LOZ:彼は無感情で理性的だけど不器用な愛をくれる

meishino

文字の大きさ
152 / 253
試行錯誤するA君編

152 キラキラの副作用

しおりを挟む
 家の前に着いた私は、ウォッフォンでロックを解除すると、部屋の中に入った。リビングが真っ暗だったので、ウォッフォンで電気を点けて、キッチンに買ったものを持って行った。

 ジェーンも冷蔵庫に買ったものを入れていたので、私はあとは彼に任せて、ソファのところでジャケットを脱いだ。スーツは見た目がかっこいいが、窮屈だな。いつもフォーマルなスタイルのジェーンは、尊敬する。するとジェーンがこちらに来て、私の身体をちらっと見た。

「思ったのですが、どうして本日はネクタイを着用していたのです?」

「え?だって、スーツだから……。」

 確かに、女性はあまりネクタイしないか。私がソファに座ると、彼が隣に座ってきて、しかも足が触れるほどに密着して座り始めた。

「な、なに?」

 ジェーンは真顔だった。

「……本気で、アイリーンの話すことを信じますか?私が、カタリーナと、その、子孫を残すと。」

「だって、今回ばかりはかなり信憑性があるよ。アイリーンさんは飲みかけのペットボトルの唾液を採取したんだから。今は想像つかなくても、将来そうなるんだと思う。だから、これは重要なこと。」

「キルディア、ソースなど、いくらでも捏造出来ます。」ジェーンが真剣な表情で言った。「私は、自分の世界に帰っても、カタリーナと子孫を残そうとは思えません。昨日観た動画のような、破廉恥な働きかけを彼女にすることは、到底想像つきませんし……。」

「破廉恥な働きかけって、すごい表現だな。」私は苦笑いした。「でもさ、アイリーンさんが」と、言いかけたところで、彼が急いでキッチンの方へと消えてしまった。驚いた私は身体を浮かしてキッチンを覗くと、ジェーンは冷蔵庫から何かを手に持ち、私のところまで戻ってきた。

「あ、あなたに、」そして何故か照れている。「これ、どうぞ。私から、プレゼントです。」

 急に差し出されたのは、何か赤黒い液体の入った、牛乳瓶だった……何これ、あんたの方がよっぽどバイオじゃないか。色んな疑問ばかりが頭に浮かぶが、一番の疑問を彼に聞いた。

「これは、何?」

 ジェーンは私の横に座り、瓶を指差して、私に言った。

「匂いを嗅いでください。きっと、喜びます。」

 なんか怖いな、何その自信。私はユークアイランド酪農園とロゴの入った瓶の、蓋をキュポンと開けて、匂いを嗅いで、すぐに蓋を閉めてテーブルに置き、ジェーンから離れて首をブンブン振った。

「ばっ、な、なんで!」私は叫んだ。「これ、牛の血じゃないの!」

「ええ、そうですが?」ジェーンは眼鏡を中指で調節した。「何か不満でも?これはあなたも気にいると耳にしたものですから、購入しました。」

「誰に!?それはいいけどちょっと……これ、確かに好きなんだけど。じゃあスーパーの精肉コーナーで姿を消してたのって、この為?」

「ええ、そうです。交渉したら、普通に販売してくださいました。どうですか、私の贈り物は気に入りましたか?」

「あ、ああ……。」

 どうしよう、これ、インジアビス以外でも売ってたんだ。他の人からしたらギョッとするだろうが、これ、魔族の血を引いている私にとっては、もうたまらない一品なのだ。それを何故かジェーンが買ってくれた。しかもこの機能的な右手だって貰ったばかりなのに、何だか、なんだか……!

「そこまでされたらさぁ、」私は口を尖らせた。「ジェーンに感謝しちゃうよ……これだって、とっても嬉しいもの。ありがとう、ジェーン。」

「毎日買ってあげます。」

「え?」

「毎日買います。それからあなたが安心して眠れるように、子守唄を歌います。そして私はこれから毎日ネクタイを着用します。毎朝、私のネクタイを締めてください。」

 何その意味不明な言葉のオンパレードは。

「べっ、毎日飲んでたら身体が進化しそうだから、やめとくよ、ありがとね……。」

 私は苦笑いしつつ、テーブルの上の瓶を手に取り、蓋を外して、ごくっと飲んだ。うっわ、かぁ~~~~!仕事上がりにこれは、堪らない!

