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人と獣 3
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感情のままに言葉を叩き付けた。
俺の管理下で、幸せにならないなんて、そんな選択はさせない。
獣人だからなんだっていうんだ。言わなきゃ分からない様な、そんな些細なことで、エレノラをずっと泣かしているだなんて、そっちが間違ってるに決まってるだろ⁉︎
彼女は何もかも、全部受け入れてる。
あとはガウリィ、お前の気持ちだけの問題だ。
「どんな夫婦だって、手探りだよ……お前たちだけじゃない。当然だろ? もともと他人なんだから。
幸せの形なんて全部違う。分かるわけがないんだよ。お前たちの家庭は、お前たちにしか分からないんだ!」
叩きつける様に言う俺に、ガウリィは瞬きも忘れた様子だった。
一気に捲し立てたせいで、息が続かず、言葉が途切れる。そうしたらもう、言いたいことは一つしか残っていなかった。
「幸せに、なろうとしてくれ……じゃなきゃ、俺は何のためにこうしてる……。ガウリィはもう、俺の領民なんだぞ……」
領主一族の務めだ。そして俺の願いでもある。俺が、なりたくてもなれなかった者たち。ガウリィだって、その一人なのだ。
幸せになってくれ。でなきゃ、俺はここで、何をすれば良いんだ……。
「あんた、頭おかしいんじゃねぇのか? 俺ら獣は……」
「あのな⁉︎ おれは九年、ハインと一緒に過ごして来たんだ! その間ずっと、ハインはハインだったよ! 獣だったことなんか一度だって無い‼︎
エレノラだってな、同じこと、ガウリィに思ってるはずだぞ⁉︎ じゃなきゃ、一緒になろうなんてこと、口にするわけないだろ⁉︎」
「……あのな、それだけじゃねぇだろ……俺らは兇手だって、忘れてんのか?」
「もう兇手じゃなくて、忍だよな。
それに、別に忍じゃなくったって良いんだ。獣人だからって、兇手になるしかないなんて、そんな風に道を選ばないでくれれば、何になったって良い。
俺はハインを失いたくないから、ハインと同じ獣人である君らだって、失いたくないんだ。
だからダニルも、ガウリィも、分からない、手に入らないなんて、思わないでくれないか……。
俺は手に入れて欲しい。いつか、ああこれかって、分かってほしいよ……」
幸せはこれかって、分かってほしい。実感してほしい。
獣だなんて、思わないでくれ。君らはちゃんと、考えて、話して、幸せを求めてくれ。
じゃなきゃ、俺は、ここでこうしていられないんだ……。
ガウリィと睨み合っていたら、彼の視線が俺の後方に逸れた。
その視線を追うと、エレノラと、サヤが立っていて、瞼を腫らし、赤い眼をしたエレノラが、ツカツカと大股で歩いて来た。
だから俺は、場所を譲る。
横に避けると、エレノラはやって来た勢いのまま、ガウリィの頬を力一杯引っ叩き、怒鳴った。
「あたしがいつ、あんたに、幸せにしてくれなんて言った⁉︎」
鬼の形相で、今度は拳を握るから、慌ててダニルと二人で止めに入る。
拗れる! 拗れるからこれ以上は駄目、暴力反対!
必死で腕を抑える俺たちなんか意に介さず、エレノラはもがく。もがきながら、ガウリィを全力で罵倒した。
「あんたと私に違いがあるとしたら、それは種じゃない。
幸せになる気があるか、ないかの差だよ!
あんたは自分がそうなる気なんざ、これっぽっちもないんだ、だから私を巻き込まないって言う。
フザケンナ! 誰があんたに幸せにしてもらうかよ、私がしてやるって言ってんの!」
とうとう腕を振りほどかれてしまい、俺は突き飛ばされた。たたらを踏み、なんとか堪えようとしたところを、背後から支えられる。
けれど、その俺の眼前で、エレノラがガウリィの頭を鷲掴みにし、思い切り唇に噛み付いたものだから、慌てて振り返って、サヤの頭を抱え込んだ。
「え……?」
「い、いいいまちょっと、見ない方が良いと思う!」
舌の絡み合う音。
うっ、うわあああああぁぁぁ⁉︎
今それする⁉︎ 部外者がいるんだけど⁉︎
サヤを抱えたまま、廊下に逃げた。
一階まで一気に降りて、膝をつく。しげ、刺激が、強すぎる……っ!
