63 / 201
第3章・残念なドラゴンニュートの女の子
061:ござる語のドラゴンニュート
しおりを挟む
俺たちは新たな国である《ツァリーヌ王国》を目指している最中に、何かに巻き込まれた馬車を発見する。
エッタさんたちを危険に晒すわけにもいかず、俺が馬車を確認すると屋根の上から刃物の様なモノで脅されてしまう。
「これは、お前が1人でやったのか?」
「そうでござる」
「お前は山賊なのか? それと、そのござるってのは何なんだ」
「山賊では無いでござる。このござるってのは、侍に憧れているからでござる!!」
そういう事ね。
今の問答で分かった事は声からして女の子である。
そして変な子であるのは確実だが、これだけの男を皆殺しにできるのは、ただの可愛い女の子ってわけじゃ無いだろう。
「どうして、この男たちを殺したんだ? あと悲鳴を上げたであろう女の子たちが見当たらないが?」
「この男たちは人攫いでござる。だから、拙者の刀の錆になって貰ったでござる………それと女子たちならば、既に解放して故郷に帰したでござる」
「そうか。それなら良いが………そろそろ刀を下げてもらっても大丈夫だろうか?」
「それは失敬した」
この男たちは旅人を装った人攫いらしく、さっきの悲鳴を上げていたのは攫われた女の子らしい。
それならば、この女の子は別に山賊でも悪い奴でも無さそうなので、こちらから刀を下げてもらう事を頼んだ。
するとスッと刀が下ろされて、鞘に収める音が聞こえて少しは安心して振り返り驚く。
「ど ドラゴンニュートっ!?」
「そうでござる。拙者は、ドラゴンニュートの《ルイ=サザンザール》でござる!!」
「さが多いな……」
振り返ると目の前には袴を履いて、腰には刀を収めている黒髪ロングの美人、頭には角と背中に翼を生やしたドラゴンニュートの女の子だった。
ドラゴンニュートは平たく言えば、まぁ龍人族ではあるが普通の獣人族とはレベルが違う。
それは魔法やらスキルの話だと思っていたが、まさか顔までレベルが飛び抜けているなんて驚きで言葉にならない。
しかしドラゴンニュートの女の子が、どうして侍に憧れてござるなんて言っているのだろうか。
「お主たちは、悪い奴らでは無さそうだな?」
「多分だけど悪い奴では無いよ。一応は、冒険者はやっているけどね………」
「何と!? その若さで冒険者をやっているでござるか!!」
「まぁ……はい」
普通のテンションで喋りかけているが、このルイちゃんは常にテンションが高く周りを困らせるタイプの女の子だろう。
しかし俺からすれば話は別だ。
こんな可愛い子に困らせるのならば、どれだけ困らされても引き受けてやっても良いくらい。
そんな事を考えていると、心配になったエッタさんが呼びに来てくれてドラゴンニュートのルイちゃんと出会う。
「ドラゴンニュートですか!? どうして、こんなところにいるんです………そ それよりも馬車の運転手さんが、このままではツァリーヌ王国に入るのが夜中になると」
「そうか。それなら急いだ方が良いな………それじゃあ、俺たちは先に進むんで」
「お主たちは、ツァリーヌ王国に行くでござるか? それなら拙者も連れてってもらえないだろうか?」
ルイちゃんを見たエッタさんは驚いたが、馬車の運転手さんが急いで欲しいと言っていた事を俺に伝えた。
それならばとルイちゃんに別れを言って馬車に向かおうとした時に、ルイちゃんは自分も《ツァリーヌ王国》に行くから乗せていって欲しいと頼んだ。
「えっ? まぁ……どうだろうか?」
「人数で料金は変わらないので、ミナト様が良ければ良いんじゃ無いですか?」
「じゃあ、一緒にツァリーヌ王国に行く?」
「かたじけない!! この恩は一生忘れないでござる」
俺だけでは決められないので、ミナトファミリーのブレーンであるエッタさんに意見を求める。
料金としては人数が増えても変わらないからと、ルイちゃんの同行を許可してくれた。
ルイちゃんは侍の様に頭を下げて礼儀正しさを見せるが、確実に変わった子ではあると思う。
「ドラゴンニュートかわん!?」
