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第4話
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「え」
あまりにまっすぐなギルの言葉。
しかし私が驚く一方で、彼は肩の力を少しだけ抜いてこう続けた。
「忘れたのか? 俺が強くなろうと思ったきっかけだよ。シルフィーナさんが結婚したあの日、フェルトは“この国を変える”って言った。だから俺は、誰よりも強くなって君の剣になるって約束したじゃないか」
「……ええ、そうだったわね」
――覚えていてくれたのね。
あれはシルフィーナ姉さんが嫁いだ日のこと。
私は見送りの喧噪が遠のいた夕暮れの中で誓った。
いつか必ず姉を救い出す、と。
その決意を唯一聞いていたのが、隣にいたギルだった。そしてギルも私の想いに賛同してくれた。
子どもの口約束なんて、風に消えてしまうと思っていたのに。
「……でも」
「?」
ギルの眼差しが少し揺れた。
彼は拳を握り、言葉を選ぶようにゆっくり口を開いた。
「正直に言うよ。今の俺は、少し迷ってる。異国に出て、剣だけじゃなくて、いろんな勉強をした。その上で思ったんだ――本当に、この国を救えるのかって。状況は崖っぷちだ。何もしなければ、アストリア王国はあと数年で滅びる。外から見ていると、なおさらそう感じた。もしかしたらフェルトだって、とっくに諦めてるかもしれない。叶わない夢を見るよりはこのまま帝国で最強の騎士を目指した方がいいんじゃないかって……そう考えたこともある」
なら、どうして戻ってきたの?
そう口から出かかったところで、ギルはさらに続けた。
「そんなときだった。じいちゃんから手紙で聞いたんだ。フェルトがこっちで何かをしようとしてるって」
「フェルト王女が何かを計画し、動き出そうとしていることには気づいておりました。決して諦めておられないことも。だから、ギルバートにそう伝えたのです」
ジークに目を向けると、彼は穏やかに頷いた。
錬金術のことは伝えていない。
けれど詳細は知らずとも、私がこの三年間ずっと準備を続け、動き出そうとしていることを見抜いていたようだ。
「だから、帰ってきた。君が本当にまだ夢を諦めていないか――それを、この眼で確かめるために」
その言葉に、胸の奥がほんの少し軽くなる。
優秀な護衛は必要だ。身を守るためにも、計画を回すためにも。
何より、兄たちの影響を受けない“私だけの剣”。
ギルが戻ってきたのは、運命の追い風だ。
「教えてくれ、フェルト。君はいったい、何をする気なんだ? この何もない国をどうやって救う? ……不安なんだ。君に本当にそれだけの力があるのか。約束は守りたい。俺もこの国が好きだ。救えるなら、救いたい。でも、もしそれが叶わない夢なら――滅びる前に別の道を選ぶ手だってある」
別の道。
国を畳んで、難民として他国に移る道。
扱いは奴隷同然かもしれないけれど、餓えて死ぬよりはマシとも言える。
でも。
「わかったわ。素直に話してくれて、ありがとう。だったら、私もその誠意に応えるわ」
「え?」
「ついてきて。面白いものを見せてあげる」
私は決めた。
秘密を明かす。
ギルを安心させるために――そして、あの約束を覚えていてくれたことが、ただ嬉しかったから。
疑ってくれて構わない。
むしろ闇雲に「君なら絶対できる!」と言って付き従われるより、ずっと頼もしい。
夢を現実に変えるには盲目的な信頼よりも、きちんと意見を言ってくれる仲間のほうがいい。
この三年の成果を、示すときが来た。
***
「知らなかった。城にこんな地下室があったなんて」
「わしもじゃ。王城勤めはもう五十年になるが、全く気付けなんだ」
室内を見渡しながらギルとジークが呆気に取られたような声を漏らす。
私が二人を連れてきたのは、師匠の錬金工房。
