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片恋 2
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眠ってしまったサヤの指に、髪を絡めたまま、俺は暫くじっとしていた。
規則正しい寝息だけが繰り返される、静かな時間……。
頭はずっと、同じことを繰り返し考え続けていた。
カナくんと、サヤに呼ばれる男のことだ。
こわいひとから、たすけてくれるおさななじみ…………。
サヤは、初めて泣いた時、その名前を口にした。
昨日も聞いた……。そして、今日も……。
サヤがこの世界にやってきて、まだ三日目。その毎日に、カナくんはいた……。家族でもないのに……。
「だから……なんだっていうんだ?」
なんでそれが引っかかるんだ? 幼馴染だと言った。サヤの十六年を、一緒に過ごしてきた存在なら、サヤが大切にしててもおかしくない……。サヤの窮地を、救ってくれる存在なら……サヤが……頼れる存在なら……名前が出たって、おかしくないだろ……。
分かっているのに、何故か納得できない。
サヤの故郷にいる存在。それが、妙に胸をざわつかせるのだ。
何が、こんなに重いんだ?なんでこんな……胸が痛いんだ……?
「故郷…………」
サヤは居なくなるのだな……と、その時強く意識した。
その途端胸のざわつきが、心臓を握りつぶすような痛みを伴ってきて……っ。
「レイシール様?」
「あ……ハイン……。
……サヤは眠ったよ。落ち着いたみたいだ……」
扉からの呼びかけに、我に帰ってみると、ハインが立っていた。
そういえば、扉は開けたままだったな……。不自然にならないように、ゆっくりと口に笑みを貼り付ける。
ハインに悟られたくなかった。この意味不明な感情を。
「どうされたのですか?」
「ん?いや、どうもしないよ。動けないだけ。サヤの指に、俺の髪が絡んでるんだ」
「?…………なんでこんなことになってるんですか……」
「うーん……サヤが眠るまで、話をしてたんだけど……いつの間にかこうなってた」
ツンツンと、後頭部を引っ張る感触……サヤが、俺の髪を弄んでた感触……。
「外します」
「……サヤを、起こしたくないから……そっとね」
ハインの方を見ないでいいように、若干顔を俯ける。
自分の表情に自信が無かったのだ。外すと言われて、嫌だと思ってしまった。笑ってられてる自信がない……。けどハインには、指に絡む髪を、見えやすくしただけに思えるように……。
「……たった三日なのに、サヤはレイシール様を、怖がらなくなりましたね」
髪を外しながら、ハインがそう言った。
「そうかな……」
「そうでしょう。この距離に座っていて、眠ったのでしょう?指に髪を絡めて……」
「手持ち無沙汰だったんじゃない?」
「サヤの性質からして、手持ち無沙汰だったという理由で男性の髪には触れませんよ」
……カナくんみたいだったんじゃない?
心の中ではそう返事を返したけれど、口には出せなかった。
「顔色はマシになりましたね」という、ハインの呟きに「よかった」と、考えないで良い言葉を返す。
「サヤはこのまま休ませましょう。
サヤの着ていた服は、ルーシーの部屋にあるようでしたから、持ってくるよう伝えておきましたよ」
「ありがとう。それじゃあ、そっと出よう」
物音を立てないように扉に向かい、その途中で鏡を確認する。うん、笑えてる……大丈夫だ。
最後に眠るサヤをもう一度見てから、扉を閉めた。
「……ルーシーはどうしてた?」
「静かになってました」
「はは……サヤが、ルーシーは、励まそうとしてくれたんだと言っていたよ。
みんなに褒めて貰えば、礼服姿が似合わないなんて、思わなくなるって……」
「……サヤは礼服が似合うかどうかで落ち込んでいたのでは、ないと思いますが……」
「ルーシーなりの、気持ちの持ち上げ方みたいだったよ。悪い子じゃないんだよ」
「傍迷惑です」
そんな話をしながら、応接室に戻ると、ギルだけが待っていた。どうやらルーシーは、サヤの服を取りに、部屋へ向かった様子だ。
ギルが、戻った俺に申し訳なかったと平謝りを始めるので、サヤの言っていたことを伝える。
サヤがルーシーを心配していたから、ひどい叱責はしないでやってくれとお願いすると、ホッとした顔をした。ギルも姪が可愛くないはずがない。
「ルーシーがな……サヤは、レイに迷惑をかけていることに、落ち込んでいたと言っていた。
拾ってしまったばっかりに、手を煩わせてしまっていると。
自分のことで、気を使わせてばかりだと、言ったそうだぞ」
「え?そんなこと全然ないのに……。何か迷惑なんて、かけられたっけ? 思い浮かばないよ」
全く身に覚えがない。そもそもサヤはやたら有能だ。ここはサヤの住む世界と全然異なると思うのだが、それでも自分のことは自分でしてしまうし……教えたことはあっという間にこなしてしまう。
俺が本気で悩んでいると、ギルはその様子に小さく笑う。
「お前はそういうやつだよな……。
でもサヤには……まだお前の性格は、きちんと理解されてないんじゃないか?
