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少し前の話 7
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その日、思う額での取引が成立し、俺たちは意気揚々と集合場所に戻ることができた。
とはいえ……意気揚々としていたのは子供たちだけ。俺は、帰り道の途中で力尽き、橇に乗せられた後の記憶が無い……。
結局歩き切るだけの体力は無く、もっと地道な運動からするしかないと思い知らされ、集落に戻ったら戻ったで、心配していたサヤに涙ぐまれるわ、ジェイドにほら見ろ言ったろうがと散々小言を食らうわ、ユストにも許可してない遠出を怒られるわ……なんとも後味の悪い一日となった……。
良い面もあった。
それからちょくちょく、晴れの日の物々交換に声を掛けてもらえるようになったのだ。
と、いうのも……どうやら獣人の子供らに気に入られたらしい。
怖くない人だし、一緒に行くと沢山の食べ物が手に入る。と、学んだよう。
ユストにまた、渋い顔をされたけれど……道中は橇で移動するという約束で許可を貰った。
実際、あの日は想定していた倍量に近い物品を持ち帰っていたようで、運が良かったで済ませるには異様な戦利品であったのだそう。
特に野菜は、獣人らにとって貴重な品だった。
最近は小麦との交換を言われることが増えていたらしく、口下手な彼らはその理由も分からないまま、食べれないよりはと、小麦と交換して帰って来てしまうことが多かったのだ。
そうして……。
「リアルガーが呼んでる?」
「うん。お話があるって」
「次の交換日のことかな……」
丁度俺と言葉を交わしていたオーキスが、なんスかね……? と、首を傾げる。
「……うん……まぁ行ってみよう。
オーキス、それでお願いして良いかな」
「構わねっス。じゃあまぁ……なんか適当に買ってくるっス」
「頼む」
個人的なお願いをオーキスに取り付けている最中だったのだが、彼は快く引き受けてくれた。
越冬のこの時期に買い出しなんて普通できないのだけど……彼には相棒の狼がいるし、吠狼は総じて潜伏捜査が得意だから、大きめの街等に紛れ込み、買い出しをすることも可能であるとのこと。
その足でリアルガーの元に向かった。
最近俺は、シザーやオブシズを伴っていない。
なにせもう貴族じゃないし、あの二人は大変貴重な戦力だ。大型の獲物を狩るのに重宝されているようで、俺以上に駆り出されている。
サヤとクレフィリアは、メイフェィア、イェーナと共に、狩猟に出た者たちの生活を支える日常のお手伝い……。
食事を作ったり、繕い物をしたりという作業に追われているようだ。
ユストは俺の体調管理と共に、獣人らの怪我や病を見ているらしく、ある意味ここで一番求められているかもしれない。
そして俺は……天気が晴れない限りは、基本的に子守り。
とはいっても、片手だとあまりやれることもなく……まだ狩りに出られない子供らの訓練を見守っていたりが、主な仕事だ。
ウォルテールはここのところずっと見かけていないのだけれど……獣化できる者も貴重だから、猟にでているのかもしれない。
俺を呼びに来た子にそのまま連れられ、リアルガーの元に。
「レイールです」
天幕の前でそう名乗ると、いらんいらん。という返事が返ってきた。
「匂いで分かる。いちいち名乗らんで良いから入れ入れ」
その感覚、俺たちには分からないんだよなぁ……。
俺たちの暮らす天幕にも、子供らが訪ねて来たりするのだが……問答無用で乱入してくるので、ちょっと心臓に悪い……。
サヤは音に敏感だからまだ良いのだが、俺はかなり意表をつかれることになるのだよな……。
リアルガーは朝方猟に出ていたはず……そう思いつつ帷を押し上げて中に入ると、案の定身繕いの最中だった。