「そんなに美味しいですか?」

「美味しいよ……、何だろう、なんでこんなに美味しいんだろう。」

 と、私は一気にその瓶の中身を飲み干してしまった。やっぱり毎日でもいいかもしれない。飲んだ余韻なのか、じわじわと身体の奥から温かさが込み上げている。父もよくこれを飲んでいた、と昔のことを思い出してしまった。

「キルディア、」

「ん?」

「それを毎日買ってあげますから、アイリーンの言うことは信じないでください。」

「新しい攻め口だ……いやいやいや、だって、アイリーンさんがジェーンの子孫だったら大変でしょ?」

 と、その時だった。私は全力で開目した。ちらっと横を見たジェーンが、見たことのないレベルのイケメンに見えたのだ。まるで俳優さん、いや、それ以上の……幻獣のような芸術的な美しさだった。更に、写真加工の様なキラキラのエフェクトまで乗っかっている。私は言葉を失っていると、ジェーンが聞いた。

「な、何か私の顔に付いていますか?」

「……いや、付いていないんだけど、なんだろうジェーン。メイクした?」

「何故私がお化粧を。兎に角、私はカタリーナとそう言うことはしません。アイリーンの話を信じないでください。それから明日の夜は、タージュの自宅まで、私が送り迎えします。よろしいですね?」

「ええ?ちょっと待って……。」

 眼鏡の奥で輝きを放つ、アメジストのようなヴァイオレットの瞳に吸い込まれそうだ。いや、待って……どうしてこうなった?今まで飲んだことはあるが、こうなったことはない。

 でもそれって、今までは一人で飲んでいたからなのかもしれない。兎に角、他の人でもそうなのか?私は急いで自分のウォッフォンで研究所のウェブサイトを開き、従業員のページから、タージュ博士の顔写真を見た。ああ、彼もまた絶世のイケメンに見えた!

「わああああ!タージュ博士がイケメンだ!?どうしよう!?なんでこうなった!」

「なっ!」ジェーンが私の手首ごとウォッフォンの画面を見た。「タージュのどこがイケメンですか!どう考えても私の足下にも及ばない、ただのおじ様では有りませんか!」

「おじ様……いや、違うんだよ!すっごくイケメンに見えるの、タージュ博士だけじゃない、ジェーンだって有り得ないくらいに美しい……ああ、何でジェーンがこんなに美しいんだろう!もしかしてもしかして!」

 私はウォッフォンで、インジアビス人への牛の血の副作用について調べた。ああ、やはりこれを飲むと、周りが全て美人に見えるらしい。何その副作用。

「なになに、」ジェーンもその文章を読んだ。「なるほど、これを服用すると、周りが全て……まあ数時間で治るようですね。どれ、私は美しいですか?」

「美しいって言ってるだろうが。何回言わすの……もういいや、シャワー浴びたら寝る。タージュ博士の件だけど、行きはユークタワーで待ち合わせしたから、帰りに迎えに来てくれるなら、お願いします。それから、アイリーンさんの話は無視出来ないから、ジェーンはカタリーナさんとそう言うことをするつもりで覚悟決めておいてください。それじゃあね。」

 私は彼の返事を聞かないで、急いでシャワーを浴びに行った。素早く身体中を洗っていると、風呂場の鏡に映った私までもが、美しく見えた。それはちょっと嬉しかった。それが終わると、私は洗面所で体を拭いて、素早く部屋着に着替えた。濡れた髪を纏う私は、雑誌の表紙のように美しい。

 ……このままではナルシストになる。私は恐れを抱いて、カーテンの部屋に逃げるように駆け込んだ。布団に潜って目を閉じて、じっとしているとすぐに眠りに落ちた。



「ねーんねーこ、ねーんねーこ。」

 ……?

「ねーんねーこよー…………ゆーりかごーの「ちょっと待って。」

 私は起きた。横を見れば、部屋着姿のジェーンが私と同じ布団の中に入って、肘をついて寝っ転がりながら、棒読みの音程で子守唄を歌っていたのだ。因みにまだ激しくイケメンだった。私は苦笑いしながら彼に聞いた。

「何してんの?こんな夜中に、人の布団に入って。」

「ですから、子守唄を捧げております。」

「要らないよ!」私はジェーンの肩を押した。「マットから降りてよ~もうそれ要らないから~」

「いけません、子守唄は毎日行います。ねえ、キルディア。私はカタリーナとそういうことしません。」

「ああ、今はね、そう思えるんだろうけど、帰ったら気が変わるんだと思うよ。」

 急にべシンと顔に紙を押し付けられた。私はぶっと言いながら、その紙をウォッフォンの光で確認した。訳の分からない、記号や数字の羅列だ。提供者の名前はジェーンとアイリーンだった。

