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2章
17 今度こそ
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* * *
正直なところ、サイベリアンはケンに拒否されるとは思っていなかった。後ろから回した手が胸の突起を掠めれば、「んぅっ」とあえかな声を漏らす。滑らかな肌に滑らせれば、肩まで赤く染めて身体をぴくぴくと震わせる。
どこを触れても微かな刺激を拾って、身体を反応させていた。
つんと立ち上がった乳首を指で摘まみ上げて、つま先でひっかけば、「ん、! ふっ」と堪えきれない喘ぎを漏らし、太ももに這わせた手で中心を探ればすでに芯をもって立ち上がり、歓びの泪を先からこぼしていた。
ケンは快楽に弱い。
身体的な接触にも耐性がないのか、何をしてもいい反応を返してくる。このまま責め立てれば、朝から乱れるケンを見られるだろうと高を括っていたのだ。
だが、予想に反して「ダメです」と。「触らないで」と直接的な拒否を口にした。
そんなこと言っても、ケンだって股間をこんなに腫らしてそのまま止められるわけがない。胸の突起をぎゅっと摘まみ上げると、「んぁあ!」と喘いで、先走りを漏らす。
もう一押ししたら、落ちるのではないか。
そんなことを考えて、「嫌なら止めるけど?」と耳元で低く囁いてやれば、肌を粟立たせて身体を震わせた。
だが、ケンは靡かなかった。
「いけないこと」だと。自分は「プレイをするためにいるのではないか」とサイベリアンに尋ねてくる。
そうではない。そうではないのだ。
プレイをするのは大前提だが、ただただケンにもっと触れたい。それだけだ。
だが、いまそれを言ってもケンは困惑するかもしれない。まだまだ、時間はあるのだから、ゆっくりことを進めていけばいい。急いては事を仕損じる。
サイベリアンはいますぐにどうこうするのは諦めて、自分を落ち着かせるために深く息を吐く。
「……わかったよ」
と絞り出すように言った声が、ふてくされたように聞こえないといいなと思った。ケンの嫌がることを無理強いしたいとは思わない。だが、なかなかに自分の股間も正直なのだ。
二度寝を促せば、ケンは素直に従って再びサイベリアンの腕の中におさまる。腰に押し付けられているサイベリアンの昂ぶりなど、少しも気にならないのか、すぐにすうすうと寝息を立て始めた。
一方のサイベリアンは寝つこうにも寝つけなかった。
途中でくったりと平静を取り戻したケンの股間とは反対に、腕の中のいとしい人と素肌を合わせていることに、理性ではダメだとわかっているのに、本能は「まだ、おさまらぬ」といわんばかりに主張を続けている。
ケンは一度眠ると起きない。
昨晩、眠りに落ちたケンをハウスから自分の屋敷に移動させる間も、一度も目を覚ましはしなかった。初めて屋敷に連れて来た時はGlareにあてられてサブドロップ寸前であったこともあり、気絶しているものと思っていたが、昨晩ベッドに突っ伏したケンにクリーンをかけようが、タオルで肌を拭こうが、がたがたと馬車で移動させようが、起きる様子は少しも無かった。
悪い考えが頭をよぎる。
眠っている相手にどうこう……というのは、自分の信条に大きく反するのだが……。
この中途半端に投げ出されてしまったままの昂ぶりを抑える方法として、すべすべとしたケンの太ももに自身のペニスを差し込んではどうか。
だが、サイベリアンはすんでのところで思いとどまり、結局ベッドを抜け出した。
そう、焦ることはない。時間はあるのだから──。
今回は同じ過ちは繰り返さない。起きたケンが一人で屋敷を抜け出すことがないように十分に対策をしている。
自分が部屋から出るのと入れ替わりに、扉の前で待機していたメイドを部屋の中に入れる。目が覚めた時にケンの世話をしてもらうように、風呂と着替えを手伝う用に言い含めた。
服も下着もベッドルームには置いていない。何よりハウスから全裸でケンを連れてきているのだから。彼が元々身に着けていたものはここには一つもない。代わりに用意していたケンに似合いそうな服を出すように指示をする。
今度こそ朝食を一緒に摂る。これからは朝食だけでなく昼食も夕食も一緒にするのだ。
好き嫌いもわからないから色々用意させなくては──。食事をしながら、ケンについて色々と話を聞くのだ。
どこの出身で、なぜハウスで働いていて、どうして記憶がないのか……。
そんなことを考えながら廊下を歩いていると、向かいから人影が近づいてきた。
