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一生の不覚!
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気がついたら医務室にいた。
何と!私はあの後、推しの圧力に負けて、のぼせた挙句に鼻血を出して倒れたらしい。
何たる事だ!!
ミランダ、一生の不覚。
しかも、運んでくれたのはグラント副隊長だ。
まあ、そうだろう、彼の前で倒れたのだから。
あぁぁぁぁぁ、もう穴があったら入りたい。
彼の小一時間ほど前の記憶を全て消去して欲しい。切に願う、
全くもって修行が足りない。
誠に不甲斐ない。
あ~あ、お姫様さま抱っこで運ばれるところ、誰かに見られてたらまた要らぬ誤解を受けてしまうだろうな・・・
ハァ、憂鬱。
医務室のドアが控えめにノックされ、騎士団の女医さんが応じてくれて、入って来たのは、今一番気まずいグラント副隊長だった。
オーマイガッッッ!!
どうしよう合わせる顔がない。
とりあえず、畳んだタオルで隠して目だけ出そう。
私はベッドから起き上がった。
鼻血は止まっていた。ほっ。
「ミランダ、気がついたか?倒れてしまうほど体調崩してたのに気づいてやれずにすまなかった」
グラント副隊長は見た事ないくらいシュンとした表情でこちらを見ていた。それはそれで萌えるな。
あ、いやいや、こちらの修行不足であり、副隊長が謝ることなど一つも無い。
しかも、ミランダ呼びはどうやら彼の中で定着した様だ。仕方ないこちらが慣れるしかあるまい。おぅふ。
「こちらこそ、重ね重ねご迷惑おかけしました。私の不徳と致すところであり、副隊長に手落ちなど一つもありません」
「いやいや、考えたら3対1で応じていたのだ、戦場でも緊張する」
いやいや、あの三人は正直、ど~でも良いのだ。むしろ吹き飛んだ!
私が負けたのはグラント副隊長、あなたの魅力にですよ!
数センチの距離であの完璧な肉体美と声はヤバイ。
ダメ押しに腕の中はもう死んだと思った。
ヤバすぎて鼻血噴き出して倒れました、とは一生言えない。
「はは、そうですね」
かろうじて応じる。もうそういう事にしておこう。
「今日はもう帰って良いぞ。執務室には伝えて来たので心配ない。送って行こう」
はい?送る?誰が?グラント副隊長が?私を?
「いえいえ、もう大丈夫です。お忙しいのに申し訳ないです。一人で帰れますから」
「一人で帰して途中で倒れたら、今度こそ私は自分を許せない。お願いだから送らせて欲しい」
そこまで!?
こい願う様に言われて断りにくい。
「そうして頂いたら?鼻血はバカに出来ないのよ。ちゃんと休んで」
「・・・はい。ではお言葉に甘えて」
女医の言葉に、了承するしか無かった。
副隊長を見れば、紙袋を下げていた。私の私服なども全て入っている様だ。
私の視線に気がつき、慌てた様に付け加えた。
「あ、これはエメルさんに頼んで袋に入れてもらったのだ。私は触れていないから安心してくれ」
「いえ、本当にすみません」
「私の事務官なのだから、これくらい当たり前だ。気にするな」
私のとな!!また、パワーワードが飛び出した。
グフっとなりそうになるところを、すんでのところで耐える。
クスクスと笑う声が聞こえる。
見ると女医だった。
「もう、副隊長が真っ青で駆け込んできてビックリしたわ。
急に倒れたってオロオロして。あんな焦ってる副隊長初めて見たわ」
こちらにウィンクしてくる。
バッチンってされても・・・どう反応せいっちゅうの。
「すみません」
としか言えない。
はぁ、本当に修行が足りないな。父に再度演技指導してもらおう。どうせヤツは暇なのだ。
「もう、動けそうか?」
おっと、鼻にティッシュ詰まってるの副隊長に見られたら死ぬ。
そうっとタオルの下で確認する。うん、大丈夫。
「はい、大丈夫です」
「では行こうか」
立ち上がろうとするのを制して、何故か更にベッドに近寄って来た。
「?」
「失礼」
という声と共に、ヒョイと抱えられた。
視界が急に高くなる。
「!!!」
お姫様抱っこ再び!!ちょっ、まっ!さっきは意識無い状態だったけど、今、意識あるんですけど。
えぇぇぇ!また鼻血出るじゃろが!!!