「何これ……ジェーンとアイリーンさんの遺伝子の情報?」

「ええ。」ジェーンは私から紙を受け取って、私の枕に割り込んで入ってきて、仰向けになり、紙を指差しながら説明した。

「帝国研究所にある彼女のサンプルと、今日自ら採取した私のサンプルを、調べたところ、全く血縁関係では有りませんでした。ほら、全然違うでしょう?ですから、彼女の話したことは嘘です。」

 眠い……。

「そうなんだね、これは何、アイリーンさんの記録を持ってきたの?」

「私が本日検査した結果です。あなたが眠ってから、二階のケイトの自宅に行きました。」

「ええ!?こんな夜更けに!?」

「ええ、別に起きていましたよ。ケイトと共に調べましたが、我々は血縁関係ではないことが証明されました。アイリーン、彼女の身持ちは徹頭徹尾嘘っぱちで出来ております。もうこれで分かったでしょう?」

 確かに紙の一番下の検査官のところに、ジェーンとケイト先生の直筆サインが書かれている。ケイト先生まで言うのなら……そっちを信じるよ。私は頷いた。

「うん、分かったよ。ジェーンとアイリーンさんは関係無いのね。私が盲信的になったこと、謝るよ。ごめんね。」

「いえいえ。」

「おやすみ~。」

 ……。

 ……。

「……おやすみ、ジェーン。」

 何故か、布団から出て行こうとしない。

「キルディア、」

「何?」

「……正直に話します。」

 ジェーンがこちらに顔を向けた気がした。私も彼を見たが、我々は同じ枕の上だったので、鼻と鼻が触れてしまった。この距離の絶世のイケメンはまずい。私はつい、ぶっと吹いてしまった。ジェーンが顔を手で拭いながら言った。

「あなたの唾が少々、顔にかかりました。」

「それはごめん……で、でもどうしたの?」

 目のやり場に困った私は天井を見た。月明かりでうっすらと木目が見える。

「……私はきっと、過去の世界に帰ったら、すぐに生きていられなくなる。」

「え?なんで……。」

「あなたが、居ないからです。」

 そんなことを言われたら、胸が苦しくなる。でも駄目だと、自分に喝を入れた。

「ええ、でもイオリさんに会いたいでしょ?もしジェーンがおじいさんになってから帰ったって、その方が逆にジェーンも辛いんじゃ無いの?ダメだよ、帰ってください。そりゃ寂しいけど……妹さんだって、若いジェーンと会いたいはずだ。」

「それは、時間をください……きっと、何か方法が、見つかる。私に……お任せを……。」

「うーん。」

 私はジェーンの方を見た。するとジェーンは目を閉じて、すやすやと寝息を立てていた。お前が先に寝るんかい。ちょっと笑って、ウォッフォンの時刻を見たら午前二時だった。真夜中に子守唄を歌う男か。彼と一緒に居るほど、珍味の様に噛めば噛むほど、彼はいい味が出て面白い。彼が帰ったら、とても寂しいことになるだろう。

 でも、引き止める気持ちにはなれなかった。彼と一緒にいることが私には大きすぎる幸せなのか、カタリーナさんの気持ちになるのか不明だが、彼は帰るべきだと思う。

 私はその場にジェーンを残して、彼の寝室のベッドに向かった。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

【完結】 異世界に転生したと思ったら公爵令息の4番目の婚約者にされてしまいました。……はあ?

はくら(仮名)
恋愛
 ある日、リーゼロッテは前世の記憶と女神によって転生させられたことを思い出す。当初は困惑していた彼女だったが、とにかく普段通りの生活と学園への登校のために外に出ると、その通学路の途中で貴族のヴォクス家の令息に見初められてしまい婚約させられてしまう。そしてヴォクス家に連れられていってしまった彼女が聞かされたのは、自分が4番目の婚約者であるという事実だった。 ※本作は別ペンネームで『小説家になろう』にも掲載しています。

偉物騎士様の裏の顔~告白を断ったらムカつく程に執着されたので、徹底的に拒絶した結果~

甘寧
恋愛
「結婚を前提にお付き合いを─」 「全力でお断りします」 主人公であるティナは、園遊会と言う公の場で色気と魅了が服を着ていると言われるユリウスに告白される。 だが、それは罰ゲームで言わされていると言うことを知っているティナは即答で断りを入れた。 …それがよくなかった。プライドを傷けられたユリウスはティナに執着するようになる。そうティナは解釈していたが、ユリウスの本心は違う様で… 一方、ユリウスに関心を持たれたティナの事を面白くないと思う令嬢がいるのも必然。 令嬢達からの嫌がらせと、ユリウスの病的までの執着から逃げる日々だったが……