お前の言動は……気を遣ってるように見えるからな……」
「そうなの⁈」
「 何でもかんでも良い方に受け取ってるだけだと解るのに俺は数年使った」
「そうですね。レイシール様は、自分のことは後ろ向きなのに、人のことはやたら前向きに捉えますから」
二人にそう言われて愕然とする。気を遣ってないのに気を遣ってる風に見える……無駄に押し付けがましい感じの印象。最低だ……。
「ほらな。そうやって自分のことは後ろ向きなんだよ」
俺が落ち込んだのを瞬間的に察知してギルが溜息をつく。
そして俺の頭をワッシワッシとかき回して「優しすぎるんだよなぁ」と、しみじみ言った。
「お前はなんつーか……人に優しすぎ。んで自分の欲求には無欲すぎるんだよ。周りが笑ってりゃ自分も幸せみたいな感じだろ。
自分がどうしたいとか、その辺が蚊帳の外になっちまってんだよなぁ」
そう言って、もう一度俺の顔を覗き込み「サヤのことも、自分が気付くのが遅かったからだとか、思ってんだろ」と付け足した。
「あれはルーシーの暴走。責任を問うなら俺。俺の監督不行き届きってやつだ。お前の責任の部分は小指の先ほどもねぇだろ?」
「そうかな……サヤのことをきちんと説明しておけば……」
「お前、会う人間全員にサヤが無体されかけたって言いふらすのか?それの方が問題だろ。
ああ……すまん、流石に、ルーシーには教えた。口止めもした。もうサヤに、あんな風なことはしないと約束させたから……」
「うん、ありがとう……」
サヤの名前が出たことで、頭の隅に追いやっていた名前が、また暴走を始めた。
カナくんは……どんな風にして、サヤを守ってたんだろうな……。俺みたいな役立たずじゃないことは確かだ。サヤが名を、口にするくらいだから……。
どんな男なんだろう……。……ただの、幼馴染なんだろうか……。
「おい……どうした?」
「んっ?いや、どうもしないけど?なに?」
「いや……なんかお前今……疲れたのか?」
「ああ……若干精神的に疲れたかもね。サヤのこと、心配だし……」
一瞬嫌な考えが頭をよぎったのだ。
だけど、それは全然、俺が介入するようなことじゃなくて……なんで自分がそれに動揺しているのかも意味不明で……。だから取り繕って誤魔化した。
「マルが来るの、昼過ぎだっけ……。それまでサヤについていようかな……って、思ってたんだけど……。
あのまま一人にしておくのはちょっと不安だし……」
嘘は言ってない。
心配は本当だ。カナくんを思い出してしまったサヤは、涙を零していた。泣いていた彼女を、一人にしておきたくない……。
「……そうですね。今ここでサヤが一番慣れていて、怖くないのはレイシール様でしょうし。しばらくお願いします。何かあれば交代しますよ」
ハインがそう言ってくれたので、ほっと胸をなでおろす。
主人の手は煩わせませんとか言って、自分が行くか、ギルに使用人を借りるかする可能性があったのだ。そうなれば、言い訳が難しい。だから、何か言い出す前に、さっさと戻っておくことにする
「ああ。じゃあまた後で」
規則正しい寝息だけが繰り返される、静かな時間……。
頭はずっと、同じことを繰り返し考え続けていた。
カナくんと、サヤに呼ばれる男のことだ。
こわいひとから、たすけてくれるおさななじみ…………。
サヤは、初めて泣いた時、その名前を口にした。
昨日も聞いた……。そして、今日も……。
サヤがこの世界にやってきて、まだ三日目。その毎日に、カナくんはいた……。家族でもないのに……。
「だから……なんだっていうんだ?」
なんでそれが引っかかるんだ? 幼馴染だと言った。サヤの十六年を、一緒に過ごしてきた存在なら、サヤが大切にしててもおかしくない……。サヤの窮地を、救ってくれる存在なら……サヤが……頼れる存在なら……名前が出たって、おかしくないだろ……。
分かっているのに、何故か納得できない。
サヤの故郷にいる存在。それが、妙に胸をざわつかせるのだ。
何が、こんなに重いんだ?なんでこんな……胸が痛いんだ……?