「おぅ、すまんなぁ。ちょっと派手に浴びちまってよ」
天幕が酷く血生臭く、少し……嫌なことを思い起こしてしまったけれど、それはグッと押し殺す。
「大丈夫……何か用かな?」
「この前、お前さんが言ってた件だ。
お前さんの推測通りだったぜぇ。他の群れでも野菜は不足気味。小麦での交換を要求されることが増えてるってよぉ」
他の群れとの接触があったのか……。
狩りの最中に出くわせば、言葉を交わすくらいの交流はあると聞いていたから、確認が取れるならばとお願いしておいたのだけど……。
「丁度そいつら、数日前にも別の群れとその手の話をしたところだったって。
ここ近年不作なのかもなって、そう話したらしい」
溜息を吐く俺を、興味深げに見返すリアルガー。
結局……人の社会が、多少豊かになったとしても……彼らはその恩恵から外れている……。この歪みがそのまま、この社会の歪さなのだろう……。
思いの外根深い問題を、いきなり引いてしまったかもしれないな……。
とはいえ、確認したのは自分だし、知ってしまったのなら、放置しておくわけにもいかない。
この問題はどんどん、狩猟民らを追い詰めていく結果になりかねないから。
「多分……そうじゃない。
野菜と交換するより、小麦と交換する方が、安く済むんだ……」
「ほう……初耳だ」
「そうだろうね……」
大体状況は見えた。
これは、彼らに話すべきことだろう。
そう思ったから、リアルガーに話したいことがあるから、纏まった時間を作ってほしいと伝えた。
そしてその日の夜に、群れの代表者を集め、現在のフェルドナレンの物価変動について、話をすることになった。
◆
夜、リアルガーの天幕に再度赴いた。
一人で行く予定であったのだけど、サヤにごねられ、結局サヤを伴って……。
サヤは馬車の荷物を漁り、羊皮紙と硝子筆、墨を持ち出してきて、俺の補佐をすると言う。
「なんだか……ブンカケンの時みたい……」
小さく呟かれたそんな言葉が耳を掠めたけれど、聞こえていないふりをした。
集まったのは、群れの主であるリアルガーを筆頭に、狩猟に出る時に長として統括する役割の者が十名。
マルやローシェンナは現在不在で、調べ物に出ているという話だった。
接点のある長は二人のみ。交換日の移動手段となってくれたことがある者たちだ。
長の中には、俺をあまり快く思っていない者が少なからずいる……。
そんな者たちは今も、視線が剣呑であったり、俺を存在しないものとして無視していたりするのだけれど、彼らの境遇を考えれば、それも当然のことだろうと思った。
サヤが、俺一人で行くことを危惧したのもそれかな……。
ユストや他の皆が、当初俺を天幕から出したがらなかったのも、その辺りが関係しているのだと思う。
まぁ……元貴族だもんな。
金払いの良かった時ならば利用価値もあったろうけれど、今となっては穀潰しで、ただのお荷物だし。
地位を失ったにしろ、搾取する側であったのは確かで、貴族は総じて敵だと認識している獣人は多いだろう。
つまり、初めから気さくに接してくれている、リアルガーが特殊なのだ。
「わざわざ集まってもらったのは、そこのレイールがなぁ、お前たちに話しておきたいことがあるそうなんだわ」
なんの前触れもなく、急に始まった話しの第一声はそれ。
貴族でありながら、そこを追われ、獣人社会に転がり込んだ役立たずが話かよ? という鋭い視線が俺の方を向く。
こう言う時、大抵こういった視線から始まるんだよなぁ……。
まぁ慣れているので、その手の挑発や威圧を含んだ視線は無視し、俺も口を開くことにした。
「ここ最近の、野菜不足……それの原因について、話しておこうと思った。
フェルドナレンの物価は、ここ数年、大きく変動しているんだ。
理由は、交易路が敷かれたから……。
今、穀物類の流通はほぼ交易路が利用されている。穀物は南での生産が主だし、運送距離が伸びれば伸びるだけ、荷を襲われる危険が増えていた。
