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第一章 湖の村攻防編
5.戦闘
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フィートは小道に意識なく倒れ、頭にくの字の短剣を生やした
ゴブリンに近づく。
イートは聞き耳を立てたまま、フィートにすれ違いざま「気を付けて」とフィートにだけ聞こえる声で囁く。
フィートはクックリを引き抜くと同時に、ふわりと後ろにステップを踏む。
倒れたゴブリンの頭とその横の辺りに、矢が突き立ち、勢い良く何個かの石が飛んできた。
森の中からボロい皮か鉄か判らない鎧を着て、弓を持つゴブリン。
盾と木の棍棒に釘の様な棘を生やした鈍器を持つ一匹。
長い槍のような棒を持つ一匹の計三匹が二人の道を阻む。
そして二人の後ろ側に紐を振り回す一匹のゴブリンで挟まれる形となった。
「面倒くさいなぁ。」
フィートはクックリを構え、3匹のゴブリンに対峙、その背中にイートも体を寄せ、紐を振り回す後方のゴブリンに対峙した。
フィートとイートが同時に動く。
お互いの感覚がタイミングを遅らせること無く動き出す。
生活も長く、仲の良い同種族の『感覚共有』とでも言うのだろうか?。
もはや餌になろうとしている、こと切れたゴブリンの腕に噛みつこうとしている棍棒を持ったゴブリンを、矢をつがえたゴブリンがその矢先で背中をつつく。
どうやらこの中では一番賢そうだ。
矢を引き直そうとするタイミングでフィートの手からクックリが放たれる。慌てて棍棒を落とし、木の盾を両手で構えるゴブリン。
が、クックリは見当違いの方向に。
その行方に目が行ったもう一匹の弓を持つゴブリンが、にたりと笑って顔をフィートに向けた瞬間。首筋に細い短刀が突き刺さった。
声にならず、痛みからくる嗚咽を吐きながら、気道に押し寄せてくる、自らの血流に汚濁した泡を口から沸かしながら、背中からパタリと倒れた。
同じく槍を持つゴブリンも首筋に細長い短刀が刺さり、膝から崩れ落ちた。
寸分たがわず急所を貫かれ、失血と窒息による意識混濁からの苦悶の絶命。
心臓の、早鐘のような音が鼓膜に響く。声にならないもどかしさが、抗えない死への片道が、非道な行いをしているこの種族にとっては「因果応報」としか言えない結末となった。
「ギィ、gィ?」
棍棒を持っていたゴブリンは、突然動かなくなった仲間が、死体になった驚きと混乱を隠せず声を上げたが、その瞬間、彼の頭は、ブーメランのように弧を描き、戻ってきたクックリの着地地点となった。
一方イートは片腕に素早く細い鉄の棒と、収縮する動物の腱等で作った弦を取り付け、ゴブリンの額に定めて弦の真ん中を引き絞った。弦の中央に仕込んだ小さな矢じりのような鉄の塊が放たれ、布の紐を振り回し、石を投げる投石紐を持つゴブリンに当たる寸前、
「タン!」
という力強い音で、スリングを振り回していたゴブリンは、側転するかのように一回転回り、大地に叩き付けられた。
「アルテさぁぁぁん。」
活躍を奪われたイートは、ゴブリンの頭に刺さった銀の矢を見てそう言った。
*******************
草の門に戻るヴィート。
櫓の屋根の上に立つアルテ。
丁度絶妙なベストアングルだが、屋根に立つ際に精霊に語りかけ、スカートの中を見えなくしている。
エルフ特有の精霊魔法の一つで、ちょっとした目眩ましだ。
ヴィートは軽く舌打ちしながらまた櫓の上に駆け登る。
一応子供たちは、親や住んでいる家の方に移動している。
飲んだくれてた冒険者たちも鐘が鳴った時点で一応その手を止め、装備を手繰り寄せて警戒はしていた。
とは言いながらも麦酒はちびちび飲んではいる。
警戒の鐘なのだが、長くここに居座る冒険者達には日常的な事だし、また、この村の自警団達が、自分達より優れている事も、この村に来た時に十二分に理解しているのだ。
「聞き耳達が戦闘に入ったぞ。
軽装備だが数も他にもそこそこいそうだ。」
ビアンが上ってきたヴィートに言う。
「聞き耳の方は終わったぞ。」
アルテが櫓の屋根の上から、短弓ではなく、長い銃身のような先に、細い鉄板の弓が付いた弩の先を下に降ろし言った。
かなりの距離だが、こと狙撃の技能は持っている元々の能力と、精霊達による、祝福の恩恵で凄まじいものがある。
その撃ち手の矢を、如何に加減しているとはいえ、手で掴むのも大概ではあるのだがw
「丸盾も戦闘に入った様だ。魔法石の連絡が途中で切れた。」
と、アルテ。
「重装備だな、やっぱり三匹は囮だぞ。」
と湖の門からやや南に下った所を長い筒でみながらビアン。