大きな作業台がいくつも並び、壁一面の棚には羊皮紙の束、金属とガラスの器具、大小さまざまな魔石が整然と収まっている。
天井からはレール状の装置が伸び、吊り下げられたアームが静かに休んでいる。
炉は二基。温度制御の魔術式が刻まれ、淡い光が脈打っていた。
「知らないのも無理ないわ。ここには結界が張ってあるからね」
錬金術は教会によって禁忌と定められ、人目に触れてはならない。
だからこの部屋へと至る隠し階段への入り口には、“視覚に映らない封印”が施されている。
たとえ真正面を通り過ぎても、扉の輪郭すら目に入らない。
私だって、師匠に解き方を教わらなければ一生気づけなかったはずだろう。
「むぅ。フェルト王女が何かたくらんでいるとは思っておりましたが、よもやこれほどのものを用意しているとは……」
「驚くのはまだ早いわ。本当に見てほしいのは、この先にあるものだから」
私は工房を横切り、二人を引き連れて奥の通路へ向かう。
「さっきの階段もそうだったけど、この地下道、途轍もなくしっかりしたつくりだな」
歩きながらギルがキョロキョロと天井を見上げる。
まるで初めて都会に出たお上りさんのようだ。
「広々としてるし、壁も床も整然としてる。石の組み方も妙に精密だ。なのに息苦しくない……火も焚いてないのに明るいし。本当に人の手で作られた場所なのか?」
通路は三人で並んで歩ける幅。
天井は高く、壁面には継ぎ目の少ない切り石がぴたりと嵌め込まれている。
照明は炎ではなく、淡い光を灯す魔力灯。
風も循環しており、地下にありがちな湿り気も薄い。
「うむ、わしも同意見じゃのう。この国にいる大工の腕じゃ、とても及ばん」
「でしょうね」
でも錬金術ならそれができちゃう。
けれど、種明かしはまだしない。ちょっとだけもったいぶる。
通路の突き当たりに重厚な金属の扉が立ちはだかる。
私は一歩進み出て、掌を扉の中央へとかざした。
微かな振動。鍵穴もない扉の表面に、幾何学模様の線がふっと浮かび上がる。
錬金術による“認証扉”。
登録された魔力以外は拒む。
「さあ、見せましょう。これこそが――この貧しい小国を変える最初の発明よ」
鈍い解錠音とともに、左右へ滑るように扉が開いていく。
まぶしい光が一気にあふれ出す。
「こ、これは……!」
「はははっ。このじい、腰を抜かしそうになりましたぞ……!」
ギルとジークが思わず声を上げる。
天井には通常よりも魔力灯を多く設置してある。
あえて光量を強めにしているのには、ちゃんとした理由がある。
「地下に畑!? しかもこれは小麦じゃ……いや、違う。似てるけどもっと別の穀物だ。フェルト、これはいったい……!?」
目の前に飛び込んできた光景に、ギルが戸惑いながら尋ねてくる。
私はその疑問にひと言で答えた。
「これは――“稲”よ」
「イネ……?」
「聞いたことがありますぞ。たしか東方で栽培される穀物ですな」
「ええ、さすがジーク。物知りね」
一面に広がるのは、四角く区切られた黄金の田んぼだった。
まだ初夏だというのに、すでに稲穂がたわわに実っている。
水を張った土壌の上には風が渡り、稲がざわめくたび、光が細波のように流れていく。
この空間が地下であることを、一瞬忘れてしまうほどの鮮やかさだった。
「そんな、どうしてこの国でこれほど豊かな穀物が育っているんだ!? 今まで成功したことなんてないのに……!」
「ギルバートの言う通りですじゃ。隣国に奪われた南の土地ならいざ知らず、穀物に関してはわしの代より以前から何度も小麦の栽培に挑戦しておりましたが、ついぞ叶わなんだ。それがよもや……」
小麦は温暖で肥沃な土地を好み、痩せた北の大地では育ちにくい。
だからこの国では、長らく過酷な環境でも育つ芋を主食にするしかなかった。
とはいえ、条件は稲も同じ。いや、むしろ稲のほうが小麦よりさらに寒さや乾燥に弱く、この地では到底育つはずがない。
それなのに、ここでは瑞々しい稲が命を謳うように立っている。