特に北の地は元々被害も多かったから、小麦が不足したり、値が跳ね上がったりということが良くあってね……」
とはいえ……意気揚々としていたのは子供たちだけ。俺は、帰り道の途中で力尽き、橇に乗せられた後の記憶が無い……。
結局歩き切るだけの体力は無く、もっと地道な運動からするしかないと思い知らされ、集落に戻ったら戻ったで、心配していたサヤに涙ぐまれるわ、ジェイドにほら見ろ言ったろうがと散々小言を食らうわ、ユストにも許可してない遠出を怒られるわ……なんとも後味の悪い一日となった……。
良い面もあった。
それからちょくちょく、晴れの日の物々交換に声を掛けてもらえるようになったのだ。
と、いうのも……どうやら獣人の子供らに気に入られたらしい。
怖くない人だし、一緒に行くと沢山の食べ物が手に入る。と、学んだよう。
ユストにまた、渋い顔をされたけれど……道中は橇で移動するという約束で許可を貰った。
実際、あの日は想定していた倍量に近い物品を持ち帰っていたようで、運が良かったで済ませるには異様な戦利品であったのだそう。
特に野菜は、獣人らにとって貴重な品だった。
最近は小麦との交換を言われることが増えていたらしく、口下手な彼らはその理由も分からないまま、食べれないよりはと、小麦と交換して帰って来てしまうことが多かったのだ。
そうして……。
「リアルガーが呼んでる?」
「うん。お話があるって」
「次の交換日のことかな……」
丁度俺と言葉を交わしていたオーキスが、なんスかね……? と、首を傾げる。
「……うん……まぁ行ってみよう。
オーキス、それでお願いして良いかな」
「構わねっス。じゃあまぁ……なんか適当に買ってくるっス」
「頼む」
個人的なお願いをオーキスに取り付けている最中だったのだが、彼は快く引き受けてくれた。
越冬のこの時期に買い出しなんて普通できないのだけど……彼には相棒の狼がいるし、吠狼は総じて潜伏捜査が得意だから、大きめの街等に紛れ込み、買い出しをすることも可能であるとのこと。
その足でリアルガーの元に向かった。
最近俺は、シザーやオブシズを伴っていない。
なにせもう貴族じゃないし、あの二人は大変貴重な戦力だ。大型の獲物を狩るのに重宝されているようで、俺以上に駆り出されている。
サヤとクレフィリアは、メイフェィア、イェーナと共に、狩猟に出た者たちの生活を支える日常のお手伝い……。
食事を作ったり、繕い物をしたりという作業に追われているようだ。
ユストは俺の体調管理と共に、獣人らの怪我や病を見ているらしく、ある意味ここで一番求められているかもしれない。
そして俺は……天気が晴れない限りは、基本的に子守り。
とはいっても、片手だとあまりやれることもなく……まだ狩りに出られない子供らの訓練を見守っていたりが、主な仕事だ。
ウォルテールはここのところずっと見かけていないのだけれど……獣化できる者も貴重だから、猟にでているのかもしれない。
俺を呼びに来た子にそのまま連れられ、リアルガーの元に。
「レイールです」
天幕の前でそう名乗ると、いらんいらん。という返事が返ってきた。
「匂いで分かる。いちいち名乗らんで良いから入れ入れ」
その感覚、俺たちには分からないんだよなぁ……。
俺たちの暮らす天幕にも、子供らが訪ねて来たりするのだが……問答無用で乱入してくるので、ちょっと心臓に悪い……。
サヤは音に敏感だからまだ良いのだが、俺はかなり意表をつかれることになるのだよな……。
リアルガーは朝方猟に出ていたはず……そう思いつつ帷を押し上げて中に入ると、案の定身繕いの最中だった。
「おぅ、すまんなぁ。ちょっと派手に浴びちまってよ」
天幕が酷く血生臭く、少し……嫌なことを思い起こしてしまったけれど、それはグッと押し殺す。
「大丈夫……何か用かな?」