「やはり、か。
アルテ、魔法石で森の門に射撃隊を、王の門に重装備隊を回すのと、避難誘導終えて連絡してきたルラースに、正装備で行かせてくれ。
あと、魔の森の見張り台に連絡して周囲警戒と、おやじにも連絡を頼む。」
「ビアンが、その通りの事をヴィートが言うだろうからと先に伝えておいたぞ。
ルラースは森の門で射撃隊の指揮で、王の門には重装備隊と枯れ木のバリケードを落としている。」
ヴィートはビアンとハイタッチして下に降りる。
「ヴィート、槍も一応用意させてる。馬で行くならそっちのほうがいいぞ。」
「たすかる!」
ビアンの言葉に答えながら、乗って来た馬にヴィートは乗り込むと、櫓の隣の小屋に立て掛けている長い槍を、小屋の近くで待機していた自警団兵から受け取る。
ヴィートは左の腕に小さい円形の盾を付け、草原に立つゴブリン達を見る。
「さて、始めますか。」
ヴィートは馬を走らせた。
********************
湖の門から大きく迂回して草の門に向かう。
いつもはそうゆう巡回経路だ。
反対回りで聞き耳と早足達と合流して、その最中有った事や最近の事を話す、散歩の様なこの時間を、丸盾と言われる彼、スチュアートは楽しみの一つとしていた。
自警団製の皮鎧を装備しているが、彼の革鎧は赤黒く、そして黒光りしていた。蝋などで煮固めた皮鎧、ギル・ボアールだ。
ほぼ全身、顔以外はその革鎧の全身鎧で、さながらカブトムシの様だw 盾を持っており、ドラム缶を縦に半分に真っ二つにした様な円柱の盾を持っていた。村の警備に場違いな装備では
あるが・・・。
彼の体格もぽっちゃりとしていて、円柱の盾と雰囲気というか、形が似ていて面白い。
もう一方は、軽装備と言うほど革の胸当て程度に、色合いは自警団のそれで、同じものの手入れ油の色が、良く染み込んでいた。
そして、ひょろ長の身長でスチュアートのゆっくりした歩みにのらりくらりと合わせていた。
背中にも矢筒のような長い筒に、数本細長い槍が入っている。
キュンキュン・・・・
金属が回転する様な音がして、スチュアートの腰にぶら下がっている宝石の様な石が鈍く光る。
魔法石だ。
魔法力を上手に使えるものだけがそれを使用したり、通信機のように受け答えしたりできるもので、この二人だと丸盾の方がそうゆう面では優れていた。
「はい、スチュアートですw」
元気よく魔法石に話すスチュアート。
と、同時にひょろ長が背中の槍を前方の森の中に凄まじい速さで投げつけた。
ゴブリンに近づく。
イートは聞き耳を立てたまま、フィートにすれ違いざま「気を付けて」とフィートにだけ聞こえる声で囁く。
フィートはクックリを引き抜くと同時に、ふわりと後ろにステップを踏む。
倒れたゴブリンの頭とその横の辺りに、矢が突き立ち、勢い良く何個かの石が飛んできた。
森の中からボロい皮か鉄か判らない鎧を着て、弓を持つゴブリン。
盾と木の棍棒に釘の様な棘を生やした鈍器を持つ一匹。
長い槍のような棒を持つ一匹の計三匹が二人の道を阻む。
そして二人の後ろ側に紐を振り回す一匹のゴブリンで挟まれる形となった。
「面倒くさいなぁ。」
フィートはクックリを構え、3匹のゴブリンに対峙、その背中にイートも体を寄せ、紐を振り回す後方のゴブリンに対峙した。
フィートとイートが同時に動く。
お互いの感覚がタイミングを遅らせること無く動き出す。
生活も長く、仲の良い同種族の『感覚共有』とでも言うのだろうか?。
もはや餌になろうとしている、こと切れたゴブリンの腕に噛みつこうとしている棍棒を持ったゴブリンを、矢をつがえたゴブリンがその矢先で背中をつつく。
どうやらこの中では一番賢そうだ。
矢を引き直そうとするタイミングでフィートの手からクックリが放たれる。慌てて棍棒を落とし、木の盾を両手で構えるゴブリン。
が、クックリは見当違いの方向に。
その行方に目が行ったもう一匹の弓を持つゴブリンが、にたりと笑って顔をフィートに向けた瞬間。首筋に細い短刀が突き刺さった。
声にならず、痛みからくる嗚咽を吐きながら、気道に押し寄せてくる、自らの血流に汚濁した泡を口から沸かしながら、背中からパタリと倒れた。
同じく槍を持つゴブリンも首筋に細長い短刀が刺さり、膝から崩れ落ちた。
寸分たがわず急所を貫かれ、失血と窒息による意識混濁からの苦悶の絶命。
心臓の、早鐘のような音が鼓膜に響く。声にならないもどかしさが、抗えない死への片道が、非道な行いをしているこの種族にとっては「因果応報」としか言えない結末となった。
「ギィ、gィ?」
