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後遺症 9
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退室を促され、内心で感謝しつつサヤを連れて部屋を出ることにした。
扉が閉まる瞬間、ルオード様が「あの異国の少年は……」と、マルに何か言いかけていてドキリとする。後で何を言っていたか確認しよう。
慌ててサヤの部屋に行った。目元の化粧、崩れてるから、見られちゃ駄目だ。ハインは調理場に向かい、盥と水、手拭いを用意して来てくれた。
「死ぬかと思った…………」
「も、申し訳ありませんでした……」
冷静さを取り戻したサヤが、シュンとなって謝罪する。
ハインが怖い顔で、状況を説明して下さいと怒るから、サヤの身支度の間、話して聞かせた。なんか俺が怒られている体なんだけど……まあ良いか。
一通り話した頃にはサヤの身支度も整っていて、化粧もきちんと直し終わる。
話を聞き終えたハインが眉間にしわを刻みつつ「サヤはもう少し、冷静だと思っていたのですが……」と睨むから、サヤがまた涙目になりそうだ。俺はまあまあと、間に入ってなだめることにした。
「申し訳、ありませんでした……。
どうしても……気持ちを抑えることが、出来ませんでした」
そう言ったサヤは、また涙を溜めていた。悔しそうに……。
何か……サヤは今、怒っている。
「……サヤ?」
違和感は、ハインも感じた様子で、訝しげな表情。
そんな俺たちに、サヤはポツポツと、話し出したのだ。
「私の世界では、低年齢で結婚せざるを得ない女性がいます。
日本ではないのですけれど……父や母がいる国です。両親は、海外で生活しているので……。
結婚を強制される主な理由は、貧困と、宗教と、慣習です。嫁に出せば、家族には多額の支度金が支払われるので、それ目当てであることが、多いようです。
あまりに幼く嫁ぎ、初夜で、内臓を破裂させて亡くなったり……若さ故出産に耐えられず亡くなったり……。命は助かっても、暴力を振るわれたり、ご飯をまともにもらえなかったり、ろくなことがない。
その国では、女性は自分の生き方を、選べないことが多いのです。生き方どころか……何ひとつ、選択権が無いことすら、ある。
勝手に決められ、好きでもない、年の離れた相手と結婚させられた女性は、もう、男性の所有物でしかないんです。子供を産む為の、性欲を満たす為の、玩具です」
その言葉が胸に刺さった。
母を連想させられたからだ。
母は、三十五歳で他界した。父上とは、親子ほどの年齢差があった。
「私も、人のことは言えないんです……。父や母のいる国だけれど、遠い場所でした。母にその話を聞いても、かわいそうくらいにしか、思えなくて……でも、いざそれを目の前にすると……」
ん?
「レイシール様に、お願いすれば良いと思ってました。きっと何か考えて下さるって。でも、レイシール様がユミルさんを雇うことは、ユミルさんの家族を危険に晒すことになるんですね……。
ユミルさんだけじゃなく、レイシール様が人を寄せ付けないのは、先ほどの様なことが原因で、レイシール様はそのことでとても苦労されているのに……。
それを思ったら、なんでもないことみたいに……お金で解決できるみたいに言われたのが、本当に腹が立って……」
「サヤ、ユミルがどうした?」
引っかかった。ユミルの名前がここに度々出てきたことに。
ユミルの家は畑を手放した。川に最も近く、手放さないという選択肢は無かった。
自然災害だから仕方がない。失敗できない人生で、失敗を受け入れるしかない状況に追いやられ、命がけの選択を余儀なくされる……先ほどの話は、まさか、ユミルのことなのか⁉︎
俺の追求に、口を閉ざしていたサヤが、逡巡する様に眉間にしわを寄せる。言うべきか、悩んでいる様に見えたので「言って」と、強く要求した。
「……カミルくんとおじいちゃんを養わなきゃいないからって、工事が終わったら、身の振り方を考えなきゃならないって。
館や使用人宅で雇ってもらえたら良いけれど、無理だったら、遠い場所に嫁ぐか、娼館か……。
工事が続く間は、賄い作りで雇ってもらえるから良いけれど、終わってからが問題だって、村の女性が話していて……」
なん、だって?