「この前、お前さんが言ってた件だ。
お前さんの推測通りだったぜぇ。他の群れでも野菜は不足気味。小麦での交換を要求されることが増えてるってよぉ」
他の群れとの接触があったのか……。
狩りの最中に出くわせば、言葉を交わすくらいの交流はあると聞いていたから、確認が取れるならばとお願いしておいたのだけど……。
「丁度そいつら、数日前にも別の群れとその手の話をしたところだったって。
ここ近年不作なのかもなって、そう話したらしい」
溜息を吐く俺を、興味深げに見返すリアルガー。
結局……人の社会が、多少豊かになったとしても……彼らはその恩恵から外れている……。この歪みがそのまま、この社会の歪さなのだろう……。
思いの外根深い問題を、いきなり引いてしまったかもしれないな……。
とはいえ、確認したのは自分だし、知ってしまったのなら、放置しておくわけにもいかない。
この問題はどんどん、狩猟民らを追い詰めていく結果になりかねないから。
「多分……そうじゃない。
野菜と交換するより、小麦と交換する方が、安く済むんだ……」
「ほう……初耳だ」
「そうだろうね……」
大体状況は見えた。
これは、彼らに話すべきことだろう。
そう思ったから、リアルガーに話したいことがあるから、纏まった時間を作ってほしいと伝えた。
そしてその日の夜に、群れの代表者を集め、現在のフェルドナレンの物価変動について、話をすることになった。
◆
夜、リアルガーの天幕に再度赴いた。
一人で行く予定であったのだけど、サヤにごねられ、結局サヤを伴って……。
サヤは馬車の荷物を漁り、羊皮紙と硝子筆、墨を持ち出してきて、俺の補佐をすると言う。
「なんだか……ブンカケンの時みたい……」
小さく呟かれたそんな言葉が耳を掠めたけれど、聞こえていないふりをした。
集まったのは、群れの主であるリアルガーを筆頭に、狩猟に出る時に長として統括する役割の者が十名。
マルやローシェンナは現在不在で、調べ物に出ているという話だった。
接点のある長は二人のみ。交換日の移動手段となってくれたことがある者たちだ。
長の中には、俺をあまり快く思っていない者が少なからずいる……。
そんな者たちは今も、視線が剣呑であったり、俺を存在しないものとして無視していたりするのだけれど、彼らの境遇を考えれば、それも当然のことだろうと思った。
サヤが、俺一人で行くことを危惧したのもそれかな……。
ユストや他の皆が、当初俺を天幕から出したがらなかったのも、その辺りが関係しているのだと思う。
まぁ……元貴族だもんな。
金払いの良かった時ならば利用価値もあったろうけれど、今となっては穀潰しで、ただのお荷物だし。
地位を失ったにしろ、搾取する側であったのは確かで、貴族は総じて敵だと認識している獣人は多いだろう。
つまり、初めから気さくに接してくれている、リアルガーが特殊なのだ。
「わざわざ集まってもらったのは、そこのレイールがなぁ、お前たちに話しておきたいことがあるそうなんだわ」
なんの前触れもなく、急に始まった話しの第一声はそれ。
貴族でありながら、そこを追われ、獣人社会に転がり込んだ役立たずが話かよ? という鋭い視線が俺の方を向く。
こう言う時、大抵こういった視線から始まるんだよなぁ……。
まぁ慣れているので、その手の挑発や威圧を含んだ視線は無視し、俺も口を開くことにした。
「ここ最近の、野菜不足……それの原因について、話しておこうと思った。
フェルドナレンの物価は、ここ数年、大きく変動しているんだ。
理由は、交易路が敷かれたから……。
今、穀物類の流通はほぼ交易路が利用されている。穀物は南での生産が主だし、運送距離が伸びれば伸びるだけ、荷を襲われる危険が増えていた。
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