棍棒を持っていたゴブリンは、突然動かなくなった仲間が、死体になった驚きと混乱を隠せず声を上げたが、その瞬間、彼の頭は、ブーメランのように弧を描き、戻ってきたクックリの着地地点となった。
一方イートは片腕に素早く細い鉄の棒と、収縮する動物の腱等で作った弦を取り付け、ゴブリンの額に定めて弦の真ん中を引き絞った。弦の中央に仕込んだ小さな矢じりのような鉄の塊が放たれ、布の紐を振り回し、石を投げる投石紐を持つゴブリンに当たる寸前、
「タン!」
という力強い音で、スリングを振り回していたゴブリンは、側転するかのように一回転回り、大地に叩き付けられた。
「アルテさぁぁぁん。」
活躍を奪われたイートは、ゴブリンの頭に刺さった銀の矢を見てそう言った。
*******************
草の門に戻るヴィート。
櫓の屋根の上に立つアルテ。
丁度絶妙なベストアングルだが、屋根に立つ際に精霊に語りかけ、スカートの中を見えなくしている。
エルフ特有の精霊魔法の一つで、ちょっとした目眩ましだ。
ヴィートは軽く舌打ちしながらまた櫓の上に駆け登る。
一応子供たちは、親や住んでいる家の方に移動している。
飲んだくれてた冒険者たちも鐘が鳴った時点で一応その手を止め、装備を手繰り寄せて警戒はしていた。
とは言いながらも麦酒はちびちび飲んではいる。
警戒の鐘なのだが、長くここに居座る冒険者達には日常的な事だし、また、この村の自警団達が、自分達より優れている事も、この村に来た時に十二分に理解しているのだ。
「聞き耳達が戦闘に入ったぞ。
軽装備だが数も他にもそこそこいそうだ。」
ビアンが上ってきたヴィートに言う。
「聞き耳の方は終わったぞ。」
アルテが櫓の屋根の上から、短弓ではなく、長い銃身のような先に、細い鉄板の弓が付いた弩の先を下に降ろし言った。
かなりの距離だが、こと狙撃の技能は持っている元々の能力と、精霊達による、祝福の恩恵で凄まじいものがある。
その撃ち手の矢を、如何に加減しているとはいえ、手で掴むのも大概ではあるのだがw
「丸盾も戦闘に入った様だ。魔法石の連絡が途中で切れた。」
と、アルテ。
「重装備だな、やっぱり三匹は囮だぞ。」
と湖の門からやや南に下った所を長い筒でみながらビアン。
「やはり、か。
アルテ、魔法石で森の門に射撃隊を、王の門に重装備隊を回すのと、避難誘導終えて連絡してきたルラースに、正装備で行かせてくれ。
あと、魔の森の見張り台に連絡して周囲警戒と、おやじにも連絡を頼む。」
「ビアンが、その通りの事をヴィートが言うだろうからと先に伝えておいたぞ。
ルラースは森の門で射撃隊の指揮で、王の門には重装備隊と枯れ木のバリケードを落としている。」
ヴィートはビアンとハイタッチして下に降りる。
「ヴィート、槍も一応用意させてる。馬で行くならそっちのほうがいいぞ。」
「たすかる!」
ビアンの言葉に答えながら、乗って来た馬にヴィートは乗り込むと、櫓の隣の小屋に立て掛けている長い槍を、小屋の近くで待機していた自警団兵から受け取る。
ヴィートは左の腕に小さい円形の盾を付け、草原に立つゴブリン達を見る。
「さて、始めますか。」
ヴィートは馬を走らせた。
********************
湖の門から大きく迂回して草の門に向かう。
いつもはそうゆう巡回経路だ。
反対回りで聞き耳と早足達と合流して、その最中有った事や最近の事を話す、散歩の様なこの時間を、丸盾と言われる彼、スチュアートは楽しみの一つとしていた。
自警団製の皮鎧を装備しているが、彼の革鎧は赤黒く、そして黒光りしていた。蝋などで煮固めた皮鎧、ギル・ボアールだ。
ほぼ全身、顔以外はその革鎧の全身鎧で、さながらカブトムシの様だw 盾を持っており、ドラム缶を縦に半分に真っ二つにした様な円柱の盾を持っていた。村の警備に場違いな装備では
あるが・・・。
彼の体格もぽっちゃりとしていて、円柱の盾と雰囲気というか、形が似ていて面白い。
もう一方は、軽装備と言うほど革の胸当て程度に、色合いは自警団のそれで、同じものの手入れ油の色が、良く染み込んでいた。
そして、ひょろ長の身長でスチュアートのゆっくりした歩みにのらりくらりと合わせていた。
背中にも矢筒のような長い筒に、数本細長い槍が入っている。
キュンキュン・・・・
金属が回転する様な音がして、スチュアートの腰にぶら下がっている宝石の様な石が鈍く光る。
魔法石だ。
魔法力を上手に使えるものだけがそれを使用したり、通信機のように受け答えしたりできるもので、この二人だと丸盾の方がそうゆう面では優れていた。
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