ホールケーキを七等分!

春山ひろ

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5,王妃の地位を金で買う

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 お腹に子供がいるって、不思議です。
 どんどん大きくなっていくお腹。皮膚はちゃんとそれに対応して、伸びるんです。
 もう子供たちの動きが分かります。

 セオドア様は、毎日、子供たちに話しかけています。
 誰に名づけ親になってもらおうか。これは、二人で宰相閣下にお願いしました。

 宰相は目を見開き、うるうるさせながら、「この年になって、これほどの喜びがあろうか」と仰せられ、時間を見つけては図書館に籠られる日々。図書館で現在思案中。楽しみです。

 そうして出産予定日が近くなってきた頃。

 国の東の地方で、事件が起きました。
 東方の国から不法移民が入り込み、治安が悪化したというのです。移民たちが入り込んだのは、王妃の実家の領 地でした。王妃はその対処をセオドア様に命じました。
 当初、国王は「わざわざ王太子に行かせる必要はない」と反対しましたが、王妃が「侯爵(ちち)が、王太子様が来て下さるのであれば、心強いと申しております」と、懇願したとか。

 僕は、もういつ生まれてもおかしくないので、セオドア様に行ってほしくなかった。でも王妃が「セオドアが出産に立ち会ったところで、何ができましょう。ここは王太子としてのお役目を果たす時。ラミエルもそう思うでしょう」と、扇子で口元を隠しながら言われると、嫌とは言えません。

 こうしてセオドア様は、後ろ髪を引かれる思いで、王妃の領地に向かって出立しました。

 その翌日、僕は破水しました
 これまで経験したことのない痛みが周期的に襲ってきます。その間隔がどんどん短くなって、ああ子供たちが外で出たいんだなと思いました。
 王医が僕に声をかけます。
「目は閉じないで。おへそのあたりを見てください!」
「痛みがきたら、いきんでください!」
「大丈夫ですよ、妃殿下はお上手です」
 なにが上手なの!そんなツッコミもできないほど痛い!

「いきんでください!」と促す声に合わせ、必死でいきんでいるうち、ずるっと出た感覚が!
 産声と共に、さらにもう一度、ずるっとした感覚。そしてもう一つの産声!
 体から力が抜けました!

 当初は出血が多く、王医を焦らせてしまいましたが、なんとか処置も終わり、一安心。女官長と侍従らは喜びを爆発させ、両親は大泣きしました。
 僕は、額の汗で髪が張り付き、体も起こせない状態でしたが、乳母が双子を連れてきてくれて、胸元で抱いたとき、疲れ切ってはいたものの、なんともいえない充足感と、やっと会えた、無事に生まれたという多幸感で、涙が出ました。

 そこに陛下がいらっしゃるという先ぶれが届き、ほどなくして陛下が部屋に入ってこられました。
 陛下は「小さいな」と言われたあと、何もおっしゃいませんでした。感無量、そんな様子です。
 僕が「双子の男の子です」というと、陛下は「ああ、ああ」とだけでおっしゃり、あとは優し気に、そうっと子供たちの頭を撫でました。

 双子は、長男はマディス、次男はアマディス。名付け親になって下さった宰相によると、マディスは「屈しない」という意味の古代語で、アマディスは古代勇者の名前だそうです。マディス・アマディスとなると不屈の勇者という意味だとか。
宰相は「まことに我が国の光となる王子殿下たちでございましょう」と、破顔一笑されました。

 さて翌日。
 昨日よりは、少しマシな風情になった僕のところへ、また陛下がいらっしゃいました。この時は先ぶれもありません。突然の陛下の来訪にバーネット女官長以下、みんながアワアワしましたが、陛下は「執務の合間にどうしても会いたくなったのだ」とおっしゃって、子供たちの頭をなでなで。勇猛王と言われる猛々しい様子はどこへやら。ひたすら孫が可愛いという祖父の顔でした。
 なんとそれから毎日、陛下は執務の合間に突然、部屋にやってこられるではありませんか。時間は様々ですが、子供たちを見て、お茶を飲み、また子供たちを見て、そしてなでなで。この繰り返し。陛下のお顔はずっとデレデレでした。

 その日も陛下が来られていた時です。

「王妃様がいらっしゃいます」
 侍従が王妃の先ぶれを伝えました。

 部屋に入ってきた王妃は、まさか陛下がおられるとは思っていなかったのでしょう。隠しようもなく驚いていました。しかしすぐにいつもの張り付いた笑顔になり、「まさか陛下がおられるとは」とおっしゃって礼を取りました。
「無事に生まれて良かったわね、ラミエル」
「はい、ありがとうございます」
「私からはこれを」
 王妃は女官から受け取り、シルクで出来た美しい子供用の枕を差し出されました。