動揺を隠せなかった。まさか、ユミルたちが、それほどまで追い詰められていたなんて……。
駄目だ。そんな、彼女は本当に苦労して、更にこれ以上の苦労を強いるだなんて!
氾濫があったら、どうしようもないかもしれないと思っていた。けれど、氾濫を防ぐことができたら、きっと大丈夫だと……。
「畑を手放す家庭には、新しい畑か、畑分の料金を受け取るかを選べると、伝えたはずですが」
「畑は、働き手がユミルさんとカミルくんだけだから、諦めるしかないんです。
料金を選ぶと決めてらっしゃるそうなのですが、それもほとんどが、借金返済に消えるそうです。
だから……畑をなくし、糧を得る手段が、ありませんから……奉公先が見つからなければ、身売りしかないと……。
これは、村の女性らしか知らないことなんです。ユミルさん、ご家族にも言ってなくて……私たちには知られないようにって、大変そうなのに、これ以上負担を掛けられないって……」
そんな重要なこと、なんで黙ってる⁉︎
そう叫びたかった。けれど、彼らの気遣いは俺の所為なのだ。
俺が不甲斐ないから……自分のことで手一杯になって、館に閉じこもっているからだ。
命を狙われていた? だからなんだっていうんだ。
そんなことより、お前はなんだ。領主代行って立場で、何故自分を守ることに必死になってるんだ。
民を守るのが、領主一族の責務。今回、ユミルたちが畑を失った責任は、領地運営を行う俺にある。彼らに引導を渡したのは、俺なんだ。俺の所為で、ユミルは、身を売るかもしれないんだ‼︎
どう、しよう。どうしたらいい⁉︎
頭が真っ白になった。失う。ユミルたちを失ってしまう。この村で、ずっと過ごしていてくれた人たちを。一生懸命生きている、温かい人たちを。それは、嫌だ!
「レイシール様、貴方の責任ではありません。
あの家は、貴方が領主代行となる前から……」
「そんなことは、どうだっていいんだ! 前からかどうかなんて、関係ない!」
俺は知ってるんだ。ユミルがこの世に生まれ落ちた時から知ってるんだ。
あの子をこれ以上苦しめちゃ駄目だ。なんとしても、救わなければ……。
大丈夫だ。工事が続く間は、回避できるということなら、工事は長引かすと、マルが言った。それを進めれば良い。
あとは何だ……時間稼ぎだけでは駄目だ。ユミルらが、収入を得る手段を考えなければ……賄い作りをしながら、得られる技術……。
「サヤ……ユミルに料理を教えるのはどうだろう。
下拵えだけなら、もう問題無いのだよな? 味付けを身につけたら、料理人としてやっていけないだろうか」
料理は特殊な技術だ。宝石よりも価値があるとされる場合もある。
普通は、簡単に身につけられるものじゃない。秘匿されてしまうから。けど、サヤは、違う。
教えてくれる。それに、サヤの腕は料理人と勘違いされるのだ。なら、サヤの料理が作れるようになれば、料理人としてやっていけるのでは?