「なんで、ドラゴンニュートがにゃ………」
「私も初めて見ました………」
「まぁ色々あったもんで」
ルイちゃんを馬車に案内すると、カエデちゃんたちが本物のドラゴンニュートを見て驚きを隠せずにいる。
そんな中でルイちゃんは、馬車の中で正座して頭を下げながら自己紹介をするのである。
「拙者は、ドラゴンニュート族の《ルイ=サザンザール》と申します………少しの間、やっかいになります!!」
「ご 語尾が変わってるわん!!」
「それはカエデちゃんたちは言えないと思うけど………」
3人とも変わってはいるが、悪い人では無さそうだと思ってルイちゃんを受け入れてくれた。
自己紹介も終わったところで、俺はルイちゃんに至極当然な質問を投げかける。
「ルイちゃんは、どうして侍語なの?」
「拙者の父上が、若い時に侍から剣術を習ったらしく、幼い時から拙者も刀での剣術を習っていたからでござる」
「そういう事だったのか……それで腰につけてる刀は、相当なモノじゃない?」
「お目が高いでござるな!! そう……この刀は最上作《妖刀:国慶ノ綱》でござる!!」
ルイちゃんは父親の影響で、このござる言葉になったらしく、腰にある刀も相当なモノだった。
「妖刀って、あの呪われてるっていう奴っ!? そんなのを持ってて大丈夫なのか?」
「この刀は、人の魔力を異様に吸い取る呪いがかかっているんでござる。しかし我々ドラゴンニュートは、他の種族よりも遥かに魔力量が多いんでござる!!」
「そういう事か。つまりはルイちゃんに、うってつけの刀だって事なんだろうな」
ルイちゃんの持っている妖刀は、人の魔力を吸い取ってしまうらしく普通の人間は使えないらしい。
しかしドラゴンニュートは、色々な種族の中で遥かに魔力量が多く向いていると言える。
「それに拙者のオリジナルスキル《補充》のおかげで魔力の心配もないでござる!!」
「そんなにうってつけの人もいないだろうなぁ………」
なんとルイちゃんにはオリジナルスキルがあり、そのスキルの効果は失った魔力量を直ぐに補充するというモノらしい。
その為に魔力量の心配はないが、オリジナルスキルを使用時には体力をたくさん使うみたいだ。
「それで、これからツァリーヌ王国に行って何をするんだ?」
「それなら拙者は、侍になる為に出て行った父上を探して冒険してるでござる!! 何処にいるかも分からない為に、世界各地を回る予定でござる!!」
「そういう冒険をしてるんだ。ルイちゃんも侍になりたいって思ってるの?」
「なりたいでござる!! 侍っていうのは、とてもかっこいいもので武士道というのは尊敬できるでござる!!」
ルイちゃんは父親を探して冒険しているらしく、見つけるまでは世界を回るつもりなんだと話した。
そしてルイちゃんも父親の様に、そして日ノ国の侍たちの様に武士道を極めたいと話してくれる。
俺の前世は日本人であり、武道を行なっていた人間として、武士道を尊んでくれる事は嬉しい事だ。
「俺たちも世界を回るつもりなんだ。君も父親が見つかるまで、一緒に冒険しないかい?」
「ミナト様!?」
「いつもの事だわん」
「良いのでござるか!! 1人旅というのは、中々に寂しいものがあるでござる!!」
俺がルイちゃんに旅を一緒にしないかと聞いたところ、新しい女子が増えるのかとエッタさんは驚いて俺の方を見る。
それに対してルイちゃんは寂しかったから良かったと言って、俺たちの旅に同行する事が決まった。
エッタさんたちを危険に晒すわけにもいかず、俺が馬車を確認すると屋根の上から刃物の様なモノで脅されてしまう。
「これは、お前が1人でやったのか?」
「そうでござる」
「お前は山賊なのか? それと、そのござるってのは何なんだ」
「山賊では無いでござる。このござるってのは、侍に憧れているからでござる!!」
そういう事ね。
今の問答で分かった事は声からして女の子である。
そして変な子であるのは確実だが、これだけの男を皆殺しにできるのは、ただの可愛い女の子ってわけじゃ無いだろう。
「どうして、この男たちを殺したんだ? あと悲鳴を上げたであろう女の子たちが見当たらないが?」