「お帰りなさいませ。……どうされました」
「お、レイ殿。済んだのか?」
何も知らない風なハインとディート殿が、あっけらかんとした顔でそう問うてくるが、答えられない。
す、済んだ……? いや、むしろ始まろうとしている? ていうかこれ以上何をしろって⁉︎……駄目だ、多分、頭が働いてない……。
言葉を返せず、赤面した顔を上げることも出来ず、うーあー言うしかない俺に、ディート殿とハインが訝しげに顔を見合わす。
因みにサヤは、訳も分からず俺の背中をさすっている。
そんな俺たちを追って、ダニルがのんびりと、階段を降りて来た。
「あー……まあ、あれで良いんじゃないっすかね。
ありがとうございました。送るっす。馬車出してくるんで、ちょっと待ってて下さい」
良いんだ⁉︎
いや、良いならまあ、うん。さっさと帰ろう。あれはなんか、ヤバい感じだ。おっぱじまる前に退散しよう。
必死で皆を急かして、ユミルとカーリンに、上を覗かないよう注意を促してから、馬車に逃げる様に、飛び乗った。
あの後何がどうなっていくのかを考えたくない。多分そうなっていくのだろうと思うが……思うけどね⁉︎ なんでさっきから考えないようにしようと努力してんのに頭から離れないっ。ああもう、そういうのは成人してからでお願いします!
別館に辿り着き、馬車を降りる。
するとダニルが「ご子息様」と、呼びかけて来て、まだ火照った顔で「何?」と返事をすると。
「あのさ……俺ら、領民で良いんすか?」
「いや、もうそうだろ?」
ここに住んでるんだから。
そう答えたら、何かむず痒い様な、困った様な、不思議な表情で口元を歪める。
そうしてから「そっか……あんた、変わってんね」と零してから、さっさと馬車を出発させた
……?
「で。結局夫婦喧嘩は何が原因だったのだ?」
執務室に戻ると、ディート殿がそんな風に問うてくる。
もう忘れようと思ってるのに……今聞かないでくれるかな⁉︎
「犬も食わないやつです。
知ったら知ったで切ない気分になりますよ」
と示唆すると、あ、じゃあ聞かないでおく。といった様子ですっと視線を逸らされた。
ハインは全く興味がないといった風だ。昼食の準備をしますと退室していく。
そんな和やかな状況の反面……。
サヤがまた、何か、考えている……。
先ほどの二人の関係が、何か……良くなかったのだろうか?
サヤからすれば、気持ち悪いと思ってしまう行為、関係性を持っている二人だ。
しかもその相談に乗る形となってしまった……。
元からサヤ名指しであったから、避けることの出来なかったことではいるけれど、彼女がエレノラの話を聞いて、どう思ったかが気になった。
こういったこと、サヤはずっと、一人で、抱えてきたのだろうか……。
俺には、お節介にも口出しをしてくる親友がいる。大体のことが、ギルやハインには筒抜けで、いつの間にか知られていて、説教されることになる。
鬱陶しく感じることもあるけれど、きっと俺は、それで少なからず救われている。
だけどサヤは?
唯一共に暮らしていた身内の祖母には、この娘のことだ……。きっと、心配かけまいと、元気に振舞っていたろう。
そもそもが、身内にあまり、話せる様な内容でもないだろうし……。
サヤは、こんなことでも口に出して相談できる様な友人が、いただろうか……?