「故郷…………」
サヤは居なくなるのだな……と、その時強く意識した。
その途端胸のざわつきが、心臓を握りつぶすような痛みを伴ってきて……っ。
「レイシール様?」
「あ……ハイン……。
……サヤは眠ったよ。落ち着いたみたいだ……」
扉からの呼びかけに、我に帰ってみると、ハインが立っていた。
そういえば、扉は開けたままだったな……。不自然にならないように、ゆっくりと口に笑みを貼り付ける。
ハインに悟られたくなかった。この意味不明な感情を。
「どうされたのですか?」
「ん?いや、どうもしないよ。動けないだけ。サヤの指に、俺の髪が絡んでるんだ」
「?…………なんでこんなことになってるんですか……」
「うーん……サヤが眠るまで、話をしてたんだけど……いつの間にかこうなってた」
ツンツンと、後頭部を引っ張る感触……サヤが、俺の髪を弄んでた感触……。
「外します」
「……サヤを、起こしたくないから……そっとね」
ハインの方を見ないでいいように、若干顔を俯ける。
自分の表情に自信が無かったのだ。外すと言われて、嫌だと思ってしまった。笑ってられてる自信がない……。けどハインには、指に絡む髪を、見えやすくしただけに思えるように……。
「……たった三日なのに、サヤはレイシール様を、怖がらなくなりましたね」
髪を外しながら、ハインがそう言った。
「そうかな……」
「そうでしょう。この距離に座っていて、眠ったのでしょう?指に髪を絡めて……」
「手持ち無沙汰だったんじゃない?」
「サヤの性質からして、手持ち無沙汰だったという理由で男性の髪には触れませんよ」
……カナくんみたいだったんじゃない?
心の中ではそう返事を返したけれど、口には出せなかった。
「顔色はマシになりましたね」という、ハインの呟きに「よかった」と、考えないで良い言葉を返す。
「サヤはこのまま休ませましょう。
サヤの着ていた服は、ルーシーの部屋にあるようでしたから、持ってくるよう伝えておきましたよ」
「ありがとう。それじゃあ、そっと出よう」
物音を立てないように扉に向かい、その途中で鏡を確認する。うん、笑えてる……大丈夫だ。
最後に眠るサヤをもう一度見てから、扉を閉めた。
「……ルーシーはどうしてた?」
「静かになってました」
「はは……サヤが、ルーシーは、励まそうとしてくれたんだと言っていたよ。
みんなに褒めて貰えば、礼服姿が似合わないなんて、思わなくなるって……」
「……サヤは礼服が似合うかどうかで落ち込んでいたのでは、ないと思いますが……」
「ルーシーなりの、気持ちの持ち上げ方みたいだったよ。悪い子じゃないんだよ」
「傍迷惑です」
そんな話をしながら、応接室に戻ると、ギルだけが待っていた。どうやらルーシーは、サヤの服を取りに、部屋へ向かった様子だ。
ギルが、戻った俺に申し訳なかったと平謝りを始めるので、サヤの言っていたことを伝える。
サヤがルーシーを心配していたから、ひどい叱責はしないでやってくれとお願いすると、ホッとした顔をした。ギルも姪が可愛くないはずがない。
「ルーシーがな……サヤは、レイに迷惑をかけていることに、落ち込んでいたと言っていた。
拾ってしまったばっかりに、手を煩わせてしまっていると。
自分のことで、気を使わせてばかりだと、言ったそうだぞ」
「え?そんなこと全然ないのに……。何か迷惑なんて、かけられたっけ? 思い浮かばないよ」
全く身に覚えがない。そもそもサヤはやたら有能だ。ここはサヤの住む世界と全然異なると思うのだが、それでも自分のことは自分でしてしまうし……教えたことはあっという間にこなしてしまう。
俺が本気で悩んでいると、ギルはその様子に小さく笑う。
「お前はそういうやつだよな……。
でもサヤには……まだお前の性格は、きちんと理解されてないんじゃないか?