サイベリアンはその人物を見て、眉をひそめる。
「とうとう、攫ってきたって?」
正直なところ、サイベリアンはケンに拒否されるとは思っていなかった。後ろから回した手が胸の突起を掠めれば、「んぅっ」とあえかな声を漏らす。滑らかな肌に滑らせれば、肩まで赤く染めて身体をぴくぴくと震わせる。
どこを触れても微かな刺激を拾って、身体を反応させていた。
つんと立ち上がった乳首を指で摘まみ上げて、つま先でひっかけば、「ん、! ふっ」と堪えきれない喘ぎを漏らし、太ももに這わせた手で中心を探ればすでに芯をもって立ち上がり、歓びの泪を先からこぼしていた。
ケンは快楽に弱い。
身体的な接触にも耐性がないのか、何をしてもいい反応を返してくる。このまま責め立てれば、朝から乱れるケンを見られるだろうと高を括っていたのだ。
だが、予想に反して「ダメです」と。「触らないで」と直接的な拒否を口にした。
そんなこと言っても、ケンだって股間をこんなに腫らしてそのまま止められるわけがない。胸の突起をぎゅっと摘まみ上げると、「んぁあ!」と喘いで、先走りを漏らす。
もう一押ししたら、落ちるのではないか。
そんなことを考えて、「嫌なら止めるけど?」と耳元で低く囁いてやれば、肌を粟立たせて身体を震わせた。
だが、ケンは靡かなかった。
「いけないこと」だと。自分は「プレイをするためにいるのではないか」とサイベリアンに尋ねてくる。
そうではない。そうではないのだ。
プレイをするのは大前提だが、ただただケンにもっと触れたい。それだけだ。
だが、いまそれを言ってもケンは困惑するかもしれない。まだまだ、時間はあるのだから、ゆっくりことを進めていけばいい。急いては事を仕損じる。
サイベリアンはいますぐにどうこうするのは諦めて、自分を落ち着かせるために深く息を吐く。
「……わかったよ」
と絞り出すように言った声が、ふてくされたように聞こえないといいなと思った。ケンの嫌がることを無理強いしたいとは思わない。だが、なかなかに自分の股間も正直なのだ。
二度寝を促せば、ケンは素直に従って再びサイベリアンの腕の中におさまる。腰に押し付けられているサイベリアンの昂ぶりなど、少しも気にならないのか、すぐにすうすうと寝息を立て始めた。
一方のサイベリアンは寝つこうにも寝つけなかった。
途中でくったりと平静を取り戻したケンの股間とは反対に、腕の中のいとしい人と素肌を合わせていることに、理性ではダメだとわかっているのに、本能は「まだ、おさまらぬ」といわんばかりに主張を続けている。
ケンは一度眠ると起きない。
昨晩、眠りに落ちたケンをハウスから自分の屋敷に移動させる間も、一度も目を覚ましはしなかった。初めて屋敷に連れて来た時はGlareにあてられてサブドロップ寸前であったこともあり、気絶しているものと思っていたが、昨晩ベッドに突っ伏したケンにクリーンをかけようが、タオルで肌を拭こうが、がたがたと馬車で移動させようが、起きる様子は少しも無かった。
悪い考えが頭をよぎる。
眠っている相手にどうこう……というのは、自分の信条に大きく反するのだが……。
この中途半端に投げ出されてしまったままの昂ぶりを抑える方法として、すべすべとしたケンの太ももに自身のペニスを差し込んではどうか。
だが、サイベリアンはすんでのところで思いとどまり、結局ベッドを抜け出した。
そう、焦ることはない。時間はあるのだから──。
今回は同じ過ちは繰り返さない。起きたケンが一人で屋敷を抜け出すことがないように十分に対策をしている。
自分が部屋から出るのと入れ替わりに、扉の前で待機していたメイドを部屋の中に入れる。目が覚めた時にケンの世話をしてもらうように、風呂と着替えを手伝う用に言い含めた。
服も下着もベッドルームには置いていない。何よりハウスから全裸でケンを連れてきているのだから。彼が元々身に着けていたものはここには一つもない。代わりに用意していたケンに似合いそうな服を出すように指示をする。
今度こそ朝食を一緒に摂る。これからは朝食だけでなく昼食も夕食も一緒にするのだ。
好き嫌いもわからないから色々用意させなくては──。食事をしながら、ケンについて色々と話を聞くのだ。
どこの出身で、なぜハウスで働いていて、どうして記憶がないのか……。
そんなことを考えながら廊下を歩いていると、向かいから人影が近づいてきた。
サイベリアンはその人物を見て、眉をひそめる。
「とうとう、攫ってきたって?」
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