死にたがり(愛されたがり)の悪役令息

たまも。

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フォンルージュ家編

58-拷問※

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ップ…プププ…


「っ…はぁっ…ァァァ…ッ」


こわいこわいこわいっ


ラルクが細長く所々ボコボコしている金属の棒の玩具を、僕の鬼頭に当て尿道へと差し込んでいく。

未知の場所を開拓される感覚と、とんでもない所にとんでもないものが刺さっている光景を目の前にして、恐怖で頭がいっぱいになる。


「っ…ラルク、ぃぁ゛ぁ…やめてぇ…ッ」


両手は手は後ろにベルト型の手錠で拘束され、足は太ももとふくらはぎを手と同じ種類のベルトで括られ、M字開脚の状態を崩せない。

全て丸見えの状況。


ゴリゴリとおしっこが通る道を擦りながら着実に収まっていく棒。

痛みはないが異物感が酷くて、寝起きでただでさえ喉が渇いて水分が欲しいのに、目から涙が出て水分が失われる。


少しすると棒が奥まで入り切ったのか、棒を入れる手の動きを止める。


「全部入ったよ。兄上」


「ぬ、ぬいて…おねが…っ…きもちわるぃから」


「何言ってんの。抜くわけねぇだろ。

自分の何が悪かったのか分かるまでやめないから」


怒りを据えた目で僕を見る。


ラルクはまた違う玩具を用意する。
てっきり箱の中で一番主張が激しかったドギツイ色をしたディルドでも使うんだと思っていたが、三又に別れたディルドよりも小さい不思議な形をした玩具を手に持っていた。


…なにっ…それ…?


玩具にローションをかけ、僕の入口に当て中へと押し込んでいく。

玩具のボコボコした所が肉壁を擦り、ゾクゾクする。


これから何が起こるかわからない恐怖でキュッとお尻を反射的に締めてしまった時だった。


「ッッッァ゛~~~~~♡!!!??」


中に入った玩具の凹凸部分がゴリゴリといい所を圧迫して頭が一瞬で絶頂にまで引き上げられる。

棒さえ刺さってなければ射精していた程の快感。
さっきまで異物感に耐えていたのに、今は何も違和感はなく、むしろ何も出せないことに対しての焦燥感が強まっていた。


「ッ…ァァァ♡!!とまなッ…♡や、これやらッ♡!ラゥクッ♡これぬぃてっ…ぬい…ッッ~~~~~~♡♡♡♡!!!」


締め付けたらダメだと分かっているのに、絶頂した衝撃でまたお尻を締めてイってしまう。でも出せなくて、じれったい感覚が下半身を蝕んで止まらない。

そんな悪循環に蝕まれている僕にさらにおいうちをかけるようにちんぽに刺さっている棒の先に着いている輪っかみたいな所に指をかけ、棒をちんぽからゆっくり引き抜いていく。


「ぃぎッ…♡♡それもらめっ…だめぇッ…♡♡♡!!!」


ラルクがゆっくりと棒を引き抜くと、棒の凹凸の一つ一つが尿道を擦り、常におしっこをしているような感覚と、ピリピリとした快感によりお尻を締めて、頭が真っ白になる。


引き抜きかけた棒をまた奥へと収めていく。ゾワゾワと背中に快楽が走る。

僕はようやっと思い知った。行き過ぎた快楽は時には拷問にすらなるんだ。


もうやめてッ♡身体おかしくなるッ!もうおかしくなってるッ!おねがっ…やだ、やだぁッ!!!



「ごぇんなさッ♡、ぼくが、ッわるかったから…おねがぃ、ぬいてッッ♡!!

ッは…ぁァッ…♡も、むりぃ…ッ♡♡!!」


懇願する僕にラルクが冷ややかな視線を向ける。


「何が悪いと思ってんの?何に対して謝ってるの?ちゃんと言えよ兄上」


回答を急かすように、上下に棒を動かす手を早める。快感の苦痛がより一層強まり、涙が止まらない。


「ぼくッ…ラルクをきじゅ…ァうッ♡♡
つけたからぁッッ♡♡!ごめんなさぃッ♡♡ごめ、ッッィア゛~~~~~~♡♡♡♡!!!!」


違うと言うかのようにゴリゴリと一気に棒を奥まで沈める。

パチパチと視界がスパークする。ラルクがどんな顔をしてるか分からない。
もうなにもわからない。ぼくなにしてるの?


「俺が怒ってるのはそこじゃねぇよ。兄上。ちゃんと答えられるまでやめないから。

ほら、喘いでないで教えろよ。

何が悪かったんだ?なぁ」


ラルクは本気だ。今まではごめんなさいと叫んで謝ればやめてくれた。でも今回は違う。

快感で回らない頭をなんとか回し、何を謝ればいいのかを必死に考える。


ラルクを傷つけたのは違うと言われた。じゃあ、何に怒ってるの?

母上や使用人を脅したこと?それとも闇魔法を使ったこと?

悪魔付きだったこと?クソ野郎だったってこと?

わかんない。


「ッァぅ゛ぅぅ…♡♡♡!!」


「答えないと終わらねぇからな。

兄上がおかしくなってもやめない。

俺はいいですよ。おかしくなっても面倒見ますから」


いやだっ!おかしくなんてなりたくない。こわいよ、やだやだやだ!

必死にラルクに言われたことを思い出す。


『…そんなにいなくなりたいんですね。

おれを置いていきたいんだ。母様みたいに、おれの前から勝手に消えるんだ』


『おれが馬鹿な兄上を躾直す。死にたいなんて思えないように。自分がした事後悔するまで、教えてやる』


ぁ…死のうとしたから……?

でも僕、要らないんだよ。だからいなくなりたいし、消えたいし、死にたい。

あの人を消して僕も消えようとしたのに、結局消せなかったし、消えれなかった。

中途半端でどうしようもないのに、

ラルクは僕を断罪するんじゃないの?

だから僕なんかに執着したら駄目なのに、


あれ、あれ…?


なんかもうわからない。なにが起きてる?
僕の知ってるアニメせかいじゃない。



なんなんだこれ。僕って一体なんなんだ。
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