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彼女の話の終わり
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ドアが閉まった瞬間夜鷹はキッとお姫様を睨みつけました。
そして口を開くなり裏切り者と罵しりお姫様に蹴りをいれました。予想外の展開についていけず、お姫様は蹴りの反動で床に崩れ落ちます。それをけたけたけたと愉快そうに笑う夜鷹。
お姫様はどうしてと聞きました。夜鷹は狂ったような笑いを止め、こちらを見る整った顔を平手でバシッと打ちました。
お姫様は顔を伏せます。夜鷹は低い声で
お前のせいだと繰り返していました。
何がお前のせいなのかお姫様はさっぱりです。
夜鷹はなぜお前は前のように醜くないのか、私がどれだけ苦労しているのかわかるか、とやつぎに聞いてきます。お姫様が答える前に夜鷹が分かりたくもない、お前には分かられたくないと自己完結するので結果何も答えられません。
夜鷹は独り言を言いながらお姫様に何回も何十回も腹に蹴りを入れたあと、動けなくなったお姫様を放置してドレッサーの下の棚から麻縄を取り出しました。それからお姫様を縛り付け、夜鷹は今までで一番歪んだ顔になりました。キツい印象だったのはどうやらアイラインだけではなかったようです。
夜鷹はお前に一生恥ずかしい人生を送ってもらう。私と同じ苦しみを味あわせてやると脅すように言って、
お姫様の初めてを奪ったのでした。
夜鷹はお前が呑気に暮らしている間、私はこうやって男の相手をしていたんだ。お前が醜いから私はそれを糧にここまでやってこれたんだと怒鳴りつけました。目は哺乳類を狙う獰猛な獣そのもので、お姫様は殺される。ともう1人の自分が冷静に状況を客観しするの確認しました。どうせなら死ぬ前に夜鷹の目を見ておこうとした
その時、お姫様は初めて人の芯を見ました。夜鷹の芯は真っ黒く所々ヒビが入っていました。お姫様は息を飲みます。
最後に夜鷹は無表情にタバコをお姫様の背中やら胸に数箇所押し付けました。
部屋中にお姫様の
絶叫が響き渡ります。
お姫様の憐れな姿に満足したのか夜鷹は一旦その場を離れ窓辺に行きました。
お姫様は夜鷹が窓辺を離れたことを確認しおんおん泣きました。
羞恥と痛みと絶望と落胆とがいっぺんに自分に襲いかかり殺そうとしてくるのを自覚しているからです。
しかし同様にある種の興奮も覚えていました。芯の色を見たから、お姫様はもう一度思い出すようにして、確認しました。
お姫様は縛られた縄を解こうともせずジンジンと痛む焼を眺め、あの日々の終わりのようにそっと涙で滲む目をそっと閉じたのでした。
朝になりお姫様の惨状を見た蠍達は怒りに震え、店のものを全員呼びつけたそうです。
どうしてなんの音も聞こえなかったのかと問い詰めていました。
明確な理由は避けていましたが店の者は昨夜は酒を飲み泥酔していた。いうことが分かりました。
店のものは私らが悪いのではなく夜鷹が悪いと口々に言い、蠍達は店のものをほっぽいて夜鷹を探し回りました。
案外すぐ見つかりました。
夜鷹は窓の下で冷たい骸になっていました。
夜鷹が死んだ理由...お姫様は理解しました。
お姫様はそれから夜鷹も店のものも蠍達も全部同じに見えました。全部全部芯の色が同じだったからです。蠍がいくら優しい態度を示そうが今までやってきたこと、忘れられるはずがなくお姫様はもはや恨む気持ちも湧き上
がらない。
虚構のお姫様に成り上がりました。
夜鷹、私が醜い姿で出会っていれば許してくれたのでしょうか。
醜い綿埃が美しい姫になった話、これが私の昔話です。
そして口を開くなり裏切り者と罵しりお姫様に蹴りをいれました。予想外の展開についていけず、お姫様は蹴りの反動で床に崩れ落ちます。それをけたけたけたと愉快そうに笑う夜鷹。
お姫様はどうしてと聞きました。夜鷹は狂ったような笑いを止め、こちらを見る整った顔を平手でバシッと打ちました。
お姫様は顔を伏せます。夜鷹は低い声で
お前のせいだと繰り返していました。
何がお前のせいなのかお姫様はさっぱりです。
夜鷹はなぜお前は前のように醜くないのか、私がどれだけ苦労しているのかわかるか、とやつぎに聞いてきます。お姫様が答える前に夜鷹が分かりたくもない、お前には分かられたくないと自己完結するので結果何も答えられません。
夜鷹は独り言を言いながらお姫様に何回も何十回も腹に蹴りを入れたあと、動けなくなったお姫様を放置してドレッサーの下の棚から麻縄を取り出しました。それからお姫様を縛り付け、夜鷹は今までで一番歪んだ顔になりました。キツい印象だったのはどうやらアイラインだけではなかったようです。
夜鷹はお前に一生恥ずかしい人生を送ってもらう。私と同じ苦しみを味あわせてやると脅すように言って、
お姫様の初めてを奪ったのでした。
夜鷹はお前が呑気に暮らしている間、私はこうやって男の相手をしていたんだ。お前が醜いから私はそれを糧にここまでやってこれたんだと怒鳴りつけました。目は哺乳類を狙う獰猛な獣そのもので、お姫様は殺される。ともう1人の自分が冷静に状況を客観しするの確認しました。どうせなら死ぬ前に夜鷹の目を見ておこうとした
その時、お姫様は初めて人の芯を見ました。夜鷹の芯は真っ黒く所々ヒビが入っていました。お姫様は息を飲みます。
最後に夜鷹は無表情にタバコをお姫様の背中やら胸に数箇所押し付けました。
部屋中にお姫様の
絶叫が響き渡ります。
お姫様の憐れな姿に満足したのか夜鷹は一旦その場を離れ窓辺に行きました。
お姫様は夜鷹が窓辺を離れたことを確認しおんおん泣きました。
羞恥と痛みと絶望と落胆とがいっぺんに自分に襲いかかり殺そうとしてくるのを自覚しているからです。
しかし同様にある種の興奮も覚えていました。芯の色を見たから、お姫様はもう一度思い出すようにして、確認しました。
お姫様は縛られた縄を解こうともせずジンジンと痛む焼を眺め、あの日々の終わりのようにそっと涙で滲む目をそっと閉じたのでした。
朝になりお姫様の惨状を見た蠍達は怒りに震え、店のものを全員呼びつけたそうです。
どうしてなんの音も聞こえなかったのかと問い詰めていました。
明確な理由は避けていましたが店の者は昨夜は酒を飲み泥酔していた。いうことが分かりました。
店のものは私らが悪いのではなく夜鷹が悪いと口々に言い、蠍達は店のものをほっぽいて夜鷹を探し回りました。
案外すぐ見つかりました。
夜鷹は窓の下で冷たい骸になっていました。
夜鷹が死んだ理由...お姫様は理解しました。
お姫様はそれから夜鷹も店のものも蠍達も全部同じに見えました。全部全部芯の色が同じだったからです。蠍がいくら優しい態度を示そうが今までやってきたこと、忘れられるはずがなくお姫様はもはや恨む気持ちも湧き上
がらない。
虚構のお姫様に成り上がりました。
夜鷹、私が醜い姿で出会っていれば許してくれたのでしょうか。
醜い綿埃が美しい姫になった話、これが私の昔話です。
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