ギルやジークの驚きも無理はない。
あまりにまっすぐなギルの言葉。
しかし私が驚く一方で、彼は肩の力を少しだけ抜いてこう続けた。
「忘れたのか? 俺が強くなろうと思ったきっかけだよ。シルフィーナさんが結婚したあの日、フェルトは“この国を変える”って言った。だから俺は、誰よりも強くなって君の剣になるって約束したじゃないか」
「……ええ、そうだったわね」
――覚えていてくれたのね。
あれはシルフィーナ姉さんが嫁いだ日のこと。
私は見送りの喧噪が遠のいた夕暮れの中で誓った。
いつか必ず姉を救い出す、と。
その決意を唯一聞いていたのが、隣にいたギルだった。そしてギルも私の想いに賛同してくれた。
子どもの口約束なんて、風に消えてしまうと思っていたのに。
「……でも」
「?」
ギルの眼差しが少し揺れた。
彼は拳を握り、言葉を選ぶようにゆっくり口を開いた。
「正直に言うよ。今の俺は、少し迷ってる。異国に出て、剣だけじゃなくて、いろんな勉強をした。その上で思ったんだ――本当に、この国を救えるのかって。状況は崖っぷちだ。何もしなければ、アストリア王国はあと数年で滅びる。外から見ていると、なおさらそう感じた。もしかしたらフェルトだって、とっくに諦めてるかもしれない。叶わない夢を見るよりはこのまま帝国で最強の騎士を目指した方がいいんじゃないかって……そう考えたこともある」
なら、どうして戻ってきたの?
そう口から出かかったところで、ギルはさらに続けた。
「そんなときだった。じいちゃんから手紙で聞いたんだ。フェルトがこっちで何かをしようとしてるって」
「フェルト王女が何かを計画し、動き出そうとしていることには気づいておりました。決して諦めておられないことも。だから、ギルバートにそう伝えたのです」
ジークに目を向けると、彼は穏やかに頷いた。
錬金術のことは伝えていない。
けれど詳細は知らずとも、私がこの三年間ずっと準備を続け、動き出そうとしていることを見抜いていたようだ。
「だから、帰ってきた。君が本当にまだ夢を諦めていないか――それを、この眼で確かめるために」
その言葉に、胸の奥がほんの少し軽くなる。
優秀な護衛は必要だ。身を守るためにも、計画を回すためにも。
何より、兄たちの影響を受けない“私だけの剣”。
ギルが戻ってきたのは、運命の追い風だ。
「教えてくれ、フェルト。君はいったい、何をする気なんだ? この何もない国をどうやって救う? ……不安なんだ。君に本当にそれだけの力があるのか。約束は守りたい。俺もこの国が好きだ。救えるなら、救いたい。でも、もしそれが叶わない夢なら――滅びる前に別の道を選ぶ手だってある」
別の道。
国を畳んで、難民として他国に移る道。
扱いは奴隷同然かもしれないけれど、餓えて死ぬよりはマシとも言える。
でも。
「わかったわ。素直に話してくれて、ありがとう。だったら、私もその誠意に応えるわ」
「え?」
「ついてきて。面白いものを見せてあげる」
私は決めた。
秘密を明かす。
ギルを安心させるために――そして、あの約束を覚えていてくれたことが、ただ嬉しかったから。
疑ってくれて構わない。
むしろ闇雲に「君なら絶対できる!」と言って付き従われるより、ずっと頼もしい。
夢を現実に変えるには盲目的な信頼よりも、きちんと意見を言ってくれる仲間のほうがいい。
この三年の成果を、示すときが来た。
***
「知らなかった。城にこんな地下室があったなんて」
「わしもじゃ。王城勤めはもう五十年になるが、全く気付けなんだ」
室内を見渡しながらギルとジークが呆気に取られたような声を漏らす。
私が二人を連れてきたのは、師匠の錬金工房。
大きな作業台がいくつも並び、壁一面の棚には羊皮紙の束、金属とガラスの器具、大小さまざまな魔石が整然と収まっている。
天井からはレール状の装置が伸び、吊り下げられたアームが静かに休んでいる。