「ありがとうございます」
 僕が受け取ろうとしましたが、王妃は「私がお子のベッドに置きましょう」というではありませんか!
 はっきり言って、ちゃんと確認してからでないと置きたくないというのが本音です。ただのシルクかどうか分かりませんし、何か薬品が染み込ませてあるやもしれません。
 しかし、この王妃の言いようによってバーネット女官長でさえ動けませんでした。

 すると陛下がすっと手を出され、王妃から枕を取ったのです。
 一番驚いたのは僕ではなく王妃でした。

「陛下、な、なにを」
 王妃には一切反応せず、陛下は枕をパンパンと叩いたり、四隅を掴んだりしています。その様子に王妃は狼狽しました。しまいには陛下は枕を両手で握って中に異物がないか調べたり、挙句は匂いを嗅いで安全かどうか確認しました。

 王妃の顔色は土気色です。
「何もないようだな」
 陛下は安心したようでした。しかし王妃は納得できない様子。
「へ、陛下。お言葉ながら、あ、あまりにも私に敬意を欠いておられます」
「その方には王妃という役職を全うせよと命じたはずだが、とても全うしているとは言い難いからな」

 王妃は震え、俯き加減で「役職とはひどい仰せ。へ、陛下が…陛下が私を選んでくださいましたのに、この仕打ちはあんまりでございます」といいました。

「わしが選んだ?意味が分からない。何を言っているのだ」
「そんな!たくさんの王妃候補の中から私を王妃に選んだのは、陛下でございましょうが!」
「どういう話になっているのだ。なぜ、話が通じない。侯爵を、オレルアン侯爵を呼べ!今日は登城している!」

 陛下の命令に侍従たちが一斉に動きました。
 僕はバーネット女官長と乳母を呼び、子供たちを子供部屋へベッドごと移動するよう命じます。
 そうしている間にオレルアン侯爵が部屋に入ってきました。
 急いできたからでしょう、少し汗をかいておられます。侯爵は部屋に入るなり、状況を把握できず、固まってしまいました。

 陛下は侯爵を見据えて言いました。
「前王妃(アナスタシア)を亡くした後、わしは結婚しないと、貴族院にはっきりと伝えた。わしの王妃はアナスタシアだけで、それは亡くなっても変わらないと。しかし貴族院は納得しなかった。王太子一人では心もとないから、どうしても新たに王妃を迎えて欲しいと。それほどいうのであればと、一つ条件を出した。わしは次の王妃は愛せない。ただ王妃という役職を全うするだけの存在になるが、それでもいいという令嬢がいれば、王妃として迎えよう。迎えたからには、王妃として手厚く遇すると。
 わしの条件は、適齢期の令嬢がいる伯爵家以上の貴族家に伝えた。
 その結果、それでもいいといったのは、オレルアン侯爵、その方のみ。そうだったよな、侯爵」

 侯爵は目が泳ぎつつ、肩で大きく息を吐いて「はい」と言いました。王妃はこの事実を初めて知ったようです。
「そ、そんなお父様、陛下が私を選んでくださったのではなかったのですか?」
 侯爵は王妃を見ようとしません。

「恐れながら陛下、発言の御許可を」
 バーネット女官長です。
「許す」
 女官長は王妃に礼を取りました。
「恐れながら王妃様。陛下の仰せは事実にございます。王家より『王妃に関するお尋ね』という文書が、適齢期の令嬢のいる伯爵家以上の貴族家に届きました。当時、私は結婚を控えておりましたので、お断りしました。また妹にも確認しましたが、美丈夫であられる陛下のお近くにいて、最初から完全に愛の期待できない状況は、さすがに辛すぎると、お断りしました。貴族同士の政略結婚に愛は必要ないとはいえ、お互いに歩み寄り、少しづつ情愛を育てていくというのが常でございます。が、陛下は予め愛はないと断言されたわけですから、さすがに一生を『王妃』という役職(ビジネス)だけで終わるのは辛ろうございます。それに前王妃様と陛下の仲睦まじい様子を、全ての貴族家は存じております。次の王妃は、前王妃様と常に比較されるのです。前王妃様と陛下は運命の番でございましたから、その前王妃様との比較は、想像すれば、かなり辛いと誰でも分かります。そういったことを鑑みて、妹も断りました。この『王妃に関するお尋ね』は、全ての貴族は存じております」
「そ、そんな…」
 王妃は、その場にへたり込んでしまわれました。椅子を進めようにも、とても誰も声を掛けられません。