「この男たちは人攫いでござる。だから、拙者の刀の錆になって貰ったでござる………それと女子たちならば、既に解放して故郷に帰したでござる」
「そうか。それなら良いが………そろそろ刀を下げてもらっても大丈夫だろうか?」
「それは失敬した」
この男たちは旅人を装った人攫いらしく、さっきの悲鳴を上げていたのは攫われた女の子らしい。
それならば、この女の子は別に山賊でも悪い奴でも無さそうなので、こちらから刀を下げてもらう事を頼んだ。
するとスッと刀が下ろされて、鞘に収める音が聞こえて少しは安心して振り返り驚く。
「ど ドラゴンニュートっ!?」
「そうでござる。拙者は、ドラゴンニュートの《ルイ=サザンザール》でござる!!」
「さが多いな……」
振り返ると目の前には袴を履いて、腰には刀を収めている黒髪ロングの美人、頭には角と背中に翼を生やしたドラゴンニュートの女の子だった。
ドラゴンニュートは平たく言えば、まぁ龍人族ではあるが普通の獣人族とはレベルが違う。
それは魔法やらスキルの話だと思っていたが、まさか顔までレベルが飛び抜けているなんて驚きで言葉にならない。
しかしドラゴンニュートの女の子が、どうして侍に憧れてござるなんて言っているのだろうか。
「お主たちは、悪い奴らでは無さそうだな?」
「多分だけど悪い奴では無いよ。一応は、冒険者はやっているけどね………」
「何と!? その若さで冒険者をやっているでござるか!!」
「まぁ……はい」
普通のテンションで喋りかけているが、このルイちゃんは常にテンションが高く周りを困らせるタイプの女の子だろう。
しかし俺からすれば話は別だ。
こんな可愛い子に困らせるのならば、どれだけ困らされても引き受けてやっても良いくらい。
そんな事を考えていると、心配になったエッタさんが呼びに来てくれてドラゴンニュートのルイちゃんと出会う。
「ドラゴンニュートですか!? どうして、こんなところにいるんです………そ それよりも馬車の運転手さんが、このままではツァリーヌ王国に入るのが夜中になると」
「そうか。それなら急いだ方が良いな………それじゃあ、俺たちは先に進むんで」
「お主たちは、ツァリーヌ王国に行くでござるか? それなら拙者も連れてってもらえないだろうか?」
ルイちゃんを見たエッタさんは驚いたが、馬車の運転手さんが急いで欲しいと言っていた事を俺に伝えた。
それならばとルイちゃんに別れを言って馬車に向かおうとした時に、ルイちゃんは自分も《ツァリーヌ王国》に行くから乗せていって欲しいと頼んだ。
「えっ? まぁ……どうだろうか?」
「人数で料金は変わらないので、ミナト様が良ければ良いんじゃ無いですか?」
「じゃあ、一緒にツァリーヌ王国に行く?」
「かたじけない!! この恩は一生忘れないでござる」
俺だけでは決められないので、ミナトファミリーのブレーンであるエッタさんに意見を求める。
料金としては人数が増えても変わらないからと、ルイちゃんの同行を許可してくれた。
ルイちゃんは侍の様に頭を下げて礼儀正しさを見せるが、確実に変わった子ではあると思う。
「ドラゴンニュートかわん!?」
「なんで、ドラゴンニュートがにゃ………」
「私も初めて見ました………」
「まぁ色々あったもんで」
ルイちゃんを馬車に案内すると、カエデちゃんたちが本物のドラゴンニュートを見て驚きを隠せずにいる。
そんな中でルイちゃんは、馬車の中で正座して頭を下げながら自己紹介をするのである。
「拙者は、ドラゴンニュート族の《ルイ=サザンザール》と申します………少しの間、やっかいになります!!」
「ご 語尾が変わってるわん!!」
「それはカエデちゃんたちは言えないと思うけど………」
3人とも変わってはいるが、悪い人では無さそうだと思ってルイちゃんを受け入れてくれた。
自己紹介も終わったところで、俺はルイちゃんに至極当然な質問を投げかける。
「ルイちゃんは、どうして侍語なの?」
「拙者の父上が、若い時に侍から剣術を習ったらしく、幼い時から拙者も刀での剣術を習っていたからでござる」