炉は二基。温度制御の魔術式が刻まれ、淡い光が脈打っていた。
「知らないのも無理ないわ。ここには結界が張ってあるからね」
錬金術は教会によって禁忌と定められ、人目に触れてはならない。
だからこの部屋へと至る隠し階段への入り口には、“視覚に映らない封印”が施されている。
たとえ真正面を通り過ぎても、扉の輪郭すら目に入らない。
私だって、師匠に解き方を教わらなければ一生気づけなかったはずだろう。
「むぅ。フェルト王女が何かたくらんでいるとは思っておりましたが、よもやこれほどのものを用意しているとは……」
「驚くのはまだ早いわ。本当に見てほしいのは、この先にあるものだから」
私は工房を横切り、二人を引き連れて奥の通路へ向かう。
「さっきの階段もそうだったけど、この地下道、途轍もなくしっかりしたつくりだな」
歩きながらギルがキョロキョロと天井を見上げる。
まるで初めて都会に出たお上りさんのようだ。
「広々としてるし、壁も床も整然としてる。石の組み方も妙に精密だ。なのに息苦しくない……火も焚いてないのに明るいし。本当に人の手で作られた場所なのか?」
通路は三人で並んで歩ける幅。
天井は高く、壁面には継ぎ目の少ない切り石がぴたりと嵌め込まれている。
照明は炎ではなく、淡い光を灯す魔力灯。
風も循環しており、地下にありがちな湿り気も薄い。
「うむ、わしも同意見じゃのう。この国にいる大工の腕じゃ、とても及ばん」
「でしょうね」
でも錬金術ならそれができちゃう。
けれど、種明かしはまだしない。ちょっとだけもったいぶる。
通路の突き当たりに重厚な金属の扉が立ちはだかる。
私は一歩進み出て、掌を扉の中央へとかざした。
微かな振動。鍵穴もない扉の表面に、幾何学模様の線がふっと浮かび上がる。
錬金術による“認証扉”。
登録された魔力以外は拒む。
「さあ、見せましょう。これこそが――この貧しい小国を変える最初の発明よ」
鈍い解錠音とともに、左右へ滑るように扉が開いていく。
まぶしい光が一気にあふれ出す。
「こ、これは……!」
「はははっ。このじい、腰を抜かしそうになりましたぞ……!」
ギルとジークが思わず声を上げる。
天井には通常よりも魔力灯を多く設置してある。
あえて光量を強めにしているのには、ちゃんとした理由がある。
「地下に畑!? しかもこれは小麦じゃ……いや、違う。似てるけどもっと別の穀物だ。フェルト、これはいったい……!?」
目の前に飛び込んできた光景に、ギルが戸惑いながら尋ねてくる。
私はその疑問にひと言で答えた。
「これは――“稲”よ」
「イネ……?」
「聞いたことがありますぞ。たしか東方で栽培される穀物ですな」
「ええ、さすがジーク。物知りね」
一面に広がるのは、四角く区切られた黄金の田んぼだった。
まだ初夏だというのに、すでに稲穂がたわわに実っている。
水を張った土壌の上には風が渡り、稲がざわめくたび、光が細波のように流れていく。
この空間が地下であることを、一瞬忘れてしまうほどの鮮やかさだった。
「そんな、どうしてこの国でこれほど豊かな穀物が育っているんだ!? 今まで成功したことなんてないのに……!」
「ギルバートの言う通りですじゃ。隣国に奪われた南の土地ならいざ知らず、穀物に関してはわしの代より以前から何度も小麦の栽培に挑戦しておりましたが、ついぞ叶わなんだ。それがよもや……」
小麦は温暖で肥沃な土地を好み、痩せた北の大地では育ちにくい。
だからこの国では、長らく過酷な環境でも育つ芋を主食にするしかなかった。
とはいえ、条件は稲も同じ。いや、むしろ稲のほうが小麦よりさらに寒さや乾燥に弱く、この地では到底育つはずがない。
それなのに、ここでは瑞々しい稲が命を謳うように立っている。
ギルやジークの驚きも無理はない。
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