異世界に落ちて、溺愛されました。

恋愛
満月の月明かりの中、自宅への帰り道に、穴に落ちた私。 落ちた先は異世界。そこで、私を番と話す人に溺愛されました。

私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。

MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。

【完結】番である私の旦那様

桜もふ
恋愛
異世界であるミーストの世界最強なのが黒竜族! 黒竜族の第一皇子、オパール・ブラック・オニキス(愛称:オール)の番をミースト神が異世界転移させた、それが『私』だ。 バールナ公爵の元へ養女として出向く事になるのだが、1人娘であった義妹が最後まで『自分』が黒竜族の番だと思い込み、魅了の力を使って男性を味方に付け、なにかと嫌味や嫌がらせをして来る。 オールは政務が忙しい身ではあるが、溺愛している私の送り迎えだけは必須事項みたい。 気が抜けるほど甘々なのに、義妹に邪魔されっぱなし。 でも神様からは特別なチートを貰い、世界最強の黒竜族の番に相応しい子になろうと頑張るのだが、なぜかディロ-ルの侯爵子息に学園主催の舞踏会で「お前との婚約を破棄する!」なんて訳の分からない事を言われるし、義妹は最後の最後まで頭お花畑状態で、オールを手に入れようと男の元を転々としながら、絡んで来ます!(鬱陶しいくらい来ます!) 大好きな乙女ゲームや異世界の漫画に出てくる「私がヒロインよ!」な頭の変な……じゃなかった、変わった義妹もいるし、何と言っても、この世界の料理はマズイ、不味すぎるのです! 神様から貰った、特別なスキルを使って異世界の皆と地球へ行き来したり、地球での家族と異世界へ行き来しながら、日本で得た知識や得意な家事(食事)などを、この世界でオールと一緒に自由にのんびりと生きて行こうと思います。 前半は転移する前の私生活から始まります。

【完結】家族に愛されなかった辺境伯の娘は、敵国の堅物公爵閣下に攫われ真実の愛を知る

水月音子
恋愛
辺境を守るティフマ城の城主の娘であるマリアーナは、戦の代償として隣国の敵将アルベルトにその身を差し出した。 婚約者である第四王子と、父親である城主が犯した国境侵犯という罪を、自分の命でもって償うためだ。 だが―― 「マリアーナ嬢を我が国に迎え入れ、現国王の甥である私、アルベルト・ルーベンソンの妻とする」 そう宣言されてマリアーナは隣国へと攫われる。 しかし、ルーベンソン公爵邸にて差し出された婚約契約書にある一文に疑念を覚える。 『婚約期間中あるいは婚姻後、子をもうけた場合、性別を問わず健康な子であれば、婚約もしくは結婚の継続の自由を委ねる』 さらには家庭教師から“精霊姫”の話を聞き、アルベルトの側近であるフランからも詳細を聞き出すと、自分の置かれた状況を理解する。 かつて自国が攫った“精霊姫”の血を継ぐマリアーナ。 そのマリアーナが子供を産めば、自分はもうこの国にとって必要ない存在のだ、と。 そうであれば、早く子を産んで身を引こう――。 そんなマリアーナの思いに気づかないアルベルトは、「婚約中に子を産み、自国へ戻りたい。結婚して公爵様の経歴に傷をつける必要はない」との彼女の言葉に激昂する。 アルベルトはアルベルトで、マリアーナの知らないところで実はずっと昔から、彼女を妻にすると決めていた。 ふたりは互いの立場からすれ違いつつも、少しずつ心を通わせていく。

【完結】モブのメイドが腹黒公爵様に捕まりました

ベル
恋愛
皆さまお久しぶりです。メイドAです。 名前をつけられもしなかった私が主人公になるなんて誰が思ったでしょうか。 ええ。私は今非常に困惑しております。 私はザーグ公爵家に仕えるメイド。そして奥様のソフィア様のもと、楽しく時に生温かい微笑みを浮かべながら日々仕事に励んでおり、平和な生活を送らせていただいておりました。 ...あの腹黒が現れるまでは。 『無口な旦那様は妻が可愛くて仕方ない』のサイドストーリーです。 個人的に好きだった二人を今回は主役にしてみました。

ワンチャンあるかな、って転生先で推しにアタックしてるのがこちらの令嬢です

山口三
恋愛
恋愛ゲームの世界に転生した主人公。中世異世界のアカデミーを中心に繰り広げられるゲームだが、大好きな推しを目の前にして、ついつい欲が出てしまう。「私が転生したキャラは主人公じゃなくて、たたのモブ悪役。どうせ攻略対象の相手にはフラれて婚約破棄されるんだから・・・」 ひょんな事からクラスメイトのアロイスと協力して、主人公は推し様と、アロイスはゲームの主人公である聖女様との相思相愛を目指すが・・・。

処理中です...