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抱擁
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「おかえりウォルテール、凄い獲物を仕留めたなぁ」
「え…………?…………え⁉︎」
翌日。
早朝に、狩猟に出ていた一団が帰還したと知らせを受けて出向いたら、木に吊るされた大きな鹿と、ウォルテールを含めた数名の吠狼が村人に囲まれている光景があった。
とても大きな鹿だ。立派な角があるし、雄鹿だな。
今から解体作業であったよう。内臓はもう抜き取られているから、昨日狩って、朝まで血抜きをしていたってところか。
お祭り騒ぎなのは、毛皮も角も綺麗なままで、とても高く売れそうだからだろう。
「なん……なんで、ここに⁉︎」
信じられないといった様子で、驚きを言葉にできないウォルテール。
あれ、ローシェンナたちに聞いていなかった?
「昨日夜遅くに、着いたんだよ。視察に来たんだ。
顔を見ないなと思ったら、狩猟に出てたんだな。……なんか少し、背が伸びた?」
ほんの三月程度、見ていないだけなのに、ウォルテールはなんだか少しがっしりして、背も伸びているように感じた。
皆に労われて笑顔を振りまいていた中で、俺と視線が合って、唖然と固まってしまったのだ。
驚きのまま口をパクパクさせていたウォルテール。
だけど、カァッと、顔を赤くして、二歩退く。どうしたのかなと思ったら、俺の隣にサヤが並んだからだった。
「ウォルテールさん」
「……ぅ……ぁ……ぁの……」
心の準備ができていなかったのだろう。嬉しいけれど、怖い。そんな風に思っているのが、全て態度に出ていた。
尻尾や耳を寝かせて、怯えたような、心細げな表情。自分勝手をして、サヤに怒られて、一応許してもらったものの、きちんと話ができないまま、ここに来た。
だから、サヤがちゃんと自分を受け入れてくれるかどうか分からなくて、自分がちゃんと頑張っていたかどうか、自信が持てなくて……。
ウォルテールの心は、そんな葛藤の中にいた。
その様子を見ていたサヤは……ふ……と、表情を緩めて。
「元気そうで、良かったです。ちゃんと頑張ってますね」
「そうだな。狩猟に出てたんだもんな。皆と協力して、その大きな雄鹿を仕留めてきたんだろう?」
そう言いサヤと笑い合うと、ウォルテールは呆けたような顔になり、ぽかんと口を開けて固まってしまった。
それはきっと、ウォルテールが待ちわびていた言葉だったのだと思う。
サヤが頑張ってると認めてくれた。それで頭がいっぱいになってしまったのだ。
次の瞬間、そのまま風のような勢いで走り寄ってきて、隣のサヤに抱きついたウォルテール。
思っていた通り、サヤと同じくらいの身長であったはずが、明らかにサヤより、高くなって……。
「ウォルテール!」
アイルの厳しい声音。
それでハッとしたのだろう。慌ててサヤから飛び退いた。
「ごっごめ……っ、わ、分かってる、分かってたんだけど!」
あわあわと、俺とサヤを交互に見て、泣きそうに狼狽える。
サヤが俺の婚約者で、こんな風に簡単に触れて良い相手ではないって、もうちゃんと理解したのだと。
だけど衝動的に……本当に勢いで、動いてしまったのだろう。
隣のサヤを見た。……恐怖や嫌悪感は、やはり無い様子。ウォルテールの好意は、女性を求めるものではないと、サヤの身体が判断している。
加えて、ウォルテールは獣人の血が濃く、感情の起伏が人よりも大きく、思考も単純だ。
言葉通り、本当に突風のような衝動だったのだと思う。
まぁ……ほんの数ヶ月で精神面の制御を完璧にしろだなんて、無理な話だよな。
サヤも怒ってないみたいだし、俺が怒るとサヤも嫌な気分になるだろうし……どこで折り合いをつけようかと考えた結果。
「分かった……。では俺とも抱擁するなら許してやる」
「…………へ⁉︎」
「サヤはお前にとって姉のような存在なんだよな? なら、俺は兄役をする。ほら、おいで」
ん。と、腕を広げたら、ジリリと後退。こいつ、何言ってるんだ? と、混乱し、おかしなものを見る視線で見られた……。
だけど、図体は大きくても、孤児のあの子たちと同じような年齢だと思うとな……。
「恥ずかしがるなよ。ほら」
「おっ、おまっ……なんか、変だぞ⁉︎」
「変じゃないよ。ギルも良くこうしてた」
「そこからが変なんだよ!」
ジリジリと間合いを取り合い。視線で攻防を繰り広げていたのだけど、そのうちドン! と、腰に縋り付かれて攻防は中断。誰にって、サヤに。