「あの、グラント、副隊長、私、歩けますので」
しどろもどろでようやく言う。
ピタリと止まった。
「?」
「うん、良いな。今日からそう呼んでもらおう」
至近距離でまともに良い笑顔を食らう。
私、今なんて言った??グラント副隊長・・・しまったぁぁぁ!
思わず両手で口を押さえた。しかし、もう遅い。
何故かご機嫌な様子のグラント副隊長にお姫さま抱っこされたまま、救護室を出た。
「転移と馬とどっちがいい?」
馬!二人乗りしろと?いや、もうこれ以上羞恥プレイは耐えられません。
「転移でお願いします」
「・・・わかった」
すかさず、私が言うと、やや残念そうに言われた。何故だ?
あ、住所を共有しなくてはいけない。
「住所を共有しますので手を・・・」
「使えない。額を合わせてくれ」
こちらに傾けてくる。ひぇぇぇ!この形の良いデコに私のデコを合わせろと?マジか!しかも自ら。
馬もハードル高いがこちらもハードルが高かった!
ほら、早く、と言う様に更にこちらに近づけてくる。
うぅっ仕方ない。
「し、失礼します」
「どうぞ」
笑いを堪えるような面白がる様な声だ。
そうっと副隊長の両こめかみを押さえ、目を閉じて自分の額と合わせる。
目を開けてたら、無理だ。耐えられん。
もう無だ!無の境地だ!いや、余計な事を考えずに住所のみ思い浮かべて共有だ!!
数秒で共有し終わった。ほう、寿命がちぢむ。
「ミランダの魔力は心地良いな」
間近にある透明なブルーグレーの瞳が柔らかく細められた。
おぅふ、今日はもう死ぬな、もだえ死ぬ。
私は半ば魂が抜けたまま、転移した。
何と!私はあの後、推しの圧力に負けて、のぼせた挙句に鼻血を出して倒れたらしい。
何たる事だ!!
ミランダ、一生の不覚。
しかも、運んでくれたのはグラント副隊長だ。
まあ、そうだろう、彼の前で倒れたのだから。
あぁぁぁぁぁ、もう穴があったら入りたい。
彼の小一時間ほど前の記憶を全て消去して欲しい。切に願う、
全くもって修行が足りない。
誠に不甲斐ない。
あ~あ、お姫様さま抱っこで運ばれるところ、誰かに見られてたらまた要らぬ誤解を受けてしまうだろうな・・・
ハァ、憂鬱。
医務室のドアが控えめにノックされ、騎士団の女医さんが応じてくれて、入って来たのは、今一番気まずいグラント副隊長だった。
オーマイガッッッ!!
どうしよう合わせる顔がない。
とりあえず、畳んだタオルで隠して目だけ出そう。
私はベッドから起き上がった。
鼻血は止まっていた。ほっ。
「ミランダ、気がついたか?倒れてしまうほど体調崩してたのに気づいてやれずにすまなかった」
グラント副隊長は見た事ないくらいシュンとした表情でこちらを見ていた。それはそれで萌えるな。
あ、いやいや、こちらの修行不足であり、副隊長が謝ることなど一つも無い。
しかも、ミランダ呼びはどうやら彼の中で定着した様だ。仕方ないこちらが慣れるしかあるまい。おぅふ。
「こちらこそ、重ね重ねご迷惑おかけしました。私の不徳と致すところであり、副隊長に手落ちなど一つもありません」
「いやいや、考えたら3対1で応じていたのだ、戦場でも緊張する」
いやいや、あの三人は正直、ど~でも良いのだ。むしろ吹き飛んだ!
私が負けたのはグラント副隊長、あなたの魅力にですよ!