「そういう事だったのか……それで腰につけてる刀は、相当なモノじゃない?」
「お目が高いでござるな!! そう……この刀は最上作《妖刀:国慶ノ綱》でござる!!」
ルイちゃんは父親の影響で、このござる言葉になったらしく、腰にある刀も相当なモノだった。
「妖刀って、あの呪われてるっていう奴っ!? そんなのを持ってて大丈夫なのか?」
「この刀は、人の魔力を異様に吸い取る呪いがかかっているんでござる。しかし我々ドラゴンニュートは、他の種族よりも遥かに魔力量が多いんでござる!!」
「そういう事か。つまりはルイちゃんに、うってつけの刀だって事なんだろうな」
ルイちゃんの持っている妖刀は、人の魔力を吸い取ってしまうらしく普通の人間は使えないらしい。
しかしドラゴンニュートは、色々な種族の中で遥かに魔力量が多く向いていると言える。
「それに拙者のオリジナルスキル《補充》のおかげで魔力の心配もないでござる!!」
「そんなにうってつけの人もいないだろうなぁ………」
なんとルイちゃんにはオリジナルスキルがあり、そのスキルの効果は失った魔力量を直ぐに補充するというモノらしい。
その為に魔力量の心配はないが、オリジナルスキルを使用時には体力をたくさん使うみたいだ。
「それで、これからツァリーヌ王国に行って何をするんだ?」
「それなら拙者は、侍になる為に出て行った父上を探して冒険してるでござる!! 何処にいるかも分からない為に、世界各地を回る予定でござる!!」
「そういう冒険をしてるんだ。ルイちゃんも侍になりたいって思ってるの?」
「なりたいでござる!! 侍っていうのは、とてもかっこいいもので武士道というのは尊敬できるでござる!!」
ルイちゃんは父親を探して冒険しているらしく、見つけるまでは世界を回るつもりなんだと話した。
そしてルイちゃんも父親の様に、そして日ノ国の侍たちの様に武士道を極めたいと話してくれる。
俺の前世は日本人であり、武道を行なっていた人間として、武士道を尊んでくれる事は嬉しい事だ。
「俺たちも世界を回るつもりなんだ。君も父親が見つかるまで、一緒に冒険しないかい?」
「ミナト様!?」
「いつもの事だわん」
「良いのでござるか!! 1人旅というのは、中々に寂しいものがあるでござる!!」
俺がルイちゃんに旅を一緒にしないかと聞いたところ、新しい女子が増えるのかとエッタさんは驚いて俺の方を見る。
それに対してルイちゃんは寂しかったから良かったと言って、俺たちの旅に同行する事が決まった。
10
あなたにおすすめの小説
クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?
青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。
最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。
普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた?
しかも弱いからと森に捨てられた。
いやちょっとまてよ?
皆さん勘違いしてません?
これはあいの不思議な日常を書いた物語である。
本編完結しました!
相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです!
1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…
オバちゃんだからこそ ~45歳の異世界珍道中~
鉄 主水
ファンタジー
子育ても一段落した40過ぎの訳あり主婦、里子。
そんなオバちゃん主人公が、突然……異世界へ――。
そこで里子を待ち構えていたのは……今まで見たことのない奇抜な珍獣であった。
「何がどうして、なぜこうなった! でも……せっかくの異世界だ! 思いっ切り楽しんじゃうぞ!」
オバちゃんパワーとオタクパワーを武器に、オバちゃんは我が道を行く!