「どうした?」
「かっ、かわっ……皮を剥いどる!」
ん? 解体が始まったのか。
単純に、そう思ったのだけど、両脚を広げて木に括られた雄鹿の、足の皮を小刀でもって剥ぎ取った者たちが、胴体の皮を一気に剥ぎ下ろした途端、きゃああぁぁっと、小さな悲鳴。ぎゅっと腰が締め上げられた。内臓が口から出そうになる。
「サヤっ、手、緩めて……っ。もしかして、見たこと無い?」
こくこくと必死で頷く。皮が身から剥がれるミチミチ、ベリベリという音の度に、ぎゅっと腕に力が篭り、震えが伝わってきた。
あぁ、サヤの世界には、こういったことも日常に無いのだな。
きっと、吊るされた鹿が解体されるなんてことは考えもつかず、いきなり始まって驚いてしまったのだろう。
「大丈夫だよ。皮も肉も、大切に使うためにああしてるんだ。何も怖いことじゃない。ここでは当たり前の営みだよ」
「い、営み……」
「うん。ああして上手に剥ぐには、技術がいるんだよ。大きな皮が、傷無く取れるのが良いんだ。そうしたら、高値が付くし、あの皮を色々なものに加工できる。
肉も無駄なく切り分けられるしね。ここの皆の生活の糧になることだから、怖くないよ」
そう言って腕に抱き寄せると、恐る恐るといった様子で、解体作業に視線を送る。
首を落とすぞーという声に、慌てて顔を、腕の中に埋めてきて、怖いなら向こうに行こうか? と、声をかけたのだけど……。
「い、今は……聞いておく…………。次、は……見るから……」
「……無理しなくて良いんだよ。こちらにだって、あの作業を見ていられない人はいくらでもいるから」
「…………で、でも……怖がるんは、あかんと思う……。きっと私も食べるのに……。
いただくならその過程を、理解、しときたい。私の日常にも、なること、やろ」
この世界で生きていくのだから……。
そうは言うものの、腕の中のサヤは震えていて、上衣の背中部分を掴む手は、おかしなくらい強張っている。
背中をさすってやると、ほんの少しだけ力を抜いて……。
「ウォルテールさんが、頑張って、獲ってきたん、やし」
……あぁ、頑張らなければと思ったのは、それが理由か。
ウォルテールに視線をやると、自分の名前が出たことが、やはり嬉しいのだと思う。
抱き合う俺たちをどこか眩しそうに見ていたから……。
「あとで、みんなでいただこうな。ウォルテールが頑張って獲ってきてくれた、糧だもの」
そう言い笑いかけると、頬を紅潮させ、瞳を輝かせた。
…………もしかして……ウォルテールは今まで、頑張りを褒めてもらったこと、あまり無いのかな……。
これまで、自己主張が強かったのは……認められたい気持の表れだったのかもしれないと思った。
サヤに縋ったのも、サヤがウォルテールを褒めてくれたから……?
サヤを怒らせた時、大嫌いだったろう俺に、必死で縋ったのも、認めてくれたサヤを失いたくない、一心だったのかな。
その気持のまま、おいでおいでとウォルテールを手招きしたら、サヤを抱きしめているから、自分は大丈夫だと思ったのだろう。
警戒した表情であったものの、ジリジリと近付いてきた。
もう少しこっちと呼んで、やっと触れられる距離になって……。
「よく頑張ったな」
そう言って頭を撫でたら、レイルがしていたみたいに、耳がぺたりと下がった。もっと撫でてと言うように。
そうして、まるで泣きそうな顔をしたのだ……。
「頑張ったって、思うの? 見てないのに?」
「思うよ。狩りは難しいだろう? 皆で協力して、獲物を追い込まないとならないし、あんな風に毛皮を綺麗に残そうとしたら、息が合っていなければね。
だから、分かるよ。お前がちゃんと頑張ったの、見えているよ」
たった、それだけの言葉だったのだけど……。
ウォルテールは、まるで赤ん坊みたいに無垢な顔で、ふにゃりと笑った。
「え…………?…………え⁉︎」
翌日。
早朝に、狩猟に出ていた一団が帰還したと知らせを受けて出向いたら、木に吊るされた大きな鹿と、ウォルテールを含めた数名の吠狼が村人に囲まれている光景があった。
とても大きな鹿だ。立派な角があるし、雄鹿だな。
今から解体作業であったよう。内臓はもう抜き取られているから、昨日狩って、朝まで血抜きをしていたってところか。
お祭り騒ぎなのは、毛皮も角も綺麗なままで、とても高く売れそうだからだろう。
「なん……なんで、ここに⁉︎」
信じられないといった様子で、驚きを言葉にできないウォルテール。
あれ、ローシェンナたちに聞いていなかった?