「サヤの料理を、ユミルが作れるようになれば良いんだ。
何か一つでも覚えれば、屋台をやれるよな。いくつか出来れば、店を持てる。
工事は、終わらないよ。数年続けるとマルが言った。その間、賄い作りを続ける環境を作ろう」
雨季になれば工事は終了だけれど、マルは、雨季の間に今後の計画を練ると言った。
その間も賄い作りを続ければ、経験を積めるし賃金も発生する。
そう思いつけば、いてもたってもいられなかった。
「サヤ、ユミルたちに、契約続行だと伝えてほしい。他にも希望者がいれば受けよう。生活の苦しい家庭優先で、希望を聞いて来て。
ハイン、部屋に戻るから付き合ってくれ」
「畏まりました」
「はい!」
村の女性に覚えてもらおう。サヤが居なくても、賄い作りが出来る様に。
そうすれば、もし生活に困っても、別の方法で収入を得られるようになる。
扉が閉まる瞬間、ルオード様が「あの異国の少年は……」と、マルに何か言いかけていてドキリとする。後で何を言っていたか確認しよう。
慌ててサヤの部屋に行った。目元の化粧、崩れてるから、見られちゃ駄目だ。ハインは調理場に向かい、盥と水、手拭いを用意して来てくれた。
「死ぬかと思った…………」
「も、申し訳ありませんでした……」
冷静さを取り戻したサヤが、シュンとなって謝罪する。
ハインが怖い顔で、状況を説明して下さいと怒るから、サヤの身支度の間、話して聞かせた。なんか俺が怒られている体なんだけど……まあ良いか。
一通り話した頃にはサヤの身支度も整っていて、化粧もきちんと直し終わる。
話を聞き終えたハインが眉間にしわを刻みつつ「サヤはもう少し、冷静だと思っていたのですが……」と睨むから、サヤがまた涙目になりそうだ。俺はまあまあと、間に入ってなだめることにした。
「申し訳、ありませんでした……。
どうしても……気持ちを抑えることが、出来ませんでした」
そう言ったサヤは、また涙を溜めていた。悔しそうに……。
何か……サヤは今、怒っている。
「……サヤ?」
違和感は、ハインも感じた様子で、訝しげな表情。
そんな俺たちに、サヤはポツポツと、話し出したのだ。
「私の世界では、低年齢で結婚せざるを得ない女性がいます。
日本ではないのですけれど……父や母がいる国です。両親は、海外で生活しているので……。
結婚を強制される主な理由は、貧困と、宗教と、慣習です。嫁に出せば、家族には多額の支度金が支払われるので、それ目当てであることが、多いようです。
あまりに幼く嫁ぎ、初夜で、内臓を破裂させて亡くなったり……若さ故出産に耐えられず亡くなったり……。命は助かっても、暴力を振るわれたり、ご飯をまともにもらえなかったり、ろくなことがない。
その国では、女性は自分の生き方を、選べないことが多いのです。生き方どころか……何ひとつ、選択権が無いことすら、ある。
勝手に決められ、好きでもない、年の離れた相手と結婚させられた女性は、もう、男性の所有物でしかないんです。子供を産む為の、性欲を満たす為の、玩具です」
その言葉が胸に刺さった。
母を連想させられたからだ。
母は、三十五歳で他界した。父上とは、親子ほどの年齢差があった。
「私も、人のことは言えないんです……。父や母のいる国だけれど、遠い場所でした。母にその話を聞いても、かわいそうくらいにしか、思えなくて……でも、いざそれを目の前にすると……」
ん?
「レイシール様に、お願いすれば良いと思ってました。きっと何か考えて下さるって。でも、レイシール様がユミルさんを雇うことは、ユミルさんの家族を危険に晒すことになるんですね……。
ユミルさんだけじゃなく、レイシール様が人を寄せ付けないのは、先ほどの様なことが原因で、レイシール様はそのことでとても苦労されているのに……。
それを思ったら、なんでもないことみたいに……お金で解決できるみたいに言われたのが、本当に腹が立って……」
「サヤ、ユミルがどうした?」
引っかかった。ユミルの名前がここに度々出てきたことに。
ユミルの家は畑を手放した。川に最も近く、手放さないという選択肢は無かった。
自然災害だから仕方がない。失敗できない人生で、失敗を受け入れるしかない状況に追いやられ、命がけの選択を余儀なくされる……先ほどの話は、まさか、ユミルのことなのか⁉︎
俺の追求に、口を閉ざしていたサヤが、逡巡する様に眉間にしわを寄せる。言うべきか、悩んでいる様に見えたので「言って」と、強く要求した。
「……カミルくんとおじいちゃんを養わなきゃいないからって、工事が終わったら、身の振り方を考えなきゃならないって。
館や使用人宅で雇ってもらえたら良いけれど、無理だったら、遠い場所に嫁ぐか、娼館か……。
工事が続く間は、賄い作りで雇ってもらえるから良いけれど、終わってからが問題だって、村の女性が話していて……」
なん、だって?