ラブはないけど……笑いあり、涙ありの異世界ドタバタ珍道中。
いざ……はじまり、はじまり……。
※この作品は、エブリスタ様、小説家になろう様でも投稿しています。
悪役令息、前世の記憶により悪評が嵩んで死ぬことを悟り教会に出家しに行った結果、最強の聖騎士になり伝説になる
竜頭蛇
ファンタジー
ある日、前世の記憶を思い出したシド・カマッセイはこの世界がギャルゲー「ヒロイックキングダム」の世界であり、自分がギャルゲの悪役令息であると理解する。
評判が悪すぎて破滅する運命にあるが父親が毒親でシドの悪評を広げたり、関係を作ったものには危害を加えるので現状では何をやっても悪評に繋がるを悟り、家との関係を断って出家をすることを決意する。
身を寄せた教会で働くうちに評判が上がりすぎて、聖女や信者から崇められたり、女神から一目置かれ、やがて最強の聖騎士となり、伝説となる物語。
裏切られ続けた負け犬。25年前に戻ったので人生をやり直す。当然、裏切られた礼はするけどね
竹井ゴールド
ファンタジー
冒険者ギルドの雑用として働く隻腕義足の中年、カーターは裏切られ続ける人生を送っていた。
元々は食堂の息子という人並みの平民だったが、
王族の継承争いに巻き込まれてアドの街の毒茸流布騒動でコックの父親が毒茸の味見で死に。
代わって雇った料理人が裏切って金を持ち逃げ。
父親の親友が融資を持ち掛けるも平然と裏切って借金の返済の為に母親と妹を娼館へと売り。
カーターが冒険者として金を稼ぐも、後輩がカーターの幼馴染に横恋慕してスタンピードの最中に裏切ってカーターは片腕と片足を損失。カーターを持ち上げていたギルマスも裏切り、幼馴染も去って後輩とくっつく。
その後は負け犬人生で冒険者ギルドの雑用として細々と暮らしていたのだが。
ある日、人ならざる存在が話しかけてきた。
「この世界は滅びに進んでいる。是正しなければならない。手を貸すように」
そして気付けは25年前の15歳にカーターは戻っており、二回目の人生をやり直すのだった。
もちろん、裏切ってくれた連中への返礼と共に。
少し冷めた村人少年の冒険記
mizuno sei
ファンタジー
辺境の村に生まれた少年トーマ。実は日本でシステムエンジニアとして働き、過労死した三十前の男の生まれ変わりだった。
トーマの家は貧しい農家で、神から授かった能力も、村の人たちからは「はずれギフト」とさげすまれるわけの分からないものだった。
優しい家族のために、自分の食い扶持を減らそうと家を出る決心をしたトーマは、唯一無二の相棒、「心の声」である〈ナビ〉とともに、未知の世界へと旅立つのであった。
俺、何しに異世界に来たんだっけ?
右足の指
ファンタジー
「目的?チートスキル?…なんだっけ。」
主人公は、転生の儀に見事に失敗し、爆散した。
気づいた時には見知らぬ部屋、見知らぬ空間。その中で佇む、美しい自称女神の女の子…。
「あなたに、お願いがあります。どうか…」
そして体は宙に浮き、見知らぬ方陣へと消え去っていく…かに思えたその瞬間、空間内をとてつもない警報音が鳴り響く。周りにいた羽の生えた天使さんが騒ぎたて、なんだかポカーンとしている自称女神、その中で突然と身体がグチャグチャになりながらゆっくり方陣に吸い込まれていく主人公…そして女神は確信し、呟いた。
「やべ…失敗した。」
女神から託された壮大な目的、授けられたチートスキルの数々…その全てを忘れた主人公の壮大な冒険(?)が今始まる…!
世の中は意外と魔術で何とかなる
ものまねの実
ファンタジー
新しい人生が唐突に始まった男が一人。目覚めた場所は人のいない森の中の廃村。生きるのに精一杯で、大層な目標もない。しかしある日の出会いから物語は動き出す。
神様の土下座・謝罪もない、スキル特典もレベル制もない、転生トラックもそれほど走ってない。突然の転生に戸惑うも、前世での経験があるおかげで図太く生きられる。生きるのに『隠してたけど実は最強』も『パーティから追放されたから復讐する』とかの設定も必要ない。人はただ明日を目指して歩くだけで十分なんだ。
『王道とは歩むものではなく、その隣にある少しずれた道を歩くためのガイドにするくらいが丁度いい』
平凡な生き方をしているつもりが、結局騒ぎを起こしてしまう男の冒険譚。困ったときの魔術頼み!大丈夫、俺上手に魔術使えますから。※主人公は結構ズルをします。正々堂々がお好きな方はご注意ください。
異世界転移からふざけた事情により転生へ。日本の常識は意外と非常識。
久遠 れんり
ファンタジー
普段の、何気ない日常。
事故は、予想外に起こる。
そして、異世界転移? 転生も。
気がつけば、見たことのない森。
「おーい」
と呼べば、「グギャ」とゴブリンが答える。
その時どう行動するのか。
また、その先は……。
初期は、サバイバル。
その後人里発見と、自身の立ち位置。生活基盤を確保。
有名になって、王都へ。
日本人の常識で突き進む。
そんな感じで、進みます。
ただ主人公は、ちょっと凝り性で、行きすぎる感じの日本人。そんな傾向が少しある。
異世界側では、少し非常識かもしれない。
面白がってつけた能力、超振動が意外と無敵だったりする。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる