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冬の終わり 4
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怒り顔のギルが訪ねてきたのは、社交界出発予定日の五日前。
「お前……マジで巫山戯んなよ⁉︎ あんな手段持ってんならもっと早く報せて来いよ!
間に合わなかったらどうするつもりだったんだゴルゥア‼︎」
大変お怒りです……。いや、ホントごめん……ほんと、反省してます……。
なんのかんのと冬の間が忙しすぎて、すっかり失念していたのだ。
「とにかく! なんとか間に合わせたから、微調整だけさせろ」
そう言ってルーシー共々、父上との面会に挑み、礼装の微調整はその日のうちに終わらせたようだ。
やって来るなりそんな感じで、その日の夕刻。もう帰るには遅く、本日はここに泊まっていくことになったのだが……。
「……サヤ、お前………………っ⁉︎」
「お久しぶりです。もう、道は通れたんですか?」
着くなり父上との面会、そして作業場としてあてがった部屋での微調整と忙しく過ごしていたギルは、夕食の席でやっと久し振りに、サヤと顔を合わせることとなったのだが……。
「なんでこんな細ってる⁉︎」
「あ、そっか……もうだいぶん前なんですけど、荊縛が飛び火してしまって……」
「荊縛だぁ⁉︎
お前っ、まさかあれからもずっと⁉︎」
「もう終息しましたから。飛び火する心配は無いですよ」
「俺が言ってんのはそんなことじゃねぇ!」
言うが早いかサヤを抱き寄せ、厳しい顔で大きく息を吐く……。
「お前……身を削るのも大概にしろ⁉︎」
「あ、あのっ。もうほんと、だいぶん前に完治してるんですっ。体重も結構戻ってきてて……」
「これよりも細ってたってのか⁉︎」
「叔父様……離れる!」
俺が怒りに我を忘れてギルに食ってかかる前に、ルーシーがサヤをギルから引き剥がしてくれた。
「サヤさんはもう人様の婚約者なんですから、接し方には配慮してくださいな」
「……………………はぁ⁉︎」
「越冬中色々とあったんです。本当に色々……ねぇ、サヤさん?」
「ぁ、はぃ……ぃぇ……ぇぇっと……」
唖然とするギルにホホホとの高笑いしながら、ルーシーが何故か上から目線だ……。
人様の婚約者と表現されたサヤはひたすら恐縮している……なんとなく認めてるのだか認めてないのだか……若干その反応に微妙な衝撃を食らって、俺は言葉が出ない……。
まさかもう後悔してる……? やっぱり無かったことにとか、そういう……っ⁉︎
「ぁの……その…………そ、そういう感じで………………」
けれど、ただただ羞恥心ゆえに身を捩りたい心境に耐えていただけである……といった風に、頬を染めて認めてくれた。
ちらりと俺を見て、すぐに視線を逸らし、より一層朱に染まるものだから、可愛すぎて悶絶しそうだ。
その様子に、ギルはサヤが自らそれを認めたのだと悟った様子。
はじめこそ唖然としていたものの……そのうちぐしゃりと顔を歪めた。
「そうか……お前…………そうか、良かった…………良かったなサヤ!」
結局またサヤを抱きしめるものだから、今度は俺が無理やり引き剥がしにかかった。
そうしたらまぁ今度は俺が犠牲者になったわけだけど。
でも、その後またギルは机に突っ伏してしまった……。
「……もうお前ら俺を振り回すな…………心の安寧をぶち壊しやがって…………。
ややこしいわ。進んでんだか進んでないんだか……ややこしすぎるわ!」
何がどういうことかというと、サヤがもう耳飾を得ることになったと勘違いした様子だ……。
とうとう俺を心身共に受け入れたのだと思ったらしい……いや、それは成人後まで待つって前にも言ったろうが……。
「勝手に勘違いするな……」
そんな風に勘違いされたこっちも恥ずかしい。
「でも、婚約自体はサヤも、父上も認めてくれたんだ。
だから、サヤが成人したら、正式にってことになる。
その頃には俺の身の回りも落ち着くだろうし、新しい役職にも慣れる頃合いだろ。
それが丁度良いんだよ」
そう言うと、まぁ色々考えてそれを選んだのだと分かった様子。微妙な顔ながらも「一応、おめでとう……」と、言ってくれた。
一応ってなんだよと口では言いつつも、やっぱり心は、嬉しさではち切れそうになる。
「だけど……その状態が危険だってことは、分かってんだろうな」
「分かってるさ。だけど……父上が、認めて下さった……想定していたよりはずっとマシだよ。
そのためにわざわざ体調を整えて、社交界への出席まで申し出て下さったんだ……」
「そういうことなら、俺も頑張った甲斐があった」
「耳飾の代わりになるものも用意しましたもんね!」
笑顔でそう添えてくれたルーシーに、ルーシーが頑張ってくれたからだよとお礼を言うと、すごく良い笑顔で「どういたしまして!」と返事を返してくれた。
「だけど喜ぶ前に……サヤの体型だ…………。
こんなに痩せ細ったんじゃ、あの衣装合わねぇんだよ! そこはどうすんだ⁉︎ 出発まで後五日しかないのに⁉︎」
「叔父様、そこは抜かりないわ。私、もう腰巻用意したから」
「ルーシー……お前…………随分と気が利くようになってないか……?」
「失礼ねっ! 装飾師として当然の配慮でしょ⁉︎」
久しぶりのギルと、なんだか明るい雰囲気。
やりとりを見ていた皆も、笑っている。
本来なら、もっと不安いっぱいの中で冬を終えるのだと、思っていた……。
無理やり自分に大丈夫だと言い聞かせ、荒野を歩むために一歩を踏み出す……そんな想像をしていたのに…………。
今の俺は、なんて穏やかな場所に立っているのだろう。
不意に浮かんだそんな思いに、なんとなく周りを見渡す。
まだ一年も経っていない……。ハインと二人で、ただただ、今の延長へと必死で足を伸ばしていたあの時から。
何もかも変わった。
サヤと出会ってから……俺の周りは、こんなにも豊かになった。
辛かったこと、苦しかったことも、いっぱいある。死を身近に感じ、諦めかけたことも……。
だけどそれ全部から、俺を守ってくれたのは、ここの皆と、サヤだ。
職人も、使用人も、獣人も……メバックで頑張ってくれてるウーヴェや、姫様方や……沢山の出会いが、俺を今ここに立たせてくれている。
そう思うと、感謝で胸がいっぱいになった。
卑屈に、ただ何もできない自分を嘆いていたあの頃の自分に会えるなら、俺は笑ってこう言うだろう。
大丈夫。お前はちゃんと、前に進める。
足掻いていただけだと思っていたあの時間さえ、全て俺の糧だった。無駄じゃない。そう言ってやれる。
だから、未来の俺が、後悔なんて抱えないように、今を一生懸命進まなければ。
俺が幸せになることがサヤの幸せで、みんなの幸せで、そんな皆のためなら俺は、なんだって頑張れる。そう思った。
「どうされましたか?」
不意に黙った俺に、周りは気付いていない。楽しそうに談笑する中、サヤがそんな風に耳打ちしてきた。
こんな時でも俺を見ててくれるんだ……そう思うと、愛しさがこみ上げてきて……。
「ううん、俺はなんて幸せなんだろうなって、思ってただけ」
そう言いサヤのこめかみにサッと口づけをすると、サヤの顔がみるみる紅潮する。
「そっ……っ!」
「誰も見てない」
先手を打ってそう言うと、みんないます! と、口をパクパクさせて声にならない抗議。そしてプイッと、顔を背けられてしまった。
「幸せなのは、サヤがいてくれるからだよ」
「……っ!…………っ⁉︎」
「明日を頑張れるって思えるのも、全部サヤがいてくれるからだ」
「もっ、もうやめてください! その笑顔も卑怯です……そんなん、そら、危険物言われるわ!」
何か意味不明のことを叫び、お茶を入れてきます!と、サヤが部屋を飛び出した。
……なんか逃げ方がハインに似てきたよな……。
そんななんでもないことすら楽しくて、愛おしくて、俺はこのひと時を一生忘れないだろうなと、そんな風に思い、その心地よい時間を心から楽しんだ。
「お前……マジで巫山戯んなよ⁉︎ あんな手段持ってんならもっと早く報せて来いよ!
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大変お怒りです……。いや、ホントごめん……ほんと、反省してます……。
なんのかんのと冬の間が忙しすぎて、すっかり失念していたのだ。
「とにかく! なんとか間に合わせたから、微調整だけさせろ」
そう言ってルーシー共々、父上との面会に挑み、礼装の微調整はその日のうちに終わらせたようだ。
やって来るなりそんな感じで、その日の夕刻。もう帰るには遅く、本日はここに泊まっていくことになったのだが……。
「……サヤ、お前………………っ⁉︎」
「お久しぶりです。もう、道は通れたんですか?」
着くなり父上との面会、そして作業場としてあてがった部屋での微調整と忙しく過ごしていたギルは、夕食の席でやっと久し振りに、サヤと顔を合わせることとなったのだが……。
「なんでこんな細ってる⁉︎」
「あ、そっか……もうだいぶん前なんですけど、荊縛が飛び火してしまって……」
「荊縛だぁ⁉︎
お前っ、まさかあれからもずっと⁉︎」
「もう終息しましたから。飛び火する心配は無いですよ」
「俺が言ってんのはそんなことじゃねぇ!」
言うが早いかサヤを抱き寄せ、厳しい顔で大きく息を吐く……。
「お前……身を削るのも大概にしろ⁉︎」
「あ、あのっ。もうほんと、だいぶん前に完治してるんですっ。体重も結構戻ってきてて……」
「これよりも細ってたってのか⁉︎」
「叔父様……離れる!」
俺が怒りに我を忘れてギルに食ってかかる前に、ルーシーがサヤをギルから引き剥がしてくれた。
「サヤさんはもう人様の婚約者なんですから、接し方には配慮してくださいな」
「……………………はぁ⁉︎」
「越冬中色々とあったんです。本当に色々……ねぇ、サヤさん?」
「ぁ、はぃ……ぃぇ……ぇぇっと……」
唖然とするギルにホホホとの高笑いしながら、ルーシーが何故か上から目線だ……。
人様の婚約者と表現されたサヤはひたすら恐縮している……なんとなく認めてるのだか認めてないのだか……若干その反応に微妙な衝撃を食らって、俺は言葉が出ない……。
まさかもう後悔してる……? やっぱり無かったことにとか、そういう……っ⁉︎
「ぁの……その…………そ、そういう感じで………………」
けれど、ただただ羞恥心ゆえに身を捩りたい心境に耐えていただけである……といった風に、頬を染めて認めてくれた。
ちらりと俺を見て、すぐに視線を逸らし、より一層朱に染まるものだから、可愛すぎて悶絶しそうだ。
その様子に、ギルはサヤが自らそれを認めたのだと悟った様子。
はじめこそ唖然としていたものの……そのうちぐしゃりと顔を歪めた。
「そうか……お前…………そうか、良かった…………良かったなサヤ!」
結局またサヤを抱きしめるものだから、今度は俺が無理やり引き剥がしにかかった。
そうしたらまぁ今度は俺が犠牲者になったわけだけど。
でも、その後またギルは机に突っ伏してしまった……。
「……もうお前ら俺を振り回すな…………心の安寧をぶち壊しやがって…………。
ややこしいわ。進んでんだか進んでないんだか……ややこしすぎるわ!」
何がどういうことかというと、サヤがもう耳飾を得ることになったと勘違いした様子だ……。
とうとう俺を心身共に受け入れたのだと思ったらしい……いや、それは成人後まで待つって前にも言ったろうが……。
「勝手に勘違いするな……」
そんな風に勘違いされたこっちも恥ずかしい。
「でも、婚約自体はサヤも、父上も認めてくれたんだ。
だから、サヤが成人したら、正式にってことになる。
その頃には俺の身の回りも落ち着くだろうし、新しい役職にも慣れる頃合いだろ。
それが丁度良いんだよ」
そう言うと、まぁ色々考えてそれを選んだのだと分かった様子。微妙な顔ながらも「一応、おめでとう……」と、言ってくれた。
一応ってなんだよと口では言いつつも、やっぱり心は、嬉しさではち切れそうになる。
「だけど……その状態が危険だってことは、分かってんだろうな」
「分かってるさ。だけど……父上が、認めて下さった……想定していたよりはずっとマシだよ。
そのためにわざわざ体調を整えて、社交界への出席まで申し出て下さったんだ……」
「そういうことなら、俺も頑張った甲斐があった」
「耳飾の代わりになるものも用意しましたもんね!」
笑顔でそう添えてくれたルーシーに、ルーシーが頑張ってくれたからだよとお礼を言うと、すごく良い笑顔で「どういたしまして!」と返事を返してくれた。
「だけど喜ぶ前に……サヤの体型だ…………。
こんなに痩せ細ったんじゃ、あの衣装合わねぇんだよ! そこはどうすんだ⁉︎ 出発まで後五日しかないのに⁉︎」
「叔父様、そこは抜かりないわ。私、もう腰巻用意したから」
「ルーシー……お前…………随分と気が利くようになってないか……?」
「失礼ねっ! 装飾師として当然の配慮でしょ⁉︎」
久しぶりのギルと、なんだか明るい雰囲気。
やりとりを見ていた皆も、笑っている。
本来なら、もっと不安いっぱいの中で冬を終えるのだと、思っていた……。
無理やり自分に大丈夫だと言い聞かせ、荒野を歩むために一歩を踏み出す……そんな想像をしていたのに…………。
今の俺は、なんて穏やかな場所に立っているのだろう。
不意に浮かんだそんな思いに、なんとなく周りを見渡す。
まだ一年も経っていない……。ハインと二人で、ただただ、今の延長へと必死で足を伸ばしていたあの時から。
何もかも変わった。
サヤと出会ってから……俺の周りは、こんなにも豊かになった。
辛かったこと、苦しかったことも、いっぱいある。死を身近に感じ、諦めかけたことも……。
だけどそれ全部から、俺を守ってくれたのは、ここの皆と、サヤだ。
職人も、使用人も、獣人も……メバックで頑張ってくれてるウーヴェや、姫様方や……沢山の出会いが、俺を今ここに立たせてくれている。
そう思うと、感謝で胸がいっぱいになった。
卑屈に、ただ何もできない自分を嘆いていたあの頃の自分に会えるなら、俺は笑ってこう言うだろう。
大丈夫。お前はちゃんと、前に進める。
足掻いていただけだと思っていたあの時間さえ、全て俺の糧だった。無駄じゃない。そう言ってやれる。
だから、未来の俺が、後悔なんて抱えないように、今を一生懸命進まなければ。
俺が幸せになることがサヤの幸せで、みんなの幸せで、そんな皆のためなら俺は、なんだって頑張れる。そう思った。
「どうされましたか?」
不意に黙った俺に、周りは気付いていない。楽しそうに談笑する中、サヤがそんな風に耳打ちしてきた。
こんな時でも俺を見ててくれるんだ……そう思うと、愛しさがこみ上げてきて……。
「ううん、俺はなんて幸せなんだろうなって、思ってただけ」
そう言いサヤのこめかみにサッと口づけをすると、サヤの顔がみるみる紅潮する。
「そっ……っ!」
「誰も見てない」
先手を打ってそう言うと、みんないます! と、口をパクパクさせて声にならない抗議。そしてプイッと、顔を背けられてしまった。
「幸せなのは、サヤがいてくれるからだよ」
「……っ!…………っ⁉︎」
「明日を頑張れるって思えるのも、全部サヤがいてくれるからだ」
「もっ、もうやめてください! その笑顔も卑怯です……そんなん、そら、危険物言われるわ!」
何か意味不明のことを叫び、お茶を入れてきます!と、サヤが部屋を飛び出した。
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