの既に人の形すら残っていない灰が微かに残っているだけだった。
「ここか。」
辿り着いた最奥の壁には謎の魔法陣が書かれていた。
「何だこの魔法陣?」
この世界に来て既に沢山の魔法陣を見てきたが今まで見てきた中で一番複雑なものだった。
いつの時代のものだ?魔法陣は既に薄れてきている。
ん?魔法陣の説明も?仕方ないな本日2回目の咲也講座だ!通常、魔法を使うためには呪文が必要だしかし大きな魔法になるにつれてどんどんとその呪文は長くなる戦いの時や急いでる時にそんなの出来るわけがない。魔法陣はその長ったらしい呪文の時間を短縮するためのものなんだ。陣さえあればあとは、魔力を流し込むだけで発動する。
まぁ、俺ほどとなると無詠唱でいけるけどな!!火球なんか、初級レベルの魔法陣は簡単なんだが上級レベル辺りから細すぎて俺は書く気にならない。知り合いの魔術師いわく無詠唱の方が難しいらしいが、俺は信じてない。
反応はこの奥か。マップを確かめるものの確かにこの先に生き物の反応がある。
「吉と出るか凶と出るか。」
咲也は手のひらに魔力を集め壁一面に書かれた魔法陣に触れる。
「うわっ!?」
魔力が大量に吸われていき、辺り一面眩い光に包まれていく。咲也はあまりの眩しさに目をつぶる。
光が収まったのがそれから数秒後だった。
咲也はゆっくりと目を開く。
「……なんだったんだ?」
目を開を開けた先には……
「は?なんだこれ?」
「キュー?」
咲也の目の前には首をかしげた小さな竜がいた。
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