動揺を隠せなかった。まさか、ユミルたちが、それほどまで追い詰められていたなんて……。
駄目だ。そんな、彼女は本当に苦労して、更にこれ以上の苦労を強いるだなんて!
氾濫があったら、どうしようもないかもしれないと思っていた。けれど、氾濫を防ぐことができたら、きっと大丈夫だと……。
「畑を手放す家庭には、新しい畑か、畑分の料金を受け取るかを選べると、伝えたはずですが」
「畑は、働き手がユミルさんとカミルくんだけだから、諦めるしかないんです。
料金を選ぶと決めてらっしゃるそうなのですが、それもほとんどが、借金返済に消えるそうです。
だから……畑をなくし、糧を得る手段が、ありませんから……奉公先が見つからなければ、身売りしかないと……。
これは、村の女性らしか知らないことなんです。ユミルさん、ご家族にも言ってなくて……私たちには知られないようにって、大変そうなのに、これ以上負担を掛けられないって……」
そんな重要なこと、なんで黙ってる⁉︎
そう叫びたかった。けれど、彼らの気遣いは俺の所為なのだ。
俺が不甲斐ないから……自分のことで手一杯になって、館に閉じこもっているからだ。
命を狙われていた? だからなんだっていうんだ。
そんなことより、お前はなんだ。領主代行って立場で、何故自分を守ることに必死になってるんだ。
民を守るのが、領主一族の責務。今回、ユミルたちが畑を失った責任は、領地運営を行う俺にある。彼らに引導を渡したのは、俺なんだ。俺の所為で、ユミルは、身を売るかもしれないんだ‼︎
どう、しよう。どうしたらいい⁉︎
頭が真っ白になった。失う。ユミルたちを失ってしまう。この村で、ずっと過ごしていてくれた人たちを。一生懸命生きている、温かい人たちを。それは、嫌だ!
「レイシール様、貴方の責任ではありません。
あの家は、貴方が領主代行となる前から……」
「そんなことは、どうだっていいんだ! 前からかどうかなんて、関係ない!」
俺は知ってるんだ。ユミルがこの世に生まれ落ちた時から知ってるんだ。
あの子をこれ以上苦しめちゃ駄目だ。なんとしても、救わなければ……。
大丈夫だ。工事が続く間は、回避できるということなら、工事は長引かすと、マルが言った。それを進めれば良い。
あとは何だ……時間稼ぎだけでは駄目だ。ユミルらが、収入を得る手段を考えなければ……賄い作りをしながら、得られる技術……。
「サヤ……ユミルに料理を教えるのはどうだろう。
下拵えだけなら、もう問題無いのだよな? 味付けを身につけたら、料理人としてやっていけないだろうか」
料理は特殊な技術だ。宝石よりも価値があるとされる場合もある。
普通は、簡単に身につけられるものじゃない。秘匿されてしまうから。けど、サヤは、違う。
教えてくれる。それに、サヤの腕は料理人と勘違いされるのだ。なら、サヤの料理が作れるようになれば、料理人としてやっていけるのでは?
「サヤの料理を、ユミルが作れるようになれば良いんだ。
何か一つでも覚えれば、屋台をやれるよな。いくつか出来れば、店を持てる。
工事は、終わらないよ。数年続けるとマルが言った。その間、賄い作りを続ける環境を作ろう」
雨季になれば工事は終了だけれど、マルは、雨季の間に今後の計画を練ると言った。
その間も賄い作りを続ければ、経験を積めるし賃金も発生する。
そう思いつけば、いてもたってもいられなかった。
「サヤ、ユミルたちに、契約続行だと伝えてほしい。他にも希望者がいれば受けよう。生活の苦しい家庭優先で、希望を聞いて来て。
ハイン、部屋に戻るから付き合ってくれ」
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