ここで唯一の女友達はルーシーだ。
だけど先程のサヤは、ルーシーに相談したといった風ではなかった。
彼女にも口に出来なかったなら、サヤはどこで吐き出して、心の重荷を下ろすのだろう。
守ってやりたいと思う……。
出来ることなら、いくらだって。
けれど、俺にはその資格が無いんだよな……。
重荷にならないよう、距離を取るしかしてやれることがない。
……カナくんも、形は違えど、同じ結論に、達したのだろうか……。
好きだから、嫌うしかなかったのだろうか…………。
そんなことを悶々と考えつつ執務をこなし、昼食となった。
俺の管理下で、幸せにならないなんて、そんな選択はさせない。
獣人だからなんだっていうんだ。言わなきゃ分からない様な、そんな些細なことで、エレノラをずっと泣かしているだなんて、そっちが間違ってるに決まってるだろ⁉︎
彼女は何もかも、全部受け入れてる。
あとはガウリィ、お前の気持ちだけの問題だ。
「どんな夫婦だって、手探りだよ……お前たちだけじゃない。当然だろ? もともと他人なんだから。
幸せの形なんて全部違う。分かるわけがないんだよ。お前たちの家庭は、お前たちにしか分からないんだ!」
叩きつける様に言う俺に、ガウリィは瞬きも忘れた様子だった。
一気に捲し立てたせいで、息が続かず、言葉が途切れる。そうしたらもう、言いたいことは一つしか残っていなかった。
「幸せに、なろうとしてくれ……じゃなきゃ、俺は何のためにこうしてる……。ガウリィはもう、俺の領民なんだぞ……」
領主一族の務めだ。そして俺の願いでもある。俺が、なりたくてもなれなかった者たち。ガウリィだって、その一人なのだ。
幸せになってくれ。でなきゃ、俺はここで、何をすれば良いんだ……。
「あんた、頭おかしいんじゃねぇのか? 俺ら獣は……」
「あのな⁉︎ おれは九年、ハインと一緒に過ごして来たんだ! その間ずっと、ハインはハインだったよ! 獣だったことなんか一度だって無い‼︎
エレノラだってな、同じこと、ガウリィに思ってるはずだぞ⁉︎ じゃなきゃ、一緒になろうなんてこと、口にするわけないだろ⁉︎」
「……あのな、それだけじゃねぇだろ……俺らは兇手だって、忘れてんのか?」
「もう兇手じゃなくて、忍だよな。
それに、別に忍じゃなくったって良いんだ。獣人だからって、兇手になるしかないなんて、そんな風に道を選ばないでくれれば、何になったって良い。
俺はハインを失いたくないから、ハインと同じ獣人である君らだって、失いたくないんだ。
だからダニルも、ガウリィも、分からない、手に入らないなんて、思わないでくれないか……。
俺は手に入れて欲しい。いつか、ああこれかって、分かってほしいよ……」
幸せはこれかって、分かってほしい。実感してほしい。
獣だなんて、思わないでくれ。君らはちゃんと、考えて、話して、幸せを求めてくれ。
じゃなきゃ、俺は、ここでこうしていられないんだ……。
ガウリィと睨み合っていたら、彼の視線が俺の後方に逸れた。
その視線を追うと、エレノラと、サヤが立っていて、瞼を腫らし、赤い眼をしたエレノラが、ツカツカと大股で歩いて来た。
だから俺は、場所を譲る。
横に避けると、エレノラはやって来た勢いのまま、ガウリィの頬を力一杯引っ叩き、怒鳴った。
「あたしがいつ、あんたに、幸せにしてくれなんて言った⁉︎」
鬼の形相で、今度は拳を握るから、慌ててダニルと二人で止めに入る。
拗れる! 拗れるからこれ以上は駄目、暴力反対!
必死で腕を抑える俺たちなんか意に介さず、エレノラはもがく。もがきながら、ガウリィを全力で罵倒した。
「あんたと私に違いがあるとしたら、それは種じゃない。
幸せになる気があるか、ないかの差だよ!
あんたは自分がそうなる気なんざ、これっぽっちもないんだ、だから私を巻き込まないって言う。
フザケンナ! 誰があんたに幸せにしてもらうかよ、私がしてやるって言ってんの!」
とうとう腕を振りほどかれてしまい、俺は突き飛ばされた。たたらを踏み、なんとか堪えようとしたところを、背後から支えられる。
けれど、その俺の眼前で、エレノラがガウリィの頭を鷲掴みにし、思い切り唇に噛み付いたものだから、慌てて振り返って、サヤの頭を抱え込んだ。
「え……?」
「い、いいいまちょっと、見ない方が良いと思う!」
舌の絡み合う音。
うっ、うわあああああぁぁぁ⁉︎
今それする⁉︎ 部外者がいるんだけど⁉︎
サヤを抱えたまま、廊下に逃げた。
一階まで一気に降りて、膝をつく。しげ、刺激が、強すぎる……っ!
