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第16話
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――さあ、今こそお兄様たちに私の秘密を明かしましょう。
時刻はすでに明け方近く。
人払いを済ませ、王族三人とその近衛騎士たちだけが残った会議室。
私は己の命運が尽きるかもしれない致命的な一言を放った。
「グロウ兄様、リヒテル兄様。私が死の山脈を越え、塩を見つけられた理由は一つ。それは私が――『錬金術』を使ったからです」
音もなく、空気の温度が変わった。
グロウ兄様の顔が刃のように険しくなる。リヒテル兄様は盛大にため息を吐き、指先でこめかみを押さえた。
二人の心中はわからない。
けれどそれが決して歓迎の気持ちでないことは明らかだ。
そしてなにより、これで兄たちはいつでも自分を追放できる立場になった。
王族だろうと関係ない。錬金術はそれほどの禁忌だから。
「わかっているのか、フェルト。錬金術は最大の禁忌だ。教会が黙っているはずがない」
「バレたら一巻の終わりだよ。処分は君ひとりでは済まない。王家全体に飛び火する」
「ええ、そうでしょうね。けど、それでも私はこれしかないと思ったの。錬金術であれば、きっとこの国を救えると。このまま行けば、あと数年でこの国は滅びる。それはお兄様たちだってわかっているでしょう。だから、それぞれ無謀と知りつつ必死に抵抗している」
「無謀だと? 言ってくれるな」
「ああ、聞き捨てならないね」
私が禁忌に手を染めたように、二人の兄も別の方法で国を救おうとしている。
リヒテル兄様がこちらの動きを探っていたように、私も二人のことを密かに調べていたからある程度内容は把握しているつもり。
……そして、二人とも本気でこの国の未来を憂いていることも。
だから怒るのも当然だと思う。
が、私も退くわけにはいかない。
「では、聞かせてください。グロウ兄様はどうやってこの国を救うおつもりですか?」
「俺の兵に魔剣を装備させ、魔剣騎士団を作る。魔剣が持つ殺傷能力ならば、数の差を力で覆せる」
グロウ兄様がはっきりと断言する。
お兄様は武勲に優れ、その力で国を救う道を選んだ。
アストリアは貧しいながら魔物との戦いに明け暮れてきた国であり、兵の練度は高い。ローム帝国には劣るが精鋭揃いで、兄自身は聖十字騎士団の隊長レベルに匹敵する。
けど、それでも足りない。
そうしてさらなる力を求めて選んだのが、魔物を素材とする特殊な武具――『魔剣』。
以前からグロウ兄様が密かに森で倒した魔物を燃やさず保管しているのでは……という噂はあったけど、どうやら真実だったみたいね。
けれど、その選択は間違いなく滅びの道と言える。
私は静かに首を横に振った。
「グロウ兄様。たしかに魔物は魔力の塊だし、鋭くて硬い爪や牙は剣の素材としても優れているわ。でも瘴気が強すぎて、すぐに使い手の身体が毒に蝕まれて壊れてしまう。それは諸刃の剣です」
「それでもだ。何もせず他国に搾り取られ、ただ干からびていくよりはましだろう」
「いいえ。自分や兵士を犠牲とするのが前提の戦術なんて、未来とは呼べないわ。兵士の人たちにだって、みんな家族はいるでしょう?」
私の言葉に、グロウ兄様の眉根にぐっとシワが寄った。
「次にリヒテル兄様だけど……」
「残念だけど、僕の方法に穴はないよ。僕のやり方は同盟さ。隣国よりも強い国――そう、ローム帝国などと手を結び、庇護を得る。そうして容易に侵略が起きない均衡状態を作り上げる。これなら自国の兵が無駄に死ぬこともないし、グロウ兄さんの案よりもずっと賢くて平和的だと思うけど?」
リヒテル兄様の戦い方はいつだって知略と駆け引きだ。
だからこそ、武で押そうとするグロウ兄様の存在が邪魔で仕方なかった。