「昨日夜遅くに、着いたんだよ。視察に来たんだ。
顔を見ないなと思ったら、狩猟に出てたんだな。……なんか少し、背が伸びた?」
ほんの三月程度、見ていないだけなのに、ウォルテールはなんだか少しがっしりして、背も伸びているように感じた。
皆に労われて笑顔を振りまいていた中で、俺と視線が合って、唖然と固まってしまったのだ。
驚きのまま口をパクパクさせていたウォルテール。
だけど、カァッと、顔を赤くして、二歩退く。どうしたのかなと思ったら、俺の隣にサヤが並んだからだった。
「ウォルテールさん」
「……ぅ……ぁ……ぁの……」
心の準備ができていなかったのだろう。嬉しいけれど、怖い。そんな風に思っているのが、全て態度に出ていた。
尻尾や耳を寝かせて、怯えたような、心細げな表情。自分勝手をして、サヤに怒られて、一応許してもらったものの、きちんと話ができないまま、ここに来た。
だから、サヤがちゃんと自分を受け入れてくれるかどうか分からなくて、自分がちゃんと頑張っていたかどうか、自信が持てなくて……。
ウォルテールの心は、そんな葛藤の中にいた。
その様子を見ていたサヤは……ふ……と、表情を緩めて。
「元気そうで、良かったです。ちゃんと頑張ってますね」
「そうだな。狩猟に出てたんだもんな。皆と協力して、その大きな雄鹿を仕留めてきたんだろう?」
そう言いサヤと笑い合うと、ウォルテールは呆けたような顔になり、ぽかんと口を開けて固まってしまった。
それはきっと、ウォルテールが待ちわびていた言葉だったのだと思う。
サヤが頑張ってると認めてくれた。それで頭がいっぱいになってしまったのだ。
次の瞬間、そのまま風のような勢いで走り寄ってきて、隣のサヤに抱きついたウォルテール。
思っていた通り、サヤと同じくらいの身長であったはずが、明らかにサヤより、高くなって……。
「ウォルテール!」
アイルの厳しい声音。
それでハッとしたのだろう。慌ててサヤから飛び退いた。
「ごっごめ……っ、わ、分かってる、分かってたんだけど!」
あわあわと、俺とサヤを交互に見て、泣きそうに狼狽える。
サヤが俺の婚約者で、こんな風に簡単に触れて良い相手ではないって、もうちゃんと理解したのだと。
だけど衝動的に……本当に勢いで、動いてしまったのだろう。
隣のサヤを見た。……恐怖や嫌悪感は、やはり無い様子。ウォルテールの好意は、女性を求めるものではないと、サヤの身体が判断している。
加えて、ウォルテールは獣人の血が濃く、感情の起伏が人よりも大きく、思考も単純だ。
言葉通り、本当に突風のような衝動だったのだと思う。
まぁ……ほんの数ヶ月で精神面の制御を完璧にしろだなんて、無理な話だよな。
サヤも怒ってないみたいだし、俺が怒るとサヤも嫌な気分になるだろうし……どこで折り合いをつけようかと考えた結果。
「分かった……。では俺とも抱擁するなら許してやる」
「…………へ⁉︎」
「サヤはお前にとって姉のような存在なんだよな? なら、俺は兄役をする。ほら、おいで」
ん。と、腕を広げたら、ジリリと後退。こいつ、何言ってるんだ? と、混乱し、おかしなものを見る視線で見られた……。
だけど、図体は大きくても、孤児のあの子たちと同じような年齢だと思うとな……。
「恥ずかしがるなよ。ほら」
「おっ、おまっ……なんか、変だぞ⁉︎」
「変じゃないよ。ギルも良くこうしてた」
「そこからが変なんだよ!」
ジリジリと間合いを取り合い。視線で攻防を繰り広げていたのだけど、そのうちドン! と、腰に縋り付かれて攻防は中断。誰にって、サヤに。
「どうした?」
「かっ、かわっ……皮を剥いどる!」
ん? 解体が始まったのか。
