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22-上書き※R15
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「ルーク様、お身体の方洗いますね」
「…あぁ」
アーノルドがやっと帰り、ラルクにすぐ様風呂場に連れていかれて、今に至る。
結構遅い時間までアーノルドは粘った。その間もラルクとバチバチで、何とか発火しないよう必死に二人を止めていた。
…何だかすごく疲れた。普段気なんて使わない僕はかなりの疲労感を感じていた。
そのままラルクのされるがまま、世話を受けていた。
「…ルーク様、これ…」
「…あぁ……え?」
ラルクはどうやらアーノルドに噛まれたところが気になるらしい。
今見たら結構深めの歯型が付いている。
そりゃ痛いよな。ふざけるなよあの王子。
いや、でも噛まれたという事は、僕は嫌われている…?でも前の人生で嫌われてるからって噛まれたことは無かったよね…?
この世界独特の嫌悪感の表し方なのか?
ガブッ!…プつ
「っ~イ゛ィ…タァ…ッ!!」
既にジンジン傷んでいるところに、また鋭い痛みが走る。
アーノルドに噛まれたところを、ラルクが今度は力強く噛み付いていた。
痛みはアーノルドの時より強く、何ならラルクの犬歯が傷んだ所に刺さり、血が出る始末。
「ッなに…するんだよ!!」
痛みで思わずラルクをつき飛ばそうとするが、何故かビクともしない。
僕の身体、どれだけ貧弱なんだよ。
悲しくなっていると突き飛ばそうとした手はラルクの手に捕まり、より抵抗出来なくなる。
「…ルークさま…」
ラルクは先程のアーノルドと同じくほの暗い癖に妙にギラギラした獣の目で見ていた。
この目はやばい。ラルクから離れなきゃ…!逃げなきゃ駄目だ…!!
本能では分かっていても恐怖で身体が固まり動けない。
ジュルルッ! ピチャ、ピチャ…
「ッ~゛…!や、やめぇ…」
ラルクは噛んだ傷跡から出ている血を啜り、舐る。
ジクジク痛む所をラルクの舌で翻弄され、身体に熱が篭もる。
これ以上は…駄目だ…!
「…ッラルク!やめろ!!」
僕の身体を舐めるラルクが動きを止める。
「…アーノルドは良くておれはダメですか?…ルークさま」
…何言ってんの…ラルク!
どっちも良くない…!誰だったらいいとかじゃない!
「…そういうのじゃ…!」
「…分かりました。夕食もありますもんね」
やった…!分かってくれた!
「…後は寝室でですね。ルーク様」
前言撤回、何も伝わってない。
「…あぁ」
アーノルドがやっと帰り、ラルクにすぐ様風呂場に連れていかれて、今に至る。
結構遅い時間までアーノルドは粘った。その間もラルクとバチバチで、何とか発火しないよう必死に二人を止めていた。
…何だかすごく疲れた。普段気なんて使わない僕はかなりの疲労感を感じていた。
そのままラルクのされるがまま、世話を受けていた。
「…ルーク様、これ…」
「…あぁ……え?」
ラルクはどうやらアーノルドに噛まれたところが気になるらしい。
今見たら結構深めの歯型が付いている。
そりゃ痛いよな。ふざけるなよあの王子。
いや、でも噛まれたという事は、僕は嫌われている…?でも前の人生で嫌われてるからって噛まれたことは無かったよね…?
この世界独特の嫌悪感の表し方なのか?
ガブッ!…プつ
「っ~イ゛ィ…タァ…ッ!!」
既にジンジン傷んでいるところに、また鋭い痛みが走る。
アーノルドに噛まれたところを、ラルクが今度は力強く噛み付いていた。
痛みはアーノルドの時より強く、何ならラルクの犬歯が傷んだ所に刺さり、血が出る始末。
「ッなに…するんだよ!!」
痛みで思わずラルクをつき飛ばそうとするが、何故かビクともしない。
僕の身体、どれだけ貧弱なんだよ。
悲しくなっていると突き飛ばそうとした手はラルクの手に捕まり、より抵抗出来なくなる。
「…ルークさま…」
ラルクは先程のアーノルドと同じくほの暗い癖に妙にギラギラした獣の目で見ていた。
この目はやばい。ラルクから離れなきゃ…!逃げなきゃ駄目だ…!!
本能では分かっていても恐怖で身体が固まり動けない。
ジュルルッ! ピチャ、ピチャ…
「ッ~゛…!や、やめぇ…」
ラルクは噛んだ傷跡から出ている血を啜り、舐る。
ジクジク痛む所をラルクの舌で翻弄され、身体に熱が篭もる。
これ以上は…駄目だ…!
「…ッラルク!やめろ!!」
僕の身体を舐めるラルクが動きを止める。
「…アーノルドは良くておれはダメですか?…ルークさま」
…何言ってんの…ラルク!
どっちも良くない…!誰だったらいいとかじゃない!
「…そういうのじゃ…!」
「…分かりました。夕食もありますもんね」
やった…!分かってくれた!
「…後は寝室でですね。ルーク様」
前言撤回、何も伝わってない。
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