グロウ兄様が動けば他国はこの国を警戒し、リヒテル兄様が築こうとしている関係は一瞬で崩れる。
これこそが、二人の理想が相容れない理由。
「どうせ武力による戦いの道ではたかが知れている。この方法以外に、小さなこの国を救う道はない」
リヒテル兄様は自信ありげに言い切る。
けれど、私はこれにも首を振った。
「そうかしら。私はあまり変わらないと思う」
「なに?」
「聞くけどリヒテル兄様。その他国に助けてもらうため、お兄様は今度は何を犠牲にするつもりなの。この国はすでにシルフィーナ姉さんを政略結婚により差し出して、その場しのぎの延命をした過去がある。このうえ、いったい何を売り渡す気? すでにギリギリな状態の……“小さな”この国で」
「!」
私の指摘を受け、リヒテル兄様がわずかに息を詰まらせた。
「同盟というからには、必ず条件があるはず。けれど国の規模を考えれば、対等な条件なんてありえない。結局は絞り尽くされて、今よりも悲惨な状況になるかもしれない。どこかに属するというのは、そういうことよ」
「……それを防ぐのが外交努力というものだよ」
かもしれない。
実際、リヒテル兄様なら短期的にはうまくやれるとも思う。
でも、どんな綱渡りにも限界はある。
それはやはり延命であって、再生の道ではない。
五年後に滅びるか、十年後に滅びるか――たったそれだけの違い。
「ごめんなさい、お兄様たち。でも私は、どちらのやり方も拒否します」
私は二人の兄をまっすぐ見つめ、言い切った。
真正面からの否定。
言葉を放った瞬間、空気がぴり、と張り詰める。
ただ、問題はここから。
否定するからには、同時に私自身の正しさも証明しなくてはならない。
「それで? 僕たちの夢を突っぱねて、フェルトはどうするんだい? お前の錬金術なら、この国を救えるとでも?」
「そうです。塩を手に入れただけじゃない。今この場で、錬金術の力をもう一つ見せるわ」
パチンと指を鳴らす。
すると、扉の外で控えていた給仕が入ってくる。
手にした銀のトレイには、見慣れぬ三角形の物体――炊き立てのお米で作った“おにぎり”が並んでいた。
時刻はすでに明け方近く。
人払いを済ませ、王族三人とその近衛騎士たちだけが残った会議室。
私は己の命運が尽きるかもしれない致命的な一言を放った。
「グロウ兄様、リヒテル兄様。私が死の山脈を越え、塩を見つけられた理由は一つ。それは私が――『錬金術』を使ったからです」
音もなく、空気の温度が変わった。
グロウ兄様の顔が刃のように険しくなる。リヒテル兄様は盛大にため息を吐き、指先でこめかみを押さえた。
二人の心中はわからない。
けれどそれが決して歓迎の気持ちでないことは明らかだ。
そしてなにより、これで兄たちはいつでも自分を追放できる立場になった。
王族だろうと関係ない。錬金術はそれほどの禁忌だから。
「わかっているのか、フェルト。錬金術は最大の禁忌だ。教会が黙っているはずがない」
「バレたら一巻の終わりだよ。処分は君ひとりでは済まない。王家全体に飛び火する」
「ええ、そうでしょうね。けど、それでも私はこれしかないと思ったの。錬金術であれば、きっとこの国を救えると。このまま行けば、あと数年でこの国は滅びる。それはお兄様たちだってわかっているでしょう。だから、それぞれ無謀と知りつつ必死に抵抗している」
「無謀だと? 言ってくれるな」
「ああ、聞き捨てならないね」
私が禁忌に手を染めたように、二人の兄も別の方法で国を救おうとしている。
リヒテル兄様がこちらの動きを探っていたように、私も二人のことを密かに調べていたからある程度内容は把握しているつもり。
……そして、二人とも本気でこの国の未来を憂いていることも。
だから怒るのも当然だと思う。
が、私も退くわけにはいかない。
「では、聞かせてください。グロウ兄様はどうやってこの国を救うおつもりですか?」