お前の言動は……気を遣ってるように見えるからな……」
「そうなの⁈」
「 何でもかんでも良い方に受け取ってるだけだと解るのに俺は数年使った」
「そうですね。レイシール様は、自分のことは後ろ向きなのに、人のことはやたら前向きに捉えますから」
二人にそう言われて愕然とする。気を遣ってないのに気を遣ってる風に見える……無駄に押し付けがましい感じの印象。最低だ……。
「ほらな。そうやって自分のことは後ろ向きなんだよ」
俺が落ち込んだのを瞬間的に察知してギルが溜息をつく。
そして俺の頭をワッシワッシとかき回して「優しすぎるんだよなぁ」と、しみじみ言った。
「お前はなんつーか……人に優しすぎ。んで自分の欲求には無欲すぎるんだよ。周りが笑ってりゃ自分も幸せみたいな感じだろ。
自分がどうしたいとか、その辺が蚊帳の外になっちまってんだよなぁ」
そう言って、もう一度俺の顔を覗き込み「サヤのことも、自分が気付くのが遅かったからだとか、思ってんだろ」と付け足した。
「あれはルーシーの暴走。責任を問うなら俺。俺の監督不行き届きってやつだ。お前の責任の部分は小指の先ほどもねぇだろ?」
「そうかな……サヤのことをきちんと説明しておけば……」
「お前、会う人間全員にサヤが無体されかけたって言いふらすのか?それの方が問題だろ。
ああ……すまん、流石に、ルーシーには教えた。口止めもした。もうサヤに、あんな風なことはしないと約束させたから……」
「うん、ありがとう……」
サヤの名前が出たことで、頭の隅に追いやっていた名前が、また暴走を始めた。
カナくんは……どんな風にして、サヤを守ってたんだろうな……。俺みたいな役立たずじゃないことは確かだ。サヤが名を、口にするくらいだから……。
どんな男なんだろう……。……ただの、幼馴染なんだろうか……。
「おい……どうした?」
「んっ?いや、どうもしないけど?なに?」
「いや……なんかお前今……疲れたのか?」
「ああ……若干精神的に疲れたかもね。サヤのこと、心配だし……」
一瞬嫌な考えが頭をよぎったのだ。
だけど、それは全然、俺が介入するようなことじゃなくて……なんで自分がそれに動揺しているのかも意味不明で……。だから取り繕って誤魔化した。
「マルが来るの、昼過ぎだっけ……。それまでサヤについていようかな……って、思ってたんだけど……。
あのまま一人にしておくのはちょっと不安だし……」
嘘は言ってない。
心配は本当だ。カナくんを思い出してしまったサヤは、涙を零していた。泣いていた彼女を、一人にしておきたくない……。
「……そうですね。今ここでサヤが一番慣れていて、怖くないのはレイシール様でしょうし。しばらくお願いします。何かあれば交代しますよ」
ハインがそう言ってくれたので、ほっと胸をなでおろす。
主人の手は煩わせませんとか言って、自分が行くか、ギルに使用人を借りるかする可能性があったのだ。そうなれば、言い訳が難しい。だから、何か言い出す前に、さっさと戻っておくことにする
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