数センチの距離であの完璧な肉体美と声はヤバイ。
ダメ押しに腕の中はもう死んだと思った。
ヤバすぎて鼻血噴き出して倒れました、とは一生言えない。
「はは、そうですね」
かろうじて応じる。もうそういう事にしておこう。
「今日はもう帰って良いぞ。執務室には伝えて来たので心配ない。送って行こう」
はい?送る?誰が?グラント副隊長が?私を?
「いえいえ、もう大丈夫です。お忙しいのに申し訳ないです。一人で帰れますから」
「一人で帰して途中で倒れたら、今度こそ私は自分を許せない。お願いだから送らせて欲しい」
そこまで!?
こい願う様に言われて断りにくい。
「そうして頂いたら?鼻血はバカに出来ないのよ。ちゃんと休んで」
「・・・はい。ではお言葉に甘えて」
女医の言葉に、了承するしか無かった。
副隊長を見れば、紙袋を下げていた。私の私服なども全て入っている様だ。
私の視線に気がつき、慌てた様に付け加えた。
「あ、これはエメルさんに頼んで袋に入れてもらったのだ。私は触れていないから安心してくれ」
「いえ、本当にすみません」
「私の事務官なのだから、これくらい当たり前だ。気にするな」
私のとな!!また、パワーワードが飛び出した。
グフっとなりそうになるところを、すんでのところで耐える。
クスクスと笑う声が聞こえる。
見ると女医だった。
「もう、副隊長が真っ青で駆け込んできてビックリしたわ。
急に倒れたってオロオロして。あんな焦ってる副隊長初めて見たわ」
こちらにウィンクしてくる。
バッチンってされても・・・どう反応せいっちゅうの。
「すみません」
としか言えない。
はぁ、本当に修行が足りないな。父に再度演技指導してもらおう。どうせヤツは暇なのだ。
「もう、動けそうか?」
おっと、鼻にティッシュ詰まってるの副隊長に見られたら死ぬ。
そうっとタオルの下で確認する。うん、大丈夫。
「はい、大丈夫です」
「では行こうか」
立ち上がろうとするのを制して、何故か更にベッドに近寄って来た。
「?」
「失礼」
という声と共に、ヒョイと抱えられた。
視界が急に高くなる。
「!!!」
お姫様抱っこ再び!!ちょっ、まっ!さっきは意識無い状態だったけど、今、意識あるんですけど。
えぇぇぇ!また鼻血出るじゃろが!!!
「あの、グラント、副隊長、私、歩けますので」
しどろもどろでようやく言う。
ピタリと止まった。
「?」
「うん、良いな。今日からそう呼んでもらおう」
至近距離でまともに良い笑顔を食らう。
私、今なんて言った??グラント副隊長・・・しまったぁぁぁ!
思わず両手で口を押さえた。しかし、もう遅い。
何故かご機嫌な様子のグラント副隊長にお姫さま抱っこされたまま、救護室を出た。
「転移と馬とどっちがいい?」
馬!二人乗りしろと?いや、もうこれ以上羞恥プレイは耐えられません。
「転移でお願いします」
「・・・わかった」
すかさず、私が言うと、やや残念そうに言われた。何故だ?
あ、住所を共有しなくてはいけない。
「住所を共有しますので手を・・・」
「使えない。額を合わせてくれ」
こちらに傾けてくる。ひぇぇぇ!この形の良いデコに私のデコを合わせろと?マジか!しかも自ら。
馬もハードル高いがこちらもハードルが高かった!
ほら、早く、と言う様に更にこちらに近づけてくる。
うぅっ仕方ない。
「し、失礼します」
「どうぞ」
笑いを堪えるような面白がる様な声だ。
そうっと副隊長の両こめかみを押さえ、目を閉じて自分の額と合わせる。
目を開けてたら、無理だ。耐えられん。
もう無だ!無の境地だ!いや、余計な事を考えずに住所のみ思い浮かべて共有だ!!
数秒で共有し終わった。ほう、寿命がちぢむ。
「ミランダの魔力は心地良いな」
間近にある透明なブルーグレーの瞳が柔らかく細められた。
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私は半ば魂が抜けたまま、転移した。
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