「俺の兵に魔剣を装備させ、魔剣騎士団を作る。魔剣が持つ殺傷能力ならば、数の差を力で覆せる」
グロウ兄様がはっきりと断言する。
お兄様は武勲に優れ、その力で国を救う道を選んだ。
アストリアは貧しいながら魔物との戦いに明け暮れてきた国であり、兵の練度は高い。ローム帝国には劣るが精鋭揃いで、兄自身は聖十字騎士団の隊長レベルに匹敵する。
けど、それでも足りない。
そうしてさらなる力を求めて選んだのが、魔物を素材とする特殊な武具――『魔剣』。
以前からグロウ兄様が密かに森で倒した魔物を燃やさず保管しているのでは……という噂はあったけど、どうやら真実だったみたいね。
けれど、その選択は間違いなく滅びの道と言える。
私は静かに首を横に振った。
「グロウ兄様。たしかに魔物は魔力の塊だし、鋭くて硬い爪や牙は剣の素材としても優れているわ。でも瘴気が強すぎて、すぐに使い手の身体が毒に蝕まれて壊れてしまう。それは諸刃の剣です」
「それでもだ。何もせず他国に搾り取られ、ただ干からびていくよりはましだろう」
「いいえ。自分や兵士を犠牲とするのが前提の戦術なんて、未来とは呼べないわ。兵士の人たちにだって、みんな家族はいるでしょう?」
私の言葉に、グロウ兄様の眉根にぐっとシワが寄った。
「次にリヒテル兄様だけど……」
「残念だけど、僕の方法に穴はないよ。僕のやり方は同盟さ。隣国よりも強い国――そう、ローム帝国などと手を結び、庇護を得る。そうして容易に侵略が起きない均衡状態を作り上げる。これなら自国の兵が無駄に死ぬこともないし、グロウ兄さんの案よりもずっと賢くて平和的だと思うけど?」
リヒテル兄様の戦い方はいつだって知略と駆け引きだ。
だからこそ、武で押そうとするグロウ兄様の存在が邪魔で仕方なかった。
グロウ兄様が動けば他国はこの国を警戒し、リヒテル兄様が築こうとしている関係は一瞬で崩れる。
これこそが、二人の理想が相容れない理由。
「どうせ武力による戦いの道ではたかが知れている。この方法以外に、小さなこの国を救う道はない」
リヒテル兄様は自信ありげに言い切る。
けれど、私はこれにも首を振った。
「そうかしら。私はあまり変わらないと思う」
「なに?」
「聞くけどリヒテル兄様。その他国に助けてもらうため、お兄様は今度は何を犠牲にするつもりなの。この国はすでにシルフィーナ姉さんを政略結婚により差し出して、その場しのぎの延命をした過去がある。このうえ、いったい何を売り渡す気? すでにギリギリな状態の……“小さな”この国で」
「!」
私の指摘を受け、リヒテル兄様がわずかに息を詰まらせた。
「同盟というからには、必ず条件があるはず。けれど国の規模を考えれば、対等な条件なんてありえない。結局は絞り尽くされて、今よりも悲惨な状況になるかもしれない。どこかに属するというのは、そういうことよ」
「……それを防ぐのが外交努力というものだよ」
かもしれない。
実際、リヒテル兄様なら短期的にはうまくやれるとも思う。
でも、どんな綱渡りにも限界はある。
それはやはり延命であって、再生の道ではない。
五年後に滅びるか、十年後に滅びるか――たったそれだけの違い。
「ごめんなさい、お兄様たち。でも私は、どちらのやり方も拒否します」
私は二人の兄をまっすぐ見つめ、言い切った。
真正面からの否定。
言葉を放った瞬間、空気がぴり、と張り詰める。
ただ、問題はここから。
否定するからには、同時に私自身の正しさも証明しなくてはならない。
「それで? 僕たちの夢を突っぱねて、フェルトはどうするんだい? お前の錬金術なら、この国を救えるとでも?」
「そうです。塩を手に入れただけじゃない。今この場で、錬金術の力をもう一つ見せるわ」
パチンと指を鳴らす。
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