「お帰りなさいませ。……どうされました」
「お、レイ殿。済んだのか?」
何も知らない風なハインとディート殿が、あっけらかんとした顔でそう問うてくるが、答えられない。
す、済んだ……? いや、むしろ始まろうとしている? ていうかこれ以上何をしろって⁉︎……駄目だ、多分、頭が働いてない……。
言葉を返せず、赤面した顔を上げることも出来ず、うーあー言うしかない俺に、ディート殿とハインが訝しげに顔を見合わす。
因みにサヤは、訳も分からず俺の背中をさすっている。
そんな俺たちを追って、ダニルがのんびりと、階段を降りて来た。
「あー……まあ、あれで良いんじゃないっすかね。
ありがとうございました。送るっす。馬車出してくるんで、ちょっと待ってて下さい」
良いんだ⁉︎
いや、良いならまあ、うん。さっさと帰ろう。あれはなんか、ヤバい感じだ。おっぱじまる前に退散しよう。
必死で皆を急かして、ユミルとカーリンに、上を覗かないよう注意を促してから、馬車に逃げる様に、飛び乗った。
あの後何がどうなっていくのかを考えたくない。多分そうなっていくのだろうと思うが……思うけどね⁉︎ なんでさっきから考えないようにしようと努力してんのに頭から離れないっ。ああもう、そういうのは成人してからでお願いします!
別館に辿り着き、馬車を降りる。
するとダニルが「ご子息様」と、呼びかけて来て、まだ火照った顔で「何?」と返事をすると。
「あのさ……俺ら、領民で良いんすか?」
「いや、もうそうだろ?」
ここに住んでるんだから。
そう答えたら、何かむず痒い様な、困った様な、不思議な表情で口元を歪める。
そうしてから「そっか……あんた、変わってんね」と零してから、さっさと馬車を出発させた
……?
「で。結局夫婦喧嘩は何が原因だったのだ?」
執務室に戻ると、ディート殿がそんな風に問うてくる。
もう忘れようと思ってるのに……今聞かないでくれるかな⁉︎
「犬も食わないやつです。
知ったら知ったで切ない気分になりますよ」
と示唆すると、あ、じゃあ聞かないでおく。といった様子ですっと視線を逸らされた。
ハインは全く興味がないといった風だ。昼食の準備をしますと退室していく。
そんな和やかな状況の反面……。
サヤがまた、何か、考えている……。
先ほどの二人の関係が、何か……良くなかったのだろうか?
サヤからすれば、気持ち悪いと思ってしまう行為、関係性を持っている二人だ。
しかもその相談に乗る形となってしまった……。
元からサヤ名指しであったから、避けることの出来なかったことではいるけれど、彼女がエレノラの話を聞いて、どう思ったかが気になった。
こういったこと、サヤはずっと、一人で、抱えてきたのだろうか……。
俺には、お節介にも口出しをしてくる親友がいる。大体のことが、ギルやハインには筒抜けで、いつの間にか知られていて、説教されることになる。
鬱陶しく感じることもあるけれど、きっと俺は、それで少なからず救われている。
だけどサヤは?
唯一共に暮らしていた身内の祖母には、この娘のことだ……。きっと、心配かけまいと、元気に振舞っていたろう。
そもそもが、身内にあまり、話せる様な内容でもないだろうし……。
サヤは、こんなことでも口に出して相談できる様な友人が、いただろうか……?
ここで唯一の女友達はルーシーだ。
だけど先程のサヤは、ルーシーに相談したといった風ではなかった。
彼女にも口に出来なかったなら、サヤはどこで吐き出して、心の重荷を下ろすのだろう。
守ってやりたいと思う……。
出来ることなら、いくらだって。
けれど、俺にはその資格が無いんだよな……。
重荷にならないよう、距離を取るしかしてやれることがない。
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