「わしは全ての貴族家に断って欲しかったのだ!そうすれば、貴族院も納得するだろう。しかし、オレルアン侯爵家のみ、それでも構わないとの返答だった。わしは、そこで再度、侯爵に確認したのだ。ほんとに、この条件で令嬢は是と申したのかと。もし、令嬢ではなく、そちが王妃輩出を目論んで是と申すのであれば、断ってくれと!その時、そちはなんと申した!忘れたとは言わせんぞ!」
「…申し訳ございません」
「わしは何とか侯爵にも断って欲しくて、王家は王妃の結婚衣装費用も出さんと言った!つまり王妃の地位を金で買うことになるが、それでもいいのかと聞いたのだ!侯爵はそれでもいい、衣装は全てこちらで用意するからと、そう申した!」
「…陛下をお慕いしていた娘が、む、娘が不憫で…」
「何を言っている!不憫なのはわしとセオドアだろう!セオドアは勘違いした王妃に、散々な目にあったのだ!」
「申し訳ございません」
 重苦しい空気が部屋に漂う中、王妃が呟きました。
「…そんな…王妃の座を金で買った…。」

「侯爵、その方への処罰はどうするか、おって沙汰する。王妃よ、王太子に対する仕打ち、わしが知らんと思うか。また、ラミエルの出産を控えた時期に、セオドアを侯爵領へ向かわせたことについても徹底的に調べるから心せよ」
 項垂れ王妃には、もはや返す言葉もないようでした。

 侯爵の罪は虚偽申告罪ですが、これは家族である王妃には該当せず、陛下に対してのみの適用になります。
 もし侯爵が陛下の意向を正確にソフィア妃に伝えたら、そのとき侯爵令嬢だった彼女は、王妃となることを諦めたでしょうか?それとも条件を飲んだ上でも受けたのでしょうか?
 条件を飲んだ上でソフィア侯爵令嬢が王妃となることを望んだのであれば、恐らくセオドア様への虐待はなかったのではないかと思います。
 そうすると、侯爵の虚偽申告罪は軽くはありません。
 侯爵が王妃の地位を金で買うことに同意したのであれば、それを本当にとことん実行してもらえばいいと思いました。

 また王妃は、王妃となった背景は知らなかったとはいえ、セオドア様に対する仕打ちは虐待罪、またアナリアナ入りの水を飲ませようとしたことは王家を衰退させようとした罪になり、王家転覆罪に該当します。いずれも重罪です。王妃の処遇については、陛下にお任せするのがよいと思いました。
 
 翌日、陛下が息子たちに会いに来られた時、僕は思い切って自身の考えを進言しました。
 最初、陛下は僕の提案を聞いて目を見張りましたが、そのうち頷かれ、しまいには爆笑しました。そして膝を打ち、「それで行こう」と仰せられたのです。

 結局、ソフィア妃は廃位となり、銀鉱山の賄い婦という強制労働の刑になりました。
 陛下は王妃の罪状を全て詳らかにされ、同時にキール殿下は一代限りの公爵となり、臣下に下ることも宣言されました。一代限りなので、今後、キール殿下に御子息が生まれたとしても後は継げません。どこかの貴族家に婿養子に入らない限り、平民になってしまいます。
 また、元王妃の指図でセオドア様の子犬を殺すなどの所業を行っていたのは買収された侍従たちでした。侍従とはいえ、みな伯爵家の次男や三男です。彼らは実家が降爵、自身は貴族籍はく奪のうえ、十年の懲役刑。服役後は平民で、彼らの今後の人生が明るくないことははっきりしています。

 そして、侯爵家は伯爵に降爵され、銀鉱山を含む領地の一部を王家に返還、尚且つ、これまで王妃に掛かった費用の全額を請求しました。この中には、王妃の衣装・宝石代はもちろん、王妃専用馬車の製造・維持費用、王妃に仕える女官と警護騎士の給与と衣服費、王妃主催のお茶会や晩餐会の費用など、ともかくこれまで王妃のために王家で捻出した費用全てを含みます。
 それだけでなく、両陛下が国内視察した時、視察地までの道や橋は土木工事を行って整備しましたが、その費用も半分は侯爵家に請求。また、王妃一人で救済院や孤児院の視察に行った際の寄付代も請求しました。
 さらに、王家は被害を被ったわけですから、損害賠償金も併せて求めました
 オルレアン伯爵は王家からの莫大な請求により、王都のタウンハウスを維持できずに売却、相当な蓄財も全て消えてしまい、貧しい伯爵家に落ちぶれました。