単純に、そう思ったのだけど、両脚を広げて木に括られた雄鹿の、足の皮を小刀でもって剥ぎ取った者たちが、胴体の皮を一気に剥ぎ下ろした途端、きゃああぁぁっと、小さな悲鳴。ぎゅっと腰が締め上げられた。内臓が口から出そうになる。
「サヤっ、手、緩めて……っ。もしかして、見たこと無い?」
こくこくと必死で頷く。皮が身から剥がれるミチミチ、ベリベリという音の度に、ぎゅっと腕に力が篭り、震えが伝わってきた。
あぁ、サヤの世界には、こういったことも日常に無いのだな。
きっと、吊るされた鹿が解体されるなんてことは考えもつかず、いきなり始まって驚いてしまったのだろう。
「大丈夫だよ。皮も肉も、大切に使うためにああしてるんだ。何も怖いことじゃない。ここでは当たり前の営みだよ」
「い、営み……」
「うん。ああして上手に剥ぐには、技術がいるんだよ。大きな皮が、傷無く取れるのが良いんだ。そうしたら、高値が付くし、あの皮を色々なものに加工できる。
肉も無駄なく切り分けられるしね。ここの皆の生活の糧になることだから、怖くないよ」
そう言って腕に抱き寄せると、恐る恐るといった様子で、解体作業に視線を送る。
首を落とすぞーという声に、慌てて顔を、腕の中に埋めてきて、怖いなら向こうに行こうか? と、声をかけたのだけど……。
「い、今は……聞いておく…………。次、は……見るから……」
「……無理しなくて良いんだよ。こちらにだって、あの作業を見ていられない人はいくらでもいるから」
「…………で、でも……怖がるんは、あかんと思う……。きっと私も食べるのに……。
いただくならその過程を、理解、しときたい。私の日常にも、なること、やろ」
この世界で生きていくのだから……。
そうは言うものの、腕の中のサヤは震えていて、上衣の背中部分を掴む手は、おかしなくらい強張っている。
背中をさすってやると、ほんの少しだけ力を抜いて……。
「ウォルテールさんが、頑張って、獲ってきたん、やし」
……あぁ、頑張らなければと思ったのは、それが理由か。
ウォルテールに視線をやると、自分の名前が出たことが、やはり嬉しいのだと思う。
抱き合う俺たちをどこか眩しそうに見ていたから……。
「あとで、みんなでいただこうな。ウォルテールが頑張って獲ってきてくれた、糧だもの」
そう言い笑いかけると、頬を紅潮させ、瞳を輝かせた。
…………もしかして……ウォルテールは今まで、頑張りを褒めてもらったこと、あまり無いのかな……。
これまで、自己主張が強かったのは……認められたい気持の表れだったのかもしれないと思った。
サヤに縋ったのも、サヤがウォルテールを褒めてくれたから……?
サヤを怒らせた時、大嫌いだったろう俺に、必死で縋ったのも、認めてくれたサヤを失いたくない、一心だったのかな。
その気持のまま、おいでおいでとウォルテールを手招きしたら、サヤを抱きしめているから、自分は大丈夫だと思ったのだろう。
警戒した表情であったものの、ジリジリと近付いてきた。
もう少しこっちと呼んで、やっと触れられる距離になって……。
「よく頑張ったな」
そう言って頭を撫でたら、レイルがしていたみたいに、耳がぺたりと下がった。もっと撫でてと言うように。
そうして、まるで泣きそうな顔をしたのだ……。
「頑張ったって、思うの? 見てないのに?」
「思うよ。狩りは難しいだろう? 皆で協力して、獲物を追い込まないとならないし、あんな風に毛皮を綺麗に残そうとしたら、息が合っていなければね。
だから、分かるよ。お前がちゃんと頑張ったの、見えているよ」
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