 そして、やっとセオドア様が戻ってこられました!
 彼が留守にしていたのは、わずか一週間でした。
 その一週間が途方もなく濃くて長く感じました。

 少しだけ人間ぽくなったマディスとアマディスと対面したセオドア様は、二人の乳母に、右腕にマディス、左腕にアマディスをそっと抱かせてもらうと、そのまま顔をくしゃくしゃにして泣き出しました。
 
 全てが終わったら、僕の腕の中で泣くと言った彼は、両腕に我が子を抱いて、初めて僕の前で泣きました。

 それは慟哭のようであり、歓喜の涙のようでもあり…。セオドア様の震えが腕から伝わって、寝ていた双子が目を覚ましました。

 あ、泣くかなと思ったけど、泣きません。双子はじっとセオドア様を見つめます。双子の目の色はセオドア様と同じエメラルドグリーン。まだこの子たちは笑ったことはありません。

 だけど、この時―。
「笑った!笑ったよ!」
 セオドア様が言います。
ほんとに笑ったのかどうか、そんなことはどうでもいい。セオドア様が笑ったというのであれば、それでいい。

「お前たちは初めて私に抱っこされた時、初めて笑ったんだ」と、生涯、セオドア様は言い続けました。


 セオドア様が元侯爵領に出向かれたきっかけとなった他国からの不法侵入者については、陛下の調査によって元王妃の手引きで数十人が入り込んでいたことが分かりました。しかし、彼らは狼藉をするわけではなく、騒ぎも起こしていませんでした。
 あとでセオドア様に伺うと、数十人は森の入り口付近で焚き火をしていたそうで、何のために他国に連れ込まれたのかも分からない様子だったそうです。セオドア様は丁寧に説明して戻ってもらったと言われました。

 この件を含めると、王妃に対して廃位と強制労働だけでは甘いのではないかという意見が出ました。
 しかし、王妃だけが自身が王妃となった背景を知らず、他の貴族家は全て知っていたというのは、はっきりいって「裸の王様」ならぬ「裸の王妃」です。
「裸の王妃」だったのに、傲慢に振舞っていたこと、それは途方もなく恥ずかしいことで、精神的に相当なダメージを受けたはずです。そのうえ、陛下が元王妃の罪状を詳らかにされたので、強制労働地にもそれは伝わっています。定期的に陛下の元に届く元王妃の報告書によれば、髪は全て白髪となって痩せ細り、目に力はなく、肌はボロボロで手はあかぎれ、毎日、労働夫の食事作りと皿洗いに明け暮れて、おまけに事情を知っている労働夫から蔑まれているそうです。



 僕は結局、5人の子供を産みました。
 蓮華離宮にセオドア様の銅像が立ったのは、だいぶ後になってからです。そこにはセオドア様だけでなく、僕と5人の子供たち、そして彼の最初の友達だった子犬も一緒です。
 子犬の名前はね、それは秘密です。でも僕らの銅像が立っているところには銅板があって、そこには記されているんですよ。

 僕は貧しい伯爵家に生まれたけど、両親は5人の子供たちの誕生日には必ずホールケーキを作って祝ってくれました。
 両親と子供5人。合計7人でホールケーキを分けるんです。円形のケーキを7等分するのって難しいでしょ。でも、僕、上手に分けられるんです。
 まさかその時の特技が、ずっと役に立つとは思わなかった。ちょっと形がいびつになったり、ちょっと大きさにバラつきがあったりすることも、たまにはあるけど、バランスを考えて切り分けられます。
 王妃になってからも、このケーキを7等分に分ける感覚が役に立ちました!ホールケーキを7等分!
 これは僕の幸せな作業の一つ。

 

 ※途中、仕事が忙しく、更新が遅れて申し訳ありません。誤字脱字報告、嬉しくてむせび泣きしました。助かります。読んで頂き、ありがとうございました。
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感想 1

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みんなの感想(1件)

さち
2024.02.17 さち

なんで、このタイトルなんだろう?と不思議に思いながら読み進めましたが、最後に納得できました。

素敵なお話をありがとうございます。

私も努力しなきゃなぁと思いました。

2024.02.21 春山ひろ

さち様

こちらでも感想、ありがとうございます。この物語はお正月に上野公園に行った際に思いついたものです。上野公園って、たくさんの銅像が立ってるってご存じでした。久しぶりに銅像という物をみて、見入ってしまい、長時間、公園で楽しみました。そこからお話を考えて、さてタイトルどうしようかと思い、ふとケーキ屋の前でホールケーキを見たら、八等分にするのは簡単だけど七等分は難しいよなと思い、そうだ、主人公はホールケーキを七等分に分ける特技がある子にしよう、ついでにタイトルもそれでいこうとなった次第です。目から入る情報の影響力はすごいですね。私も努力しますね!ほんとに感想、ありがとうございました!

解除

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